英単語学習ラボ

full

/fʊl/(フォゥル)

母音 /ʊ/ は日本語の『ウ』よりもずっと短く、口を丸めて発音します。日本語の『フ』を発音するときの唇の形を意識し、喉の奥から息を出すように『フォ』と発音すると近くなります。最後の 'l' は舌先を上の歯の裏側に軽く当てて発音します。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

形容詞

満腹の

物理的に満たされている状態。お腹がいっぱい、容器がいっぱいなどの意味に使われる。精神的な充足感には使われない

After eating a lot of pasta, I felt so full and happy.

パスタをたくさん食べた後、私はとてもお腹がいっぱいになり、幸せでした。

この例文は、美味しい食事をたっぷり楽しんだ後の、満足感いっぱいの情景を描いています。「お腹いっぱいだ」という気持ちを伝える、最も基本的で自然な表現です。`felt full` で「お腹いっぱいだと感じた」という意味になります。

Are you full after that big burger?

あの大きなハンバーガーの後、お腹いっぱいですか?

相手が食事を終えた後、もうお腹がいっぱいかどうかを尋ねる典型的な場面です。相手を気遣う気持ちが伝わりますね。`Are you full?` は、日常会話で「お腹いっぱい?」と尋ねる際の定番フレーズです。

No, thank you. I'm already full from dinner.

いいえ、結構です。夕食でお腹がいっぱいですから。

誰かに食べ物や飲み物を勧められたけれど、すでにお腹がいっぱいなので politely(丁寧に)断る場面です。「もうすでにお腹がいっぱいだ」という状態を`I'm already full`と表現します。`No, thank you.` と組み合わせることで、より丁寧な印象になります。

形容詞

完全な

不足がなく、全体が揃っている状態。時間、情報、能力など、抽象的な概念にも使える

The glass is full of water, so please don't pour more.

コップは水でいっぱいです。だから、もう注がないでください。

目の前のコップに水がなみなみと入っている様子が目に浮かびますね。「これ以上は入らないよ!」と、誰かに優しく注意を促している場面です。 「full of A」で「Aでいっぱい」という、物理的な容器が満たされている状態を表す最も基本的な使い方です。

I feel so full after eating all that pizza.

あのピザを全部食べたら、本当にお腹がいっぱいです。

大きなピザをたくさん食べた後、お腹がパンパンになって満足している様子が伝わってきますね。「お腹がいっぱいだ」と伝えるときの、ごく自然で典型的な表現です。 「I feel full」は「満腹だ」という意味で日常会話で非常によく使われます。「so」をつけると「とても」と強調できます。

My schedule is full this week, so I can't meet you.

今週は予定がいっぱいなので、あなたに会えません。

今週の予定がぎっしり詰まっていて、残念ながら友達や同僚と会う時間がない、という状況が想像できます。ビジネスやプライベートで、相手に「忙しい」と伝える際によく使われます。 「full」は物理的な量だけでなく、時間や予定が「いっぱい」であることにも使えます。理由を伝える「so 〜」の使い方も合わせて覚えましょう。

副詞

最大限に

可能な限り、最大限の状態を表す。full speed(全速力で)のように、動詞や形容詞を修飾する

I turned the music full volume to relax after a long day.

長い一日の終わりに、私はリラックスするために音楽の音量を最大限に上げました。

この例文では、「full」が「volume(音量)」を修飾し、「最大限に」という意味を表しています。疲れた日に、好きな音楽を大音量で聴いてストレスを解消する、そんな気持ちが伝わる場面ですね。「turn something full volume」は、音量を最大にする時によく使う自然な表現です。

The athlete ran full speed to win the race.

その選手はレースに勝つため、最大限のスピードで走りました。

ここでは「full」が「speed(速度)」を修飾し、「最大限のスピードで、全力で」という意味を表しています。アスリートが目標に向かって全力を尽くす、そんな情熱的なシーンが目に浮かびますね。「run full speed」は、全力疾走する時にぴったりの表現で、スポーツの試合や急いでいる時によく使われます。

Please fill this cup full with water for me.

このコップに水をいっぱいに注いでください。

この文では「full」が「fill(満たす)」という動詞と一緒に使われ、コップを「最大限に、いっぱいに」するという意味を表しています。喉が渇いた時に、なみなみと飲み物を注いでほしい、という気持ちが伝わりますね。レストランや家で飲み物を頼む時など、日常的によく使う表現です。

コロケーション

full of oneself

うぬぼれている、自己中心的である

文字通りには「自分自身でいっぱい」という意味ですが、実際には他人への配慮が欠け、自分のことばかり考えている状態を指します。しばしば、傲慢さや独善的な態度を伴います。例えば、'He's so full of himself, he never listens to anyone else's ideas.'(彼はうぬぼれが強いから、他の人の意見に耳を傾けない)のように使われます。日常会話でよく用いられ、相手の自己中心的な態度を批判する際に便利です。

full throttle

全速力で、全開で

元々は自動車や航空機のスロットルを最大限に開いた状態を指す言葉で、そこから転じて「最大限の努力をする」「全力を尽くす」という意味で使われます。比喩的に、ビジネスシーンやスポーツなど、あらゆる分野で「最高速度」「最大限の努力」を表す際に用いられます。'The company is going full throttle to meet the deadline.'(会社は締め切りに間に合わせるために全速力で取り組んでいる)のように使われます。

in full swing

本格的に始まって、活発に進行中で

文字通りには「完全に揺れている」という意味ですが、物事が最も活発に進んでいる状態を表します。お祭りやパーティー、プロジェクトなどが盛り上がっている状況を表現するのに適しています。'The party was in full swing by midnight.'(パーティーは真夜中には最高に盛り上がっていた)のように使われます。ビジネスシーンでも、プロジェクトが順調に進んでいる状況を表現する際に用いられます。

full circle

一周回って元に戻る、振り出しに戻る

文字通りには「完全な円」を意味し、物語や状況が始まりと同じ地点に戻ることを指します。また、長い年月を経て、以前経験したことと似た状況に再び遭遇する場合にも使われます。'After years of traveling, he came full circle and returned to his hometown.'(長年の旅の後、彼は一周回って故郷に戻った)のように使われます。人生の教訓や物語の展開を語る際に効果的な表現です。

full-blown

完全に開花した、本格的な、完全な

花が完全に咲き誇った状態から派生し、何かが完全に発達した、または完全に進行した状態を表します。たとえば、'a full-blown crisis'(完全な危機)、'a full-blown argument'(本格的な議論)のように使われます。ネガティブな状況、特に問題や紛争が深刻化した場合によく用いられます。医学用語としても、病気が完全に発症した状態を表すことがあります。

full house

満員、札止め

劇場やコンサートホールなどが満席であることを指す一般的な表現です。また、ポーカーの役の一つでもあります(スリーカードとワンペア)。比喩的に、人がたくさん集まっている状況や、必要なものが全て揃っている状態を表すこともあります。'The concert was a full house.'(コンサートは満員だった)のように使われます。日常会話で幅広く使用されます。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、データセットや分析結果の完全性を示す際に用いられます。例:『The dataset provides a full representation of the studied population.(このデータセットは、調査対象集団を完全に表現している)』。また、文献レビューにおいて、ある研究分野の全体像を把握していることを示す際にも使われます。例:『A full review of the literature reveals...(文献の完全なレビューは〜を示す)』。文体はフォーマルで、客観性と正確性が求められます。

ビジネス

ビジネス文書や会議において、プロジェクトの進捗状況やリソースの利用状況を説明する際に用いられます。例:『The project is now in full swing.(プロジェクトは現在、本格的に進行中です)』。また、顧客への提案書で、提供するサービスの完全性や包括性を示す際にも使われます。例:『We offer a full range of services to meet your needs.(お客様のニーズを満たすために、幅広いサービスを提供します)』。文体はフォーマルからセミフォーマルで、効率性と明確さが重視されます。

日常会話

日常会話で、満腹感や容器の満杯状態、予定の詰まり具合などを表現する際に頻繁に使われます。例:『I'm full, thank you.(お腹いっぱいです、ありがとう)』、『The glass is full.(グラスがいっぱいです)』、『My schedule is full this week.(今週は予定が詰まっています)』。また、感情やエネルギーが満ち溢れている状態を表す際にも使われます。例:『I'm full of energy today.(今日は元気いっぱいです)』。文体はインフォーマルで、感情や状況を直接的に伝えることが重視されます。

関連語

類義語

  • 『完全な』『全部入りの』という意味で、何かが不足なく、必要な要素をすべて備えている状態を表します。プロジェクト、コレクション、データセットなど、抽象的なものに対しても使われます。ビジネスや学術的な文脈でよく用いられます。 【ニュアンスの違い】『full』が物理的な満腹感や容器の満杯状態を指すことが多いのに対し、『complete』は抽象的な完全性や完遂を表します。また、『complete』はプロセスが完了したことを示唆することがあります。 【混同しやすい点】『full』は状態を表す形容詞ですが、『complete』は形容詞としても動詞としても使えます。動詞として使う場合、『complete a task』のように目的語を必要とする他動詞である点に注意が必要です。また、日本語の『コンプリート』というカタカナ英語の影響で、意味を誤解しやすい場合があります。

  • filled

    『満たされた』という意味で、容器や空間に何かが詰め込まれている状態を表します。受動態で使われることが多く、物理的な空間だけでなく、感情が満たされる様子を表すこともあります。日常会話でよく使われます。 【ニュアンスの違い】『full』が単に満たされている状態を表すのに対し、『filled』は『fill』という動詞の過去分詞形であり、何かが詰め込まれる行為の結果としての状態を表します。受動的な意味合いが強いのが特徴です。 【混同しやすい点】『full』は形容詞として単独で使えますが、『filled』は基本的に『be filled with〜』の形で使われます。また、『full』は自動的に満たされている状態も表しますが、『filled』は誰かまたは何かによって満たされた状態を表します。

  • replete

    『満腹の』『豊富な』という意味で、特に食事の後で満足している状態や、何かが過剰なほど豊富にある状態を表します。ややフォーマルな言葉で、文学的な表現や、格式高い場面で用いられることがあります。 【ニュアンスの違い】『full』よりも強い満足感や過剰さを表し、より上品で洗練された印象を与えます。日常会話ではあまり使われず、文章語として使われることが多いです。 【混同しやすい点】日常会話ではほとんど使われないため、意味を知らない人も多いです。また、『replete with〜』という形で使われることが多く、前置詞の使い方が『full of〜』と似ているため、混同しやすいです。使用頻度が低い単語なので、無理に使う必要はありません。

  • 『ぎゅうぎゅう詰めの』『満員の』という意味で、人がたくさんいたり、物が隙間なく詰め込まれている状態を表します。コンサート会場や通勤電車など、物理的に混雑している状況を表すのに適しています。日常会話でよく使われます。 【ニュアンスの違い】『full』が一般的な満杯状態を表すのに対し、『packed』は非常に密度が高く、圧迫感があるような状態を表します。物理的な混雑具合を強調するニュアンスがあります。 【混同しやすい点】『packed』は過去分詞形ですが、形容詞として使われます。また、『packed with〜』という形で使われることが多く、前置詞の使い方が『full of〜』と似ているため、混同しやすいです。ただし、『packed』は物理的な密集状態に限定されるため、抽象的な意味では使えません。

  • brimming

    『縁までいっぱいの』『あふれんばかりの』という意味で、液体などが容器の縁まで満たされている状態や、感情があふれんばかりの状態を表します。比喩的な表現としても使われ、喜びや悲しみなどの感情が極限まで高まっている様子を表すことがあります。日常会話や文学的な表現で用いられます。 【ニュアンスの違い】『full』が単に満たされている状態を表すのに対し、『brimming』は今にもあふれ出しそうな、極めて満ち足りた状態を表します。感情的な高ぶりを強調するニュアンスがあります。 【混同しやすい点】『brimming』は動詞『brim』の現在分詞形ですが、形容詞として使われます。『brimming with〜』という形で使われることが多く、前置詞の使い方が『full of〜』と似ているため、混同しやすいです。ただし、『brimming』は液体や感情など、あふれ出るイメージを持つものに限定されます。

  • saturated

    『飽和した』『びしょ濡れの』という意味で、物質が液体を吸収できる限界まで吸収した状態や、色が非常に濃い状態を表します。化学、気象、美術など、専門的な分野でよく用いられます。 【ニュアンスの違い】『full』が一般的な満たされた状態を表すのに対し、『saturated』は物質が限界まで何かを吸収した、極めて濃密な状態を表します。科学的な正確さや専門性を重視するニュアンスがあります。 【混同しやすい点】日常会話ではあまり使われず、専門用語として使われることが多いです。また、『saturated with〜』という形で使われることが多く、前置詞の使い方が『full of〜』と似ているため、混同しやすいです。ただし、『saturated』は主に物理的な吸収状態を表し、抽象的な意味ではあまり使われません。

派生語

  • 『満たす』『実現する』という意味の動詞。『full』に『~にする』という意味の接頭辞『ful-』が付いた形。元々は『完全に満たす』という意味合いが強く、契約や約束などを『履行する』といった意味で、ビジネスシーンやフォーマルな場面でよく用いられます。日常会話でも目標達成などを表現する際に使われます。

  • 『完全に』『十分に』という意味の副詞。『full』に副詞を作る接尾辞『-ly』が付いた形。程度や状態を強調する際に用いられ、例えば『fully aware(十分に承知している)』のように、ビジネス文書や学術論文でも頻繁に見られます。日常会話でも、動作や状態を詳しく説明する際に役立ちます。

  • fullness

    『満ちていること』『充実』という意味の名詞。『full』に名詞化する接尾辞『-ness』が付いた形。抽象的な概念を表し、例えば『the fullness of life(人生の充実)』のように、文学的な表現や哲学的な議論で用いられることがあります。また、ワインのボディや髪のボリュームなど、具体的な対象の豊かさを表現する際にも使われます。

反意語

  • 『空の』『空虚な』という意味の形容詞。『full』とは反対に、中身がない状態を表します。物理的に容器が空であることはもちろん、比喩的に『心が空っぽ』といった感情や、『empty promises(空約束)』のように内容がないことを表現する際にも使われます。日常会話からビジネスシーンまで幅広く用いられます。

  • 『空虚』『無効』という意味の名詞または形容詞。『full』が満たされている状態を表すのに対し、『void』は完全に何もない状態、または法的効力がない状態を指します。契約書などの法律文書で『null and void(無効)』という形でよく使われ、学術的な文脈でも抽象的な概念の欠如を表現する際に用いられます。日常会話ではあまり使いません。

  • lacking

    『不足している』という意味の形容詞。『full』が十分な量や質を備えていることを示すのに対し、『lacking』はあるべきものが足りない状態を表します。例えば、『lacking experience(経験不足)』のように、具体的なものから抽象的なものまで、様々な要素の不足を表現する際に使われます。ビジネスシーンや学術論文で、改善点や課題を指摘する際に役立ちます。

語源

「full」の語源は、古英語の「fyllan」(満たす)に遡ります。これはさらに遡ると、ゲルマン祖語の「*fullaz」(満ちた)に由来し、インド・ヨーロッパ祖語の語根「*pele-」(満たす)と関連があります。つまり、「full」は、何かで満たされた状態、完全な状態を表す基本的な概念から派生しています。日本語で例えるなら、「いっぱい」という感覚に近いでしょう。物理的な満腹感から、時間や空間的な広がり、感情的な充足感など、様々な「満ち足りた」状態を表すように意味が拡張されてきました。接頭辞や接尾辞を伴う派生語は多くありませんが、「fulfill」(実現する、満たす)のように、「full」の概念が他動的な行為に転じた例も見られます。

暗記法

「full」は単なる「いっぱい」ではない。満月が豊穣を象徴するように、充足感や完成、力強さのメタファーだ。シェイクスピアの時代から、感情や性質、運命を語る言葉として文学を彩ってきた。現代でも「full potential」のように、可能性を最大限に引き出す意味で使われる。古代からの肯定的なイメージが、言葉に深みを与えているのだ。

混同しやすい単語

発音が /fuːl/ と非常に似ており、特に母音の長さが紛らわしい。スペルも 'fu' と 'foo' の違いのみ。意味は『愚か者』であり、名詞として使われることが多い。日本人学習者は、母音の長さに注意して発音・聞き取り練習をすると良いでしょう。語源的には、古フランス語の『道化師』を意味する 'fol' に由来します。

発音が /fɔːl/ と似ており、特にアメリカ英語では母音の区別が曖昧になることがある。スペルも 'ul' と 'all' で視覚的に似ている。意味は『落ちる』であり、動詞または名詞として使われる。文脈で判断する必要があるが、意味が全く異なるため注意。『full』が『満たす』意味合いなのに対し、『fall』は『落下』なので対照的に覚えると良いでしょう。

発音が /fɪl/ と似ており、特に母音の区別が難しい。スペルも 'ul' と 'il' の違いのみ。意味は『満たす』であり、動詞として使われる。しかし、『full』が『満たされた状態』を表すのに対し、『fill』は『満たす行為』を表す点が異なる。例えば、『full tank』は『満タン』だが、『fill the tank』は『タンクを満たす』という意味になります。

fowl

発音が /faʊl/ と似ており、特に二重母音の発音が難しい。スペルも 'ul' と 'owl' で視覚的に似ている。意味は『家禽』であり、鶏やアヒルなどの鳥を指す。文脈で判断する必要があるが、意味が全く異なるため注意。『full』が状態を表すのに対し、『fowl』は具体的な動物を指します。

発音が /fjuːəl/ と似ており、特に二重母音とLの発音が難しい。スペルも似ているため、視覚的に混同しやすい。意味は『燃料』であり、名詞として使われる。エネルギー源という点では、何かが『full』な状態を維持するために必要なもの、という連想で覚えるのも一つの手です。

flue

発音が /fluː/ と似ており、特に長母音の発音が紛らわしい。スペルも 'fu' と 'flu' の違いのみで視覚的に似ている。意味は『煙道』であり、暖炉やボイラーから煙を排出する管を指す。日常会話での使用頻度は低いものの、専門的な文脈では注意が必要。語源的には『流れる』という意味のラテン語 'fluere' に由来し、煙が流れる管というイメージで覚えられます。

誤用例

✖ 誤用: I'm full of stress.
✅ 正用: I'm under a lot of stress.

日本語の『ストレスでいっぱい』という表現を直訳するとこうなりがちですが、『full』は物理的な満腹感や容器が満たされている状態を表すのに適しています。精神的な負担やプレッシャーを表す場合は、『under』を使って『under a lot of stress』とするのが自然です。これは、ストレスが自分を押しつぶすようにのしかかっているイメージを表しています。日本人は比喩表現を直接的に訳しがちですが、英語ではより抽象的なイメージで表現することがあります。

✖ 誤用: The room was full with people.
✅ 正用: The room was full of people.

『full』は通常、前置詞『of』を伴い、『full of』で『〜で満たされている』という意味になります。『full with』は非文法的であり、誤りです。日本人は、前置詞の選択において、母語の感覚(『〜で』→ with)に引きずられることがあります。英語の前置詞は、名詞との結びつきが強く、特定の組み合わせ(コロケーション)を覚える必要があります。この場合、『full of』は『〜で満たされている』という決まった表現として覚えておくことが重要です。英語の語法は、論理よりも慣習によって決まる部分が大きいことを理解しましょう。

✖ 誤用: He is a full professor.
✅ 正用: He is a tenured professor.

『full professor』という表現は間違いではありませんが、より正確かつ一般的なのは『tenured professor』です。これは、終身在職権(tenure)を持つ教授であることを意味します。『full』は『完全な』という意味合いが強く、教授の地位を修飾する言葉としてはやや不自然です。日本の大学制度では終身雇用が一般的ですが、欧米ではtenureを得ることが非常に重要であり、その地位を明確にするために『tenured professor』という表現がよく用いられます。文化的な背景の違いが、言葉の選択に影響を与える良い例です。

文化的背景

「full」は単に「いっぱい」という状態を示すだけでなく、文化的には「充足感」「完成」「力強さ」といった肯定的な意味合いと深く結びついてきました。特に、月の満ち欠けと豊穣のイメージが重なることで、「full moon(満月)」は神秘的な力や変化の象徴として、物語や儀式の中で重要な役割を果たしてきました。

満月は、古くから農耕社会において収穫の時期や豊穣を司る女神と結びつけられてきました。月の満ち欠けが作物の生育サイクルと対応するため、満月は「実り」の象徴となり、感謝の儀式や祭りの中心的な要素となりました。また、満月は夜を明るく照らし出すことから、暗闇に潜む悪霊を退ける力を持つとも信じられ、魔除けとしての役割も担っていました。このような満月に対する畏敬の念は、現代においても「full moon party」のようなイベントとして形を変えながら受け継がれています。満月のもとで踊り、歌い、祝福を祈る行為は、古代からの豊穣祈願の名残と言えるでしょう。

文学作品においても、「full」はしばしば重要な意味を持っています。例えば、シェイクスピアの戯曲では、「full of ambition(野心に満ちた)」や「full of grace(優美に満ちた)」といった表現が、登場人物の性格や感情を強調するために用いられます。また、詩においては、「full of hope(希望に満ちた)」や「full of sorrow(悲しみに満ちた)」といった表現が、人間の内面世界を豊かに表現するために用いられます。このように、「full」は単なる状態を表すだけでなく、感情や性質、そして運命までも示唆する言葉として、文学作品の中で重要な役割を果たしています。

現代社会においても、「full」は様々な場面で肯定的な意味合いで使用されます。「full potential(潜在能力を最大限に発揮する)」や「full support(全面的な支持)」といった表現は、人や組織が持つ可能性や力を最大限に引き出すことを意味します。また、「full life(充実した人生)」という表現は、物質的な豊かさだけでなく、精神的な満足や幸福感を含んだ、豊かな人生を意味します。このように、「full」は、現代においても、人々の願望や目標を表現するための重要な言葉として、広く使用されています。そして、その根底には、古代から受け継がれてきた「充足感」「完成」「力強さ」といった肯定的な文化的イメージが息づいているのです。

試験傾向

英検

1. 出題形式:語彙問題、長文読解、リスニング。2. 頻度と級・パート:準1級、1級で頻出。3級、準2級でも基本的な意味で出題。3. 文脈・例題の特徴:幅広いトピックで使われるが、熟語(full of, full houseなど)の知識も問われる。4. 学習者への注意点・アドバイス:形容詞としての意味だけでなく、動詞(full fillなど)や名詞としての用法も確認。熟語は必ず暗記。

TOEIC

1. 出題形式:Part 5, Part 6, Part 7(読解)、Part 1(写真描写)、Part 2(応答問題)。2. 頻度と級・パート:頻出。特にPart 5, 6, 7で重要。3. 文脈・例題の特徴:ビジネスシーン(会議、報告書、メールなど)で、容量、満席、充足といった意味で使われる。4. 学習者への注意点・アドバイス:関連語(fully, fulfill, fullness)との区別、ビジネス特有の言い回し(full capacity, full refundなど)を覚える。

TOEFL

1. 出題形式:リーディング、リスニング。2. 頻度と級・パート:アカデミックな内容なので頻出。3. 文脈・例題の特徴:学術論文、講義などで、抽象的な概念(例:full understanding, full potential)を表す際に使われる。4. 学習者への注意点・アドバイス:比喩的な意味合いを理解する。類義語(complete, entire)とのニュアンスの違いを把握。

大学受験

1. 出題形式:長文読解、語彙問題(同意語選択、空所補充)。2. 頻度と級・パート:頻出。難関大学ほど高度な文脈で出題。3. 文脈・例題の特徴:社会問題、科学技術、文化など幅広いテーマで登場。文脈から意味を推測する力が重要。4. 学習者への注意点・アドバイス:多義語であるため、文脈に合った意味を選べるようにする。抽象的な表現や比喩表現にも慣れておく。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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