Thursday
th の発音(/θ/)は、舌先を上下の前歯で軽く挟み、息を摩擦させて出す音です。日本語にはない音なので、練習が必要です。「サ」行の発音にならないように注意しましょう。また、最初の音節にアクセント(強勢)があります。"r" の発音は、舌を丸めて口の中に浮かせるように発音します。"ɜːr" の部分は日本語の「アー」よりも口を少し縦に開け、喉の奥から響かせるように意識するとより近づきます。
木曜日
一週間のうち、水曜日の次の日。英語圏ではキリスト教の神トールに由来する名前が付けられています。
Every Thursday, I go to the gym after work to relax my mind.
毎週木曜日、私は仕事の後で気分転換にジムに行きます。
※ 仕事で疲れた週の中盤、木曜日の夜に体を動かしてリフレッシュする社会人の日常を描写しています。「Every Thursday」は『毎週木曜日』というルーティンを表す、最も基本的で自然な言い方です。予定や習慣を話す際によく使われます。
My important presentation is scheduled for next Thursday, so I feel a little nervous.
大切なプレゼンテーションは来週の木曜日に予定されているので、少し緊張しています。
※ 週末が近づく木曜日、大事なプレゼンを控えて少し緊張しているビジネスパーソンの心境が伝わります。「next Thursday」は『来週の木曜日』という未来の特定の予定を指す際に非常に一般的です。「scheduled for + 曜日」は、フォーマルな予定を伝える際によく使われる表現です。
When I was a child, my mom always cooked delicious curry on Thursday evenings.
私が子供の頃、母はいつも木曜日の夜においしいカレーを作ってくれました。
※ 子供の頃、木曜日の夕食時に家族で温かいカレーを囲んでいた、懐かしい思い出を描いています。「on Thursday evenings」のように『on + 曜日 + 時間帯』で、特定の曜日の特定の時間帯の出来事を表すことができます。過去の習慣を語る際によく使われるパターンです。
コロケーション
後知恵で批判する人、事後承諾ばかりする人
※ アメリカンフットボールの試合後、特に敗戦後に、あたかも自分が監督であるかのように戦略や選手の采配を批判する人を指します。木曜日に試合のビデオを見てから批判することから来ています。転じて、事が終わってから「ああすればよかった」「こうすればよかった」と批判ばかりする人を揶揄する表現として使われます。ビジネスシーンや政治的な議論など、幅広い場面で使われ、相手の批判をかわすニュアンスが含まれます。構文としては、名詞句として用いられることが多いです。
木曜日に生まれた子は苦労が多い
※ 古くから伝わるナーサリーライム(童謡)の一節で、曜日ごとに運勢が異なるとされています。木曜日に生まれた子供は、遠くまで旅をする、つまり人生において多くの困難を経験するという意味合いがあります。文学作品や詩などに引用されることがあり、運命や宿命について語る際に用いられます。日常会話での使用頻度は高くありませんが、文化的背景を理解する上で重要な表現です。類似表現に「Monday's child is fair of face」などがあります。
木曜日に
※ 最も基本的なコロケーションですが、前置詞の選択に注意が必要です。特定の木曜日を指す場合は "on Thursday" を使用します。例えば、"I have a meeting on Thursday." のように使います。 "in Thursday" や "at Thursday" は誤りです。曜日を特定せず、毎週木曜日という習慣を表す場合は、"every Thursday" や "on Thursdays" を使用します。例えば、"The class is held on Thursdays." のように使います。意外と間違えやすいポイントなので、注意が必要です。
今週の木曜日
※ "this" を使うことで、今週の特定の木曜日を指します。例えば、"Are you free this Thursday?" のように使います。過去形では使われず、未来の予定について話す際に用いられます。類似表現に "next Thursday" (来週の木曜日)があります。 "this" を省略して単に "Thursday" と言うことも可能ですが、文脈によっては曖昧になる可能性があるため、 "this Thursday" と明示的に言う方がより正確です。特に予定を確定させる場面で有効です。
暗黒の木曜日
※ 1929年10月24日のニューヨーク株式市場の大暴落を指す歴史的な表現です。世界恐慌の引き金となった出来事として知られています。経済史や金融に関する文脈で用いられることが多く、比喩的に「大惨事」「壊滅的な出来事」を指す場合もあります。例えば、"The company experienced its own Black Thursday when the product failed." のように使います。特定の出来事を指す固有名詞的な用法なので、一般的な会話での使用頻度は高くありません。
木曜夜のフットボール
※ アメリカのプロアメリカンフットボールリーグ(NFL)の試合が木曜日の夜にテレビ放送されることを指します。アメリカのポピュラーカルチャーの一部であり、多くの人々がテレビ観戦やスタジアムでの観戦を楽しんでいます。スポーツニュースやエンターテイメント関連の話題で頻繁に登場します。例えば、"Are you watching Thursday Night Football tonight?" のように使います。アメリカ文化に触れる上で知っておくと便利な表現です。
使用シーン
学術論文や研究発表で、日付や期間を示す際に使われます。例えば、「Thursday's experiment showed significant results」(木曜日の実験で有意な結果が出た)のように、実験日やデータ収集日を特定する文脈で用いられます。また、講義のスケジュールを示す際にも使われ、「The lecture will be held every Thursday」(講義は毎週木曜日に開催されます)といった形で学生に告知されます。
ビジネスの場では、会議の日程調整や報告書の提出期限など、スケジュールに関するコミュニケーションで頻繁に使われます。例えば、「The deadline for the report is Thursday next week」(報告書の締め切りは来週の木曜日です)のように、具体的な期日を伝える際に用いられます。また、出張やイベントの日程を示す際にも、「The conference will be held on Thursday and Friday」(会議は木曜日と金曜日に開催されます)のように使われます。
日常生活では、友人との約束やイベントの計画など、カジュアルな会話で頻繁に使われます。例えば、「Let's meet on Thursday」(木曜日に会いましょう)のように、予定を立てる際に用いられます。また、週末の予定について話す際にも、「I'm free on Thursday night」(木曜日の夜は空いています)のように使われます。テレビ番組やニュースで日付を伝える際にもよく耳にします。
関連語
類義語
曜日を特定せず、単に『日』を指す一般的な言葉。日常会話、ビジネス、学術などあらゆる場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"Thursday"は特定の曜日を指すが、"day"はより広い概念で、特定のイベントや期間を指すこともある。 【混同しやすい点】"Thursday"は具体的な曜日だが、"day"は抽象的な概念であるため、文脈によって意味が大きく変わる。例えば、"a day off"は特定の曜日を意味しない。
週の中で週末(土曜日・日曜日)以外の日の総称。ビジネスや学校など、定常的な活動が行われる日を指す。 【ニュアンスの違い】"Thursday"は特定の曜日だが、"weekday"は月曜日から金曜日までのいずれかの日を指す。より一般的な概念。 【混同しやすい点】"Weekday"は特定の曜日を指すのではなく、週末以外の日のグループを指す。"Thursday"は特定の曜日であるという点が大きく異なる。
- on Thursday
特定の木曜日に何かを行う予定やイベントを指す。日常会話やビジネスシーンで広く使われる。 【ニュアンスの違い】"Thursday"単体は曜日そのものを指すが、"on Thursday"は特定の木曜日に焦点が当てられている。 【混同しやすい点】"Thursday"は名詞だが、"on Thursday"は副詞句として機能し、文中で時間的な情報を加える役割を果たす。
- the day in question
過去の議論や文脈の中で特定された日のことを指す。フォーマルな場面や、すでに話題に上がっている日を再度言及する際に使用される。 【ニュアンスの違い】"Thursday"が特定の曜日を指すのに対し、"the day in question"は文脈依存であり、必ずしも木曜日を意味しない。より間接的な表現。 【混同しやすい点】"The day in question"は、聞き手や読み手がどの日のことか理解している必要がある。曖昧な状況では不適切。
- market day
特定の市場が開かれる曜日を指す。地域や文化によって異なる。歴史的な背景を持つ。 【ニュアンスの違い】"Thursday"は単なる曜日だが、"market day"は特定の活動が行われる日を指す。より具体的な意味を持つ。 【混同しやすい点】"Market day"が必ずしも木曜日であるとは限らない。特定の市場の開催曜日を確認する必要がある。
- T-Day
スラングとして、木曜日を指すことがある。主にカジュアルな会話やテキストメッセージで使用される。 【ニュアンスの違い】"Thursday"の短縮形であり、よりくだけた言い方。フォーマルな場面では不適切。 【混同しやすい点】"T-Day"は一般的な表現ではなく、特定のコミュニティやグループ内でのみ理解される可能性がある。また、軍事用語で侵攻作戦開始日を指す場合もあるので注意が必要。
派生語
- Thor
木曜日(Thursday)は、北欧神話の雷神トール(Thor)に由来する。英語のThursdayは「Thor's day(トールの日)」を意味する。トールの名前自体は、古ノルド語で「雷鳴」を意味するÞórrから来ている。この神話的な背景が、曜日名としてのThursdayに重みを与えている。
- Thursdaying
比較的新しい言葉で、主にソーシャルメディアやカジュアルな文脈で使用される。木曜日に関連する活動やイベントに参加することを意味する動名詞。例えば、「Thursdaying with friends(友達と木曜日を楽しむ)」のように使われる。曜日名が動詞化することで、特定の曜日に行われる行動やライフスタイルを表現する。
語源
"Thursday(木曜日)"は、古英語のÞūnresdægに由来します。これは「トールの日」という意味で、北欧神話の雷神トール(Þunor)に捧げられた日です。ゲルマン人の神々はローマ神話の神々と関連付けられ、トールはローマ神話のユピテル(Jupiter)に対応します。ユピテルはラテン語でIovis dies(ユピテルの日)と呼ばれ、これが英語のThursdayの語源的なルーツとなります。つまり、Thursdayは、ゲルマン文化における雷神への敬意が、ローマ文化の影響を受けて英語に取り入れられた結果生まれた言葉なのです。日本の「木曜日」が五行思想の「木」に関連付けられているのとは異なり、西洋の曜日は神話的な背景を持っているのが特徴です。
暗記法
木曜日は雷神トールに由来し、古代ゲルマンでは力と収穫の象徴でした。ローマ神話のユピテルが習合され、農耕社会では恵みと破壊を司る神として崇拝。現代では週末前の小休止「小さな金曜日」として、またSNSでは過去を振り返る「#TBT」として親しまれています。古代の神話と現代の休息が融合した、文化的背景豊かな曜日なのです。
混同しやすい単語
『Thursday』と『Tuesday』はどちらも曜日であり、発音が似ているため、特に会話の中で混同しやすいです。Tuesdayは『火曜日』、Thursdayは『木曜日』です。曜日を尋ねる・答える際は、文脈で判断するだけでなく、ゆっくり発音することを心がけましょう。特に、語頭の 'T' の後の母音の発音(Tuesdayは/ˈtjuːzdeɪ/、Thursdayは /ˈθɜːrzdeɪ/)を意識することが重要です。
『Thursday』と『thirsty』は、どちらも語頭に 'th' があり、発音が似ています。Thirstyは『喉が渇いた』という意味の形容詞です。文脈が全く異なるため、意味を理解していれば混同することは少ないですが、発音に注意が必要です。Thirstyの 'th' は有声音(/θ/)で発音され、Thursdayの 'th' は無声音(/θ/)で発音されることが多いです。
『Thursday』と『thirty』は、どちらも語頭に 'th' があり、さらに 'ir' (ɜː) の音が共通しているため、発音を聞き間違えやすいです。Thirtyは『30』という意味の数字です。特に電話での会話や、早口で話す人が相手の場合に注意が必要です。Thirtyは数字を表す文脈で使われ、Thursdayは曜日を表す文脈で使われるため、文脈で判断することも重要です。
『Thursday』と『through』は、どちらも 'th' で始まり、発音が似ていると感じる学習者がいます。Throughは『~を通して』という意味の前置詞または副詞です。スペルも似ていますが、発音は大きく異なります(throughは /θruː/)。Thursdayは二音節ですが、throughは一音節です。Throughは、難しい綴り字と発音の対応の悪さで知られており、発音をしっかり覚えることが重要です。
『Thursday』と『thorough』は、どちらも 'th' で始まり、スペルも似ているため、視覚的に混同しやすいです。Thoroughは『徹底的な』という意味の形容詞です。発音も似ていますが、thoroughは /ˈθʌrə/ (アメリカ英語では /ˈθɜːroʊ/)のように発音されます。Thursdayと似た発音を含むものの、リズムが異なるため注意が必要です。Thoroughの語源は、古英語の 'thurh' (through)に由来し、『完全に通る』という意味合いから『徹底的な』という意味になったと考えると覚えやすいでしょう。
『Thursday』とは直接的な類似性はありませんが、音節構造と弱母音の関係で、特に発音練習中に混同されることがあります。Terrestrialは『地球の』『陸生の』という意味の形容詞です。Thursdayの 'day' の部分が、terrestrialの '-rial' の部分と発音上の曖昧さで誤認されることがあります。Terrestrialのような少し長めの単語は、音節ごとに区切って発音練習すると効果的です。
誤用例
日本語の『今度の木曜日』を直訳すると『coming Thursday』となりがちですが、英語では通常『next Thursday』を使います。英語では、現在週を基準にして、次に巡ってくる特定の曜日を指す場合に『next』を用いるのが自然です。一方、『coming』はより近い未来を表す場合や、イベントなどが『近づいている』状況を示す際に適しています。
『毎週木曜日に英語のレッスンを受けています』を『I'm taking』と現在進行形にすると、一時的な行為や、習慣ではあるものの強調したい場合に聞こえます。習慣的な行動を表す場合は、単純現在形の『I take』がより適切です。日本語の『〜している』という表現にとらわれず、英語の時制が持つニュアンスを理解することが重要です。
木曜日が好きな理由として『リラックスできるから』は、文脈によっては不自然に聞こえることがあります。多くの英語圏の国では、木曜日は週末(金曜日)が近づき、開放感を感じ始める日です。そのため、『もうすぐ金曜日だから』という理由の方が、より共感を呼びやすいでしょう。文化的背景を考慮すると、より自然な表現になります。
文化的背景
木曜日(Thursday)は、北欧神話の雷神トール(Thor)に由来し、力強さや正義、そして収穫の象徴として、古代ゲルマン社会において重要な意味を持っていました。現代においても、週の中盤における休息や再出発の象徴として、人々の生活に根付いています。
木曜日は、古代ローマ神話のユピテル(Jupiter、英語読みではジュピター)に捧げられた日「Jovis dies」が起源です。これがゲルマン民族に伝わる際、ローマ神話の神々と自分たちの神々を習合させ、ユピテルを雷神トールに置き換えたのです。トールは、ハンマー「ミョルニル」を武器に、巨人族との戦いを繰り広げ、人々を守護する神として崇められました。農耕社会においては、雷は雨をもたらし、作物の成長を促す恵みであると同時に、破壊的な側面も持ち合わせていました。そのため、トールは豊穣と破壊の両面を司る神として、畏敬の念をもって崇拝されたのです。
中世以降、キリスト教が広まるにつれて、異教の神々は徐々にその影響力を失っていきましたが、曜日の名前として、その痕跡は今も残っています。木曜日は、週の後半に差し掛かり、週末を目前にした日として、現代社会においては、仕事や学業における疲労が蓄積し始める頃です。そのため、木曜日を「小さな金曜日(Little Friday)」と呼んで、週末の計画を立てたり、軽い息抜きをしたりする文化も存在します。また、アメリカ英語では、「Throwback Thursday(#TBT)」というハッシュタグをソーシャルメディアで使用し、過去の思い出の写真を投稿する習慣があります。これは、過去を振り返り、ノスタルジーに浸ることで、日々のストレスを解消しようとする心理の表れとも言えるでしょう。
このように、木曜日は、古代の神話に由来する力強さや豊穣のイメージと、現代社会における休息や再出発のイメージが融合した、独特な文化的背景を持つ曜日と言えます。単なる曜日の一つとしてではなく、その背後にある歴史や文化に思いを馳せることで、より豊かな語彙理解へと繋がるでしょう。
試験傾向
この単語自体が直接問われることは少ないですが、曜日に関する知識として会話問題やライティングで間接的に問われる可能性があります。例えば、予定を尋ねる、イベントの日程を説明するなどの文脈で使われます。級としては、3級以上で使われる可能性があります。
TOEICでは、カレンダーやスケジュールに関する問題で「Thursday」が登場する可能性があります。Part 5の語彙問題や、Part 7の読解問題で見られることがあります。ビジネスシーンでの会議や出張の日程に関連する文脈で使われることが多いです。曜日のスペルミスに注意しましょう。
TOEFLでは、学術的な内容で直接「Thursday」という単語が重要になることは少ないですが、スケジュールやイベントに関する記述の中で登場する可能性があります。例えば、講義のスケジュールや研究発表の日程などを説明する際に使われることがあります。
大学受験では、直接「Thursday」という単語そのものが問われることは少ないですが、英文読解の文章中に曜日として登場する可能性があります。特に、スケジュールやイベントに関する文章で使われることがあります。基本的な単語なので、意味を理解しておくことは重要です。