immense
第一音節の /ɪ/ は日本語の『イ』よりも口を少し開いて短く発音します。第二音節にアクセント(強勢)があり、ここを強く発音することが重要です。語尾の /s/ は無声音で、日本語の『ス』よりも息を強く出すイメージです。
巨大な
物理的な大きさだけでなく、程度や範囲が非常に大きいことを表す。単に大きいだけでなく、圧倒されるような、スケールの大きさを伴うニュアンスを含む。例えば、immense building(巨大な建物)、immense pressure(莫大なプレッシャー)のように使われる。
Standing on the peak, I saw an immense forest stretching far below.
頂上に立って、はるか下に広がる巨大な森が見えました。
※ この例文は、山頂から見下ろす広大な森の風景を描いています。「immense」が、ただ大きいだけでなく、見渡す限り広がる圧倒的なスケール感を伝えるのに使われています。自然の雄大さや広大さを表現する際によく使われる典型的な単語です。
Winning the championship brought immense joy to the whole team.
優勝はチーム全体に計り知れない喜びをもたらしました。
※ ここでは「immense」が「計り知れないほどの、途方もない」という感情の大きさを表しています。物理的な大きさだけでなく、喜びや悲しみ、努力など、目に見えないものの「大きさ」や「量」を表現する際にも「immense」は非常によく使われる、中心的な使い方です。
We were surprised by the immense size of the ancient pyramid.
私たちはその古代のピラミッドの巨大な大きさに驚きました。
※ この例文は、ピラミッドという具体的な建造物の「巨大なサイズ」を表現しています。特に「size」と一緒に使われることで、そのものの物理的な大きさを強調する典型的な使い方です。歴史的な建造物や自然の驚異など、スケールが大きいものについて話すときによく登場します。
計り知れない
数量や程度が非常に大きく、正確に測ったり評価したりすることが難しいことを意味する。抽象的な概念(喜び、悲しみ、価値など)に対して使われることが多い。例えば、immense joy(計り知れない喜び)、immense value(計り知れない価値)のように使われる。
The desert was immense, stretching as far as my eyes could see.
その砂漠は広大で、目に見える限りどこまでも広がっていた。
※ この例文では、砂漠の「計り知れない広さ」を表現しています。見渡す限りの壮大な景色に、思わず息をのむような情景が目に浮かびますね。「immense」は、物理的な大きさや広がりを強調したいときにぴったりです。
Her immense effort helped the team win the championship.
彼女の計り知れない努力が、チームの優勝を助けた。
※ ここでは、人の「計り知れない努力」という、目には見えないけれど非常に大きな影響力を持つものに使われています。スポーツや仕事などで、誰かの並外れた貢献を称える際によく使われる表現です。immenseは、感情や抽象的なものの「程度」が大きいことを示す際にも使えます。
The new library holds an immense collection of books from around the world.
その新しい図書館には、世界中から集められた計り知れないほど膨大な蔵書がある。
※ この文では、図書館が持つ「計り知れないほどの本の数」を表しています。大量の物や情報があることを強調するのに使われます。新しい図書館に入った時の、その本の多さに圧倒されるような感覚が伝わってきますね。
コロケーション
非常に大きなプレッシャー、重圧
※ このコロケーションは、仕事、学業、人間関係など、さまざまな状況で感じる精神的な圧迫感を表現する際に用いられます。単に『大きなプレッシャー』というだけでなく、『耐え難いほど、圧倒的なプレッシャー』というニュアンスを含みます。例えば、プロジェクトの締め切りが迫っている状況や、重要な決断を迫られている状況などで使われます。ビジネスシーンや報道などでよく見られる表現です。構文は 'adjective + noun' で、'tremendous pressure' や 'enormous pressure' なども同様に使えますが、'immense' はより重く、深刻な印象を与えます。
計り知れないほどの感謝、深い感謝の念
※ この表現は、言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちを表したいときに使われます。単に 'thank you' と言うよりも、はるかに強い感情を伝えることができます。例えば、命を救われたり、人生を変えるような恩恵を受けたりした場合に使われることが多いでしょう。フォーマルな場面や、手紙、スピーチなどでも用いられます。'deep gratitude' や 'profound gratitude' も似た意味ですが、'immense' は感情のスケールの大きさを強調します。構文は 'adjective + noun' です。
この上ない喜び、非常に大きな喜び
※ 心からの、非常に大きな喜びを表す表現です。結婚、出産、昇進など、人生における特別な出来事や、長年の努力が報われた瞬間など、幸福感に満ち溢れた状況で使われます。喜びの大きさを強調することで、感動的な場面をより印象深く表現できます。文学作品や詩などでもよく見られます。'great joy' や 'extreme joy' とも言い換えられますが、'immense' は、喜びが心全体を満たしているような、圧倒的な感覚を表します。構文は 'adjective + noun' です。
莫大な富、巨万の富
※ 個人や組織が所有する非常に大きな財産を指します。単に『お金持ち』というだけでなく、『想像を絶するほどのお金持ち』というニュアンスを含みます。ニュース記事や経済に関するレポートなどでよく用いられます。例えば、大企業の創業者や、歴史的な富豪などを表現する際に使われます。'vast wealth' や 'enormous wealth' も同様の意味で使えますが、'immense' は、その富が社会全体に影響を与えるほど大きいという印象を与えます。構文は 'adjective + noun' です。
絶大な権力、非常に大きな力
※ 政治、経済、軍事など、さまざまな分野における支配力や影響力を指します。単に『力がある』というだけでなく、『他者を圧倒し、状況を大きく左右する力』というニュアンスを含みます。例えば、国家元首や、巨大企業のCEOなどを表現する際に使われます。ニュース記事や歴史書などでよく見られます。'great power' や 'tremendous power' も似た意味ですが、'immense' は、その力が及ぼす範囲の広さや、影響の大きさを強調します。構文は 'adjective + noun' です。
巨大な大きさ、途方もない大きさ
※ 物理的な大きさだけでなく、抽象的な規模の大きさも表現できます。例えば、巨大な建造物、広大な土地、大規模なプロジェクトなどを表現する際に使われます。科学論文や技術文書などでも用いられます。'huge size' や 'enormous size' も同様の意味ですが、'immense' は、その大きさが人間の想像力を超えるほどであるという印象を与えます。例えば、宇宙の広大さや、自然災害の規模などを表現する際に適しています。構文は 'adjective + noun' です。
使用シーン
学術論文や教科書で、抽象的な概念や規模の大きさを強調する際に用いられます。例えば、歴史学の研究で「immense impact(計り知れない影響)」という表現で、ある出来事が社会に与えた影響の大きさを強調したり、経済学の論文で「immense amount of data(膨大なデータ量)」という表現で、分析対象となるデータセットの規模を説明したりする際に使われます。
ビジネス文書やプレゼンテーションで、プロジェクトの規模や潜在的な影響力を強調する際に使用されます。例えば、新規事業計画の説明で「immense potential market(巨大な潜在市場)」という表現で、市場規模の大きさをアピールしたり、リスク評価報告書で「immense financial risk(計り知れない財政リスク)」という表現で、リスクの重大性を示したりする際に用いられます。ただし、より口語的な場面では"huge"や"significant"が好まれる傾向があります。
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、自然災害や社会問題の深刻さを伝える際に用いられることがあります。例えば、「immense damage caused by the earthquake(地震による甚大な被害)」という表現で、被害の大きさを強調したり、「immense pressure on the healthcare system(医療制度への計り知れない圧力)」という表現で、問題の深刻さを伝えたりする際に使われます。普段の会話では、"huge"や"very big"のような、よりシンプルな表現が一般的です。
関連語
類義語
非常に大きい、巨大な。物理的な大きさや規模を表す際によく用いられ、日常会話で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】immenseよりも口語的で、感情的な響きを持つことがある。対象の大きさだけでなく、驚きや感嘆の気持ちを伴う場合がある。フォーマルな場面ではimmenseの方が適切。 【混同しやすい点】hugeは具体的な物体の大きさを指すことが多いが、immenseは抽象的な概念(影響力、価値など)にも使える。例えば、'huge success'は一般的だが、'immense success'も可能で、より深い、計り知れない成功を表す。
広大で、範囲が非常に広い。主に空間的な広がりを表す際に使用され、砂漠、海、空など、広大な自然を表現するのに適している。学術的な文脈や文学作品でも見られる。 【ニュアンスの違い】immenseと同様に、抽象的な概念にも使えるが、vastは広がりや範囲を強調する。immenseが大きさそのものを強調するのに対し、vastは広がりの大きさを示す。 【混同しやすい点】vastは通常、物理的な広がりや抽象的な範囲に対して使用されるが、具体的な物体の大きさを表すのには適さない。例えば、'vast ocean'は適切だが、'vast car'は不自然。
途方もなく大きい、巨大な。物理的な大きさや数量を表すのに適しており、日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使用される。 【ニュアンスの違い】immenseとほぼ同義だが、enormousはより具体的なイメージを伴うことが多い。例えば、'enormous amount of money'のように、具体的な数量を強調する際に使われる。 【混同しやすい点】enormousは、物理的な大きさや数量に重点を置くため、抽象的な概念を表す場合にはimmenseの方が適切。例えば、'enormous influence'よりも'immense influence'の方が、影響力の深さや広がりをより強調できる。
非常に大きい、素晴らしい、途方もない。大きさだけでなく、程度や質を強調する際にも使用される。ビジネスや日常会話で使われる。 【ニュアンスの違い】immenseよりも感情的な意味合いが強く、良い意味でも悪い意味でも使われる。成功や喜びを表す際にも、苦難や困難を表す際にも使用できる。 【混同しやすい点】tremendousは、大きさだけでなく、質や程度を強調するため、文脈によってはimmenseよりも強い感情を伴うことがある。例えば、'tremendous effort'は、並々ならぬ努力を表す。
巨大な、非常に大きい。主に物理的な大きさや規模を表す際に使用され、比喩的な意味合いも持つ。物語やファンタジーの世界でよく使われる。 【ニュアンスの違い】immenseよりもさらに誇張された表現で、非現実的な大きさや規模を表す際に適している。日常会話よりも、文学的な表現や誇張表現として使われることが多い。 【混同しやすい点】giganticは、現実離れした大きさや規模を表すため、日常的な場面で使用すると不自然に聞こえることがある。例えば、'gigantic building'は、非常に巨大な建物を表すが、'gigantic problem'は、大げさな表現に聞こえる。
- colossal
巨大な、途方もない。特に、人工物や建造物に対して使われることが多い。歴史的な建造物や記念碑などを表現するのに適している。 【ニュアンスの違い】immenseと同様にフォーマルな印象を与えるが、colossalは歴史的な重みや荘厳さを伴うことが多い。古代の巨大建造物や記念碑を表現するのに適している。 【混同しやすい点】colossalは、人工物や建造物に対して使われることが多いため、自然現象や抽象的な概念に対して使用すると不自然に聞こえることがある。例えば、'colossal statue'は適切だが、'colossal idea'は一般的ではない。
派生語
- immensity
『広大さ』『莫大さ』を意味する名詞。『immense』の抽象名詞形で、その性質や状態を表します。日常会話よりも、文学作品や学術的な文脈で、規模や程度を強調する際に用いられます。例えば、『宇宙のimmensity(広大さ)』のように使われます。
- immeasurably
『計り知れないほど』『非常に』という意味の副詞。『immense』に由来し、程度や範囲が非常に大きいことを強調します。日常会話ではあまり使われませんが、ビジネス文書や学術論文で、数量や影響力を強調する際に使われます。例:『immeasurably grateful(計り知れないほど感謝している)』。
反意語
『非常に小さい』『ごくわずかな』という意味の形容詞。『immense』が大きさや規模が非常に大きいことを表すのに対し、『tiny』は対照的に非常に小さいことを表します。日常会話で頻繁に使われ、物理的な大きさだけでなく、比喩的に重要性や影響力の小ささを表す際にも使われます。例:『a tiny village(小さな村)』『a tiny amount of money(わずかなお金)』。
『微小な』『ごくわずかな』という意味の形容詞。大きさや重要性が非常に小さいことを表します。『immense』とは対照的に、細部や詳細に注意を払うべき対象を指す場合にも使われます。学術的な文脈や、精密さを要求される場面でよく用いられます。例:『minute details(微細な詳細)』。
語源
"immense"は、ラテン語の"immensus"に由来します。"im-"は接頭辞で「〜でない」や「〜を持たない」という意味を表し、"mensus"は「測られた」という意味の"metiri"(測る)の過去分詞です。したがって、"immensus"は直訳すると「測られない」となり、「測ることができないほど大きい」という意味合いから、「巨大な」「計り知れない」という意味へと発展しました。日本語で例えるなら、「底なし沼」や「無限の宇宙」のように、規模や程度が測り知れない状態を想像すると、"immense"のニュアンスが掴みやすいでしょう。つまり、元々は「測れない」という概念から、その大きさを強調する言葉として使われるようになったのです。
暗記法
「immense」は、ただ大きいだけでなく、畏敬の念を抱かせるほどの規模。文学では、人間の内なる葛藤や社会の不条理といった、目に見えぬ圧倒的な力を象徴します。レ・ミゼラブルのジャン・バルジャンの罪深さ、広大な自然の描写にも。感情の深さを表す際も効果的で、「immense joy」は心を揺さぶるほどの喜びを伝えます。現代では、社会問題の深刻さや重圧を表現。単なる大きさではなく、感情、社会、自然…あらゆる対象の圧倒的な影響力を強調する言葉なのです。
混同しやすい単語
『immense』と『intense』は、どちらも形容詞で、接頭辞 'in-' で始まり、語尾が '-ense' で終わるため、スペルと発音が非常に似ており混同しやすいです。'Immense' は『巨大な、莫大な』という意味ですが、'intense' は『強烈な、激しい』という意味です。日本人学習者は、文脈からどちらの単語が適切かを判断する必要があります。特に、アクセントの位置が異なります(immense: im-MENSE、intense: in-TENSE)ので、発音を意識することが重要です。
'Immanent' は、'immense' と同様に 'im-' で始まる形容詞であり、スペルが似ているため混同されることがあります。'Immense' が物理的な大きさや程度を表すのに対し、'immanent' は『内在する、遍在する』という意味を持ち、哲学や神学の文脈でよく使われます。発音も異なります (immanent: IM-uh-nuhnt)。日本人学習者は、文脈から意味を判断し、発音の違いを意識することが重要です。
『immense』と『mince』は、母音と子音の配置が似ており、特に短母音の発音に慣れていない日本人学習者にとっては、発音が混同しやすいです。'Immense' は形容詞ですが、'mince' は動詞(細かく切る、ひき肉にする)または名詞(ひき肉)として使われます。文脈が全く異なるため、意味から判断できますが、発音の違い(mince: mins)を意識することが大切です。
'Immune' は『免疫のある、免除された』という意味で、スペルの一部が似ており、特に 'im-' の部分で混同される可能性があります。'Immense' とは異なり、'immune' は医学や法律の文脈でよく使われます。発音も異なり (immune: i-MYOON)、意味も全く異なるため、文脈から判断することが重要です。
'Intents' は 'intent' (意図、目的) の複数形で、発音が 'immense' の最初の部分と似ているため、特に音声で混同される可能性があります。'Immense' が形容詞であるのに対し、'intents' は名詞であり、文法的な役割が異なります。文脈から判断できますが、発音の違いを意識することが重要です。 'intent' は 'intend' (意図する) という動詞から派生した名詞であることを覚えておくと、理解が深まります。
'Incense' は名詞としては『香』、動詞としては『(人を)激怒させる』という意味を持ちます。'Immense' とスペルの一部が似ており、特に接頭辞 'in-' の部分で混同される可能性があります。発音も異なり (incense (名詞): IN-sens, incense (動詞): in-SENS)、意味も全く異なるため、文脈から判断することが重要です。動詞の 'incense' は、'intense' と語源的なつながりがあり、感情が高ぶる様子を表すという点で共通点があります。
誤用例
多くの日本人学習者は、形容詞を名詞化する際に安易に『-ness』や『-ity』を付与しがちですが、英語には形容詞に対応する適切な名詞形が存在します。『immense』の名詞形は『immenseness』ではなく『immensity』です。日本語の『問題の大きさ』という表現を直訳しようとする意識が、不自然な名詞化を生む原因です。英語では、抽象名詞の形が決まっている場合があるので、個々の単語で確認する必要があります。
『immense』は『非常に大きい』という意味ですが、感謝の気持ちを表す際には、形容詞として直接『thanks』を修飾するよりも、副詞『immensely』を使って感謝の度合いを強調するのが自然です。また、よりフォーマルな場面では『grateful』を使う方が適切です。日本語の『非常に感謝しています』という表現を直訳しようとすると、不自然な英語になることがあります。英語では、感情を表す際に、形容詞よりも副詞や動詞を組み合わせることで、より繊細なニュアンスを表現することがあります。
『immense』は『巨大な』『広大な』といった物理的な大きさや程度を表すことが多い単語です。感情の深さを表現する場合には、『profound(深遠な)』や『deep(深い)』といった単語の方が、より適切で自然なニュアンスを伝えることができます。日本語では『計り知れない愛』のように言うことがありますが、英語では感情の描写において、物理的な大きさを連想させる『immense』は、やや不適切に聞こえる場合があります。感情の描写には、より抽象的で内面的な深さを表す語彙を選ぶことが重要です。
文化的背景
「immense」は、単に大きいだけでなく、人間の理解や想像力を超えるような、畏敬の念すら抱かせる規模を表します。この言葉は、自然の脅威や神の力といった、人間が抗うことのできない巨大な存在に対して使われることで、その絶対的な大きさを強調してきました。
「immense」が文学作品で用いられる際、それはしばしば人間の内面の葛藤や、社会の不条理といった、目に見えないけれど圧倒的な力を持つ概念を象徴します。例えば、ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』では、主人公ジャン・バルジャンの背負う罪の重さや、社会全体の不正義を「immense」という言葉で表現することで、読者にその深刻さをより深く印象づけています。また、大自然を描写する際にも、「immense」はよく用いられます。広大な海、そびえ立つ山々、無限に広がる砂漠など、人間の存在を矮小化するような風景描写に「immense」を用いることで、自然の力強さ、そして人間の無力さを同時に表現します。
「immense」は、感情の強さを表す際にも効果的です。たとえば、「immense joy(途方もない喜び)」や「immense sorrow(計り知れない悲しみ)」といった表現は、単なる喜びや悲しみを超え、人の心を揺さぶるほどの感情の深さを伝えます。特に、喪失や悲嘆といった、言葉では表現しきれない感情を表現する際に、「immense」は、その感情の重みをより強調する役割を果たします。また、愛情の深さを表現する際にも「immense」は用いられ、その愛情がどれほど深く、そして揺るぎないものであるかを伝えることができます。
現代では、「immense」は、抽象的な概念や社会的な問題に対しても使われることがあります。例えば、「immense pressure(途方もないプレッシャー)」や「immense challenges(計り知れない課題)」といった表現は、現代社会が抱える問題の深刻さや、人々にのしかかる重圧を表現する際に用いられます。このように、「immense」は、単に物理的な大きさを表すだけでなく、人間の感情、社会の構造、そして自然の力など、様々な対象に対して、その圧倒的な規模や影響力を強調するために用いられる言葉として、私たちの語彙の中に深く根付いています。
試験傾向
- 出題形式: 主に語彙問題(短文の空所補充)と長文読解。
- 頻度と級・パート: 準1級、1級で頻出。2級でも稀に出題される。
- 文脈・例題の特徴: 幅広いトピックで出題されるが、環境問題や社会問題など、やや硬めのテーマで登場しやすい。
- 学習者への注意点・アドバイス: 類義語である「huge」「vast」「enormous」とのニュアンスの違いを理解しておくこと。特に「immense」は、規模だけでなく程度が非常に大きいことを表す点に注意。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解問題)。
- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。Part 5でも稀に出題される。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン(プロジェクト、市場調査、顧客対応など)で、規模や影響の大きさを表す際に用いられることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネス関連の語彙と組み合わせて覚えること。「immense impact」「immense potential」「immense pressure」などのコロケーションを意識すると良い。
- 出題形式: リーディングセクション(長文読解)。
- 頻度と級・パート: リーディングセクションで頻出。
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな文章(科学、歴史、社会科学など)で、抽象的な概念やデータの規模を表す際に用いられる。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習をすること。類義語との比較だけでなく、反意語(small, limitedなど)も意識すると理解が深まる。
- 出題形式: 主に長文読解問題。文脈から意味を推測する問題や、同意語を選ぶ問題。
- 頻度と級・パート: 難関大学の入試で頻出。標準的な大学でも出題される可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: 評論文、物語文など、幅広いジャンルで出題される。抽象的な内容や比喩表現を含む文脈で登場することが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 語源(im- + mense)を理解することで、記憶に残りやすくなる。「measure(測る)」と関連付けて覚えるのも有効。また、様々な長文を読み、文脈の中で意味を理解する練習を重ねることが重要。