artery
第一音節に強勢があります。/ɑːr/ は日本語の「アー」よりも口を大きく開け、舌を少し奥に引いて発音します。/t/ は舌先を上の歯茎につけて出す破裂音ですが、母音に挟まれると弱く発音され、アメリカ英語では「ラ」行に近い音になることもあります。最後の /ri/ は、曖昧母音の/ɪ/に近い音で、日本語の「イ」よりも弱く短く発音します。全体として、リズムを意識して発音するとより自然になります。
専門的な内容に関するご注意
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幹線道路
主要な血管、特に心臓から全身へ血液を送る動脈を指す。比喩的に、交通や情報の重要なルート、主要な流れを意味する。
The main artery was jammed with cars every morning, making me late for work.
毎朝、幹線道路は車で渋滞していて、私は仕事に遅れてしまいました。
※ 朝の通勤ラッシュで幹線道路がぎゅうぎゅう詰めの光景が目に浮かびますね。「artery」は体の「動脈」と同じように、都市にとって非常に重要な交通路を指します。「jammed with cars」で「車でぎゅうぎゅう詰めの」様子がリアルに伝わります。
We carefully checked the map to find the main artery leading to the historical district.
私たちは、歴史地区へと続く主要な幹線道路を見つけるために、慎重に地図を確認しました。
※ 旅行先で地図を広げ、目的地への道を探している情景が思い浮かびますね。「leading to 〜」で「〜へと通じる」という意味になり、道順を説明する際によく使われる表現です。
The new artery will help connect the suburbs to the city center smoothly.
新しい幹線道路は、郊外と都心部をスムーズに繋ぐのに役立つでしょう。
※ 新しい道路ができて、交通が便利になる未来の様子が想像できますね。「connect A to B」で「AをBに繋ぐ」という意味です。「smoothly」は「スムーズに、円滑に」という意味で、交通の流れが良くなることを表します。
主要な道
都市や地域における交通の要となる道路。人や物の流れを支える重要な役割を担う。
Every morning, this wide street becomes the city's main artery, full of commuters rushing to work.
毎朝、この広い通りは都市の主要な道(動脈)となり、仕事へ急ぐ通勤者でいっぱいになります。
※ この例文は、朝の通勤ラッシュで賑わう大通りの様子を描写しています。「artery」が、まるで体の中の「動脈」のように、都市の交通や人々の流れの中心となっている様子が伝わります。街の『生命線』のような重要な道を指すときに使われる典型的な例です。
The narrow, bustling street filled with shops is the main artery for tourists exploring the old town.
店が並ぶ狭くて賑やかな通りは、旧市街を散策する観光客にとって主要な道(動脈)です。
※ この例文では、観光客が必ず通るような、街の中心的な商店街の様子を表しています。観光客の流れが集まる「主要な道」として「artery」が使われています。このように、人々の動きの中心となる場所やルートを指す際にも使えます。
This new highway is a crucial artery, connecting the port to many cities and helping businesses grow.
この新しい高速道路は、港と多くの都市を結び、ビジネスの成長を助ける重要な道(動脈)です。
※ ここでは、物流や経済活動における「主要な道」として「artery」が使われています。港から物資が運ばれる『生命線』としての高速道路の役割が強調されています。「crucial」は「とても重要な」という意味で、arteryの重要性をさらに際立たせています。
コロケーション
主要動脈
※ 文字通り、人体や臓器に血液を供給する上で最も重要な動脈を指します。医学的な文脈で頻繁に使われ、比喩的に、あるシステムや組織において最も重要な要素や経路を指すこともあります。例えば、都市の主要道路を 'a major artery of the city' と表現することがあります。
閉塞した動脈
※ 動脈硬化などによって動脈が詰まった状態を指します。医学的な文脈で用いられ、心臓病や脳卒中の原因となります。比喩的に、プロジェクトの進行を妨げる障害やボトルネックを 'a blocked artery in the project' と表現することもあります。
動脈を硬化させる
※ 動脈硬化の進行を表す表現です。不健康な生活習慣が動脈を硬化させるという文脈で使われます。'Smoking can harden your arteries.' のように使われます。比喩的な用法は少ないですが、組織や考え方が柔軟性を失うことを示唆する際に用いられることがあります。
商業の大動脈
※ 貿易や経済活動において非常に重要なルートや場所を指す比喩的な表現です。例えば、港湾都市や主要な運河などがこれに該当します。歴史的な文脈や経済に関する議論でよく用いられます。'The Suez Canal is a vital artery of commerce.' のように使われます。
動脈を通って
※ 血液が動脈を通って循環することを意味する医学的な表現です。比喩的に、情報や資源があるシステム全体に広がる様子を表すこともあります。例えば、'Information flowed through the arteries of the organization.' のように使われます。
動脈をきれいにする
※ 動脈硬化によって血管壁に付着したプラークを取り除くことを意味します。健康に関する文脈で用いられます。比喩的に、組織やシステムから不要なものを取り除くことを指すこともあります。'We need to clean out the arteries of the bureaucracy.' のように使われます。
栄養動脈、供給動脈
※ 特定の臓器や組織に血液を供給する動脈を指します。医学的な文脈で使用され、比喩的に、あるシステムやプロジェクトに不可欠な資源や情報を提供するものを指すことがあります。'The river is the feeding artery of the agricultural region.' のように使われます。
使用シーン
医学、生物学、都市計画などの分野で、比喩的または文字通りの意味で使用されます。例えば、医学論文で「動脈硬化が心臓の動脈に与える影響」を議論する際や、都市計画の講義で「主要道路が都市の発展に果たす役割」を説明する際に使われます。専門的な文脈で、構造や機能における重要な要素を指す場合に用いられます。
事業戦略や市場分析に関する報告書で、比喩的に「主要な流通経路」や「重要な戦略的ルート」を意味する際に用いられます。例えば、「新規市場への参入は、既存の流通網という動脈を迂回する必要がある」といった文脈で使用されます。フォーマルな文書やプレゼンテーションで、戦略的重要性を強調する際に使われる傾向があります。
ニュース記事やドキュメンタリー番組で、交通網やインフラに関する話題で使われることがあります。例えば、「主要幹線道路の交通渋滞が経済活動に与える影響」といった報道で見かけることがあります。日常会話では、比喩的な意味で「活気のある場所」や「重要な情報源」を指すことがありますが、頻度は高くありません。
関連語
類義語
- thoroughfare
主要な道路や幹線道路を指し、都市や地域を結ぶ重要な交通路として機能する。ビジネス、都市計画、地理学などの文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"artery"が人体における血液の流れを指すのに対し、"thoroughfare"は物理的な道路を指す。比喩表現として、"artery"が交通の流れを指す場合もあるが、"thoroughfare"はより直接的な意味合いを持つ。フォーマルな語。 【混同しやすい点】"artery"が医学的な文脈で使用されることが多いのに対し、"thoroughfare"は都市計画や交通関連の文脈で使用される。"artery"を道路の意味で使う場合は比喩表現である点に注意。
- main road
主要な道路を指す一般的な表現。地域内の主要な交通路であり、多くの車両が通行する。日常会話や旅行、地理などの文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"artery"がより専門的な、または比喩的な表現であるのに対し、"main road"は日常的な表現。"main road"は具体的な道路を指し、"artery"は交通の流れを強調するニュアンスがある。 【混同しやすい点】"main road"は一般的な表現であり、"artery"のような医学的な意味合いはない。"artery"を比喩的に使う場合は、交通の流れの重要性を強調する意図がある。
高速道路や幹線道路を指し、長距離の移動に適した道路。交通工学、地理学、旅行などの文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"artery"が比喩的に交通の流れ全体を指すのに対し、"highway"は具体的な高速道路を指す。"highway"は長距離移動を目的とした道路であり、"artery"は都市部や地域内の主要な道路を指す場合もある。 【混同しやすい点】"highway"は高速道路を指すことが多く、都市部内の主要道路を指す"artery"とは異なる。"artery"を比喩的に使う場合は、交通の流れの重要性を強調する。
- thoroughway
通行路、通路、特に主要な道路を意味する。やや古風な表現で、現代英語では"thoroughfare"の方が一般的。文学作品や歴史的な文脈で見られる。 【ニュアンスの違い】"artery"が医学的な意味合いを持つ一方、"thoroughway"は純粋に物理的な通路を指す。"thoroughway"は"artery"よりも一般的ではなく、フォーマルな響きを持つ。 【混同しやすい点】"thoroughway"は現代英語ではあまり使われず、"thoroughfare"がより一般的である。"artery"を道路の意味で使う場合は比喩表現である点に注意。
水路、運河、または通信路などを意味する。比喩的に、情報や資源の流れを指す場合もある。ビジネス、工学、通信などの文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"artery"が血液の流れを指すのに対し、"channel"はより広範な意味での流れを指す。"channel"は物理的な水路だけでなく、情報や通信の流れも含む。 【混同しやすい点】"artery"は医学的な意味合いが強いが、"channel"はより多様な文脈で使用される。比喩表現として、"channel"を人の感情の出口として使う場合もある(例:a channel for anger)。
液体やガスなどを運ぶ管、または情報や資源を伝達する手段を意味する。工学、ビジネス、通信などの文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"artery"が血液の流れを指すのに対し、"conduit"はより一般的な伝達手段を指す。"conduit"は物理的な管だけでなく、情報や資源の伝達手段も含む。 【混同しやすい点】"artery"は医学的な意味合いが強いが、"conduit"はより広範な文脈で使用される。"conduit"はしばしば隠れた、または間接的な伝達手段を指す場合がある。
派生語
- arterial
『動脈の』『主要な』という意味の形容詞。動脈に**関連する**、あるいは動脈のように**重要な**という意味合いで使用される。医学論文やニュース記事などで、文字通り動脈に関する事柄を指す場合や、比喩的に交通網や情報伝達の**要**となるものを指す場合がある。
- arteriosclerosis
『動脈硬化』という意味の名詞。語源は『動脈(arterio-)』+『硬化(sclerosis)』。医学用語であり、主に医療関係の論文や記事で使用される。動脈が硬くなる病態を**文字通り**表している。
- periarteritis
『動脈周囲炎』という意味の名詞。語源は『周囲(peri-)』+『動脈(arter-)』+『炎症(-itis)』。これも医学用語で、動脈の周囲組織に炎症が起こる病気を指す。専門的な医学論文で用いられる。
語源
「artery(動脈、幹線道路)」は、ラテン語の「arteria(動脈)」に由来します。さらに遡ると、ギリシャ語の「artēria(気管、動脈)」にたどり着きます。古代ギリシャ人は、死後の解剖で動脈が空っぽであることから、動脈には血液ではなく空気(aer)が流れていると考えていました。この「aer」を含む「artēria」が、ラテン語を経て英語の「artery」となりました。現代英語では、文字通り心臓から血液を送り出す「動脈」の意味に加え、人や物の流れを支える「幹線道路」や「主要な道」といった比喩的な意味でも用いられます。まるで、血液を運ぶ動脈のように、重要な役割を担っていることを示唆する用法です。
暗記法
「artery(動脈)」は、単なる医学用語を超え、都市や国家の生命線、創造性の源泉を象徴します。古代ローマの街道は帝国の動脈であり、現代の高速道路網は経済活動を支えます。比喩的には、情熱や創造性の奔流を指し、文化の中心地を意味することも。しかし、動脈が詰まれば危険なように、過剰な情熱や商業化は、その活力を損なう可能性も孕んでいます。
混同しやすい単語
『artery(動脈)』と『artillery(砲兵)』は、最初の部分の発音が似ており、どちらも医学や軍事といった分野で使われるため、文脈によっては混同しやすい。しかし、スペルが大きく異なり、意味も全く異なるため、注意が必要。『artillery』は、語源的には『道具を扱う技術』に由来し、『art(技術)』と関連があることを覚えておくと区別しやすい。
『artery』と『entry』は、最後の『-ry』の部分が共通しているため、スペルを記憶する際に混同しやすい。また、どちらも名詞であり、抽象的な意味を持つことがあるため、意味の面でも誤解が生じやすい。『entry』は『入ること』や『参加』を意味し、語源的には『中に入る』という概念に関連していることを意識すると良い。
『artery』と『alter』は、最初の『ar-』の部分のスペルが共通しているため、視覚的に混同しやすい。また、どちらも動詞として使われる場合があるため、文法的な役割でも誤解が生じやすい。『alter』は『変える』という意味であり、語源的には『他のものにする』という概念に由来する。発音も異なるため、注意が必要。
『artery』と『surgery』は、どちらも医療関連の単語であり、語尾が『-ry』で終わるため、特に医療系の文章を読む際に混同しやすい。『surgery』は『手術』を意味し、語源的には『手作業』に由来する。文脈をよく読み、意味の違いを理解することが重要。
『artery』と『aorta』は、どちらも心臓血管系に関連する単語であり、特に医学系の学習者は混同しやすい。『aorta』は大動脈を意味し、arteryよりもさらに心臓に近い、最も太い動脈を指す。スペルも似ているため、注意深く区別する必要がある。
『artery』と『attire』は、最初の2文字が同じ『at-』であり、後の部分の発音が似ているため、音声的にも視覚的にも混同しやすい。『attire』は『服装』を意味し、語源的には『身支度をする』という概念に由来する。意味が全く異なるため、文脈から判断することが重要。
誤用例
日本語の『〜の動脈』という表現を直訳するとarteryになりがちですが、英語ではarteryは文字通り『動脈』という血管を指し、比喩的に『最も重要な要素』を表すには、lifeblood(生命線)がより自然です。arteryを比喩で使う場合は、交通網などの物理的な流れを指すことが多いです。日本人が『動脈』という言葉から連想する『重要性』を英語で表現するには、文化的背景からlifebloodを選ぶ方が適切です。
ここでも『動脈』という言葉のイメージから、arteryを使って『活力を与えるもの』と表現しようとしていますが、英語ではそのような使い方は一般的ではありません。『活力を与える』という意味でより適切なのは、a shot in the armというイディオムです。これは、文字通り『腕に注射を打つ』ことから派生し、『景気づけ』や『激励』の意味合いを持ちます。日本語の『カンフル剤』に近いニュアンスです。日本人が直訳を避け、英語特有の表現を学ぶことで、より自然な英語表現が可能になります。
『官僚主義の動脈を পরিষ্কারにする』という発想から、arteriesを使って『官僚主義の弊害』を取り除くという意味で表現しようとしていますが、この使い方は不自然です。arteryは物理的な詰まりを取り除くイメージが強く、抽象的な概念には適していません。ここでは、streamline(合理化する、効率化する)を使う方が適切です。これは『流れをスムーズにする』という意味合いで、官僚主義の弊害を取り除くという文脈に合致します。日本語の『動脈硬化』のようなイメージでarteryを使うのは、英語では不自然であることを理解しましょう。
文化的背景
「artery(動脈)」は、生命維持に不可欠な血流を運ぶことから、文化的には都市や国家の生命線、あるいは創造性の源泉を象徴することがあります。それは単なる医学用語ではなく、社会や個人の活力、発展、そして潜在的な危険性をも意味する言葉なのです。
古代ローマにおいて、道路網は帝国の隅々まで兵士や物資を迅速に送り込むための「動脈」として機能しました。アッピア街道をはじめとする幹線道路は、ローマの繁栄を支える重要なインフラであり、その建設と維持は国家の威信を示すものでもありました。現代においても、高速道路や鉄道網は、国家経済の動脈として、人や物の流れを促進し、地域間の連携を強化する役割を担っています。もし、これらの動脈が詰まれば、経済活動は停滞し、社会全体に深刻な影響を及ぼすことは想像に難くありません。
比喩的な意味合いにおいては、「artery」は創造性の源泉や情熱の奔流を指すことがあります。例えば、芸術家が自身の内なる衝動を「創造の動脈」と表現したり、作家が物語の核心となるテーマを「物語の動脈」と呼んだりすることがあります。また、組織やチームにおいては、活発なコミュニケーションやアイデアの交換が「組織の動脈」として重要視され、停滞した状況を打破するための起爆剤として期待されます。しかし、動脈は詰まると危険であるように、過剰な情熱や衝動は、時に破滅的な結果をもたらす可能性も秘めています。
さらに、「artery」は、都市や地域の文化的な中心地を指すこともあります。例えば、ニューヨークのブロードウェイやロンドンのウエストエンドは、演劇や音楽の中心地として、多くの人々を魅了し、文化的な活力を生み出す「文化の動脈」と呼ぶことができます。これらの地域は、常に新しい才能が生まれ、革新的な表現が試みられる場所であり、社会全体の創造性を刺激する役割を担っています。しかし、商業化や観光客の増加によって、本来の文化的な活力が失われ、単なる消費の場と化してしまう危険性も常に孕んでいます。このように、「artery」は、生命、創造性、文化の中心を象徴する一方で、その脆弱性と変化の可能性を示唆する、奥深い文化的意味を持つ言葉なのです。
試験傾向
準1級・1級の長文読解で出題される可能性が高いです。1次試験の語彙問題でも稀に出題されます。医学・健康関連のトピックで登場することが多く、比喩表現(例:情報のartery)として使われることもあります。arterial(形容詞)の形でも問われることがあります。
Part 7(長文読解)で、医療や健康に関する記事で稀に出題されることがあります。ビジネスの文脈では、比喩的に「(組織などの)重要な経路」という意味で使われることがあります。語彙問題よりも、文脈から意味を推測する問題として出題されることが多いです。
リーディングセクションで、生物学、医学、健康科学などのアカデミックな文章で頻繁に出題されます。具体的な意味だけでなく、比喩的な意味(例:経済のartery)も理解しておく必要があります。同義語や関連語(vein, capillaryなど)との区別も重要です。
難関大学の長文読解で出題される可能性があります。医学部や医療系の学部を目指す受験生は特に注意が必要です。文脈から意味を推測する問題や、内容一致問題で間接的に問われることが多いです。比喩表現としての用法も理解しておきましょう。