英単語学習ラボ

terribly

/ˈtɛrəbli/(テァラブリィ)

最初の音節 /ˈte/ の 'e' は、日本語の「エ」よりも口を少し開いて発音する「エ」に近い曖昧母音です。/r/ の発音は、舌を丸めるか、舌先をどこにも触れずに口の中に浮かせるようにすると、より英語らしい音になります。最後の /i/ は、日本語の「イ」よりも少し力を抜いて短く発音すると自然です。 強勢(アクセント)は最初の音節にあります。

専門的な内容に関するご注意

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副詞

ひどく

程度が非常に大きいことを表す。不快感やネガティブな感情を伴うことが多い。例:terribly sorry(大変申し訳ない), terribly difficult(非常に難しい)

After a long day at work, I felt terribly tired and just wanted to rest.

仕事での長い一日の後、私はひどく疲れていて、ただ休みたいだけでした。

長い一日を終えて、心底から疲れている様子が伝わりますね。このterriblyは「ひどく」という否定的なニュアンスで「疲れている」状態を強調しています。仕事や勉強でぐったりした時にぴったりの表現です。

The winter wind was blowing terribly, so I quickly closed the window.

冬の風がひどく吹いていたので、私はすぐに窓を閉めました。

窓の外から吹き付けるひどい風の様子が目に浮かびますね。terriblyは「ひどく」という様子を表し、「風がひどく吹いている」という状況を強調しています。天候が悪い時や、何かが激しく行われている時に使われます。

I broke my friend's favorite mug by accident and felt terribly sorry.

私は誤って友人の大好きなマグカップを壊してしまい、ひどく申し訳なく思いました。

大切な物を壊してしまい、心から申し訳ない気持ちが伝わってきます。「terribly sorry」は「本当にごめんなさい」という強い謝罪の気持ちを表す、とてもよく使われるフレーズです。何か失敗してしまった時に使ってみましょう。

副詞

ものすごく

強い感情や印象を強調する際に使用。必ずしもネガティブな意味合いだけでなく、驚きや感動を表す場合もある。例:terribly exciting(ものすごく面白い)

After a long day, I felt terribly tired and just wanted to sleep.

長い一日を終えて、私はものすごく疲れていて、ただ眠りたかった。

この例文は、仕事や勉強でクタクタになった後、家に帰ってきて「もう動けない!」というくらい疲れている様子を描写しています。「terribly」は「ものすごく」という気持ちを強調する時に使われ、「tired(疲れた)」のような形容詞と一緒によく使われる典型的な形です。

I was terribly sorry when I realized I had forgotten her birthday.

彼女の誕生日を忘れていたことに気づいて、私はものすごく申し訳なく思った。

この例文は、大切な人の誕生日をうっかり忘れてしまい、「しまった!なんてことを!」と心底から申し訳なく思っている瞬間を捉えています。「terribly sorry」は「本当に申し訳ない」「心から残念だ」という強い謝罪や後悔の気持ちを表す、日常会話で非常によく使われるフレーズです。

The wind blew terribly strong, so we decided to stay indoors.

風がものすごく強く吹いていたので、私たちは屋内にいることに決めた。

この例文は、窓の外を見ると、風がものすごい勢いで吹き荒れていて、外に出るのは危険だと感じている場面を表しています。「terribly」は「強く」という意味の「strong」という形容詞をさらに強調し、「ものすごく強く」と伝えています。天候のように客観的な状況や状態を強調する際にも使えます。

副詞

下手くそに

技術や能力が非常に低い状態を表す。特に、何かを行う際の不器用さや拙さを強調する。例:He played terribly.(彼はひどく下手な演奏をした。)

My friend sings terribly, but she loves karaoke.

私の友達は歌がひどく下手だけど、カラオケが大好きだ。

この例文は、誰かが得意ではないことを楽しんでいる、日常の微笑ましい場面を描写しています。友達が一生懸命歌っているけれど、客観的に聞くと「うーん…」と感じるような状況が目に浮かびますね。「sings terribly」で「歌い方がひどい(下手だ)」と、動詞の「歌う」を修飾しています。terriblyは「ひどく」「まずく」「下手くそに」という意味で、何かをする能力が低いことを表すのにとても自然な表現です。

My little brother draws terribly, but he tries his best.

私の弟は絵を描くのがひどく下手だけど、一生懸命頑張っている。

この例文は、小さな子どもが懸命に絵を描いている、愛らしいけれど少し不器用な情景を伝えています。大人が見ると何を描いているのか分からないほどでも、本人は真剣に取り組んでいる様子が伝わりますね。「draws terribly」は「絵を描くのがひどく下手だ」という意味で、絵の技術が未熟であることを示しています。このように、スポーツや芸術など、何かをする技術やスキルが低い場合によく使われます。

The student wrote terribly, so the teacher couldn't read his essay.

その生徒はひどい字で書いていたので、先生は彼の作文を読めなかった。

この例文は、先生がテストやレポートの文字が判読できずに困っている、少し残念な場面を想像させます。「wrote terribly」は「ひどい字で書いた」という意味で、文字の書き方そのものが下手であることを表します。このように、terriblyは運転の仕方、料理の腕前など、具体的な「やり方」や「出来栄え」が拙い場合にも幅広く使える便利な単語です。

コロケーション

terribly sorry

非常に申し訳ない、深くお詫びする

「sorry」を強調する最も一般的な方法の一つです。単に「sorry」と言うよりも、ずっと丁寧で誠実な印象を与えます。ビジネスシーンやフォーマルな状況で、自分の過失を深く詫びる際に適しています。口語でも頻繁に使われますが、相手への敬意を示すニュアンスが強いため、親しい間柄でも、重大なミスをした際には有効です。類似表現に"extremely sorry"がありますが、"terribly sorry"の方がより一般的で、心のこもった謝罪の気持ちを表しやすいでしょう。

terribly difficult

非常に難しい、極めて困難な

物事の難易度を強調する際に使われます。「difficult」を強める表現は他にもありますが、「terribly difficult」は単に難しいだけでなく、解決が非常に困難であることを示唆します。例えば、複雑な数学の問題や、解決策が見えないプロジェクトなどに対して用いられます。"incredibly difficult"や"extremely difficult"とも置き換え可能ですが、"terribly"は、その困難さに直面した人の感情的な負担(苦労やストレス)を間接的に伝えるニュアンスがあります。そのため、客観的な難易度だけでなく、主観的な困難さを表現したい場合に適しています。

terribly wrong

完全に間違っている、ひどく誤っている

何かが根本的に間違っている状態を指します。単に「wrong」と言うよりも、その誤りの程度が深刻であることを強調します。例えば、事実誤認や倫理的に許されない行為など、重大な過ちに対して使われます。"dead wrong"という表現も似た意味を持ちますが、こちらはより口語的で、強い確信を持って相手の誤りを指摘する際に使われます。一方、"terribly wrong"は、間違いの深刻さに焦点を当て、事態の重大さを伝えるニュアンスがあります。ビジネスシーンでは、誤った情報に基づいて意思決定が行われた場合などに、その責任の重さを明確にするために用いられます。

terribly important

非常に重要である、極めて重要である

重要性を強調する表現です。単に「important」と言うよりも、その事柄が非常に大きな影響力を持つことを示唆します。例えば、会社の命運を左右するような重要な決定や、人命に関わる緊急事態などに対して用いられます。"critically important"や"vitally important"とも置き換え可能ですが、"terribly important"は、その重要性に気づいていない人に対して、注意を喚起するニュアンスがあります。そのため、プレゼンテーションや会議などで、聴衆に強く訴えかける際に効果的です。

terribly ill

非常に具合が悪い、重病である

病気の程度が深刻であることを示します。単に「ill」と言うよりも、病状が重く、入院が必要な状態や、生命に関わる危険性がある場合などに用いられます。"seriously ill"や"gravely ill"とも置き換え可能ですが、"terribly ill"は、病気に対する心配や同情の気持ちを伝えるニュアンスがあります。例えば、家族や友人の病状を伝える際に、その深刻さを理解してもらうために用いられます。また、医療関係者が患者の状態を説明する際にも、緊急度を伝えるために使用されます。

terribly frightened

非常に怯えている、酷く怖がっている

恐怖の感情が非常に強い状態を表します。「frightened」を強調することで、単に怖いというだけでなく、身の危険を感じるほどの強い恐怖心を抱いていることを示します。例えば、災害や事故に遭遇した場合や、脅迫を受けた場合などに用いられます。"terrified"という単語も同様の意味を持ちますが、"terribly frightened"は、恐怖の感情が一時的で、状況が改善すれば落ち着く可能性があることを示唆します。一方、"terrified"は、より根深い恐怖心を抱いている場合に使われます。口語では、"scared stiff"という表現も使われますが、こちらはよりカジュアルな表現です。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、結果や状況の程度を強調する際に使われます。例えば、「実験結果はterribly inconsistentだった(ひどく一貫性がなかった)」のように、ネガティブな結果を強調する時に用いられます。また、統計的な分析結果を述べる際に、「サンプルサイズがterribly smallだった(非常に小さかった)」と、研究の限界を示すために使用されることもあります。文体はフォーマルです。

ビジネス

ビジネスシーンでは、主に書面(報告書、メールなど)で、悪い状況や結果を強調する際に使用されます。例:「プロジェクトの遅延はterribly影響を及ぼした(ひどく影響を及ぼした)」のように、問題の深刻さを伝える際に使われます。口語では、より穏やかな表現(very, extremelyなど)が好まれる傾向があります。フォーマルな文脈で使用されるため、カジュアルな場面での使用は避けるべきです。

日常会話

日常会話では、あまり頻繁には使用されません。主に、非常に悪い状況や状態を強調する際に用いられます。例えば、「道に迷ってterribly遅れてしまった(ひどく遅れてしまった)」のように、自分の失敗や不運を伝える際に使われることがあります。ただし、ネイティブスピーカーの間では、よりカジュアルな表現(really, soなど)が好まれることが多いため、terriblyの使用はやや硬い印象を与える可能性があります。

関連語

類義語

  • 「ひどく」「ものすごく」という意味で、程度が甚だしいことを表す。日常会話でよく使われる。 【ニュアンスの違い】「terribly」とほぼ同義だが、「awfully」の方がやや口語的で、深刻さの度合いが低い場合にも使われる。良い意味でも悪い意味でも使える。 【混同しやすい点】「awful」という形容詞が「ひどい」という意味を持つため、悪い意味でしか使えないと誤解されやすいが、副詞の「awfully」は良い意味でも使える。

  • dreadfully

    「恐ろしく」「ひどく」という意味で、不快感や深刻さを伴う状況を表す。フォーマルな場面でも使用可能。 【ニュアンスの違い】「terribly」よりも強い不快感や恐怖感を表すことが多い。また、文脈によっては、皮肉やユーモアを込めて使われることもある。 【混同しやすい点】「dreadful」という形容詞が「恐ろしい」という意味を持つため、常にネガティブな意味でしか使えないと誤解されやすいが、程度を強調する意味合いで使われることもある。

  • 「非常に」「極めて」という意味で、程度が非常に高いことを客観的に表す。ビジネスや学術的な文脈でも使用可能。 【ニュアンスの違い】「terribly」が主観的な感情を伴うのに対し、「extremely」は客観的な事実を強調する。感情的なニュアンスは薄い。 【混同しやすい点】「terribly」が悪い意味で使われることが多いのに対し、「extremely」は良い意味でも悪い意味でも使える。感情の度合いではなく、単に程度が強いことを示したい場合に適している。

  • intensely

    「激しく」「強烈に」という意味で、感情や感覚が非常に強いことを表す。文学的な表現や感情的な場面でよく使われる。 【ニュアンスの違い】「terribly」が漠然とした不快感を表すのに対し、「intensely」は特定の感情や感覚が非常に強いことを強調する。感情の深さや強さを伝えたい場合に適している。 【混同しやすい点】「terribly」がネガティブな状況全般に使えるのに対し、「intensely」は特定の感情や感覚に限定される。例えば、「intensely happy」のように、ポジティブな感情にも使える。

  • 「厳しく」「ひどく」という意味で、悪い状況や結果が深刻であることを表す。フォーマルな場面や報道などでよく使われる。 【ニュアンスの違い】「terribly」が主観的な感情を伴うのに対し、「severely」は客観的な状況の深刻さを強調する。特に、損害や被害の程度が大きいことを示したい場合に適している。 【混同しやすい点】「terribly」が漠然とした不快感を表すのに対し、「severely」は具体的な損害や被害の程度を強調する。例えば、「severely damaged」のように、具体的な被害状況を説明する際に使われる。

  • 「非常に」「大いに」という意味で、程度や影響が大きいことを客観的に表す。ビジネスや学術的な文脈でも使用可能。 【ニュアンスの違い】「terribly」がネガティブな意味合いで使われることが多いのに対し、「greatly」はポジティブな意味合いでも使える。感謝や喜びの気持ちを表す際に適している。 【混同しやすい点】「terribly」が主観的な感情を伴うのに対し、「greatly」は客観的な事実を強調する。例えば、「greatly appreciate」のように、感謝の気持ちを伝える際に使われる。

派生語

  • 『恐怖』という意味の名詞。『terribly』の語源であるラテン語の『terrere(震え上がらせる)』に由来し、恐怖を引き起こす根本的な感情や状況を表す。日常会話からニュース記事まで幅広く使われる。

  • 元々は『恐ろしい』という意味だったが、時代を経て『素晴らしい』という意味に変化した形容詞。語源は同じく『terrere』だが、恐怖を圧倒するほどの力強さや規模感が転じて、肯定的な意味合いを持つようになった。日常会話で頻繁に使われる。

  • 『〜をひどく怖がらせる』という意味の動詞。『terror』に動詞化の接尾辞『-ify』が付いた形。受動態で『be terrified of〜(〜を恐れる)』の形でよく用いられ、日常会話や小説などで感情を表現する際に使われる。

反意語

  • 『わずかに』『少し』という意味の副詞。『terribly』が程度や状態の悪さを強調するのに対し、『slightly』は軽微さや僅かさを表す。例えば、『terribly wrong(ひどく間違っている)』に対して『slightly wrong(少し間違っている)』のように対比される。日常会話やビジネスシーンで頻繁に使われる。

  • 『完璧に』『完全に』という意味の副詞。『terribly』が不完全さや欠点を強調するのに対し、『perfectly』は非の打ち所がない状態を表す。『terribly damaged(ひどく損傷した)』に対して『perfectly preserved(完璧に保存された)』のように、状態の良し悪しを対比する際に用いられる。日常会話やフォーマルな文書でも使われる。

  • 『適切に』『十分に』という意味の副詞。『terribly』が不足や不十分さを強調するのに対し、『adequately』は必要条件を満たしている状態を表す。『terribly prepared(準備不足)』に対して『adequately prepared(十分に準備された)』のように、準備や能力の程度を対比する際に用いられる。ビジネスや学術的な文脈でよく使われる。

語源

"terribly"は、中英語の"terribil"(恐ろしい)に由来し、さらに遡ると古フランス語の"terrible"、そしてラテン語の"terribilis"(恐怖を引き起こす)にたどり着きます。ラテン語の"terribilis"は、"terrere"(恐怖で満たす、怖がらせる)という動詞から派生しています。"terribly"は、この"terrible"に副詞を作る接尾辞"-ly"が付加されたものです。つまり、文字通りには「恐ろしいほどに」という意味合いですが、現代英語では「ひどく」「ものすごく」といった意味で広く用いられます。例えば、「ひどく疲れた」や「ものすごく嬉しい」のように、程度の強調として使われます。日本語の「とんでもなく」という言葉が、元々は「途方もない」という意味から転じて、程度の強調を表すようになったのと似ています。

暗記法

「terribly」は単に「ひどく」ではなく、畏怖や恐怖を伴う事態を指す言葉。中世では、飢饉や疫病といった圧倒的な力の前に感じる恐怖を表現しました。シェイクスピア悲劇では、主人公の苦悩を強調。啓蒙思想後も、環境破壊や人間性喪失への批判として使われ、現代ではテロや災害といった予測不能な脅威への感情を象徴します。時代と共に意味を変えながらも、人間の根源的な感情と結びついてきた言葉なのです。

混同しやすい単語

発音が似ており、特に語尾の '-ic' の部分が曖昧だと聞き分けにくいことがあります。スペルも 'terribl-' と 'terrific' で非常に似通っています。意味は『素晴らしい』、『すごい』と正反対のニュアンスを持つため、文脈で判断する必要があります。日本人学習者は、語尾の音を意識して発音練習すると良いでしょう。語源的には、『terrific』は『恐怖を与える』という意味から転じて『すごい』という意味になったことに注意すると、記憶に残りやすいかもしれません。

horribly

'terribly' と 'horribly' は、どちらも副詞で、ネガティブな意味合いを持つため、意味の面で混同しやすいことがあります。スペルも 'ribly' の部分が共通しており、視覚的にも似ています。『horribly』は『恐ろしく』、『酷く』という意味で、恐怖や嫌悪感を伴うニュアンスが強いです。日本人学習者は、それぞれの単語が持つ感情の強さを意識して使い分けると良いでしょう。

スペルに 'ter' が含まれており、視覚的に似ているため、特に書く際に混同しやすいことがあります。『literally』は『文字通り』、『実際に』という意味で、比喩表現を否定する際に使われます。発音も全く異なるため、音声的な混同は少ないですが、スペルミスに注意が必要です。日本人学習者は、スペルを意識して書き取り練習をすると良いでしょう。

tribally

スペルの中に共通する文字の並びがあるため、視覚的に混同しやすい可能性があります。『tribally』は『部族的に』という意味で、社会や文化に関する文脈で使われることが多いです。意味も文脈も大きく異なるため、注意が必要です。日本人学習者は、単語全体をしっかりと見て、それぞれの単語が持つ意味を理解することが重要です。

treatably

語尾の '-ably' の響きと、全体のスペルがいくらか似ているため、混同する可能性があります。『treatably』は『治療可能に』という意味で、医療関係の文脈で使われます。発音も意味も異なるため、注意が必要です。日本人学習者は、それぞれの単語が使われる文脈を意識して学習すると良いでしょう。

turbulently

最初の音が似ており、文字数も多いため、全体的な印象が似ていると感じることがあります。『turbulently』は『荒々しく』、『激しく』という意味で、天候や感情などを表す際に使われます。発音と意味が異なるため、注意が必要です。日本人学習者は、単語を構成する音とスペルを正確に覚えることが重要です。

誤用例

✖ 誤用: I'm terribly sorry for your loss, but it was probably for the best.
✅ 正用: I'm terribly sorry for your loss. I can't imagine how difficult this must be.

「terribly」は「非常に」という意味で、悲しみを強調するために使うこと自体は間違いではありません。しかし、その後に「but it was probably for the best(でも、おそらくそれが最善だったのでしょう)」と続けると、遺族の感情を全く考慮していない、非常に冷たく無神経な印象を与えます。日本語の『お悔やみ申し上げます。でも、きっと良いことですよ』という慰めが、英語では逆効果になる典型例です。英語圏では、喪失の悲しみに対しては共感と同情を最優先し、安易なポジティブ思考を持ち込むことは避けるべきです。特にterriblyのような強い言葉を使った場合は、その後の言葉選びが重要になります。

✖ 誤用: I was terribly impressed by his presentation, so I gave him some harsh criticism.
✅ 正用: I was terribly impressed by his presentation, so I offered some constructive criticism.

ここでの誤用は、terribly(非常に)という強い肯定的な感情の後に、harsh criticism(厳しい批判)という否定的な行動が続く点にあります。英語では、ポジティブな評価の後に改善点を指摘する場合は、constructive criticism(建設的な批判)という表現を用いるのが一般的です。harsh criticismは、相手を傷つけたり、意欲を削いだりする可能性のある、手厳しい批判を意味します。日本人が「期待しているからこそ厳しく言う」という意図でharsh criticismを使ってしまうことがありますが、英語圏では誤解を招きやすい表現です。terribly impressedという強い感情を伝えるのであれば、constructive criticismによって相手の成長を促したいという意図を示す方が、より自然で効果的です。また、文化的な背景として、欧米では直接的な表現を避ける傾向があるため、婉曲的な表現を選ぶことが重要です。

✖ 誤用: She's terribly good at cooking, so she should open a restaurant.
✅ 正用: She's incredibly/exceptionally good at cooking, so she should open a restaurant.

「terribly」は「ひどく」「恐ろしく」という意味合いが強く、ポジティブな意味で使う場合は、皮肉やユーモアのニュアンスが含まれることがあります。「料理が恐ろしく上手い」というのは、文字通りの意味では不自然であり、不気味な印象さえ与えかねません。この文脈では、incrediblyやexceptionallyのように、純粋に賞賛する意味合いを持つ単語を使うのが適切です。日本人が「とても」という意味で安易にterriblyを使ってしまう背景には、日本語の「大変」という言葉が肯定的な意味でも否定的な意味でも使えることの影響があるかもしれません。しかし、英語では、terriblyのネガティブなニュアンスを意識し、文脈に応じて適切な単語を選ぶ必要があります。特に、相手を褒める場面では、誤解を避けるために、よりポジティブな意味合いを持つ単語を選ぶようにしましょう。

文化的背景

「terribly」は単に「ひどく」という意味だけでなく、畏怖や恐怖、圧倒されるような感情を伴う事態を指し示す言葉として、西洋文化において独特のニュアンスを帯びてきました。元来、「terror(恐怖)」と深く結びついているため、単なる不快感を超えた、人間の根源的な感情に訴えかける力を持つ言葉なのです。

中世の時代、人々は自然の脅威や疫病、そして神の裁きに対して無力でした。「terribly」は、そのような圧倒的な力の前で感じる恐怖や絶望を表現する言葉として用いられました。例えば、大飢饉やペストの流行は「terribly devastating(恐ろしく破壊的な)」出来事であり、人々の信仰心さえ揺るがすほどの衝撃を与えました。また、シェイクスピアの悲劇では、主人公が運命の残酷さや自身の過ちによって「terribly tormented(ひどく苦悩する)」姿が描かれ、観客の感情を揺さぶります。これらの例からも、「terribly」は単なる程度の強さを示すだけでなく、人間の存在の脆弱さや、抗いがたい力に対する畏怖の念を表現する言葉として、文学作品において重要な役割を果たしてきたことがわかります。

18世紀以降、啓蒙思想が広まり、科学技術が発展するにつれて、人々は自然に対する理解を深め、ある程度のコントロールを手に入れるようになりました。しかし、「terribly」が持つ根源的な恐怖のニュアンスは失われることなく、むしろ新たな意味合いを帯びていきます。産業革命以降の社会では、機械化や都市化によって引き起こされる環境破壊や、人間性の喪失といった問題が深刻化しました。これらの問題に対して、「terribly wrong(ひどく間違っている)」という批判的な意味合いで「terribly」が用いられるようになったのです。また、現代社会においては、テロや自然災害、パンデミックなど、予測不可能な脅威が人々の生活を脅かしています。これらの出来事は、「terribly frightening(ひどく恐ろしい)」ものであり、人々に再び根源的な恐怖を呼び起こします。

このように、「terribly」は、時代とともにその意味合いを変化させながらも、常に人間の感情の深層に存在する恐怖や畏怖といった感情と結びついてきました。単なる「ひどく」という意味を超えて、その言葉が持つ文化的背景を理解することで、英語学習者はより深く、そして豊かな語彙力を身につけることができるでしょう。そして、文学作品や映画、ニュース記事などで「terribly」という言葉に出会ったとき、その背後にある人間の感情や歴史的な文脈を読み解き、より深い理解を得ることができるはずです。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に語彙問題(短文空所補充)と長文読解。稀にリスニングでも。

- 頻度と級・パート: 準1級以上で頻出。2級でも出題される可能性あり。

- 文脈・例題の特徴: フォーマルな文章、ニュース記事、物語など幅広い文脈で登場。感情や状況の強調に使われることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「ひどく」「非常に」という2つの意味を文脈で判断する必要がある。類義語(awfully, terribly)との使い分けも重要。

TOEIC

- 出題形式: Part 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解)で登場。

- 頻度と級・パート: 頻度は中程度。スコア700点以上を目指すなら対策必須。

- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン(苦情、トラブル、業績報告など)で使われることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: ネガティブな状況を強調する意味合いで使われることが多い。extremely, veryなどとのニュアンスの違いを理解しておく。

TOEFL

- 出題形式: リーディングセクションで頻出。

- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出。高得点を目指すなら必須。

- 文脈・例題の特徴: 科学、歴史、社会問題など、様々な分野の文章で使われる。著者の感情や意見を強調する際に用いられることが多い。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から正確な意味を把握することが重要。類義語(severely, greatly)との違いを意識し、アカデミックな文章に慣れておく。

大学受験

- 出題形式: 長文読解問題で頻出。文脈理解を問われることが多い。

- 頻度と級・パート: 難関大学ほど頻出。標準的なレベルの大学でも出題される可能性あり。

- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語、エッセイなど様々なジャンルの文章で登場。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が重要。類義語(extremely, very)とのニュアンスの違いを理解し、多義語としての側面も意識しておく。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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