deputy
第1音節にアクセントがあります。/ɛ/ は日本語の「エ」よりも口を少し横に開いて発音します。「p」は唇をしっかり閉じてから破裂させるように発音しましょう。/jʊ/ の部分は「ユ」よりも弱く、曖昧母音に近い音です。最後の /i/ は日本語の「イ」よりも少し短く切るように発音すると、より自然に聞こえます。
専門的な内容に関するご注意
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代理
本人が不在の際に、その権限を委任されて職務を代行する人。組織内での役割を指すことが多い。政治、法律、ビジネスなど、責任を伴う場面で使われる。
The manager was absent, so his deputy attended the meeting.
部長が不在だったので、彼の代理が会議に出席しました。
※ 会社で部長が急に会議に出られなくなった時など、「彼の代わりに」会議に出る人を指します。部長の席にいつもと違う人が座っている様子が目に浮かびますね。`deputy`は、元の人の役割を一時的に、または恒常的に引き継ぐ人を表します。
The deputy patrols the town every day.
その保安官代理は、毎日町をパトロールしています。
※ 「deputy」は、警察の「保安官代理」のように、特定の役職名として使われることも多いです。この文は、制服を着た保安官代理がパトカーで町を巡回している様子を思い浮かべられますね。人々の安全を守る大切な役割です。
When the principal was sick, her deputy ran the school.
校長先生が病気で休んだとき、彼女の代理が学校を運営しました。
※ 学校で校長先生が不在の時、副校長先生など「代理」の人が学校の運営を引き継ぐ場面です。いつもの校長先生がいないけれど、学校がきちんと機能している様子が想像できますね。`ran`は`run`の過去形で、「運営した」という意味です。
補佐
主要な人物をサポートし、その業務を円滑に進める役割。単なる代理ではなく、助手としての意味合いが強い。警察官や役人など、公的な立場で使われることが多い。
The police chief was absent, so his deputy handled the emergency call calmly.
警察署長が不在だったので、彼の補佐官が冷静に緊急の電話に対応しました。
※ この例文は、警察署で署長が不在の緊急事態に、その『補佐官(deputy)』が冷静に対応している様子を描写しています。'deputy'は、特に警察や政府機関などで「副〇〇」という役職名としてよく使われ、責任のある立場であることが伝わる典型的な使い方です。
Since the manager was sick, her deputy attended the important meeting and gave a report.
マネージャーが体調を崩していたので、彼女の代理人が重要な会議に出席し、報告を行いました。
※ この例文は、体調を崩したマネージャーの代わりに、その『補佐役(deputy)』が重要な会議に出席し、報告をしているビジネスシーンを描いています。ビジネスで上司の「代理」や「副責任者」として使われる非常に一般的な例で、チームやプロジェクトの補佐役が責任をもって業務を代行する様子が分かります。
After the prime minister resigned, his loyal deputy became the new leader of the country.
首相が辞任した後、彼の忠実な補佐官が国の新しいリーダーになりました。
※ この例文は、国のトップである首相が辞任した後、長年その首相を支えてきた忠実な『補佐官(deputy)』が、次のリーダーとして国を率いることになった政治的な場面を描写しています。政治の世界で「副官」や「補佐役」が、トップの片腕として重要な役割を担い、時には後継者となる様子を描写する際によく使われます。
コロケーション
副局長、次長
※ 組織における局長や部長を補佐し、その職務を代行する役職を指します。行政機関や企業で広く使われ、局長が不在の場合や、特定のプロジェクトを任される場合に重要な役割を果たします。単に『deputy』と言うよりも、具体的な役職名をつけることで、責任範囲が明確になります。例えば、"deputy director of finance"(財務担当副局長)のように使われます。
保安官代理
※ アメリカ合衆国の郡(county)における保安官(sheriff)の補佐官。保安官が不在の際に職務を代行したり、地域の治安維持活動を行います。西部劇などの映画でよく見られる役職であり、銃を携帯してパトロールを行うイメージが強いですが、実際には事務作業や捜査なども行います。保安官制度はアメリカ特有の地方自治の形態を反映しており、保安官代理も地域社会に密着した存在です。
代理を務める、代行する
※ 誰かの職務や役割を一時的に代わりに行うことを意味します。フォーマルな状況で使われることが多く、会議や交渉の場面で、上司や同僚の代理として参加する場合などに用いられます。類似表現として"stand in for"がありますが、"act as deputy"の方が、より正式なニュアンスを含みます。たとえば、"He will act as deputy for the CEO during her absence."(彼女の不在中、彼がCEOの代理を務めます。)のように使われます。
副党首、副代表
※ 政党において、党首や代表を補佐し、党の運営をサポートする役職。党首が不在の場合や、特定の政策分野を担当することがあります。政治的な文脈で頻繁に使われ、次期リーダー候補として注目されることもあります。類似表現として"vice-president"がありますが、政党においては"deputy leader"が一般的です。
代理人を任命する
※ 正式な手続きを経て、誰かを代理人として指名することを意味します。ビジネスシーンや法的な文脈でよく用いられ、契約書や委任状など、文書を伴うことが多いです。"designate a deputy"も同様の意味ですが、"appoint"の方がより公式な印象を与えます。例えば、"The company appointed a deputy to handle the negotiations."(会社は交渉を担当する代理人を任命した。)のように使われます。
主席代理、筆頭代理
※ 組織内で最も重要な代理人の一人を指します。保安官事務所や政府機関などで、トップの次席として、組織運営において重要な役割を果たします。単なる代理ではなく、組織の意思決定にも関与し、リーダーシップを発揮することが求められます。"senior deputy"も同様の意味合いで使われますが、"chief deputy"の方がより高い地位を示すことが多いです。
使用シーン
政治学や法学の研究論文で、組織や政府機関における「代理」や「補佐」の役割を説明する際に使われます。例えば、「副大統領(deputy president)の権限」や「代理委員会(deputy committee)の設置」といった文脈で見られます。アカデミックな文体で、客観的な事実を述べる際に用いられることが多いです。
企業内での役職名や組織構造の説明で使われます。「副社長(deputy director)」や「代理店(deputy store)」といった表現で登場し、責任範囲や権限を明確にする目的があります。会議の議事録や人事関連の文書など、フォーマルなビジネスシーンで用いられます。また、海外企業との取引で、相手の役職を理解する際に必要となることがあります。
ニュース記事やドキュメンタリー番組で、政治や社会に関する話題を取り扱う際に登場することがあります。例えば、「副市長(deputy mayor)が事件についてコメントした」といった報道で見られます。日常会話で使うことは稀ですが、社会情勢を理解する上で知っておくと役立つ単語です。
関連語
類義語
補助者、助手。上位者の業務をサポートする役割を指し、職務範囲は比較的限定的。ビジネスシーンや日常会話で広く使われる。 【ニュアンスの違い】"deputy"よりも権限や責任が小さい。"deputy"が上位者の代理として職務を代行するのに対し、"assistant"はあくまでサポートに徹する。 【混同しやすい点】"assistant"は必ずしも上位者の代理にはならない。また、役職名としても、"Assistant Manager"のように使われるが、"Deputy Manager"ほどの責任はない場合が多い。
仲間、共同経営者、同僚。ビジネスの文脈では、特定の会社や組織に所属する人を指す。弁護士事務所などで「アソシエイト弁護士」という使われ方もされる。 【ニュアンスの違い】"deputy"のように代理権を持つ意味合いは薄い。組織内での関係性を示す言葉であり、上下関係よりも同僚としてのニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"associate"は役職名として使われる場合もあるが、"deputy"のように代理や代行を主な職務とする意味合いはほとんどない。職務上の関係性よりも、組織への所属を示す意味合いが強い。
代表者、代表委員。会議やイベントなどで、特定のグループや組織を代表して参加する人を指す。政治や国際会議などでよく用いられる。 【ニュアンスの違い】"deputy"が職務の一部を代行するのに対し、"delegate"は特定の目的のために代表として派遣される点が異なる。権限の委譲というよりも、代表権の付与というニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"delegate"は動詞としても使われ、「委任する」という意味になる。名詞と動詞で意味が異なるため、文脈によって使い分ける必要がある。
代理人、委任状。株主総会などで、出席できない株主の代わりに議決権を行使する人を指す。法律や金融の分野でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"deputy"よりも、特定の行為(主に法的行為)を代行する意味合いが強い。一時的な代理行為を指すことが多く、長期的な職務の代行とは異なる。 【混同しやすい点】"proxy"は名詞であり、動詞としては使われない。また、委任状そのものを指す場合もあるため、文脈によって意味を理解する必要がある。
- second-in-command
ナンバー2、副司令官。組織や軍隊で、トップの次に位置する人を指す。指揮系統における重要人物であり、トップが不在の場合に指揮を執る。 【ニュアンスの違い】"deputy"よりも上位の役職であり、組織全体を統括する権限を持つことが多い。トップの右腕として、組織運営に深く関わる。 【混同しやすい点】"second-in-command"は、必ずしも「deputy」の訳として適切ではない。組織の規模や構造によって、役割や権限が異なるため、注意が必要。
- understudy
代役、控え。演劇やミュージカルなどで、主演俳優の代わりを務める俳優を指す。主演俳優が病気や怪我で出演できない場合に、代役として舞台に立つ。 【ニュアンスの違い】"deputy"のように権限や責任を持つ意味合いは薄い。あくまで主演俳優の代わりを務める役割であり、一時的な代行に限定される。 【混同しやすい点】"understudy"は、ビジネスや政治の世界ではほとんど使われない。エンターテイメント業界特有の言葉であり、他の分野では「backup」や「reserve」などが使われる。
派生語
- deputize
『代理を委任する』という意味の動詞。名詞『deputy(代理人)』に動詞化の接尾辞『-ize』が付加され、権限を委譲する行為を表す。主に公式な場面や、法的な文脈で使用される。
『代表団』や『委任』を意味する名詞。語源的に『deputy』と関連し、任務や権限を他の人に『委ねる』という概念を共有する。ビジネスや政治の文脈で頻繁に用いられる。
『委任する』という意味の動詞、または『代表者』という意味の名詞。『delegation』と語源を共有し、任務や権限を他者に委ねる行為、またはそのように選ばれた人を指す。ビジネスシーンで頻出。
語源
"Deputy」は、「代理」や「補佐」を意味する英単語ですが、その語源は中世フランス語の「deputé」(任命された人)に遡ります。さらに深く掘り下げると、ラテン語の「deputare」(割り当てる、考える)に由来します。「de-」(完全に)と「putare」(考える、評価する)が組み合わさった言葉です。つまり、元々は「十分に考え抜かれた上で任命された人」というニュアンスが含まれていました。現代英語では、元の意味から派生し、「ある任務や役割を割り当てられた人」、特に「代理人」や「補佐官」といった意味合いで使われるようになりました。例えば、会社の副社長は社長の「deputy」であり、不在時の代理を務めます。このように、語源を知ることで、単語の持つ意味合いをより深く理解することができます。
暗記法
「deputy」は、ただの代役ではない。西部劇の保安官代理は、法執行の重責を担い、コミュニティを守る英雄だ。フロンティア精神を象徴し、不在時には権威を代行する。副議長や副首相のように、組織の代表として責任を共有する存在でもある。社会の安定と秩序を支える、影の立役者。組織における権限委譲のシステムを理解する上で、重要なキーワードとなるだろう。
混同しやすい単語
『deputy』と『duty』は、どちらもカタカナで表記すると『デューティー』となりやすく、発音が非常に似ているため混同しやすいです。『duty』は『義務』や『職務』という意味の名詞であり、『deputy』の『代理』という意味とは大きく異なります。特に、文脈から意味を判断することが重要です。また、スペリングも似ているため、注意が必要です。
『deputy』と『depth』は、どちらも語尾に『-pt』という綴りを含んでいるため、スペルミスをしやすいです。『depth』は『深さ』という意味の名詞であり、『deputy』とは全く異なる意味を持ちます。発音も異なりますが、スペルに気を取られると混同する可能性があります。語源的には、depthはdeep(深い)から派生しており、deputyとは関連がありません。
『depute』は、『deputy』の動詞形で、『委任する』という意味を持ちます。意味的には関連がありますが、品詞が異なるため、文法的な構造を理解していないと誤用する可能性があります。発音も似ているため、リスニングの際も注意が必要です。例えば、『He deputed his assistant. (彼はアシスタントに委任した。)』のように使われます。
『deputy』と『density』は、どちらも語頭に『de-』という接頭辞を含んでいるため、スペリングが似ていると感じやすいです。『density』は『密度』という意味の名詞であり、『deputy』とは全く異なる意味を持ちます。発音も異なりますが、スペルに気を取られると混同する可能性があります。接頭辞『de-』は『下へ』という意味合いを持つことが多いですが、deputyとdensityでは意味が異なります。
『destiny』と『deputy』は、語尾の響きが似ているため、発音を聞き間違える可能性があります。『destiny』は『運命』という意味の名詞であり、『deputy』とは全く異なる意味を持ちます。スペリングも似ていますが、意味の違いを意識することで区別できます。例えば、『It was his destiny to become a leader. (リーダーになるのは彼の運命だった。)』のように使われます。
『deputy』と『dispute』は、どちらも語頭に似たような音(/dɪ/)を含み、語尾も '-pute' で終わるため、発音とスペリングの両方で混同しやすいです。『dispute』は『紛争』や『議論』という意味の名詞または動詞であり、『deputy』の『代理』という意味とは大きく異なります。文脈から意味を判断することが重要です。
誤用例
The phrase 'acted as deputy' can imply a temporary or informal role. While technically correct, it might suggest he was simply filling in without proper authority. 'Gave the president's speech as his deputy' more clearly indicates he was officially representing the president in that capacity. This nuance is important because Japanese speakers often directly translate '〜として代理を務める' as 'act as deputy,' overlooking the potential for misinterpretation regarding the scope of the deputy's authority.
While 'deputy' can refer to a second-in-command, it's more commonly used in formal, often governmental or organizational contexts. In a less formal setting like a club, 'vice-president' is a more natural and idiomatic choice. Japanese speakers, accustomed to the direct translation of '副〜' as 'deputy,' might miss this subtle difference in register. It's a matter of choosing the word that best aligns with the specific context and the level of formality.
The word 'rebellious' carries a strong connotation of active defiance against authority. While a deputy might disagree, 'insubordinate' more accurately describes behavior that challenges authority within the existing hierarchical structure, without necessarily implying a complete rejection of the system. The original sentence uses 'rebellious' which is too strong, and the reader might think the 'deputy' is trying to overthrow the leader. This reflects a common tendency for Japanese speakers to directly translate the concept of '反抗的' as 'rebellious,' potentially overstating the level of opposition intended.
文化的背景
「deputy(代理人)」は、単なる代役ではなく、権威の委譲と責任の共有を象徴する言葉です。西部劇における保安官代理は、法の執行という重責を分担し、秩序を維持するために不可欠な存在として描かれ、個人の勇気とコミュニティへの献身を体現しています。
「deputy」という言葉が持つ文化的な重みは、アメリカのフロンティア精神と深く結びついています。広大な未開の地では、法と秩序を維持するために、一人の保安官だけでは手が回らない状況が頻繁に発生しました。そこで、信頼できる市民が「deputy」として任命され、保安官の権限を一時的に委譲され、地域の治安維持に貢献しました。映画や小説では、保安官代理は、しばしば主人公の相棒として登場し、困難な状況を共に乗り越え、正義を追求する姿が描かれます。彼らは、保安官の不在時や、多数の犯罪者が相手の場合など、重要な局面でその能力を発揮し、コミュニティを守るために自己犠牲を厭わない存在として描かれます。
さらに、「deputy」は、単なる代理人という役割を超え、権威の象徴としても機能します。例えば、会議や委員会などにおいて、議長や委員長が不在の場合、「deputy chair(副議長)」がその役割を代行します。この場合、「deputy」は、単に議事を進行するだけでなく、組織の代表としての権威も一時的に引き継ぎます。これは、「deputy」が単なる代替要員ではなく、組織の重要な一部であり、責任を共有する存在であることを示しています。政治の世界でも、「deputy」は重要な役割を果たします。例えば、国によっては、首相や大統領を補佐する役職として「deputy prime minister(副首相)」や「deputy president(副大統領)」が置かれ、国家の運営において重要な役割を担っています。
「deputy」という言葉は、組織における階層構造や権限委譲のシステムを理解する上で重要なキーワードとなります。それは、単なる代役ではなく、権威の委譲と責任の共有を象徴する言葉であり、個人の能力とコミュニティへの貢献が評価される社会において、重要な役割を担う存在なのです。西部劇の保安官代理から、現代の政治における副官まで、「deputy」は、常に社会の安定と秩序を支える影の立役者として、その存在感を示しています。
試験傾向
準1級・1級の語彙問題で出題される可能性あり。長文読解でも、政治・社会問題に関する文章で「代理」の意味で登場することがある。リスニングでの出題は比較的少ない。注意点として、名詞だけでなく形容詞的な用法も押さえておくこと。
Part 5(短文穴埋め問題)やPart 7(長文読解問題)で登場する可能性がある。ビジネスシーン、特に組織構造や人事に関する文脈で使われることが多い。「deputy manager」「deputy director」などの複合語として出現することも。紛らわしい単語との識別(例: delegate, representative)に注意。
アカデミックな文章、特に政治学、社会学、歴史学などの分野で「代理」「副〜」の意味で登場する。読解問題が中心。文脈から意味を推測する能力が求められる。類義語(substitute, alternate)とのニュアンスの違いを理解しておくことが重要。
難関大学の長文読解で出題される可能性あり。政治、経済、社会問題など、硬めのテーマの文章で「代理」「副〜」の意味で使われることが多い。文脈理解と語彙力が問われる。過去問で実際にどのような文脈で使われているかを確認することが効果的。