tomato
第2音節にアクセントがあります。最初の 't' は日本語のタ行の子音とほぼ同じですが、息を強く出すように意識しましょう。'a' は曖昧母音 /ə/ で、弱く短く発音します。最後の 'o' は二重母音 /oʊ/ で、口を丸めて 'オ' と発音した後、少し口をすぼめて 'ウ' と発音するイメージです。'ト'に力を入れず、'メィ'を強調するとより自然に聞こえます。
専門的な内容に関するご注意
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赤い実
一般的に食用として使われるトマトの実を指す。スーパーなどで売られているものをイメージすると良い。
My mom sliced a bright red tomato for our lunch salad.
お母さんが、お昼のサラダのために鮮やかな赤いトマトを薄切りにした。
※ 台所で料理をする、ごく日常的な場面です。食卓を彩る「赤いトマト」の存在が目に浮かびます。「slice」は薄く切る動作を表し、サラダの準備によく使われます。
I picked the biggest, juiciest tomato from the market stall.
私は市場の屋台で、一番大きくてみずみずしいトマトを選んだ。
※ 市場やスーパーで、新鮮な食べ物を選ぶ楽しい場面です。「pick」は数ある中から「選ぶ」動作を表します。「juicy」は果物や野菜が水分を多く含んでいて、美味しそうな様子を伝えます。
My little brother proudly held up the first ripe tomato from our garden.
弟が、うちの庭で採れた初めての熟したトマトを誇らしげに掲げた。
※ 家庭菜園で収穫の喜びを感じる、心温まる情景です。「ripe」は果物や野菜が食べごろに「熟している」状態を指します。自分で育てたものを「proudly(誇らしげに)」見せる様子が伝わります。
弱小
主に比喩表現として、弱さや無力さの象徴として使われることがある。例えば、試合で簡単に負けてしまうチームを指して使ったりする。
The new team was a total tomato against the champions; they couldn't even score a point.
新しいチームはチャンピオン相手にはまるで弱小で、一点も取れませんでした。
※ スポーツの試合で、圧倒的に弱いチームを指すときに使われます。相手に全く歯が立たない様子が目に浮かびますね。「total tomato」で「完全な弱小」というニュアンスを強めています。この表現は、少し軽蔑的な響きを持つことがあります。
No matter how hard he tried, he felt like a tomato in the big meeting.
どんなに頑張っても、彼は大きな会議では自分が弱小だと感じていました。
※ 集団の中で、自分の意見が通らなかったり、存在感が薄かったりする「弱い立場」の人を指すときに使われます。悔しさや無力感が伝わるシーンですね。この言葉を使うと、その人がどれだけ影響力がないと感じているかが伝わります。
Our small startup felt like a tomato trying to compete with huge, established companies.
私たちの小さなスタートアップは、巨大で確立された企業と競おうとする弱小だと感じました。
※ 競争の激しいビジネスの世界で、規模が小さく、不利な立場にある企業を表すときに使われます。巨大な相手に立ち向かう、小さな存在のイメージですね。少し皮肉や同情のニュアンスが含まれることもあります。
コロケーション
樹上完熟トマト
※ トマトを収穫せずに、つるにつけたまま完熟させたもの。通常のトマトよりも甘みと風味が豊かだとされます。スーパーマーケットなどで「vine-ripened」と表示されているものは、品質や栽培方法にこだわって育てられたことを示唆します。マーケティング用語としてもよく使われ、口語・ビジネス両方で使用されます。形容詞+名詞の組み合わせの典型例です。
固定種トマト、在来種トマト
※ 何世代にもわたって種が受け継がれてきた、昔ながらの品種のトマト。一般的に流通している改良品種と比べて、形や色、味が多様です。食文化や農業に関心のある人々の間でよく使われる言葉で、口語でもフォーマルな場面でも使用可能です。近年、多様性を尊重する文脈で使われることもあります。
トマトの煮込み
※ トマトを煮込んで作る料理、またはトマトを煮込んだ缶詰。家庭料理のレシピや料理番組などで頻繁に登場します。アメリカ英語でよく使われる表現で、イギリス英語では「stewed」の代わりに「braised」が使われることもあります。料理の話題でよく出てくる表現です。
トマトペースト
※ トマトを濃縮して作られた調味料。イタリア料理をはじめ、様々な料理に使われます。英語圏のレシピ本や料理番組で頻繁に登場する言葉で、日常会話でもよく使われます。特に、料理好きの間では必須の単語です。
トマトソース
※ トマトをベースにしたソース。パスタやピザなど、様々な料理に使われます。非常に一般的な表現で、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使用されます。ただし、地域によってレシピや風味が異なり、議論の種になることもあります(例えば、イタリア風、アメリカ風など)。
トマトスープ
※ トマトを主な材料とするスープ。家庭料理としてもレストランのメニューとしても一般的です。英語圏では、缶詰やインスタントのトマトスープも広く普及しており、手軽な昼食の定番となっています。子供向けの絵本や児童文学にもよく登場します。
トマトを摘む
※ トマトを(植物から)摘み取る動作を表す動詞+名詞の組み合わせ。家庭菜園や農作業の話題でよく使われます。より一般的な「pick tomatoes」も同様の意味で使えますが、「pluck」は少し古風なニュアンスや、丁寧な手作業のイメージを含みます。
使用シーン
学術論文においては、植物学の研究でトマトそのものについて言及する場合や、比喩表現として、例えば政治学の研究で「弱小勢力」を指す際に使われることがあります。文体は文語体です。
ビジネスシーンでは、市場調査報告書などでトマトの生産量や消費動向について言及する際に使われることがあります。また、プロジェクトチーム内で、成績不振のメンバーを指して「あいつはtomatoだ」のように陰口を叩く場面も想定されますが、公式な場では避けるべき表現です。文体は報告書では文語体、陰口は口語体です。
日常会話では、料理の話題でトマトを使ったレシピについて話したり、家庭菜園でトマトを育てていることを話したりする際に使われます。「今日の夕食はトマトパスタにしよう」「うちのトマト、今年は豊作なんだ」のような使い方が一般的です。また、スポーツの話題で、弱いチームを指して「あのチームはtomatoだ」のように表現することもあります。文体は口語体です。
関連語
類義語
- roma tomato
イタリア料理でよく使われる、細長い形状のトマトの一種。缶詰やソースによく用いられる。 【ニュアンスの違い】"tomato"は一般的なトマトを指すのに対し、"roma tomato"は特定の品種を指す。より専門的で、料理の文脈で使われることが多い。 【混同しやすい点】単に"tomato"とだけ言う場合は、特定の品種を指しているわけではない。料理レシピなどで具体的な品種名が指定されている場合に"roma tomato"を使う。
- cherry tomato
小ぶりで丸い形状のトマト。サラダや軽食によく用いられる。 【ニュアンスの違い】"tomato"は一般的なトマトを指すのに対し、"cherry tomato"は特定のサイズと形状のトマトを指す。より具体的な種類を示す。 【混同しやすい点】"cherry tomato"は、"tomato"の一種であるという点。料理の際に、サイズや形状が重要な要素となる場合に使い分ける。
- heirloom tomato
固定種(自家採取可能)のトマト。様々な色や形があり、味が濃いとされる。ファーマーズマーケットなどでよく見られる。 【ニュアンスの違い】"tomato"は一般的なトマトを指すのに対し、"heirloom tomato"は特定の栽培方法と品種のトマトを指す。より専門的な知識が必要とされる。 【混同しやすい点】"heirloom tomato"は、単に美味しいトマトというだけでなく、種を保存し次世代に繋げるという文化的意味合いも持つ。
植物性の食用部分全般を指す。生物学的には果物であるトマトも、料理の分野では野菜として扱われる。 【ニュアンスの違い】"tomato"は特定の植物の実を指すのに対し、"vegetable"はより広い概念。文脈によって指す範囲が大きく異なる。 【混同しやすい点】学術的な分類と料理の分類が異なる点。日常会話では、トマトは野菜として扱われることが多い。
農産物全般を指す言葉。果物、野菜、穀物などを含む。 【ニュアンスの違い】"tomato"は特定の農産物を指すのに対し、"produce"はより包括的なカテゴリーを指す。スーパーマーケットなどでよく使われる。 【混同しやすい点】"produce section"(農産物コーナー)のように、総称として使われることが多い点。特定の種類の野菜や果物を指す場合は"tomato"など具体的な名称を使う。
植物学的には、種子を含む植物の一部を指す。トマトは生物学的には果物である。 【ニュアンスの違い】"tomato"は特定の果物を指すのに対し、"fruit"はより広いカテゴリーを指す。日常会話ではデザートとして食べられる甘い果物を連想することが多い。 【混同しやすい点】トマトは生物学的には果物だが、料理の文脈では野菜として扱われることが一般的であるという点。甘味の強さや料理での使われ方が判断基準となる。
派生語
- tomatillo
スペイン語由来の指小辞『-illo』が付いた語で、『小さなトマト』を意味します。メキシコ料理でよく使われる、緑色の食用ほおずきを指します。日常会話よりも料理関連の文脈で登場します。
- tomato ketchup
トマトを主原料とする調味料を指します。この複合語では、トマトの特性が活かされた加工食品であることを明確に示しています。日常的な食卓や料理のレシピで頻繁に使われます。
- tomato sauce
トマトをベースにしたソース全般を指します。パスタやピザなど、様々な料理に使われ、トマトの風味を活かした料理の基本となるソースです。日常会話や料理関連の文脈で頻繁に登場します。
語源
「tomato」の語源は複雑な道のりを経ています。まず、この単語はナワトル語(アステカの言語)の「tomatl」に由来します。これは元々、様々な丸い果実を指す言葉でした。スペイン人が新大陸に到達した際、この言葉を借用し、スペイン語で「tomate」としました。その後、このスペイン語の「tomate」が英語に取り入れられ、「tomato」となりました。つまり、「tomato」という単語は、アステカの言葉がスペイン語を経由して英語になったもので、直接的なラテン語やギリシャ語の語源を持たない、比較的珍しいケースです。この単語の旅路は、文化の交流と、言葉がどのように世界を旅するかを示す良い例と言えるでしょう。
暗記法
トマトは、当初その毒性を疑われ観賞用とされていました。フランスでは「愛のリンゴ」と呼ばれ媚薬のイメージも。18世紀、イタリアでピザやパスタに欠かせない食材となり「生命の源」としての地位を確立。アメリカ大陸からの移民が母国の味として持ち帰り、世界中で愛される食材となりました。その歴史は、食に対する認識の変化、文化交流、技術革新を映し出す鏡です。
混同しやすい単語
『tomato』と『potato』はどちらも野菜の名前であり、語尾が '-to' で終わるため、スペルと発音の両方で混同されやすいです。意味は『じゃがいも』であり、ナス科の植物であるトマトとは種類が異なります。特に、複数の野菜を列挙する文脈では注意が必要です。
『tomato』と『tomorrow』は、どちらも語頭が 'to-' で始まるため、発音とスペルの両方で混同される可能性があります。意味は『明日』であり、時間に関する言葉です。日常会話で非常によく使う単語なので、しっかりと区別できるようにしましょう。
『automato』は『automate(自動化する)』という動詞から派生した造語的な表現で、『自動化されたトマト』のような意味合いで使われることがあります。しかし、一般的な単語ではないため、混同しないように注意が必要です。特に、技術的な文脈で使われる可能性があります。
『moto』は、バイク(オートバイ)を指すスラングとして使われることがあります。発音の最初の部分が似ているため、聞き間違いやすいです。また、『moto』はラテン語で『運動』や『原動力』を意味する言葉でもあります。文脈によって意味が大きく異なるため注意が必要です。
『comatose』は『昏睡状態の』という意味の形容詞で、発音の母音部分が似ているため、聞き間違いやすいです。スペルも若干似ているため、注意が必要です。医療系の話題で使われることが多い単語です。
『Tonto』は、アメリカのテレビドラマ『ローン・レンジャー』に登場する、主人公の相棒の名前です。発音の最初の部分が似ているため、聞き間違いやすいです。また、スペイン語で『ばか』という意味もあります。文脈によっては不適切な意味になる可能性があるため、注意が必要です。
誤用例
日本語の『トマトが好き』を直訳すると 'like tomato very much' となりがちですが、英語では具体的に複数形で 'tomatoes' と表現する方が自然です。また、'for beauty' は不自然で、より自然な英語では 'hoping they'll help my complexion(肌の調子が良くなることを期待して)' のように表現します。日本人が目的をストレートに表現するのに対し、英語では婉曲的・間接的な表現を好む傾向があります。
『トマトは料理においては野菜です』という意図を伝えたい場合、直訳すると不自然になります。英語では、植物学的には果物である事実を認めつつ、料理の文脈では野菜として扱われるというニュアンスを伝える必要があります。日本人は事実を断定的に述べがちですが、英語では文脈によって意味が変わることを意識し、より正確で客観的な表現を心がけるべきです。また、'in cooking' よりも 'in culinary contexts' の方がフォーマルで教養のある印象を与えます。
動詞として『tomato』を使うことは非常に稀です。ここでは『太陽によってトマトにされる』という直訳的な発想が働いていますが、英語では『scorched(焼ける)』のような適切な動詞を選択する必要があります。日本人は名詞から動詞を派生させることを好む傾向がありますが、英語では既存の動詞を適切に使う方が自然です。また、ここでは太陽の強さによって植物がダメージを受けるというニュアンスを伝えるために、'scorched' がより適切です。
文化的背景
トマトは、その鮮やかな色彩と多様な用途から、食文化の枠を超え、生命力、豊穣、そして時には禁断の誘惑を象徴してきました。かつて毒があると信じられ、観賞用として栽培されていた時代から、イタリア料理を代表する食材へと変貌を遂げた背景には、人々の認識の変化と、新大陸との交流が深く関わっています。
トマトがヨーロッパに紹介されたのは16世紀のこと。当初はナス科の植物であることから、その毒性が疑われ、食用としては避けられていました。しかし、その美しい外観から、庭園を彩る観賞植物として貴族の間で愛好されました。特にフランスでは「愛のリンゴ(pomme d'amour)」と呼ばれ、媚薬としてのイメージも持たれていたようです。この時代、トマトはまだ人々の食卓に上ることは稀で、その存在はあくまで視覚的な愉しみを提供するものでした。
転機が訪れたのは18世紀。イタリア南部でトマトを使った料理が広まり、ピザやパスタといった国民食に欠かせない食材として定着しました。日照時間が長く、温暖な気候がトマト栽培に適していたことも、普及を後押ししました。この頃から、トマトは「生命の源」としてのイメージを強め、貧困層の食生活を支える重要な役割を担うようになりました。また、アメリカ大陸からの移民が、トマトを母国の味として持ち帰り、アメリカ料理にも浸透していきました。
現代において、トマトは世界中で愛される食材となり、その多様な品種と調理法は、各地域の食文化を豊かにしています。しかし、大量生産による品質の低下や、遺伝子組み換えの問題など、新たな課題も生まれています。トマトの歴史は、人々の食に対する認識の変化、文化交流、そして技術革新の歴史を映し出す鏡であり、その赤い実は、今もなお、私たちに食の未来について問いかけているのです。
試験傾向
この単語自体は基礎的なため、直接的な語彙問題での出題は考えにくいですが、2級程度の長文読解やリスニングで、食べ物や料理に関する話題の中で間接的に登場する可能性はあります。文法・語法問題で問われることは少ないでしょう。
TOEICでは、直接的な語彙問題として「tomato」が出題される可能性は低いですが、食品業界やレストランに関するビジネス文脈の長文読解問題で、間接的に言及されることがあります。例えば、食材の調達やメニュー開発に関する記述の中で登場するかもしれません。
TOEFLでは、アカデミックな内容を扱うため、植物学、栄養学、食文化などのテーマで「tomato」が言及される可能性があります。例えば、トマトの品種改良、栄養価の研究、世界のトマト料理の比較といった文脈で登場するかもしれません。直接的な語彙問題よりは、読解文中のキーワードとしての登場が考えられます。
大学受験では、基礎的な単語として認識されているため、直接的な語彙問題として「tomato」が出題される可能性は低いですが、長文読解の中で、食に関する文章や科学的な文章の中で登場する可能性があります。文脈から意味を推測する能力が問われるでしょう。