英単語学習ラボ

autonomy

/ɔːˈtɒnəmi/(オートーナミィ)

第一音節の /ɔː/ は日本語の『オ』よりも口を丸めて発音し、長音記号を意識して伸ばします。第二音節の /tɑː/ は、日本語の『タ』よりも喉の奥から出すイメージで、こちらも長音です。最後の /i/ は、日本語の『イ』よりも少し力を抜いて、曖昧母音のように弱く発音するとより自然です。強勢は第二音節の /tɑː/ に置かれるため、そこを意識するとより伝わりやすくなります。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

名詞

自主性

他からの支配や干渉を受けずに、自分自身で判断し行動できること。組織や個人の独立性、自律性を指す場合に使われる。

My son now wants more autonomy to choose his own clothes every morning.

息子は今、毎朝自分で服を選ぶもっと多くの自主性を求めています。

【情景】成長した息子が「これは自分で決めたい!」と、親に自分の意志を伝えている場面です。親としては、どこまで自主性を尊重してあげるか考える、微笑ましい光景が目に浮かびます。 【解説】この例文では、子供が成長するにつれて「自分で決めたい」という気持ちが芽生える様子を描写しています。このように、個人が自分のことについて自分で決定する権利や自由を指す際に「autonomy」は非常によく使われます。`want more autonomy` は「より多くの自主性を求める」という、自然な欲求を表す表現です。

Our boss gives us a lot of autonomy to make decisions on our project.

私たちの上司は、プロジェクトに関する決定について私たちに多くの自主性を与えてくれます。

【情景】チームのメンバーが、上司から信頼されて自由に仕事を進めている様子です。自分たちで考えて行動できるため、責任感とやりがいを感じているでしょう。上司も、チームの成長を期待して見守っています。 【解説】この例文は、ビジネスやチーム運営の場面で「autonomy」が使われる典型例です。上司や組織が部下やチームに「自主性(決定権や裁量権)」を与えることで、効率やモチベーションが向上するという文脈でよく用いられます。`give someone autonomy` は「(人)に自主性を与える」という、非常に一般的な表現です。

It is important for elderly people to maintain their autonomy in daily life.

高齢者にとって、日常生活において自分の自主性を保つことは重要です。

【情景】高齢者が、介護や支援を受けながらも、できる限り自分で判断し、自分の生活のペースを保ちたいと願う気持ち。尊厳を持って暮らしたいという、切実な思いが伝わります。 【解説】この例文は、医療や福祉の分野で「autonomy」が使われる際によく見られる文脈です。特に、高齢者や患者が自分の生活や治療方針について、できる限り自分で決定する権利や能力を「自主性」と呼びます。`maintain autonomy` は「自主性を保つ、維持する」という意味で、自己決定権や尊厳を守るというニュアンスで使われます。

名詞

自治権

特定の地域や団体が、法律の範囲内で独自のルールを設け、運営できる権利。地方自治や大学の自治などを指す。

The small town wished for more autonomy to decide its own future.

その小さな町は、自分たちの未来を自分たちで決めるための、より大きな自治権を望んでいました。

この例文は、小さな町が中央政府などから、自分たちのことを自分たちで決めたいと願う情景を描いています。「自治権」が地域や地方行政の文脈で使われる、非常に典型的な例です。ここでは 'wished for'(~を望んだ)という表現で、人々の切実な願いが伝わってきます。

Our team was given the autonomy to choose how to finish the project.

私たちのチームは、プロジェクトをどう終わらせるかを選ぶ自治権を与えられました。

新しいプロジェクトチームが、上からの細かい指示ではなく、自分たちの判断で自由に物事を進められる権限を与えられた場面です。「自治権」が組織やチーム内での権限や裁量を指す場合によく使われます。'was given'(与えられた)は受け身の形ですが、よく使われる表現です。

After many years, the country finally gained its full autonomy.

何年もの後、その国はついに完全な自治権を獲得しました。

この例文は、長い歴史を経て、ある国が独立や主権を回復し、自分たちの政府を運営できるようになったという、歴史的な瞬間を描いています。「自治権」が国家の独立や主権の確立といった、より大きな政治的文脈で使われる典型例です。'gained'(獲得した)は、努力の結果何かを手に入れたときに使う動詞です。

名詞

自律

外部からの指示や強制ではなく、自分自身の内なる規範や判断に基づいて行動すること。ロボット工学や心理学の分野でも使われる。

My parents gave me the autonomy to choose my own path after high school, and I felt so happy.

高校卒業後、両親は私に自分の進路を選ぶ自律性を与えてくれて、私はとても嬉しく感じました。

この例文は、親が子どもに「自分で決める自由」を与える、温かい家族の情景を描いています。今まで親が決めていたことが多かったけれど、ついに自分の人生の大きな選択を自分で決められるようになった喜びが伝わります。'give someone autonomy' は「誰かに自律性を与える」という、この単語が非常によく使われる形です。

Our manager trusts us and gives us a lot of autonomy in our daily tasks at work.

私たちのマネージャーは私たちを信頼し、職場で日々の業務において多くの自律性を与えてくれます。

この例文では、職場で上司から信頼され、自分の仕事の進め方を自分で決められる状況を表しています。細かく指示されるのではなく、ある程度の自由が与えられることで、責任感が増し、仕事へのモチベーションも上がるポジティブな職場環境がイメージできます。'a lot of autonomy' のように、自律性の「量」を表すことも一般的です。

After graduation, she finally had the autonomy to decide where she wanted to live and work.

卒業後、彼女はついにどこに住み、働くかを自分で決める自律性を持てました。

この例文は、学生生活を終え、大人として自分の人生を自分で切り開く転換期を描いています。これまで学校や親の決まりの中で生きてきた人が、初めて「自分の意思」で大きな決断を下せるようになった瞬間の清々しさが伝わります。'have the autonomy to do something' は「~する自律性を持つ」という、この単語の典型的な使い方です。

コロケーション

grant autonomy

自治権を与える、独立を認める

「grant」は、正式に何かを許可したり与えたりする意味合いを持つ動詞です。このコロケーションは、国家や組織が、より小さな単位(地域、部門など)に対して、自己決定権や管理権を与える状況で使われます。単に「autonomy」を与えるだけでなく、法的な根拠や権限委譲のニュアンスを含む点が重要です。ビジネスシーンや政治的な文脈で頻繁に用いられます。類似表現に"devolve autonomy"がありますが、こちらは中央から地方へ権限を委譲するニュアンスがより強く、イギリス英語でよく使われます。

exercise autonomy

自治権を行使する、自主的に行動する

「exercise」は、権利や能力などを『行使する』という意味の動詞です。このコロケーションは、与えられた自治権や自由を実際に活用して、意思決定や行動を行うことを指します。例えば、企業が子会社に対してある程度の自主性を与え、子会社がその範囲内で独自の戦略を実行する場合などに使われます。"enjoy autonomy"(自治を享受する)と似ていますが、"exercise"はより積極的な行動を伴うニュアンスがあります。ビジネスや法律、政治の分野でよく見られます。

full autonomy

完全な自治、完全な独立

"full"は「完全な」「最大限の」という意味で、autonomyを強調します。部分的な自治ではなく、あらゆる面で自己決定権を持つ状態を表します。国家の独立、組織の完全な自律性、個人の自由な意思決定など、様々なレベルで使用されます。例えば、ある地域が中央政府から完全に独立した場合、「full autonomy」を獲得したと言えます。類似表現に"complete autonomy"がありますが、意味合いはほぼ同じです。報道や学術論文など、客観的な記述が求められる場面でよく使われます。

fiscal autonomy

財政自治権

"fiscal"は「財政の」「会計の」という意味で、autonomyを限定します。地方自治体などが、税収や予算配分に関して、中央政府の指示を受けずに自主的に決定できる権利を指します。財政的な独立性は、真の自治を実現するための重要な要素と考えられています。例えば、地方分権改革の一環として、地方自治体に「fiscal autonomy」を付与する政策が議論されることがあります。政治経済に関するニュースや議論でよく用いられます。

intellectual autonomy

知的自律性、知的独立性

"intellectual"は「知的な」「知性の」という意味で、autonomyを限定します。他者の意見や権威に盲従せず、自分の頭で考え、判断する能力を指します。教育分野で重視される概念であり、批判的思考力や創造性を育む上で不可欠とされます。大学教育の目標として「intellectual autonomy」の育成が掲げられることもあります。哲学、教育学、心理学などの分野でよく用いられます。

threaten autonomy

自治を脅かす、自主性を損なう

「threaten」は「脅かす」「危険にさらす」という意味の動詞です。このコロケーションは、ある主体が持つ自治権や自主性が、外部からの圧力や干渉によって失われる危険性がある状況を表します。例えば、中央政府が地方自治体の権限を制限する政策を打ち出した場合、「threaten autonomy」という表現が使われます。政治、経済、社会問題など、様々な文脈で使用されます。

erode autonomy

自治を徐々に蝕む、自主性を少しずつ損なう

"erode"は「浸食する」「徐々に損なう」という意味の動詞で、autonomyが時間をかけてゆっくりと失われていく様子を表します。急激な変化ではなく、気づかないうちに自治権が制限されていくような状況で使われます。例えば、規制緩和の名の下に、地方自治体の権限が徐々に縮小されていく場合などに用いられます。ビジネスや政治、社会問題に関する議論でよく見られます。

使用シーン

アカデミック

学術論文、特に社会科学や人文科学分野で頻繁に使用されます。例えば、教育学の研究で「学習者の自律性を育む教育方法」について議論したり、政治学で「地域の自治権の拡大」について分析したりする際に使われます。また、心理学の研究で「個人の自律性が幸福感に与える影響」を調査する際にも用いられます。文語的な表現であり、フォーマルな文脈で使われるのが一般的です。

ビジネス

ビジネスシーンでは、組織論や人事管理に関する議論で用いられることがあります。例えば、従業員のエンゲージメントを高めるために「従業員の自主性を尊重する」という方針を説明したり、プロジェクトチームの運営において「各メンバーに自律的な判断を委ねる」といった場合に用いられます。報告書やプレゼンテーションなど、比較的フォーマルな場面で使用されることが多いです。

日常会話

日常生活では、フォーマルな議論やニュース記事などで見かけることがあります。例えば、「子供の自主性を育てるために、親は何をすべきか」といったテーマで議論されたり、地域のニュースで「住民の自治による町づくり」が紹介されたりする際に使われます。日常会話で直接使うことは少ないですが、社会問題や教育に関する話題に触れる際に理解しておくと役立ちます。

関連語

類義語

  • 『独立』という意味で、国家、組織、個人が他からの支配や影響を受けずに自律している状態を表す。政治、経済、社会など幅広い分野で使用される。 【ニュアンスの違い】『autonomy』が自己決定権や自己統治能力に焦点を当てるのに対し、『independence』は他からの依存がない状態を強調する。より客観的でフォーマルな響きを持つ。 【混同しやすい点】『independence』は可算名詞としても不可算名詞としても使用可能だが、『autonomy』は通常不可算名詞として使用される。『Independence Day』(独立記念日)のように、具体的な独立の『日』を指す場合は可算名詞になる。

  • 『自由』という意味で、束縛や制約がなく、自分の意思で行動できる状態を表す。政治、思想、表現、移動など、様々な自由が存在する。 【ニュアンスの違い】『autonomy』が自己決定権の行使に重点を置くのに対し、『freedom』は外部からの制約がない状態を広く指す。感情的な意味合いが強く、より抽象的で普遍的な概念。 【混同しやすい点】『freedom』は多くの場合、具体的な行動の自由を指すのに対し、『autonomy』は組織や個人の自己統治能力を指す。例えば、『freedom of speech』(言論の自由)は『autonomy of speech』とは言わない。

  • self-governance

    『自己統治』という意味で、特定の集団や地域が自分たち自身で政治や行政を行うことを指す。政治学や国際関係論などの分野でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『autonomy』と非常に近い意味を持つが、『self-governance』はより政治的な文脈で使用されることが多い。また、『autonomy』は個人の自己決定権も含むが、『self-governance』は集団の自己統治に限定される傾向がある。 【混同しやすい点】『self-governance』は複合語であり、ハイフンで繋がれることが多い。また、『self-government』という表現も存在するが、意味はほぼ同じ。

  • self-determination

    『自己決定』という意味で、外部からの干渉を受けずに、自分自身の運命や進路を決定する権利または能力を指す。国際法や人権の分野で重要な概念。 【ニュアンスの違い】『autonomy』が自己決定権の行使の結果としての状態を指すのに対し、『self-determination』は自己決定の権利そのものを強調する。より権利意識が強く、政治的な意味合いが強い。 【混同しやすい点】『self-determination』は通常、民族自決権など、集団としての自己決定権を指すことが多い。個人の自己決定権を指す場合は、『personal autonomy』の方が適切。

  • 『裁量』という意味で、状況に応じて自分の判断で物事を決定する自由や権利を指す。ビジネス、法律、医療など、専門的な分野でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】『autonomy』が一般的な自己決定権を指すのに対し、『discretion』は特定の範囲内での判断の自由を指す。例えば、上司からプロジェクトの進め方について『discretion』を与えられる、など。 【混同しやすい点】『discretion』は名詞であり、通常、動詞『exercise』や『use』と組み合わせて使用される(例:exercise discretion)。『autonomy』は状態を表す名詞であり、動詞『have』や『enjoy』と組み合わせて使用される(例:have autonomy)。

  • 『自由度』や『許容範囲』という意味で、行動や判断の自由な範囲を指す。ビジネスやプロジェクト管理などで、与えられたタスクに対する裁量の大きさを表す際に使用される。 【ニュアンスの違い】『autonomy』が組織や個人に与えられた自己決定権そのものを指すのに対し、『latitude』は、ある特定の状況下における裁量範囲の広さを指す。より具体的な状況に限定される。 【混同しやすい点】『latitude』は地理学における『緯度』という意味も持つため、文脈によって意味を判断する必要がある。ビジネスの文脈では、『裁量』や『自由度』の意味で使用されることが多い。

派生語

  • 『自律的な』という意味の形容詞。名詞の『autonomy』に形容詞化の接尾辞『-ous』が付いた形。組織や個人の状態を表し、学術論文やビジネス文書で頻繁に使われる。自律走行車(autonomous vehicle)のように複合語としてもよく用いられる。

  • 『自律的に』という意味の副詞。『autonomous』に副詞化の接尾辞『-ly』が付いた形。行動やプロセスが独立して行われる様子を示す。ソフトウェアが自律的にアップデートされる(The software updates autonomously)のように使われる。

  • autonomist

    『自治主義者』や『自主性を重んじる人』という意味の名詞。接尾辞『-ist』は主義・主張を持つ人や専門家を表す。政治学や社会学の文脈で、特定の思想や運動の支持者を指す際に用いられる。

反意語

  • 『依存』という意味の名詞。『autonomy(自律)』が自己に依存する状態を指すのに対し、『dependence』は他者に頼る状態を表す。経済的な依存(economic dependence)や薬物依存(drug dependence)のように具体的な文脈で使われる。

  • subordination

    『従属』や『服従』という意味の名詞。『autonomy』が独立した状態であるのに対し、『subordination』は上位の権力や命令に従う状態を指す。組織における階層構造や、国家間の力関係を表す際に用いられる。

  • heteronomy

    『他律』という意味の名詞。『auto-(自己)』の反対である『hetero-(他)』を接頭辞に持つ。哲学や倫理学の文脈で、外部からの法則や強制によって行動が決定される状態を指す。カント哲学において重要な概念。

語源

「autonomy」は、ギリシャ語の「autos(自身)」と「nomos(法律、規則)」が組み合わさってできた言葉です。「autos」は、自動車の「auto」と同じで、「自分自身」を意味します。「nomos」は、「管理」や「秩序」といった意味合いを含み、ここでは「法律」や「規則」として使われています。つまり、「autonomy」は文字通りには「自分自身の法律」を持つ状態を指し、そこから「自主性」「自治権」「自律」といった意味に発展しました。日本語で例えるなら、「自分のことは自分で決める」という主体的な姿勢を表す言葉として理解できます。組織や地域が外部からの干渉を受けずに自らの意思で運営される状態も指します。

暗記法

「autonomy」は、古代都市国家の自治から、個人の自己決定権、そして道徳的自律へと意味を広げてきました。啓蒙思想が個人の理性を重んじるにつれ、この言葉は国家からの独立だけでなく、内面の自由をも指すように。イプセンの『人形の家』のノラのように、自らの意志で生きる姿は共感を呼び、SFではAIの自律が人間性を問いかけます。現代では医療、教育、職場…様々な場面で尊重されるべき概念ですが、孤立や自己責任という影も。連帯との調和が、これからの課題です。

混同しやすい単語

『autonomy』と『astronomy』は、語尾の『-nomy』が共通しているため、スペルが非常に似ており混同しやすいです。しかし、意味は大きく異なり、『astronomy』は『天文学』を意味します。特に、講義や会話の中で耳で聞いただけでは区別が難しいため、文脈で判断する練習が必要です。語源的には、autonomy は auto-(自己)+ nomy(法則)であり、astronomy は astro-(星)+ nomy(法則)であると考えると覚えやすいでしょう。

『autonomy』と『anatomy』は、最初の 'auto-' と 'ana-' の部分が異なり、残りの '-tomy' が共通しているため、スペルミスを起こしやすい組み合わせです。『anatomy』は『解剖学』を意味し、医学系の話題でよく登場します。意味も文脈も大きく異なるため、注意が必要です。語源的に、anatomy は ana-(分離)+ tomy(切断)であり、解剖のイメージと結びつけて記憶すると良いでしょう。

『autonomy』と『economy』は、語尾の '-nomy' が共通するため、スペルが似ており混同されやすいです。『economy』は『経済』を意味し、社会科学系の話題で頻繁に使われます。autonomy が個人の自律性や自治を指すのに対し、economy は社会全体の仕組みや資源配分を指すため、文脈から判断することが重要です。語源的には、economy は eco-(家)+ nomy(法則)であり、家計の管理から経済全体へと意味が発展したことを理解すると覚えやすいでしょう。

『autonomy』と『automation』は、どちらも『auto-』という接頭辞を持ち、自己に関する意味合いを持つため、意味の混同が起こりやすいです。『automation』は『自動化』を意味し、機械やシステムが自動的に動作することを指します。autonomy が人間の自律性を指すのに対し、automation は機械の自動化を指すという違いを意識しましょう。automation の方が、より具体的な機械やシステムを対象とするニュアンスがあります。

pseudonym

『autonomy』と『pseudonym』は、語尾の '-onym' が共通しているため、スペルが似ており混同される可能性があります。『pseudonym』は『ペンネーム、偽名』を意味します。autonomy が自己の法則に基づいた状態を指すのに対し、pseudonym は別の名前を使うことを意味するため、意味は全く異なります。発音も異なるため、注意深く聞くようにしましょう。語源的には、pseudonym は pseudo-(偽りの)+ nym(名前)であり、偽名であることを示しています。

autocracy

『autonomy』と『autocracy』は、どちらも『auto-』という接頭辞を持ちますが、語尾が異なるため、スペルミスや意味の誤解が生じやすいです。『autocracy』は『独裁政治』を意味し、一人の人物が絶対的な権力を持つ政治体制を指します。autonomy が個人の自律性や自治を指すのに対し、autocracy は政治体制を指すという違いを意識しましょう。政治や歴史に関する文脈で登場することが多いです。

誤用例

✖ 誤用: The autonomy of the local government should be respected, so they can do whatever they want.
✅ 正用: The autonomy of the local government should be respected, allowing them to make decisions best suited to their community.

日本語の『自治』という言葉から、autonomyを『何でも自由にできる』という意味で捉えてしまう誤用です。Autonomyは、責任と権限がセットになった『自律性』を意味し、無制限の自由放任とは異なります。地方自治体のautonomyは、地域の実情に合わせた政策決定を可能にするための権限であり、その行使には説明責任が伴います。あたかも「治外法権」のように、責任を伴わない自由を連想させるのは誤りです。

✖ 誤用: I want to have autonomy from my parents, so I will live in their house but do whatever I want.
✅ 正用: I want to achieve independence from my parents, so I will move out and support myself.

Autonomyは、精神的・経済的な自立を含意することが多い単語です。親の家に住みながら親の庇護下にある状態は、autonomyとは言えません。この文脈では、より一般的な『independence(独立)』を使うのが適切です。日本語の『自律』には、必ずしも経済的な独立が含まれないため、このような誤用が起こりやすいと考えられます。英語のautonomyは、ギリシャ語の『autos(自己)』と『nomos(法)』に由来し、『自分自身で法を定める』という意味合いがあり、自己決定権と自己責任を強く意識させる単語です。

✖ 誤用: The robot achieved complete autonomy and started making its own decisions, which was a bit scary.
✅ 正用: The robot achieved a high degree of autonomy and started making its own decisions, which was a bit disconcerting.

Autonomyは、程度を表す言葉を伴って使われることが多い単語です。『complete autonomy(完全な自律)』という表現は、SFの世界ではあり得るかもしれませんが、現実世界では、人間の判断や介入が全く不要になることは稀です。したがって、『high degree of autonomy(高度な自律性)』のように、限定的な表現を使う方が自然です。また、scaryよりもdisconcerting(不安にさせる)の方が、知的な大人の語彙として適切でしょう。日本人は、ロボットやAIに対する期待と同時に、制御不能になることへの漠然とした不安を抱いているため、『完全な〜』という表現を安易に使ってしまう傾向があります。

文化的背景

「autonomy(自律性)」は、単なる個人的な自由を超え、自己決定権を行使し、責任ある主体として社会に参加するという、西洋近代思想の根幹をなす概念です。特に啓蒙思想以降、個人の理性と自由を尊重する思想的潮流の中で、国家からの独立、自己統治、道徳的自律といった多岐にわたる意味合いを帯びるようになりました。

「autonomy」は、古代ギリシャの都市国家(ポリス)における「autonomia」という言葉に由来し、自らの法(nomos)を持つという意味合いを持っていました。しかし、近代に入り、個人の権利と自由が重視されるようになると、国家や権力からの独立だけでなく、個人の内面的な自由、つまり自己の理性に基づいて行動する能力を指すようになりました。カント哲学における「自律的理性」は、まさにこの意味合いを強調しており、外部からの強制ではなく、自己の理性によって立てられた道徳律に従うことこそが、真の自由であると説きました。

文学作品においても、「autonomy」は重要なテーマとして扱われてきました。例えば、ヘンリック・イプセンの戯曲『人形の家』では、主人公ノラが夫の支配から脱却し、自己の意思で生きることを決意する姿が描かれています。彼女の行動は、当時の社会における女性の自律性の欠如に対する批判であり、自己決定権を求める人々の共感を呼びました。また、SF作品においては、人工知能が自我を持ち、自律的に行動するようになる過程が描かれることがあり、人間の「autonomy」の定義や限界について問いかける役割を果たしています。

現代社会においては、「autonomy」は医療倫理や教育、職場環境など、様々な分野で重要な概念となっています。患者の自己決定権を尊重するインフォームド・コンセント、個人の個性や能力を伸ばす自律的な学習、従業員の創造性や主体性を引き出す自律的なチーム運営など、「autonomy」を重視する考え方は、より人間らしい社会の実現を目指す上で不可欠な要素となっています。しかし、同時に「autonomy」は、孤立や自己責任の強調といった負の側面も孕んでおり、社会的な連帯や相互扶助とのバランスをどのように取るかが、現代社会における重要な課題となっています。

試験傾向

英検

準1級・1級の語彙問題や長文読解で出題される可能性があります。特に、同意語選択や空所補充問題で autonomy の意味を問う問題が出やすいです。長文読解では、文脈から autonomy の意味を推測させる問題が出題されることがあります。ライティングで「自主性」や「自律性」を表す際に使えると高評価につながります。会話文脈では、子供の成長や個人の責任に関する話題で出てくることがあります。注意点としては、自動性(automation)や自発性(spontaneity)といった類似語との区別を明確にしておくことです。

TOEIC

Part 5(短文穴埋め問題)や Part 7(長文読解)で登場する可能性があります。ビジネスシーンにおける「自主性」「裁量権」といった意味合いで使われることが多いです。例えば、従業員の裁量権拡大に関する記述や、プロジェクトにおける自主的な意思決定に関する箇所で autonomy が使われることがあります。類似語である independence との違い(autonomy は組織内での自由、independence は組織からの独立)を理解しておくと良いでしょう。

TOEFL

リーディングセクションで、アカデミックな文章の中で頻出します。特に、社会科学や心理学、教育学といった分野の文章で、個人の発達や社会システムにおける autonomy の重要性を論じる際に使われることが多いです。ライティングセクションでも、自分の意見を述べる際に autonomy の概念を用いることで、議論を深めることができます。注意点としては、抽象的な概念を説明する際に、具体的な例を挙げて autonomy の意味を明確にすることが重要です。

大学受験

難関大学の長文読解問題で出題される可能性があります。政治・経済、社会問題、心理学など、幅広いテーマの文章で autonomy が使われることがあります。文脈から autonomy の意味を推測させる問題や、内容説明問題で autonomy の概念を理解しているかを問う問題が出題されることがあります。autonomous という形容詞形も頻出なので、合わせて覚えておくと良いでしょう。また、関連語句として independent, freedom, liberty なども覚えておくと、読解の助けになります。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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