sequel
強勢は最初の音節にあります。/iː/ は日本語の「イー」よりも長く伸ばす音です。 "qu" は /kw/ の音になり、/w/ の発音は唇を丸めて前に突き出すように発音します。最後の /əl/ は曖昧母音で、舌先を上の歯茎に近づけて発音するとより自然になります。日本語の「ル」よりも弱く、曖昧な音です。
続編
物語、映画、ゲームなどのシリーズ作品で、前の作品の後に続く作品のこと。物語の続きや、同じ世界観・キャラクターを共有する新しい物語を指す。
I really loved that movie! I hope they make a **sequel** soon.
あの映画、すごくよかった!すぐに続編を作ってくれるといいな。
※ この例文は、映画を見終わった後、次の作品を期待するワクワクした気持ちを表しています。「sequel」は、このように映画やドラマの「続きの作品」を話す時によく使われる、とても自然な表現です。
After finishing the first book, she immediately bought the **sequel** to read the rest of the story.
最初の本を読み終えた後、彼女は物語の続きを読むためにすぐに続編を買いました。
※ この例文は、前の物語の続きをすぐに知りたくて、続編を手に入れる様子を描いています。「sequel」は、本や小説の「続きの巻」を指すときにも非常によく使われ、読書好きの気持ちが伝わるシーンです。
Fans were excited when the company announced a new **sequel** to their popular video game series.
その会社が人気のビデオゲームシリーズの新しい続編を発表したとき、ファンは興奮しました。
※ この例文は、人気のゲームシリーズに「続編」が発表されたときのファンの喜びを表しています。「sequel」は、このようにビデオゲームやアニメなど、シリーズもの全般の「続きの作品」を指す際にも使われます。ニュースや発表の場面でよく耳にするでしょう。
後継
出来事や業績などにおいて、前任者や先行するものの後に現れて、その役割や地位を引き継ぐ人や物のこと。必ずしも物語のように直接的な繋がりがあるとは限らない。
Many fans are excited about the sequel to the popular movie.
多くのファンが、その人気映画の続編にワクワクしています。
※ この例文は、映画やテレビ番組など、人気作品の「続き」が作られる時に「sequel」が使われる典型的な場面を描写しています。ファンが新作を心待ちにしている情景が目に浮かびますね。
I hope the author writes a sequel to this amazing book soon.
この素晴らしい本の続編を、作家さんが早く書いてくれるといいな。
※ 物語の「続き」を待つ読者の気持ちを表す例文です。「sequel」は小説や漫画、シリーズ物の物語に対して「その後の話」という意味でよく使われます。読み終えたばかりの本の続きを願う気持ちが伝わりますね。
The new game is a direct sequel to the classic one from ten years ago.
その新しいゲームは、10年前のあの名作の直接的な続編です。
※ この例文は、ゲームやシリーズ作品で「以前の作品の直接的な続き」という意味で「sequel」が使われる状況を示しています。「direct sequel」という形で、「前作からストーリーが直接続いている」ことを強調できます。昔のゲームを懐かしむ友人と話しているような場面を想像してみてください。
コロケーション
直接的な続編
※ 物語の続きが明確に描かれており、登場人物や設定が前作から直接引き継がれているものを指します。映画や小説でよく使われ、商業的な文脈で特に頻繁に見られます。単に 'sequel' と言うよりも、連続性や物語の繋がりを強調したい場合に適しています。例えば、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は『ハリー・ポッターと賢者の石』の direct sequel と言えます。
緩やかな続編
※ 前作との繋がりが薄く、世界観やテーマを共有しているものの、物語や登場人物は大きく異なる続編を指します。前作のファンに向けつつも、新しい観客層を取り込みたい場合に用いられることがあります。例えば、あるSF映画の世界観を共有しつつ、舞台となる時代や登場人物を全く変えた作品は loose sequel と言えるでしょう。
続編の権利
※ 映画や小説などの作品について、続編を制作・販売する権利のことです。映画業界や出版業界で重要な概念であり、契約や交渉の対象となります。'acquire sequel rights'(続編の権利を獲得する)、'sell sequel rights'(続編の権利を売却する)のように使われます。ビジネスシーンで頻繁に使われる表現です。
待望の続編
※ ファンが長い間待ち望んでいた続編を指します。期待感や興奮を伴うニュアンスがあり、映画の宣伝文句やニュース記事などでよく用いられます。例えば、『スター・ウォーズ エピソード7』は long-awaited sequel でした。 'highly anticipated sequel' も同様の意味で使えます。
不要な続編
※ 前作の成功にあやかって制作されたものの、内容が伴わず、ファンから批判されるような続編を指します。皮肉や批判的なニュアンスを含んでおり、映画評論やレビューなどで使われます。例えば、『あの名作のunnecessary sequel が公開された』のように使います。
続編がオリジナル作品を上回る
※ 興行収入や評価において、続編が前作よりも優れていることを指します。映画業界の分析や批評でよく使われる表現です。例えば、『ゴッドファーザー PART II は original を outperform した sequel の好例だ』のように使います。
前日譚と続編
※ 物語の時間軸における位置関係を示す表現です。prequel は前作以前の物語を描き、sequel は前作以後の物語を描きます。物語シリーズ全体を議論する際に便利な表現で、映画評論や文学研究などでよく使われます。
使用シーン
学術論文や書籍、講義などで、映画や小説などの作品の続編について言及する際に使われます。例えば、映画史の講義で「この映画の成功を受けて、翌年に続編が公開された」のように使われます。また、研究分野においては、先行研究の発展や後継となる研究を指す場合にも用いられます。例:「本研究は、〇〇氏の理論のsequel(後継)として位置づけられる。」
ビジネスシーンでは、プロジェクトの第二段階や、既存製品の後継モデルについて説明する際に使われることがあります。例えば、新製品発表会で「この製品は、〇〇シリーズのsequel(後継)として、さらなる機能向上を実現しました」のように使われます。しかし、より直接的な表現(例えば「次世代モデル」「フェーズ2」など)が好まれる傾向にあります。
日常会話では、映画やドラマ、ゲームなどの続編について話す際に使われることがあります。例:「あの映画のsequel(続編)はいつ公開されるんだろう?」「〇〇というゲームのsequel(続編)が楽しみだね!」ただし、日常会話では「続編」という日本語を使う方が自然な場合が多いです。
関連語
類義語
『継続』や『継続するもの』という意味で、物語、事業、状態など、中断されずに続くもの全般を指す。ビジネス、学術、日常会話など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"sequel"は物語や映画などの『続編』という特定の意味合いが強いのに対し、"continuation"はより一般的な『継続』を意味する。"continuation"は必ずしも以前の作品の内容を引き継ぐとは限らない。 【混同しやすい点】"sequel"は物語や映画など特定の作品に対してのみ使用できるが、"continuation"はより抽象的な概念や状態の継続にも使用できる点。
『追跡』や『後続』という意味で、行動、イベント、プロジェクトなど、何かの後に続くものや行為を指す。ビジネスや医療の分野でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"sequel"は物語の『続編』という作品そのものを指すのに対し、"follow-up"は『追跡調査』や『追加の行動』など、何かの後に行われる行為やイベントを指す。時間的な連続性や因果関係が強調される。 【混同しやすい点】"follow-up"は名詞としても動詞としても使用されるが、"sequel"は主に名詞として使用される。また、"follow-up"は必ずしも同じ内容やテーマを引き継ぐとは限らない。
『連続』や『シリーズ』という意味で、同じテーマや登場人物を共有する一連の作品を指す。映画、テレビドラマ、小説など、エンターテイメント分野でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"sequel"は個々の作品が前の作品の直接的な続きであるのに対し、"series"はより広い概念で、各作品が独立した物語を持ちながらも、全体として共通の要素を持つ場合がある。 "series"は、必ずしも時間的な連続性を持たない。 【混同しやすい点】"sequel"は単一の作品を指すが、"series"は複数の作品の集合体を指す。また、"series"は必ずしも物語が連続しているとは限らない。
『派生』や『分派』という意味で、元のものから派生した新しいもの、特に事業や組織の分野で使われる。 【ニュアンスの違い】"sequel"が物語の直接的な『続編』であるのに対し、"offshoot"は元のものから派生した新しいプロジェクトや事業を指す。 "offshoot"は、元のものとは異なる方向へ発展するニュアンスがある。 【混同しやすい点】"offshoot"は物語には使われない。事業や組織の文脈で使用される。
- spin-off
『スピンオフ』という意味で、既存の作品(映画、テレビドラマ、小説など)から派生した新しい作品を指す。元の作品の登場人物や設定を流用することが多い。 【ニュアンスの違い】"sequel"は元の作品の物語を直接的に引き継ぐのに対し、"spin-off"は元の作品の登場人物や設定を使いながらも、独立した物語を展開する。 "spin-off"は、元の作品とは異なるジャンルやターゲット層を狙うことがある。 【混同しやすい点】"spin-off"は必ずしも元の作品の続きではない。元の作品の人気キャラクターや設定を利用した別の物語であることが多い。
- prequel
『前日譚』という意味で、既存の作品よりも前の時代を描いた作品を指す。物語の背景や登場人物の過去を描くことが多い。 【ニュアンスの違い】"sequel"が物語の『続き』を描くのに対し、"prequel"は物語の『始まり』を描く。 "prequel"は、元の作品の謎や伏線を解き明かす役割を担うことがある。 【混同しやすい点】"prequel"は物語の時間軸が"sequel"とは逆である。"prequel"は、物語の過去を描く。
派生語
『結果』や『成り行き』を意味する名詞。『sequi(続く)』に『con-(共に)』がつき、『後に続くもの』というニュアンス。日常会話からビジネス、学術まで幅広く使われる。sequel と同様、時間的、論理的な繋がりを表す。
『その後の』、『次いで起こる』という意味の形容詞。『sub-(下に)』+『sequi(続く)』で、『後に続く』というイメージ。時間や順序を表すフォーマルな文脈(ビジネス文書、学術論文)でよく使用され、sequelと同様の語源を持つことを意識すると理解しやすい。
『連続』、『順序』を意味する名詞。動詞としても使われる。『sequi(続く)』から派生し、物事が連続して続く様子を表す。数学、科学、映画など、さまざまな分野で使用され、sequel が物語の『続き』であるのに対し、sequence はより一般的な『順序』を指す。
反意語
- prequel
『前日譚』を意味する。接頭辞『pre-(前に)』が付き、sequel(後日譚)とは時間軸上で反対の関係にある。映画や小説などのシリーズ作品において、物語の始まりを描く作品を指す。sequelが『その後の物語』であるのに対し、prequelは『その前の物語』を描く。
『先駆者』、『前兆』を意味する。sequelが『後に続くもの』であるのに対し、precursorは『前に現れるもの』を指す。直接的な反対語ではないが、時間的な順序において対立する概念。ビジネスや学術分野で、ある現象やアイデアの『先駆け』となったものを示す際に用いられる。
語源
「sequel」はラテン語の動詞「sequi(続く、従う)」に由来します。この動詞は、さらにインド・ヨーロッパ祖語の「*sekw-(見る、言う)」という語根に遡ることができます。sequiから派生したラテン語の名詞「sequentia(連続、順序)」が、古フランス語を経由して英語に入り、「sequel」となりました。つまり、「sequel」は文字通り「後に続くもの」という意味合いを持ちます。映画や小説の「続編」という語義は、物語が時間軸に沿って「後に続く」ことから来ています。例えば、日本の時代劇で「第二部」や「完結編」といった表現がありますが、これらも「後に続く」物語の一部と捉えることができます。このように、sequelは、出来事や物語が連続して展開される様子を表す言葉として理解できます。
暗記法
続編は過去の成功を映す鏡。オリジナル作品の文化的意義を再評価し、時には批判的に再構築します。過去の遺産を継承しつつ、新たな世代の価値観を反映させ、文化的な対話を促進する触媒となるのです。成功すれば作品全体の価値を高めますが、安易な焼き直しは文化的遺産を損なう可能性も。続編は単なる続きではなく、過去と未来を結ぶ重要な文化的試みです。
混同しやすい単語
『sequel』とスペルが似ており、特に語尾の 'equal' の部分が共通しているため、視覚的に混同しやすい。意味は『等しい』『平等な』であり、形容詞または動詞として使われる。日本人学習者は、文脈から判断し、それぞれの単語が持つ意味の違いを意識する必要がある。語源的には、'equal' はラテン語の 'aequalis'(等しい)に由来し、'sequel' はラテン語の 'sequi'(続く)に由来する。
『sequel』と発音が一部似ており、特に 'el' の部分が共通しているため、音声的に混同しやすい。また、どちらも物語やシリーズに関連する単語であるため、意味的にも誤解が生じやすい。意味は『周期』『循環』であり、名詞または動詞として使われる。日本人学習者は、文脈から判断し、それぞれの単語が持つ意味の違いを意識する必要がある。語源的には、'cycle' はギリシャ語の 'kyklos'(円)に由来する。
『sequel』とスペルが似ており、特に 'quel' の部分が 'ckle' に変化した形が視覚的に似ているため、混同しやすい。意味は『鎌』であり、農具を指す全く異なる単語である。発音も異なるため、注意が必要。'sickle cell anemia'(鎌状赤血球貧血)のような医学用語で目にすることがあるかもしれない。
『sequel』と発音が一部似ており、特に最初の音節の母音が曖昧母音になりやすい点で共通しているため、音声的に混同しやすい。スペルも 'sequ-' と 'sex-' が似ているため、視覚的にも混同しやすい。意味は『性的な』であり、形容詞として使われる。日本人学習者は、文脈から判断し、それぞれの単語が持つ意味の違いを意識する必要がある。発音記号を意識して区別すると良い。
『sequel』とスペルが一部似ており、特に最初の数文字が似ているため、視覚的に混同しやすい。意味は『骨格の』であり、医学や生物学の分野でよく使われる形容詞である。発音も異なるため、注意が必要。語源的には、'skeletal' はギリシャ語の 'skeleton'(乾燥した体)に由来する。
『sequel』と最初の 'se' の部分が共通しており、発音も少し似ているため、混同しやすい。意味は『発作』『差し押さえ』であり、医学や法律の分野で使われる。綴りの違いと意味の違いを意識することが重要である。特に医療系の文章では注意が必要。
誤用例
日本語の『続編』という言葉に引きずられ、『sequel of』という表現が生まれやすいですが、英語では『sequel to』が正しい前置詞です。また、『big』は口語的であり、ビジネスやアカデミックな文脈では『grander in scale』のような表現がより適切です。より教養的に言えば、英語の『to』は方向性を示すため、『続編がプロジェクトの延長線上にある』というイメージを表します。
『sequel』は映画や小説などの『作品』の続編に対して使われることが一般的です。講演やスピーチのように、一時的なイベントの『続き』を期待する場合には、『follow-up』を使うのがより自然です。日本人が『続編』という言葉を広義に捉えがちなのに対し、英語ではより具体的な対象を指す傾向があります。講演内容の要約や補足という意味合いなら、'summary' や 'elaboration' がより適切でしょう。
比較級の文脈で『than』を使ってしまうのは、日本語の『〜よりも』という発想に引っ張られている可能性があります。しかし、『sequel』は名詞であり、比較級の対象ではありません。『A is a sequel to B』という構文を理解することが重要です。文化的な背景として、英語では物事を明確に区別する傾向が強く、曖昧な表現を避けることが好まれます。そのため、『続編である』という関係性を明確に示す必要があります。
文化的背景
「続編(sequel)」は、単なる物語の続きではなく、過去の成功や影響力に対する現代の解釈や評価を映し出す鏡です。オリジナル作品が持つ文化的意義を再検証し、時には批判的に再構築する役割を担います。続編は、過去の遺産を継承しつつ、新たな世代の価値観や視点を反映させることで、文化的な対話を促進する触媒となるのです。
映画や文学の世界において、続編はしばしば商業的な成功を目的として制作されますが、その背後には複雑な文化的動機が潜んでいます。例えば、大ヒット映画の続編は、単に物語を継続するだけでなく、オリジナル作品が社会に与えた影響を再評価する機会を提供します。キャラクターの成長や変化、世界観の拡張などを通じて、観客は過去の物語との関係性を再構築し、新たな意味を見出すことができます。また、続編がオリジナル作品のテーマを深化させたり、未解決の謎を解き明かしたりすることで、作品全体の文化的価値を高めることもあります。
しかし、続編は常に成功するとは限りません。オリジナル作品の持つ独自性や魅力を損なったり、観客の期待を裏切ったりする場合には、批判の対象となることもあります。特に、過去の成功に依存し、安易な物語展開やキャラクターの再利用に終始する続編は、「焼き直し」や「二番煎じ」と揶揄されることがあります。このような続編は、オリジナル作品の文化的価値を低下させるだけでなく、シリーズ全体の評判を損なう可能性もあります。続編の成否は、単に物語の面白さだけでなく、オリジナル作品に対する敬意や理解、そして新たな価値創造への挑戦にかかっていると言えるでしょう。
続編は、文化的な遺産を継承し、新たな世代に伝えるための重要な手段です。過去の物語を再解釈し、現代の視点から評価することで、文化的な対話を促進し、新たな価値観を創造することができます。成功した続編は、オリジナル作品の文化的意義をさらに高め、世代を超えて愛される作品となるでしょう。しかし、安易な商業主義に走ったり、オリジナル作品に対する敬意を欠いたりする続編は、文化的な遺産を損なうだけでなく、シリーズ全体の評判を落とすことにもなりかねません。続編制作には、深い文化的理解と創造的な挑戦が求められるのです。
試験傾向
この単語は英検では出題頻度は低めです。出題される場合、準1級以上の長文読解で、物語や映画に関連する文脈で出てくる可能性があります。語彙問題として直接問われることは少ないでしょう。
TOEICでも出題頻度は高くありません。しかし、エンターテイメント業界に関する記事やメールの中で、映画や書籍の『続編』という意味で登場する可能性があります。Part 7(長文読解)で文脈を理解する上で重要になることがあります。
TOEFLでは、映画史や文学史に関するアカデミックな文章の中で見られることがあります。続編がオリジナル作品に与えた影響など、分析的な文脈で使われることが多いでしょう。リーディングセクションで出題される可能性が高いです。
大学受験でも頻出というわけではありませんが、難関大学の長文読解で、映画や小説などのエンターテイメントに関するテーマで出題される可能性があります。文脈から意味を推測する能力が問われます。また、比喩的な意味合いで使われる場合もあるので注意が必要です。