eleven
最初の母音 /ɪ/ は、日本語の『イ』よりも少し弱く、口を左右に引かない音です。強勢は2番目の音節にあります(「レ」を強く発音)。最後の /ən/ は曖昧母音で、口をリラックスさせた状態で軽く『ン』と言うように発音すると自然です。 'v' の音は、上の前歯を下唇に軽く当てて息を出す有声摩擦音で、日本語にはない音なので意識して練習しましょう。
11
数字の11。数や順番を表す。例えば、11時、11日、11番目など。
The coffee shop closes at eleven tonight, so let's hurry.
その喫茶店は今夜11時に閉まるから、急ぎましょう。
※ 閉店間際に急いでいる人々の情景です。時間を伝える際に「at eleven」は非常に一般的で、日常会話で頻繁に使う表現です。「at + 時刻」で「〜時に」と表現できます。
My little brother is so happy because he scored eleven points in the basketball game.
弟はバスケットボールの試合で11点を取ったので、とても喜んでいます。
※ バスケットボールの試合で活躍し、得点を取って喜んでいる弟の姿が目に浮かびます。スポーツの得点やテストの点数など、具体的な数値を表す際に「eleven points」のように使います。「score points」で「得点を取る」という意味です。
Our hotel room is number eleven on the third floor.
私たちのホテルの部屋は3階の11番です。
※ 旅行者がホテルで自分の部屋を探している場面を想像できます。建物の部屋番号や座席番号など、特定の番号を示す際に「number eleven」のように使われます。とてもシンプルで分かりやすい表現です。
11人制チーム
サッカーやクリケットなど、11人で構成されるチームのこと。スポーツの文脈で使われる。
Our soccer coach proudly watched as his eleven stepped onto the green field, ready for the big game.
私たちのサッカーコーチは、彼の11人制チームが大きな試合のために準備万端で緑のフィールドに足を踏み入れるのを誇らしげに見守りました。
※ この例文は、試合が始まる前のワクワクする瞬間を描写しています。サッカーなどの11人制のスポーツでは、監督が自分のチームを愛情を込めて「his eleven」と呼ぶことがよくあります。新しい試合への期待感や、チームの一体感が伝わる典型的な場面です。
The opposing eleven played so well that our team felt a little nervous on the field.
相手の11人制チームはとても上手にプレイしたので、私たちのチームはフィールドで少し緊張しました。
※ この例文は、試合中に強敵と対峙している場面です。相手チームを「the opposing eleven」と表現することで、そのチームが手ごわい存在であることが伝わってきます。試合中の選手の感情(緊張)も加わり、臨場感のあるシーンが目に浮かびますね。
After long practice, the coach finally announced his starting eleven for the championship match.
長い練習の後、監督はついに選手権試合のための先発の11人制チームを発表しました。
※ この例文は、監督が重要な試合のために選手を選ぶ、ドラマチックな瞬間を描いています。特に「starting eleven」は、サッカーなどで「先発メンバー」という意味で非常によく使われる表現です。選手たちのこれまでの努力と、発表を待つ緊張感が伝わってくる場面ですね。
コロケーション
ミュージカルやショーの終盤、クライマックスを飾る最も盛り上がる楽曲
※ もともとは夜の11時頃に演奏されることが多かったことからこの名がつきました。観客を熱狂させ、作品全体の印象を決定づける重要なナンバーです。比喩的に『最も重要な局面』や『最後の切り札』を意味することもあります。演劇や音楽業界でよく使われる専門用語ですが、一般の会話でも比喩表現として使われることがあります。
土壇場で、間際になって、ぎりぎりのタイミングで
※ 聖書のマタイ伝に由来する表現で、一日が終わる直前に働きに来た人にも同じ賃金が支払われたというたとえ話から来ています。『もう間に合わないかと思われた瞬間に、何かが起こる』というニュアンスがあります。ビジネスシーンやニュース報道などで、時間的猶予がほとんどない状況を表す際によく用いられます。類似表現に "in the nick of time" がありますが、こちらはより口語的で、危機一髪の状況を強調する傾向があります。
暗黙の了解、不文律、社会的なタブー
※ モーセの十戒にちなんだ表現で、『明文化されてはいないが、社会的に強く守られているルールや慣習』を指します。例えば、『人の悪口を言ってはいけない』『行列に割り込んではいけない』などが該当します。皮肉やユーモアを込めて使われることが多く、特に社会規範や道徳観を批判的に捉える文脈で用いられます。
イギリスのグラマースクール(選抜制中等学校)への入学試験(主に11歳時に実施)
※ イギリス独特の教育制度に関連する表現で、11歳で行われる試験の結果によって進路が大きく左右されることから、子供たちの将来を左右する重要な試験を指します。歴史的背景や社会階層との関連も深く、教育格差の問題を象徴する言葉としても用いられます。イギリスの教育制度に詳しい人との会話で使われることが多い専門用語です。
短い休憩を取る
※ "Take five"は「5分休憩」の意味ですが、これを強調して"Take eleven"と言うことがあります。特に疲れている時や、少し長めの休憩を取りたい時に使われます。ユーモラスな表現であり、親しい間柄での会話で用いられることが多いです。
使用シーン
学術論文や研究発表で、データや実験結果を示す際に使用されることがあります。例えば、「サンプルサイズがelevenの場合、有意差が見られた」のように、具体的な数値データの一部として登場します。また、統計分析の結果を説明する文脈で使われることもあります。口語的な場面ではあまり使われません。
ビジネス文書やプレゼンテーションで、数字を扱う際に使用されます。例えば、「第eleven四半期の売上高は…」のように、報告書や財務諸表などで見かけることがあります。日常的な会話では、より簡単な表現(e.g., 'the eleventh quarter')が好まれる傾向があります。フォーマルな文脈での使用が中心です。
日常生活では、時刻や年齢、住所など、数値を伴う話題で頻繁に登場します。例えば、「午前eleven時に待ち合わせしよう」「eleven歳の誕生日プレゼントは何がいいかな?」のように、具体的な数字を表す際に不可欠な単語です。ニュースや天気予報などでも頻繁に使用されます。
関連語
類義語
- a handful and a few
口語表現で、主に数えやすいものを指す時に使われる。「a handful」は文字通り片手で掴める程度の量を指し、「a few」は不定の少数を意味する。 【ニュアンスの違い】"eleven"が具体的な数であるのに対し、これらの表現は概算を示す。"a handful"は物理的な量を、「a few」は抽象的な量にも使える。 【混同しやすい点】"a handful"は具体的な物体にしか使えない。また、"a few"は肯定的な意味合いが強く、少なすぎることを嘆く場合には適さない。
- ten plus one
文字通りの表現で、フォーマルな文書や、特に正確さを求められる場面で使用されることがある。数学的な文脈や、金額を明示する際などに用いられる。 【ニュアンスの違い】"eleven"という単語を直接使うよりも、より分析的で客観的な印象を与える。子供に数を教える際などにも使われる。 【混同しやすい点】日常会話ではほとんど使われず、不自然に聞こえる可能性がある。あくまでも特定の状況下でのみ使用される。
- a little over ten
概算を示す表現で、正確な数を必要としない場面で使われる。日常会話でよく用いられ、おおよその量や数を伝える。 【ニュアンスの違い】"eleven"よりも曖昧で、多少の誤差を含んでいることを示唆する。"a little over"は、正確な数字を把握していないか、あるいは重要視していない場合に用いられる。 【混同しやすい点】正確な数を伝えたい場合には不適切。ビジネスシーンなど、正確性が求められる場面では避けるべき。
- almost a dozen
12に近いことを示唆する表現。期待や推測を含む場合に使われる。例えば、目標達成まであと少し、という状況で使われる。 【ニュアンスの違い】"eleven"を直接言うよりも、目標値(12)に対する期待感や、あと少しで達成できるというニュアンスを含む。 【混同しやすい点】12に届いていないことを明確に示しているため、正確な数を伝えたい場合には不適切。また、12が明確な目標値でない場合は不自然。
- a score and one less than a dozen
やや古風な表現で、"a score"は20を意味し、"a dozen"は12を意味する。したがって、この表現は数学的に"eleven"を表す。文学作品や歴史的な文脈で見られることがある。 【ニュアンスの違い】直接"eleven"と言うよりも、教養的な印象を与える。ただし、現代の日常会話ではほとんど使われない。 【混同しやすい点】現代英語では非常にまれな表現であり、誤解を招く可能性がある。フォーマルな場面でも避けるべき。
派生語
- eleventh
『11番目の』という意味の序数詞。基数詞である『eleven』に、順序を表す接尾辞『-th』が付加された。日付、順位、段階などを表す際に用いられ、日常会話からビジネス文書まで幅広く使われる。例えば、『the eleventh hour(最後の瞬間)』のような慣用句にも用いられる。
『13歳から19歳』を表す名詞。語源的には『-teen』は13から19の数字(thirteen, fourteen,...nineteen)に共通する接尾辞で、元々は数を表していた。そこから派生して、年齢層を表す名詞として定着。日常会話で頻繁に使われ、若者文化やライフスタイルに関連する文脈で特に重要。
『1』を意味する基数詞。『eleven』はゲルマン祖語で『one left(1つ残して)』を意味する*ainlif*が語源であり、『one』と関連がある。数の概念の基本であり、あらゆる文脈で使用される。数学、物理学、経済学など、学術分野でも不可欠な語彙。
反意語
- zero
『ゼロ』または『皆無』を意味する。数としては『eleven』と対極に位置し、量の有無を明確に区別する。数学的な概念だけでなく、『zero tolerance(不寛容)』のように比喩的な表現でも用いられる。科学、経済、社会など、幅広い分野で重要な概念。
『12個』を意味する。『eleven』は11個であり、dozen(12個)はそれより1つ多い単位として対比される。主に物を数える際に用いられ、日常会話や商業的な文脈で使われることが多い。例えば、『a dozen eggs(1ダースの卵)』のように使用する。
語源
「eleven」は、古英語の「endleofan」に由来します。これは「one left(残り一つ)」という意味で、「ten」に1を加えた数を表しています。ゲルマン祖語の「*ainlif-」がさらに遡れる語源です。ここで「*ain-」は「one(一つ)」を意味し、「*lif-」は「left(残された)」に関連します。つまり、元々は「tenを超えて一つ残った」という概念を表していたのです。同様の構造は他のゲルマン語族の言語にも見られ、例えばゴート語の「ainlif」も「eleven」を意味します。このように、「eleven」は、数を数える際に「ten」を基準として、それを超える数を表現する古代の人々の工夫が垣間見える、興味深い単語です。数の数え方の歴史を反映していると言えるでしょう。
暗記法
「eleven」は完全数「10」を超える、変化と不均衡の象徴。サッカーでは11人のチームが連携し、宗教では裏切りや試練を暗示。日常では「at the eleventh hour(最後の瞬間)」という表現に。11月11日は休戦記念日。単なる数字を超え、文化、歴史、記憶と結びつき、チームスポーツにおける個と集団の関係性、人間の弱さ、救済、平和への願いなど、多面的な意味を内包する。
混同しやすい単語
『eleven』と最初の音節が似ており、特に会話では混同しやすい。意味は『偶数の』『〜さえも』など文脈によって異なり、品詞も形容詞、副詞、動詞など多岐にわたる。スペルも似ているため、注意が必要。eleven が数字であるのに対し、even は概念や状態を表すことが多い。
発音の最初の部分が似ており、特に早口の英語では聞き間違えやすい。スペルも 'even' に 't' がつくだけなので、注意が必要。意味は『出来事』『行事』であり、数とは全く関係がない。文脈で判断することが重要。
『eleven』と母音の響きが似ているため、特に歌などでは混同しやすい。スペルは全く異なるが、音の印象で誤解することがある。意味は『天国』であり、宗教的な意味合いを持つ。語源的には、heaven は「天」を意味する古英語 heofon に由来する。
『eleven』と発音のリズムが似ており、特に学習初期には混同しやすい。スペルも後半部分が似ている。意味は『水準』『段階』であり、数字とは全く異なる。level は名詞、形容詞、動詞として使われる。
最初の音節と語尾の音の響きが似ているため、注意が必要。スペルは全く異なるが、発音の印象で誤解することがある。意味は『選挙』であり、政治的な文脈で使われる。election は名詞であり、動詞の elect (選出する)と関連付けて覚えると良い。
『eleven』と母音の数が同じで、語尾の音も似ているため、発音練習の際に混同しやすい。スペルも一部似ている部分がある。意味は『楕円形』であり、図形を表す言葉。oval は形容詞や名詞として使われる。
誤用例
日本語の『〜によって』という表現に引きずられ、受動態的な『were dead by』という形にしてしまう誤用です。英語では、事故などで人が亡くなる場合は自動詞『die』を用い、『die in an accident』という表現が一般的です。能動態で直接的に表現することで、より自然で直接的な印象を与えます。また、英語では特に悲劇的な出来事に関して、責任の所在を曖昧にするような受動態表現は避けられる傾向があります。
『eleven』だけでは、午前/午後が曖昧になる可能性があります。ビジネスシーンなど、フォーマルな場では『eleven o'clock』と明示的に時間を伝えるのが適切です。また、口語では文脈から判断できる場合や、午前/午後を特に区別する必要がない場合に『eleven』のみを使うこともありますが、誤解を避けるためには『a.m./p.m.』を付加するか、24時間表記を用いるのが無難です。特に国際的な会議などでは、時間に対する認識の違いから混乱が生じやすいため、注意が必要です。
日本語の『〜年生』という表現を直訳しようとしてしまう誤用です。英語では学年を表す場合、『in + 序数 + grade』という形を用います。『He is in eleventh grade』で『彼は11年生です』、つまり『高校2年生です』という意味になります。日本の学年制度とアメリカの学年制度は異なるため、年齢と学年の対応関係を理解しておくことも重要です。例えば、アメリカでは通常、11年生は16〜17歳です。
文化的背景
「eleven(イレブン)」は、一見すると単なる数字ですが、西洋文化においては、完全性や均衡を象徴する数字「10」を超え、新たな始まりや変化、そして時には不完全さや不安定さを示す数字として、独特の文化的ニュアンスを帯びています。スポーツ、宗教、そして日常生活におけるイレブンの登場は、この数字が持つ多面的な意味合いを反映しています。
サッカーの世界では、1チームの人数が11人であることは広く知られています。なぜ11人なのか、明確な理由は諸説ありますが、フィールドにおけるバランス、攻撃と守備の連携、そして個々の選手の役割分担を最適化する上で、11という数字が最も機能的であると考えられてきました。11人の選手が織りなす戦略とドラマは、単なるスポーツを超え、チームワーク、リーダーシップ、そして勝利への執念といった普遍的なテーマを象徴するものとして、多くの人々に感動を与えています。また、11という数字は、チームスポーツにおける個と集団の関係性を表すメタファーとしても機能しています。
宗教的な文脈においては、11はしばしば罪や過ち、あるいは試練を表す数字として登場します。たとえば、キリスト教においては、12使徒から裏切り者のユダを除いた数が11であることから、不完全さや欠落を象徴すると解釈されることがあります。また、占星術においては、11番目のハウスは友情、希望、願望を司ると同時に、期待外れや失望といったネガティブな側面も持つとされています。このように、11は必ずしもポジティブな意味合いばかりではなく、人間の弱さや脆さ、そして人生における不確実性を表す数字としても捉えられています。
日常生活においては、「at the eleventh hour(最後の最後に)」という表現が、ギリギリのタイミングで間に合う、あるいは土壇場で何かが起こる状況を表す慣用句として広く使われています。この表現は、聖書のたとえ話に由来するとも言われており、絶望的な状況からの救済や、予想外の幸運を意味することがあります。また、11月11日は、第一次世界大戦の休戦協定が結ばれた日であり、戦没者を追悼し、平和を祈る日として、多くの国で記念されています。このように、11は単なる数字を超え、歴史的な出来事や人々の記憶と深く結びついた、特別な意味を持つ数字として、私たちの文化の中に息づいています。
試験傾向
- 出題形式: 主にリスニング(Part 1, Part 2)やリーディング(Part 1 短文穴埋め)で問われる可能性があります。
- 頻度と級・パート: 3級~2級レベルで比較的頻繁に出題されます。準1級以上では、直接的な語彙問題としては頻度は下がりますが、会話や長文読解の中で間接的に出現することはあります。
- 文脈・例題の特徴: 日常会話や数字に関する簡単な説明文で使われることが多いです。例えば、値段、時間、人数などを表す文脈が考えられます。
- 学習者への注意点・アドバイス: 基本的な数字なので、スペルミスに注意しましょう。また、発音も確認しておきましょう。(イ'レヴン)
- 出題形式: リスニング(Part 1 写真描写, Part 2 応答問題)やリーディング(Part 5 短文穴埋め)で、金額や時間に関連して登場する可能性があります。
- 頻度と級・パート: TOEIC全体で見ると、頻度は高くありませんが、基本的な語彙として知っておく必要があります。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンにおける金額、時間、数量などを示す文脈で使われることがあります。例えば、会議の参加人数、商品の値段、納期などが考えられます。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンで数字が使われる場合、他の数字(例えば、ten, twelve)との聞き間違いに注意しましょう。また、eleven million (1100万) のように大きな数字の一部として使われることもあります。
- 出題形式: リーディングやリスニングで、統計データや研究結果を説明する際に使われる可能性があります。
- 頻度と級・パート: TOEFL iBT では、直接的な語彙問題は少ないですが、アカデミックな内容を理解するために、基本的な語彙として知っておく必要があります。
- 文脈・例題の特徴: 統計データ、研究結果、歴史的な出来事など、数字が重要な意味を持つ文脈で使われることがあります。
- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈では、数字が重要な情報を伝える役割を果たすことが多いので、正確に理解するように心がけましょう。
- 出題形式: 長文読解やリスニングで、数値データや統計情報を扱う際に登場する可能性があります。
- 頻度と級・パート: 基本的な単語なので、どのレベルの大学でも出現する可能性があります。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、歴史など、数字が重要な意味を持つ様々な文脈で使われることがあります。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈の中で数字がどのような意味を持っているかを正確に理解することが重要です。また、他の数字との比較や計算が必要になる場合もあります。