thirty
th の音は、舌先を上下の前歯で軽く挟んで息を出す有声音(/ð/)ではなく、無声音(/θ/)です。日本語のサ行の発音とは異なり、舌を歯で挟む点が重要です。また、ɜː は口を少し開けて発音する長めの曖昧母音で、日本語の「アー」に近いですが、より喉の奥で響かせるイメージです。強勢は最初の音節にあります。
30の
数を表す形容詞。年齢、時間、数量など、具体的な数値を伴う名詞を修飾する際に使われる。例:thirty years old(30歳)、thirty minutes(30分)
He turned thirty today, feeling excited about a new chapter in his life.
彼は今日30歳になり、人生の新たな章にワクワクしていました。
※ この例文は、年齢を表現する際によく使われる「turn thirty(30歳になる)」という典型的な使い方です。30歳という節目に、未来への期待感が伝わるよう「excited about a new chapter」というフレーズを加えました。`thirty`は「30の」という意味で、ここでは「30歳」を指す形容詞として機能しています。
I waited for thirty minutes at the bus stop, feeling a little impatient.
私はバス停で30分間待って、少しイライラしていました。
※ ここでは、時間(30分間)を表す際に「for thirty minutes」という形で使われています。バスを待つという日常的なシーンで、少しイライラしている感情を付け加えることで、状況がより鮮明にイメージできます。`thirty`は「30の」という意味で、ここでは「30分」という時間の長さを表しています。
She carefully counted thirty colorful balloons for her daughter's birthday party.
彼女は娘の誕生日パーティーのために、30個のカラフルな風船を丁寧に数えました。
※ この例文では、物の数(30個)を表現する際に「thirty colorful balloons」という形で使われています。誕生日パーティーの準備という楽しい状況で、風船を「丁寧に数える」様子を描写することで、情景が目に浮かびます。`thirty`は「30の」という意味で、ここでは「30個の風船」の数を表す形容詞として使われています。
30
数そのものを指す名詞。具体的な数値を表す場合や、抽象的な概念として数を扱う場合に使われる。例:The number is thirty.(その数は30です。)
My older brother just turned thirty last month, and he seems very happy.
僕の兄は先月ちょうど30歳になりましたが、とても幸せそうです。
※ 「thirty」は年齢を言うときによく使われます。この文では、お兄さんが30歳になった喜びが伝わる場面です。「turn thirty」で「30歳になる」という自然な表現です。
I waited for my friend for thirty minutes at the station, feeling a bit worried.
私は駅で友人を30分間待ち、少し心配な気持ちになりました。
※ 「thirty」は時間の長さを表すときによく使われます。ここでは「30分間」という具体的な待ち時間が、待っている人の「心配」という気持ちとともに描かれています。日常的によくあるシチュエーションです。
There were exactly thirty colorful balloons floating up to the sky at the festival.
お祭りでは、ちょうど30個のカラフルな風船が空へ浮かんでいました。
※ 「thirty」はものの数を数えるときにも使われます。お祭りの楽しい雰囲気の中で、30個という具体的な風船の数が目に浮かぶような場面です。「exactly thirty」で「ちょうど30」というニュアンスが加わります。
コロケーション
30代
※ 30歳から39歳までの年齢層を指す口語的な表現です。正確な年齢を特定せずに、おおよその年齢を伝えたい時に便利です。ハイフンで繋ぐことで形容詞として機能し、例えば "a thirty-something woman" のように使われます。年齢をぼかしたい場合や、親しみを込めたニュアンスで使用されることが多いです。
9月は30日まで
※ 英語圏で月の長さを覚えるための伝統的な歌の一節です。 "Thirty days hath September, April, June, and November..." と続き、各月の正確な日数を暗記するために用いられます。文化的背景を知っていると、会話の中で引用された際に理解が深まります。子供向けの教育的な文脈でよく使われます。
裏切りの報酬、わずかな代償
※ 聖書(新約聖書)に登場する、ユダがイエスを裏切った際の報酬として受け取った銀貨の数に由来する表現です。裏切り行為や、非常に価値のあるものを安価で手放すことを比喩的に表します。文学作品や歴史的な文脈で用いられることが多く、強い感情的な意味合いを持ちます。
三十年戦争
※ 1618年から1648年にかけてヨーロッパで起こった国際的な宗教戦争を指します。歴史的な文脈で使われ、単に「30年間の戦争」という意味ではなく、特定の歴史的事件を指す固有名詞として認識されます。歴史、政治、国際関係などの分野で頻繁に登場します。
世界恐慌時代の1930年代
※ 主に北米(特にカナダ)で、世界恐慌の時代を指す口語的な表現です。経済的な苦難、失業、貧困などが蔓延した時代を象徴しています。「dirty」は、埃っぽい、貧しい、不潔なイメージを表し、当時の厳しい生活状況を反映しています。歴史的な記録やドキュメンタリーなどで見られることがあります。
人生は30歳から始まる
※ 30歳を過ぎてから人生がより充実し、新たな可能性が開けるという考えを表す格言的な表現です。30代からのキャリア、人間関係、趣味などの充実を肯定的に捉える際に用いられます。自己啓発や励ましの文脈で使われることが多いです。
30倍の
※ 数量や程度が30倍であることを表す形容詞または副詞です。農業、投資、または比喩的な意味で、大きな増加や収益を強調する際に使用されます。例えば、"a thirty-fold increase in profits"(利益が30倍に増加)のように使われます。ややフォーマルな文脈で用いられる傾向があります。
使用シーン
学術論文や研究発表で、データや統計を示す際に使われます。例えば、「30人の被験者を対象に実験を行った結果…」のように、具体的な数値を伴って客観的な事実を述べる文脈で用いられます。フォーマルな文体で使用されます。
ビジネス文書やプレゼンテーションで、数値データや目標値を説明する際に使われます。例えば、「30%の売上増加を目指す」や「30日間のトライアル期間」のように、具体的な目標や期間を示す際に用いられます。文体はフォーマルからセミフォーマルです。
日常生活では、年齢、時間、金額など、様々な場面で具体的な数値を伝える際に頻繁に使われます。例えば、「30歳になった」「30分後に待ち合わせ」「30ドルの買い物」のように、日常会話で自然に使われる表現です。文体はカジュアルです。
関連語
類義語
- three decades
"decade"は10年間を意味し、"three decades"で30年間を表す。主にフォーマルな文脈や、歴史、統計、科学などの分野で使用される。 【ニュアンスの違い】"thirty"が単なる数詞であるのに対し、"three decades"は時間の経過や期間を強調する。より客観的で分析的な印象を与える。 【混同しやすい点】"thirty"は年齢や具体的な数値を表せるが、"three decades"は期間に限定される。また、日常会話では"thirty"の方が圧倒的に頻繁に使用される。
- thrice ten
古風な表現で、"three times ten"(3かける10)を意味する。文学作品や、あえて古風な言い回しをする場合に使われる。 【ニュアンスの違い】"thirty"よりも詩的で、やや大げさな印象を与える。現代の日常会話ではほとんど使われない。 【混同しやすい点】現代英語ではほとんど使われないため、理解できても積極的に使用する必要はない。使用すると、不自然に聞こえる可能性がある。
- a score and ten
"score"は20を意味する古語で、"a score and ten"は20+10=30を意味する。主に歴史的な文脈や、リンカーンのゲティスバーグ演説など特定の引用で用いられる。 【ニュアンスの違い】"thirty"よりも古めかしい印象を与える。特定の歴史的・文化的背景を想起させる効果がある。 【混同しやすい点】現代英語ではほとんど使われないため、使用は避けるべき。理解できれば十分。
- around thirty
"around"は「およそ」「約」という意味で、正確な数値ではなくおおよその年齢や数量を示す際に使われる。日常会話で頻繁に使用される。 【ニュアンスの違い】"thirty"が正確な数値を指すのに対し、"around thirty"は誤差を含む。よりカジュアルで、厳密さを求めない場面に適している。 【混同しやすい点】"around thirty"は、正確な年齢を知らない場合や、正確な年齢を伝える必要がない場合に使う。ビジネスシーンなど、正確さが求められる場面では避けるべき。
- thirty-ish
接尾辞 "-ish" は「〜のような」「〜に近い」という意味で、"thirty-ish" は30歳に近い年齢を表す。非常にカジュアルな表現で、親しい間柄での会話で使われる。 【ニュアンスの違い】"thirty"よりもさらに曖昧で、遊び心のある言い方。フォーマルな場面では不適切。 【混同しやすい点】フォーマルな場面や、年齢を正確に伝える必要がある場合には使用しない。親しい間柄でのみ使うべき表現。
- a third of one hundred
100の3分の1という意味で、数式的な表現。主に数学的な文脈や、割合を強調したい場合に使われる。 【ニュアンスの違い】"thirty"が直接的な数値表現であるのに対し、"a third of one hundred"は間接的な表現。知的で分析的な印象を与える。 【混同しやすい点】日常会話では不自然な表現。数学的な文脈以外では、"thirty"を使う方が適切。
派生語
- thirteenth
『13番目』を意味する序数詞。『thirty』に順序を表す接尾辞『-teenth』が付加。日付や順位など、日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使われる。
- thirties
『30代』を意味する名詞。『thirty』に複数形を作る『-s』が付加。年齢層を表す際に用いられ、歴史や社会に関する議論でも頻出。
- thirtyfold
『30倍』を意味する形容詞または副詞。『thirty』に『〜倍』を表す接尾辞『-fold』が付加。聖書や文学作品など、やや古風な文脈や比喩表現で用いられる。
反意語
- teens
『10代』を意味する名詞。『thirty』が30を指すのに対し、こちらは13歳から19歳までを指す。年齢層を表す言葉として、日常会話や社会学的な文脈で対比的に用いられる。
『40』を意味する数詞。『thirty』より10大きい数であり、年齢、時間、数量などを表す際に直接的な対比として用いられる。例えば、「30代と40代の違い」といった文脈。
語源
"thirty"は、古英語の"þrītiġ"に由来し、「30」を意味します。さらに遡ると、"three"(3)と、10を表す接尾辞"-tig"が組み合わさった形です。この"-tig"は、ゲルマン祖語の"*tegun"(10)に起源を持ち、古高ドイツ語の"-zig"や古ノルド語の"-tigr"など、他のゲルマン語族にも見られます。つまり、"thirty"は文字通り「3の10倍」という構成になっています。同様の構造は、"forty"(40)、"fifty"(50)など、他の十の位の数詞にも見られます。日本語の数え方で、「みそじ(三十路)」という言葉があるように、古くから30という数字が特別な意味を持っていたことがわかります。
暗記法
「thirty」は西洋で人生の転換期、成熟を象徴します。古代ローマでは市民の義務を果たす年齢、キリスト教ではイエスが伝道を開始した年齢。F・スコット・フィッツジェラルド作品では、30歳はアメリカン・ドリームの挫折を経験する年齢として描かれます。「dirty thirty」は30歳へのネガティブなイメージ。ビジネスでは支払期限を示す言葉にも。成熟、責任、転換期、そして苦悩。多様な意味が込められた、人生と深く結びついた言葉なのです。
混同しやすい単語
『thirty』と『thirteen』は、どちらも10代の数を表しますが、語尾の発音が異なります。『thirty』は『-ty』で終わり、ストレスは最初の音節に置かれます(ˈθɜːrti)。一方、『thirteen』は『-teen』で終わり、ストレスは2番目の音節に置かれます(ˌθɜːˈtiːn)。会話では、ストレスの位置に注意して聞き分ける必要があります。また、数字の文脈でどちらが適切か考えることも重要です。
『thirty』と『dirty』は、どちらも最初の音が似ていますが、母音と子音が異なります。『thirty』は『th』の音で始まり、母音は /ɜː/ です。『dirty』は『d』の音で始まり、母音は /ɜː/ または /ɪ/ (地域差あり)です。意味も異なり、『thirty』は『30』という数字を指し、『dirty』は『汚い』という意味です。発音を区別するためには、それぞれの単語を意識して練習することが重要です。
『thirty』と『thirsty』は、綴りが似ていますが、意味が全く異なります。『thirty』は数字の『30』を指し、『thirsty』は『喉が渇いた』という意味です。発音も、母音と子音がわずかに異なります。『thirty』の母音は /ɜː/ で、『thirsty』の母音は /ɜː/です。文脈から意味を判断することが重要です。
『thirty』と『forty』は、どちらも10の位の数を表しますが、最初の音が異なります。『thirty』は『th』の音で始まり、『forty』は『f』の音で始まります。また、綴りも似ていますが、『thirty』は『th-』で始まり、『forty』は『for-』で始まります。数字を扱う文脈では、どちらの数字が適切か注意する必要があります。
『thirty』と『certainty』は、発音もスペルも大きく異なりますが、どちらも『-ty』で終わる名詞であるため、なんとなく似た印象を受けることがあります。『thirty』は数字の『30』を指し、『certainty』は『確実性』という意味です。意味が全く異なるため、文脈から判断することが重要です。
誤用例
日本語の『子ども』という言葉は、年齢に関わらず未熟さや無邪気さを表すことがあります。しかし、英語の『child』は文字通りの子どもや、非常に幼い人を指すことが多く、大人が自分自身を『child』と表現すると、精神的な問題を抱えているかのように聞こえる可能性があります。『young at heart』は、年齢に関わらず若々しい気持ちを持っていることを表す、より自然で肯定的な表現です。日本語の『童心』に近いニュアンスを伝えるには、このような婉曲的な表現が適しています。
英語では、年齢を言う際に 'years old' を省略することが一般的です。特に、既に年齢について話している文脈では冗長に聞こえます。日本語では年齢を丁寧に表現する傾向がありますが、英語ではより簡潔に表現することが好まれます。また、'Thirty years old' は文法的には正しいですが、やや硬い印象を与えます。日常会話では 'Thirty' の方が自然です。例えば、誕生日パーティーなどで年齢を尋ねられた際に 'Thirty' と答えるのが一般的です。
年齢と成熟度は必ずしもイコールではありません。日本語では『30歳だから成熟しているはずだ』という期待をストレートに表現することがありますが、英語では断定的な表現を避け、婉曲的に表現することが好まれます。『is expected to be』を加えることで、期待や社会的な規範を示唆しつつ、個人の成熟度を決めつけないニュアンスを出すことができます。欧米の文化では、個人の多様性を尊重し、ステレオタイプな考え方を避ける傾向があります。
文化的背景
「thirty」は、人生における重要な転換期や成熟を象徴する数字として、西洋文化において特別な意味を持つことがあります。特に30歳は、若さから大人の責任へと移行する時期であり、多くの文化的、個人的な節目と関連付けられてきました。
例えば、古代ローマでは、30歳は市民としての権利と義務を完全に果たすことができる年齢とされていました。これは、社会的な成熟と責任を象徴しています。また、キリスト教文化においては、イエス・キリストが宣教を始めた年齢が30歳であったことから、精神的な成熟と使命を帯びる年齢として捉えられることもあります。文学作品においても、30歳は主人公が自己のアイデンティティや人生の目的を模索する年齢として描かれることが多く、例えば、F・スコット・フィッツジェラルドの作品などに見られるように、アメリカン・ドリームの挫折や幻滅を経験する年齢としても描かれています。
さらに、「thirty」は、単に年齢を表すだけでなく、比喩的な意味合いで使用されることもあります。例えば、「dirty thirty」という表現は、30歳を迎えることに対する少しネガティブなイメージや、人生の荒波にもまれる時期を指すことがあります。これは、30歳が若さの終わりであり、現実的な問題に直面する年齢であるという認識を反映しています。また、ビジネスの世界では、「30 days net」という言葉が支払期限を表すように、時間的な区切りを示す言葉としても使われます。このように、「thirty」は、文化的な背景において、成熟、責任、転換期、そして時に苦悩といった多様な意味を内包する言葉として存在しています。
現代社会においても、30歳はキャリア、結婚、子育てなど、人生における重要な決断を迫られる時期として認識されています。ソーシャルメディア上では、「#dirtythirty」というハッシュタグを使って、30歳の誕生日を祝うとともに、人生の新たな章の始まりをユーモラスに表現する人もいます。このように、「thirty」は、時代や文化を超えて、人々の人生経験や感情と深く結びついた言葉として、その意味を変化させながら生き続けていると言えるでしょう。
試験傾向
1. **出題形式**: 語彙問題、長文読解、リスニング
2. **頻度と級・パート**: 3級以上で出題可能性あり。特に準2級、2級で頻出。リスニングのPart 1, Part 2でも出現。
3. **文脈・例題の特徴**: 日常会話、説明文、物語など幅広い。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 発音(/ˈθɜːrti/)に注意。'thirteen' (13) との聞き間違いを防ぐ。スペルミスにも注意。
1. **出題形式**: リスニング (Part 1-4), リーディング (Part 5, 6, 7)
2. **頻度と級・パート**: 全パートで出現の可能性あり。Part 1の写真描写、Part 3, 4の会話・アナウンス、Part 7の長文読解で比較的頻出。
3. **文脈・例題の特徴**: ビジネスシーン、日常生活、アナウンスなど。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: リスニングでは発音に注意。金額や時間に関連して頻出。リーディングでは文脈から意味を推測する練習が重要。
1. **出題形式**: リーディング、リスニング
2. **頻度と級・パート**: アカデミックな内容の文章や講義で頻出。
3. **文脈・例題の特徴**: 社会科学、自然科学、歴史など幅広い分野の学術的な文章。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 文脈の中で正確な意味を把握する練習が重要。グラフや表のデータに関連して使われることも多い。
1. **出題形式**: 長文読解、語彙問題
2. **頻度と級・パート**: 大学によって異なるが、標準的なレベルの大学で頻出。
3. **文脈・例題の特徴**: 説明文、物語、評論など幅広い。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 文脈から意味を推測する練習が重要。関連語句(decade, centuryなど)も一緒に学習すると効果的。