herald
第一音節にアクセントがあります。/e/ は日本語の「エ」よりも少し口を横に開いて発音します。/r/ は舌を巻く音で、日本語のラ行とは異なります。語尾の /ld/ は舌先を上の歯茎につけて発音する /l/ の後、すぐに /d/ の破裂音を発音します。
先駆け
良いことや重要な変化が起こる前触れ。または、それを告げる人や物。古風な言い方で、ニュースやメッセージを伝える役割を担うイメージ。
The first cherry blossoms are a true herald of spring in Japan.
最初の桜の花は、日本における春のまさに先駆けです。
※ この例文は、桜が冬の終わりと春の始まりを告げる「先駆け」であることを描写しています。自然現象が季節の到来を告げる典型的な使い方です。「a herald of ~」で「〜の先駆け」という意味になり、とてもよく使われる表現です。
This new invention could be a herald of a healthier future for everyone.
この新しい発明は、誰もがより健康になる未来の先駆けとなるかもしれません。
※ ここでは、画期的な発明が、より良い未来の到来を告げる「先駆け」として描かれています。新しい技術や発見が、社会や生活に大きな変化をもたらす可能性を示す文脈でよく使われます。「could be」は「〜かもしれない」という可能性を表します。
Her brave speech was a herald of a new movement for change in the city.
彼女の勇敢なスピーチは、その街における新しい変革運動の先駆けでした。
※ この例文では、ある個人の行動(スピーチ)が、大きな社会的な動きや変化の始まりを告げる「先駆け」となった様子を描いています。歴史的な出来事や重要な発表が、特定の時代の幕開けを告げる際にも使われる、典型的な表現です。
到来を告げる
重要な出来事や変化が近づいていることを知らせる。良い知らせにも悪い知らせにも使う。
The first cherry blossoms herald the arrival of spring.
最初の桜の花が春の到来を告げます。
※ 桜の花が咲くのは、寒い冬が終わり、暖かい春が来たことを教えてくれますね。このように、季節の変わり目を告げる自然の現象に「herald」を使うのはとても典型的な使い方です。見た目の美しさが、新しい季節の始まりを鮮やかに告げる様子が目に浮かびます。
This new invention could herald a new era of technology.
この新しい発明は、技術の新しい時代の到来を告げるかもしれません。
※ 画期的な技術や発見が、これからの社会や時代を大きく変えるきっかけになる、という状況です。「herald」は、このように「新しい時代」や「大きな変化」の到来を告げる際によく使われます。「could」は「〜かもしれない」という可能性を表し、未来への期待や予測を伝えます。
Loud cheers from the stadium began to herald the start of the game.
スタジアムからの大きな歓声が、試合の開始を告げ始めました。
※ スタジアムから聞こえる大きな歓声が、まさに試合が始まる合図だった、という場面です。何かイベントや出来事が始まることを、音や光景が「告げる」という場合にも「herald」が使えます。「began to herald」で「〜を告げ始めた」という意味になり、臨場感が伝わります。
発表する
公式な場で何かを広く人々に知らせる。特に重要なニュースや決定事項を伝える際に使われる。
The first tiny flowers herald the arrival of spring.
最初の小さな花々が春の訪れを告げます。
※ 寒い冬が終わり、地面から顔を出す小さな花々が、暖かい春がもうすぐそこまで来ていることを教えてくれる、希望に満ちた情景です。「herald」は、このように「新しい季節や時代の到来を告げる」という文脈で非常によく使われます。物事が始まる「前触れ」を示すニュアンスが強いです。
The CEO will herald the company's new vision at the meeting.
CEOは会議で会社の新しいビジョンを発表するでしょう。
※ 大勢の社員が見守る中、CEOが壇上で、会社の未来を大きく変える新しい方針を力強く発表する、緊張感と期待感に満ちた場面です。「herald」は、重要なニュースや計画、方針などを「公式に発表する」というビジネスや公的な文脈でよく使われます。単に伝えるだけでなく、その発表が持つ「重要性」や「影響」を強調するニュアンスがあります。
A clear sky at dawn can herald a beautiful sunny day.
夜明けの澄んだ空は、美しい晴れた日を告げることがあります。
※ 夜が明け、まだ薄暗い空がだんだんと明るくなり、雲一つない澄み切った空が広がるのを見て、「今日はきっと良い天気だ!」と安心する、穏やかな朝の情景です。「herald」は、このように「ある出来事や状況が、別の未来の出来事の兆候となる」という意味で使われることも多いです。特に自然現象や、これから起こることを示唆する文脈で自然に使えます。
コロケーション
夜明けを告げる、新しい時代の幕開けを告げる
※ 文字通りには「夜明けを知らせる」ですが、比喩的には「新しい時代や出来事の始まりを告げる」という意味で使われます。詩的、文学的な表現で、希望や期待を込めて用いられることが多いです。例えば、技術革新や社会変革など、大きな転換期を指して『~の到来を告げる』のように使います。構文は 'herald the + 名詞' で、夜明け以外にも様々な名詞を伴います。
新しい時代の到来を告げる
※ 'herald the dawn'と似ていますが、より直接的に「新しい時代」の到来を強調する表現です。ビジネスや政治の文脈で、画期的な技術革新、政策転換、リーダーシップの変化などを指して使われます。フォーマルな場面でよく用いられ、比較的頻度の高いコロケーションです。
到着を告げる、到来を告げる
※ 文字通りの意味合いが強く、人や物事の到着や到来を告げる際に使われます。例えば、新しい製品の発売、重要な人物の訪問、季節の変わり目などを指して用いられます。ややフォーマルな響きがあり、ニュース記事や報道などでよく見られます。構文は 'herald the arrival of + 名詞' となります。
~として告げる、~として歓迎する
※ ある人物や出来事を特定の役割や意味合いを持つものとして公に認める、あるいは歓迎する意味合いで使用されます。例えば、「彼は英雄として迎えられた (He was heralded as a hero)」のように使われます。この構文は 'herald someone/something as + 名詞/形容詞' の形で用いられ、その人物や物事の属性や評価を強調します。少し古風な印象を与えることもあります。
終焉を告げる
※ 文字通りには「終わりを告げる」という意味ですが、比喩的に、ある時代や状況の終わりを告げる際に使われます。しばしば、ネガティブな意味合いを含み、衰退や崩壊といった状況を指して用いられます。例えば、「伝統的な産業の終焉を告げる」のように使われます。構文は 'herald the end of + 名詞' となります。
変化の兆しを告げる
※ 何らかの変化が起こる前触れや兆候を示すという意味合いで使われます。必ずしも大きな変化でなくても、小さな変化やトレンドの始まりを告げる場合にも用いられます。例えば、「消費者の嗜好の変化を告げる」のように使われます。ビジネスやマーケティングの分野でよく用いられます。
~から来ることを告げる
※ 人や物がどこから来たのか、または起源を告げる際に使われます。例えば、「そのニュースは信頼できる情報源から来たことを告げる」のように使われます。この用法は、情報やアイデアの出所を強調する際に役立ちます。構文は 'herald from + 場所/情報源' となります。
使用シーン
学術論文や専門書で、新しい発見や理論の登場を告げる際に使われます。例えば、歴史学の論文で「〜という史料の発見は、新たな時代の到来を告げている」のように、重要な転換点を示す文脈で用いられることがあります。文語的な表現です。
ビジネスシーンでは、公式な報告書やプレゼンテーションで、新しいトレンドや技術革新の兆しを伝える際に使われることがあります。例えば、「〜という技術革新は、業界の構造変化を告げるものとなるでしょう」のように、将来の展望を示す際に用いられます。やや硬い印象を与えるため、口語的な場面ではあまり使われません。
日常会話ではほとんど使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、重要な出来事や変化の前触れを伝える際に使われることがあります。例えば、「異常気象は、地球温暖化の深刻化を告げている」のように、社会的な問題や自然現象について語られる文脈で用いられることがあります。やや大げさな表現に聞こえることもあります。
関連語
類義語
何かを公に知らせる、発表するという意味で、ニュース、決定、イベントなどを伝える際に広く使われる。ビジネス、報道、日常会話など様々な場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"herald"よりも直接的で、公式な印象が強い。また、未来の出来事の前兆というニュアンスは薄い。単に情報を伝える行為に重点が置かれる。 【混同しやすい点】"herald"が未来の出来事や変化を予感させるニュアンスを含むのに対し、"announce"は既存の情報や事実を伝えることに重点が置かれる。また、"announce"はしばしば公式な発表の場を想定する。
公式に宣言する、布告するという意味で、特に重要な決定や方針、信念などを公に示す際に用いられる。政治、法律、宗教などの分野でよく見られる。 【ニュアンスの違い】"herald"よりも公式で、権威的な響きを持つ。未来の出来事の前兆というよりも、現在の状況や意思を強く表明する意味合いが強い。 【混同しやすい点】"herald"が間接的に、あるいは象徴的に何かを告げるのに対し、"proclaim"は直接的かつ公式な宣言というニュアンスが強い。また、"proclaim"はしばしば強い信念や意図を伴う。
未来の出来事を予言する、予測するという意味で、占い、予言、天気予報など、未来に関する情報を伝える際に使用される。文学的な表現や、運命論的な文脈でも用いられる。 【ニュアンスの違い】"herald"が兆候や前兆を通じて未来を暗示するのに対し、"foretell"はより直接的に未来の出来事を予測する。また、"foretell"は超自然的な力や知識に基づいた予言というニュアンスを含むことがある。 【混同しやすい点】"herald"は必ずしも未来の出来事を明確に予測するわけではなく、あくまで兆候や前兆を示すのに対し、"foretell"はより具体的な未来の出来事を予測する。また、"foretell"はしばしば科学的根拠に基づかない予測を指す。
- foreshadow
(文学作品などで)未来の出来事を暗示する、伏線を張るという意味で、物語の展開や結末を予感させる要素を導入する際に用いられる。主に文学、映画、演劇などの分野で使用される。 【ニュアンスの違い】"herald"が一般的な兆候や前兆を示すのに対し、"foreshadow"は物語の構造の中で、特定の出来事が起こることを暗示する。より間接的で、象徴的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】"herald"が現実世界での兆候や前兆を指すこともあるのに対し、"foreshadow"は主に物語世界における出来事を暗示する。また、"foreshadow"はしばしば読者や観客の期待感を高めるために用いられる。
合図を送る、知らせるという意味で、注意を喚起したり、指示を出したりする際に用いられる。交通、通信、軍事など、様々な分野で使用される。 【ニュアンスの違い】"herald"が未来の出来事や変化を予告するのに対し、"signal"は特定の行動や状態を知らせる。より直接的で、具体的な指示や情報伝達に重点が置かれる。 【混同しやすい点】"herald"が象徴的な意味合いを含むことが多いのに対し、"signal"は明確な合図や信号を送ることを指す。また、"signal"はしばしば視覚的、聴覚的な合図を伴う。
- portend
(不吉なこと)を予兆する、前兆となるという意味で、悪い出来事が起こる可能性を示唆する際に用いられる。文学的な表現や、深刻な状況を説明する際に用いられる。 【ニュアンスの違い】"herald"が必ずしも悪い意味を持たないのに対し、"portend"は悪い出来事や不吉な未来を予感させる。よりネガティブなニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"herald"は良い出来事の前兆にもなり得るが、"portend"は悪い出来事の前兆に限定される。また、"portend"はしばしば深刻な状況や危機的な状況を暗示する。
派生語
- harbinger
『前兆』、『先駆者』を意味する名詞。古フランス語の『herberge(宿)』に由来し、元々は『宿を提供する人』の意味だった。それが転じて『到来を告げる人』、さらには『前兆』という意味に発展。日常会話よりも、文学作品やニュース記事などで、より比喩的に使われることが多い。良い事、悪い事どちらの前兆にも使える。
- heraldry
『紋章学』を意味する名詞。中世ヨーロッパにおいて、家柄や身分を識別するために用いられた紋章に関する学問。herald(伝令官)が紋章を管理・伝達する役割を担っていたことから派生。現代では、歴史学や美術史の分野で用いられる。
- heraldic
『紋章の』、『紋章学の』を意味する形容詞。上記のheraldryに関連し、紋章に関する事柄を指す。学術的な文脈や、歴史的な記述の中で用いられる。
反意語
『抑圧する』、『隠蔽する』を意味する動詞。heraldが公に発表し、広める意味合いを持つことに対し、suppressは情報を隠し、表に出さないことを意味する。ニュースや政治的な文脈で、言論の自由や情報の公開に関連して使われることが多い。
『隠す』、『秘密にする』を意味する動詞。heraldが公表するのとは対照的に、意図的に何かを隠す行為を表す。日常会話から、犯罪や秘密に関する報道など、幅広い文脈で使用される。
『埋める』、『葬る』を意味する動詞。heraldが明るみに出すのに対し、buryは文字通りに物理的に埋めるだけでなく、比喩的に『(問題などを)葬り去る』という意味でも用いられる。スキャンダルや不都合な事実を隠蔽する際に使われる。
語源
"herald"の語源は、古フランス語の"heraut"(伝令、使者)に遡ります。これはさらに、ゲルマン祖語の"harja-waldaz"(軍隊の支配者)に由来すると考えられています。"harja-"は「軍隊」、"-waldaz"は「支配者」を意味し、元々は軍隊の指揮官や使者を指す言葉でした。この単語がフランス語を経由して英語に取り入れられる過程で、軍事的な意味合いは薄れ、単に「知らせる人」「告げる人」という意味合いが強まりました。現代英語では、「先駆け」「到来を告げる」「発表する」といった意味で使用され、比喩的に「新しい時代の到来を告げる」といったニュアンスでも用いられます。たとえば、春の訪れを告げる鳥を「春のherald」と表現したりします。
暗記法
中世の「herald」は、単なる伝令ではなく、主君の威信を象徴する存在。戦場では宣戦布告や降伏勧告を行い、トーナメントでは騎士の物語を語り、外交の場では和平交渉を担いました。言葉だけでなく、立ち振る舞いにも品格が求められたのです。現代では、新時代の到来を告げる象徴として、未来への期待を込めて使われます。
混同しやすい単語
『herald』と『heard』は、発音が非常に似ており、特に弱形の発音では区別が難しいことがあります。スペリングも似ており、母音字の位置が異なるだけです。『heard』は『hear』の過去形・過去分詞で『聞いた』という意味です。文脈で判断する必要があります。英語の過去形は発音が変化しやすいことを覚えておきましょう。
『herald』と『Harold』は、最初の音と文字が同じであり、全体的な音の印象も似ているため、混同しやすいです。『Harold』は男性の名前で、意味はありません。人の名前であるという点で区別できます。固有名詞は大文字で始まることを忘れないようにしましょう。
『herald』と『healed』は、発音記号で見ると母音と末尾の子音が似ています。スペリングも似ていますが、母音字が異なります。『healed』は『heal』の過去形・過去分詞で、『癒した』という意味です。動詞の過去形・過去分詞と名詞では文法的な役割が大きく異なるため、文脈で判断できます。
『herald』と『hurled』は、どちらも過去形の語尾が付いた動詞であり、発音のリズムが似ています。スペリングも最初の文字が似ています。『hurled』は『hurl』の過去形・過去分詞で、『投げつけた』という意味です。意味が大きく異なるため、文脈を注意深く読む必要があります。
『herald』と『hair』は、最初の音が似ており、どちらも /h/ の音で始まります。また、スペリングも最初の数文字が共通しています。『hair』は『髪の毛』という意味の名詞です。名詞と動詞で品詞が異なるため、文脈で判断できます。/h/ の音は日本語にはないため、意識して発音練習をしましょう。
『herald』と『hero』は、最初の2文字が同じで、どちらも人に関連する単語であるため、意味的にもスペル的にも混同される可能性があります。『hero』は『英雄』という意味の名詞です。語源的には、ギリシャ語の『守護者』に由来します。単語の語源を知ることで、意味の区別が容易になることがあります。
誤用例
『herald』は、重要な発表や到来を告げる、または賞賛する意味合いが強い単語です。そのため、控えめな『pretty good』のような表現と組み合わせると、語感が不自然になります。日本人は謙遜の文化から、良いことを過度に強調しない傾向がありますが、英語では特にビジネスシーンにおいて、重要な発表には相応しい強い言葉を選ぶ必要があります。ここでは、政策の重要性を強調するため、『groundbreaking initiative(画期的な取り組み)』のような表現が適切です。日本語の『まあまあ良い』というニュアンスを直訳すると、英語の文脈で意図した効果が得られない典型的な例です。
『herald』は、良いニュースや出来事を告げる際にも使用できますが、悪いニュースを告げる場合には、その出来事が『差し迫っている』というニュアンスが弱くなることがあります。より強い警告や予兆を示すには、『foreshadow(〜を予兆する)』が適しています。日本人は『herald』を単に『告げる』と覚えてしまいがちですが、英語では文脈によって適切な単語を選ぶ必要があります。特に、ネガティブな出来事の前兆を表現する場合は、『foreshadow』のように、より強い警告や予感を示す単語を選ぶことで、相手に危機感を伝えることができます。
『herald』は、通常、他者の業績や重要な出来事を公に発表・称賛する際に用いられる単語です。自分の業績を自慢げに吹聴するような状況では、不自然な印象を与えます。このような場合は、『proudly shared(誇らしげに共有した)』のように、より自然な表現を選ぶべきです。日本人は、自己主張を控えめにする文化がありますが、英語では状況に応じて適切な表現を選ぶ必要があります。自分の業績を語る場合でも、謙虚さを忘れずに、しかし自信を持って伝えることが重要です。『herald』を直訳的に『発表する』と捉え、自己PRの場面で使用すると、自己中心的で傲慢な印象を与えてしまう可能性があります。
文化的背景
「herald」は、中世ヨーロッパにおいて、単なる伝令使以上の役割を担い、主君の権威と威信を象徴する存在でした。彼らは、紋章官としての知識と弁舌の才をもって、戦場や儀式の場で重要な役割を果たし、まさに「到来を告げるもの」以上の意味を持っていたのです。
中世の騎士道物語や歴史書において、「herald」はしばしばドラマチックな場面に登場します。戦場では、敵に宣戦布告したり、降伏を勧告したりする重要な役割を担い、その言葉は主君の命であり、国を代表するものでした。また、トーナメント(馬上槍試合)では、各騎士の紋章や家柄をアナウンスし、観客に騎士の背景を伝えることで、興奮を高める役割も果たしました。彼らは、単なるアナウンサーではなく、一種の「ストーリーテラー」であり、騎士たちの武勇伝を語り継ぐ役割も担っていたのです。
さらに、「herald」は外交官としての役割も担っていました。和平交渉や同盟締結の際には、主君の意思を相手国に伝え、交渉を円滑に進めるための重要な役割を果たしました。彼らは、言葉だけでなく、立ち振る舞いや服装にも気を配り、主君の威厳を示す必要がありました。そのため、「herald」は、外交スキルだけでなく、高い教養と品格が求められる職業だったのです。現代においても、「herald」という言葉は、新しい時代の到来や重要な発表を告げる象徴として使われます。例えば、新技術の登場や画期的な発見があった際に、「herald of a new era(新時代の到来を告げるもの)」のように表現されます。この言葉には、単なる情報の伝達だけでなく、未来への期待や興奮といった感情が込められているのです。このように、「herald」は、歴史的な背景と文化的な意味合いが深く結びついた言葉であり、その理解は、英語の語彙力を高めるだけでなく、西洋文化への理解を深める上でも役立つでしょう。
試験傾向
準1級・1級の長文読解で出題される可能性あり。特に、社会問題や歴史に関する文章で「先駆けとなる」「兆候を示す」といった意味で使われる。語彙問題で直接問われることは比較的少ないが、文章全体の理解を深める上で重要。リスニングでの出題は稀。
Part 7の長文読解で稀に出題される。ビジネスニュースや業界レポートのような文脈で、「発表する」「告げる」といった意味で使用される場合がある。直接的な語彙問題での出題は少ない。
アカデミックな長文読解で出題される可能性あり。特に、歴史、社会科学、環境問題などの分野で、「~の到来を告げる」「~の兆候を示す」といった意味で使用される。名詞形 (herald) と動詞形 (herald) の両方で意味を理解しておく必要がある。
難関大学の長文読解で出題される可能性がある。社会問題、歴史、科学技術などのテーマで、「~の先駆けとなる」「~の兆候を示す」といった意味で用いられる。文脈から意味を推測する能力が問われる。派生語(特に名詞形)も覚えておくと良い。