strawberry
第1音節 /ˈstrɔː/ の 'str' は、無声歯茎破擦音 /t/ が入ることで、続く /r/ の発音がスムーズになります。日本語の『ス』よりも唇を丸めず、舌先を少し浮かせて発音するとより自然です。第2音節以降は弱く短く発音されるため、/'bɛri/ の 'リ' は、日本語の『リ』よりも曖昧母音に近い音(ィ)になります。強勢は最初の音節にあります。
苺
バラ科の多年草。食用になる赤い果実。甘酸っぱい味が特徴。ケーキやジャムなどの材料として一般的。
I picked a big, red strawberry and ate it right away.
私は大きくて赤いイチゴを一つ摘んで、すぐに食べました。
※ 自分で摘んだばかりの新鮮なイチゴを、その場で食べる喜びが伝わる場面です。ここでは「a strawberry」と単数形で使われていて、一つに集中して味わう様子が想像できますね。
My mom bought a big box of fresh strawberries yesterday.
母は昨日、新鮮なイチゴを大きな箱で買ってきました。
※ お母さんが家族のために、スーパーなどでたくさんの新鮮なイチゴを買ってきた情景です。「strawberries」と複数形になっていて、量があることを示しています。日常の買い物でよく使われる典型的な表現です。
She put a lot of strawberries on the cake for her birthday party.
彼女は誕生日パーティーのために、ケーキにたくさんのイチゴを乗せました。
※ 誕生日パーティーのケーキを飾り付ける、華やかで楽しい場面です。「a lot of strawberries」でたくさんのイチゴが使われている様子が分かります。ケーキやデザートの材料として「strawberry」を使う典型的な例ですね。
苺色の
苺のような赤色を表す形容詞。明るく可愛らしい印象を与える色合い。
She tried on a new strawberry lipstick that made her smile brightly in the mirror.
彼女は新しい苺色の口紅を試着し、鏡の中で顔を明るく輝かせてにっこり笑いました。
※ この例文では、新しい口紅を試して、その色が自分に似合って嬉しくなり、思わず笑顔がこぼれる瞬間を描いています。化粧品の色を表現する際によく使われる「strawberry lipstick」は、「苺のような赤みがかったピンク色の口紅」というニュアンスで、女性が自分を美しく見せるためのアイテムとしてイメージしやすいでしょう。
On a hot summer day, I happily drank a cool strawberry smoothie by the window.
暑い夏の日、私は窓際で冷たい苺色のスムージーを気持ちよく飲みました。
※ ここでは、暑い日に冷たい飲み物で涼む、リラックスした情景が目に浮かびます。スムージーの色が、飲む人の気分をさらに爽やかにしてくれる様子が伝わってきます。「strawberry smoothie」は苺の風味だけでなく、その鮮やかな色合いも楽しむ飲み物として、非常によく使われる表現です。
My daughter chose a soft strawberry color to paint her bedroom wall and make it cozy.
私の娘は、寝室の壁を居心地の良い空間にするため、やわらかい苺色を選びました。
※ この例文は、部屋の模様替えで色を選ぶ楽しい場面を描写しています。壁の色が、その部屋で過ごす人の気持ちに影響を与えることを示唆しています。「strawberry color」のように「strawberry + color」の形で、特定の色合いを指す使い方も一般的で、特に「やわらかい苺色」が部屋を暖かく、落ち着いた雰囲気にする様子が伝わります。
コロケーション
赤みがかったブロンド(金髪)
※ 髪の色を表す表現で、イチゴのような赤みを含んだ明るい金髪を指します。単に"red hair"と言うよりも、より繊細で魅力的なニュアンスを含みます。ファッションや美容業界でよく用いられ、人物描写において、その人の個性を際立たせる効果があります。構文は形容詞+名詞です。似た表現に"honey blonde"などがあります。
イチゴジャム
※ イチゴで作られたジャムを指す、ごく一般的な表現です。家庭料理や食品業界で頻繁に使われます。"strawberry preserve"も同様の意味ですが、preserveはより果肉が残った状態を指すことが多いです。構文は形容詞+名詞です。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使用されますが、特に専門的なニュアンスはありません。
イチゴ畑、イチゴ栽培地
※ イチゴが栽培されている場所を指します。農業やガーデニング関連の文脈でよく用いられます。"strawberry field"も同様の意味ですが、patchはより小規模で、家庭菜園のようなイメージがあります。構文は形容詞+名詞です。比喩的に、楽しい思い出や幸福な場所を指すこともあります。
新鮮なイチゴ
※ 収穫されたばかりの、または品質の良いイチゴを指します。食品関連の広告やレシピでよく使われます。"ripe strawberries"も同様によく使われますが、ripeは「熟した」という意味合いが強く、freshは「新鮮さ」を強調します。構文は形容詞+名詞です。"organic strawberries"(有機栽培のイチゴ)のように、他の形容詞と組み合わせて使うことも可能です。
イチゴのショートケーキ
※ イチゴとホイップクリームを挟んだ、または添えたショートケーキを指します。アメリカやイギリスで人気のあるデザートです。"shortcake"は、本来はバターをたっぷり使ったサクサクした食感のケーキを指します。構文は形容詞+名詞です。家庭料理やカフェのメニューでよく見られます。
イチゴアイスクリーム
※ イチゴ風味のアイスクリームを指します。様々なブランドやフレーバーが存在し、デザートとして広く親しまれています。"strawberry flavored ice cream"という表現も可能ですが、"strawberry ice cream"の方がより一般的で自然です。構文は形容詞+名詞です。日常会話で頻繁に使われます。
ストロベリーダイキリ
※ ラムをベースに、ライムジュースとイチゴを加えたカクテルです。バーやレストランで提供されることがあります。"daiquiri"はキューバ発祥のカクテルで、様々なフルーツフレーバーがあります。構文は形容詞+名詞です。社交的な場面やリゾート地でよく飲まれます。
使用シーン
学術論文では、特定の品種のイチゴに関する研究や、イチゴに含まれる成分に関する研究などで使用されます。例えば、植物学の研究で「Strawberry cultivar '○○' demonstrates increased resistance to disease」 (イチゴの品種「○○」は、病気への抵抗性が向上していることを示す) のように記述されます。また、食品科学の分野では、イチゴの抗酸化作用や栄養価に関する研究で用いられます。
ビジネスシーンでは、直接的にイチゴを扱う食品業界(食品メーカー、卸売業者、小売業者など)以外では、比喩表現として稀に使用されることがあります。例えば、市場調査報告書で「Strawberry market shows a promising growth potential」(イチゴ市場は有望な成長の可能性を示している) のように用いられます。ただし、一般的なビジネス文書や会議では、より直接的な表現が好まれるため、使用頻度は低いと言えます。
日常生活では、イチゴそのものやイチゴを使った食品について話す際に頻繁に使用されます。例えば、「I bought some fresh strawberries at the market today」(今日、市場で新鮮なイチゴを買った) や「Strawberry shortcake is my favorite dessert」(イチゴのショートケーキは私のお気に入りのデザートだ) のように使われます。また、子供向けの絵本や料理レシピなどでもよく見られます。
関連語
類義語
植物学的には液果(多肉果)の一種を指し、小さな丸い果実全般を指す一般的な言葉。日常会話や料理、園芸など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"strawberry"は特定の種類のベリーを指すが、"berry"はより広いカテゴリーを指す。"strawberry"は具体的な果物であるのに対し、"berry"は総称的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】"strawberry"は単数形・複数形がある可算名詞だが、"berry"も同様。ただし、複数のベリーをまとめて指す場合は"berries"となる。また、ベリー味、ベリー風味という場合は、berry flavor/berry-flavored となる。
植物の実全般を指す言葉。生物学的な意味合いが強く、学術的な文脈や食品に関する一般的な説明で用いられる。日常会話でも広く使われる。 【ニュアンスの違い】"strawberry"は特定の種類の"fruit"である。"fruit"はより広範な概念であり、"strawberry"は具体的な果物であるという関係性がある。 【混同しやすい点】"fruit"は集合名詞として扱われることがあり、一般的には不可算名詞として扱われることが多いが、種類を区別する場合は可算名詞として扱われることもある(例: different kinds of fruits)。"strawberry"は常に可算名詞。
農産物全般を指す言葉。特に新鮮な果物や野菜を指すことが多い。市場やスーパーマーケットなど、流通や販売の文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"strawberry"は特定の種類の"produce"である。"produce"はより広いカテゴリーであり、"strawberry"はその一部を構成する。"produce"は集合的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】"produce"は通常、不可算名詞として扱われる。"strawberry"は可算名詞であり、単数形・複数形を持つ。スーパーなどで「本日のオススメ農産物」のような意味合いで使われることが多い。
栽培される農作物全般を指す言葉。農業や園芸の分野でよく使われる。収穫量や栽培方法など、生産に関する話題で用いられる。 【ニュアンスの違い】"strawberry"は特定の種類の"crop"である。"crop"はより広いカテゴリーであり、"strawberry"はその一部を構成する。"crop"は集合的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】"crop"は可算名詞としても不可算名詞としても使用される。具体的な作物を指す場合は可算名詞(例: a good crop of strawberries)、作物の総量を指す場合は不可算名詞(例: the strawberry crop)。
- sweet treat
甘いお菓子やデザート全般を指す言葉。特に子供向けの表現や、軽いおやつを指す際に用いられる。日常会話でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"strawberry"はそれ自体が"sweet treat"として扱われることがある。"sweet treat"はより広いカテゴリーであり、"strawberry"は甘いお菓子の一つの例として挙げられる。 【混同しやすい点】"sweet treat"は可算名詞であり、単数形・複数形を持つ。"strawberry"も同様。ただし、"sweet treat"は個々の菓子の種類を指す場合にも使われるため、文脈によって意味が異なる。
派生語
- strawlike
『麦わらのような』という意味の形容詞。『strawberry』の『straw-』部分(元々は古英語の『streaw』に由来)が、麦わらを指すことから、形状や質感の類似性を表す際に用いられる。日常会話よりも、植物学的な記述や、創作物で比喩表現として使われることがある。
『ベリー』は『strawberry』の後半部分であり、果実の種類を指す名詞。ブルーベリー、ラズベリーなど、様々なベリー類を総称する際に使用される。日常会話で頻繁に使われ、食品名や色、風味を表す際にも用いられる。
- blackberries
『ブラックベリー』は、イチゴと同様に『berry』を含む複合語。イチゴと並んで、ベリー類を代表する果物として広く知られている。日常会話や食品関連の文脈で頻繁に使用される。
反意語
『野菜』は果物である『strawberry』と対比される概念。植物の種類を分類する際に、果実と野菜は明確に区別される。日常会話や食生活、栄養学などの文脈で、イチゴと野菜は対照的な食品として扱われる。
- unripe
『未熟な』は、イチゴの熟した状態(ripe)に対する反意語。接頭辞『un-』がついて状態の否定を表す。イチゴの状態を説明する際に、熟しているか未熟であるかを区別するために使用される。食品の品質管理や農業の分野で用いられる。
語源
"Strawberry"は、古英語のstrēawberigeに由来します。strēawは「藁(わら)」を意味し、berigeは「ベリー」を意味します。なぜ「藁」なのかについては諸説あります。一つは、イチゴの蔓(つる)が藁のように見えるからという説。もう一つは、イチゴを栽培する際に藁を敷いて保護したからという説があります。いずれにせよ、イチゴの生育環境や見た目の特徴が語源に影響を与えていると考えられます。接頭辞や接尾辞という形での明確な要素分解は難しいですが、自然観察に基づいた素朴な命名であることがわかります。日本語の「イチゴ」も、その見た目から「 market + 子」で「 marketの子」が転じたという説があり、言語や文化を超えて、対象物の特徴が名前の由来となるのは興味深い点です。
暗記法
イチゴは愛と美の象徴。中世では聖母マリアの象徴とされ、純粋さの象徴として教会に描かれました。シェイクスピア作品では貞節の象徴として登場。アメリカでは夏の象徴として親しまれ、「ストロベリーブロンド」は魅力的な女性の形容。現代では健康的な食品としても注目され、特別な日のデザートにも。時代とともに意味を変えながらも、常に人々に愛される存在です。
混同しやすい単語
『strawberry』と同様にベリー系の果物ですが、発音が似ているため混同しやすい。特に、先頭の 'rasp-' の部分が曖昧になりやすい。意味は『ラズベリー』で、外見も味も異なります。スペルも異なるため、注意深く区別する必要があります。
『strawberry』の冒頭部分と共通する単語であり、スペルと発音が似ているため混同しやすい。『麦わら』や『ストロー』という意味で、名詞として使われます。『strawberry』は果物、『straw』は材料というように、意味が全く異なるため文脈で判断する必要があります。
『berry』の部分が発音とスペルが似ているため、混同しやすい。『埋める』という意味の動詞で、発音記号は /ˈberi/ となり、曖昧母音で発音される点も共通しています。ただし、スペルが異なるため、注意深く区別する必要があります。また、動詞と名詞という品詞の違いも重要です。
こちらもベリー系の果物であり、『berry』の部分が共通しているため、混同しやすい。意味は『ブルーベリー』で、見た目も味も『strawberry』とは異なります。単語の構造が似ているため、特に聞き取りの際に注意が必要です。
『straw』の部分のスペルが似ており、また、語尾の '-ly' が副詞を作る接尾辞として一般的であるため、形容詞と副詞の関係として誤って関連付けてしまう可能性があります。『強く』という意味の副詞で、品詞も意味も異なります。語源的には関連はありません。
『strawberry』の中間部分の音とスペルが若干似ているため、特に発音が不明確な場合に混同する可能性があります。『かき混ぜる』という意味の動詞で、発音記号は /stɜːr/ となり、『strawberry』とは大きく異なります。スペルも異なるため、注意が必要です。
誤用例
日本語では『イチゴ味』のように形容詞的に使えますが、英語で『strawberry』を形容詞として使うと、人工的なイチゴ風味を連想させることがあります。自然なイチゴの風味を伝えたい場合は、'flavorful'や'delicious'などを使う方が適切です。日本人が無意識に名詞を形容詞化する傾向が原因です。
『strawberry』は通常、可算名詞として扱います。日本語では『イチゴを植える』のように単数形で表現することが多いですが、英語では複数形で表現するのが一般的です。これは、一般的にイチゴは複数個植えることを想定しているためです。総称的な意味でも複数形が好まれます。日本語の『〜を』という助詞に引きずられて、単数形を選んでしまうミスです。
『strawberry』を人に対して使う場合、日本語の『イチゴちゃん』のような愛称や褒め言葉としては通じません。英語圏では『strawberry blonde』のように髪の色を指すか、稀に性的対象として捉えられる可能性があります。人を形容する際は、性格や外見を具体的に表現する方が適切です。文化的な背景を考慮せずに、安易に日本語のイメージを英語に当てはめると誤解を招きます。日本語の可愛らしさを表現したい場合は、'sweet'や'charming'などの言葉を選びましょう。
文化的背景
イチゴ(strawberry)は、その鮮やかな赤色と甘美な味わいから、愛、美、そして官能の象徴として長く文化に根付いてきました。特に西洋文化圏では、春の訪れを告げる果物として、また特別な日のデザートとして、人々に喜びと幸福感をもたらす存在です。
中世ヨーロッパでは、イチゴは聖母マリアの象徴とされ、純粋さと謙虚さを表していました。教会の絵画や彫刻には、しばしばイチゴが描かれ、聖母の美徳を讃える役割を果たしました。また、イチゴのハート形は愛の象徴と結びつき、恋人たちの間で贈られることもありました。シェイクスピアの戯曲『オセロー』では、デズデモーナのハンカチにイチゴの刺繍が施されており、これは純粋さと貞節の象徴として物語の重要な要素となっています。このハンカチは、後に不貞の疑いを招くきっかけとなるため、イチゴの象徴性が皮肉な形で表現されているとも言えるでしょう。
アメリカ文化においては、イチゴはよりカジュアルで親しみやすいイメージを持っています。夏のピクニックやバーベキューには欠かせないフルーツであり、イチゴショートケーキやイチゴジャムなど、家庭的なデザートの材料として広く親しまれています。また、「strawberry blonde(イチゴブロンド)」という言葉は、赤みがかった明るいブロンドヘアを指し、魅力的な女性を形容する際に用いられます。このように、イチゴはアメリカ人の日常生活に深く根ざし、幸福な思い出や楽しい時間を象徴する存在となっています。
現代では、イチゴは健康的な食品としても注目されています。ビタミンCや抗酸化物質が豊富に含まれており、美容や健康を意識する人々にとって欠かせないフルーツとなっています。また、高級な品種や栽培方法が登場し、贈り物や特別な日の贅沢なデザートとしても人気を集めています。このように、イチゴは時代とともにその意味合いを変化させながらも、常に人々に愛され、喜びと幸福感をもたらす存在であり続けています。
試験傾向
この単語自体は英検では出題頻度は低めですが、関連語彙(ベリー類、果物全般)や、食に関する話題の中で間接的に登場する可能性はあります。直接的な語彙問題よりも、長文読解やリスニングで、文脈理解を問われる形で出題される可能性があります。
TOEICでは、食品関連の話題(カフェ、レストラン、食品加工など)で登場する可能性があります。Part 5, 6 (短文穴埋め、長文穴埋め) で、文法的な知識と語彙知識の両方が問われる可能性があります。例えば、 'strawberry jam' (イチゴジャム) のように、複合名詞の一部として使われることが多いです。ビジネスの文脈では、直接的なビジネスシーンよりも、福利厚生や休憩時間における話題として登場する可能性があります。
TOEFLでは、アカデミックな文脈で 'strawberry' 単体で出題されることは稀です。しかし、植物学、農業、栄養学などの分野で、研究対象の例として、あるいは比較対象として言及される可能性があります。長文読解で、科学的な記述の一部として登場する可能性を考慮し、文脈から意味を推測する練習が必要です。
大学受験では、センター試験(共通テスト)や私立大学の長文読解で、食品や農業に関する文章の一部として登場する可能性があります。単語自体の難易度は高くないため、文脈理解を正確に行い、文章全体のテーマを把握することが重要です。比喩表現や隠喩表現として使われる可能性も考慮し、柔軟な解釈を心がけましょう。