stepmother
第1音節に強勢があります。『step』の/e/は日本語の「エ」よりも少し口を横に開いて発音します。『mother』の/ʌ/は、口をリラックスさせて「ア」と「オ」の中間のような音を出します。最後の/ər/は、口を軽く開け、舌を丸めて喉の奥から音を出すイメージです。日本語の「アー」とは舌の位置が異なります。
専門的な内容に関するご注意
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継母
血の繋がらない母親。父親の再婚相手を指す。法律上の親子関係が生じる。
I was a little nervous when I first met my stepmother at the park.
公園で初めて継母に会った時、私は少し緊張していました。
※ この例文は、新しい家族関係が始まる「初めての出会い」という重要な場面を描写しています。公園という開放的な場所で、少し緊張しながらも新しい家族の一員と対面する子供の気持ちが伝わります。「nervous」は「緊張している」という意味で、初対面の感情をよく表します。
After school, my stepmother always helps me with my math homework.
放課後、継母はいつも私の算数の宿題を手伝ってくれます。
※ この例文は、継母が子供の日常生活に深く関わり、サポートしている温かい場面を示しています。放課後に宿題を手伝うという具体的な行動は、家族としての絆や優しさを感じさせます。「help me with my homework」は「私の宿題を手伝う」という、日常会話でよく使われる表現です。
My friend asked about my family, and I told her my stepmother is really nice.
友達が私の家族について尋ねたので、私は継母が本当に良い人だと伝えました。
※ この例文は、子供が友人に対して自分の継母について語る、ごく自然な会話の場面です。継母との関係が良好であることが伝わり、単語がポジティブな文脈で使われていることがわかります。「ask about ~」は「~について尋ねる」、「tell someone that ~」は「~に~だと伝える」という、日常会話で頻出の表現です。
コロケーション
意地悪な継母
※ 童話『シンデレラ』や『白雪姫』に代表される、古典的な継母のイメージです。単なる『継母』ではなく、主人公に辛く当たる、悪役としての継母を指します。文学作品や映画などフィクションの世界で頻繁に見られる表現で、比喩的に『冷酷な女性』を指す場合もあります。ただし、現実世界で使う場合は相手に不快感を与える可能性があるため、注意が必要です。構文は形容詞+名詞。
継母に順応する、慣れる
※ 新しい家族関係を受け入れ、生活に適応していく過程を表します。子供が新しい母親を受け入れる心理的な葛藤や、家族全体の関係性の変化を含意することがあります。動詞+前置詞+名詞の形ですが、'adjust to' は変化に対する適応を表す汎用的な表現で、'adjust to a new school' のように様々な状況で使えます。使用頻度は比較的高く、心理学や社会学の文脈でも用いられます。
継母と絆を築く
※ 血縁関係がないにも関わらず、愛情や信頼関係を育んでいく様子を表します。必ずしもすぐに親密な関係になるわけではなく、時間をかけて徐々に関係を深めていくニュアンスが含まれます。'form a bond' は『絆を築く』という意味で、家族関係だけでなく、友人関係やペットとの関係など、様々な人間関係において用いられます。動詞+名詞の組み合わせです。ポジティブな意味合いで使われることが多いです。
継母との関係が難しい
※ 継母との間に葛藤や不和がある状態を指します。子供の反抗期や、継母の養育方針の違いなど、様々な要因が考えられます。'have a difficult relationship' は、特定の相手との関係性がうまくいっていないことを示す一般的な表現で、家族関係以外にも、職場の上司や同僚との関係など、幅広い状況で使用できます。使用頻度は高く、口語でもよく使われます。
継母の登場、継母が来る
※ 新しい家族構成の変化を告げる表現です。文字通り、継母が家庭に加わることを意味しますが、しばしば、その後の家族関係の変化や、子供の心情の変化を暗示する文脈で用いられます。物語の始まりや、家族関係の変化を描写する際に使われることが多いでしょう。名詞句 (the + 名詞 + of + 名詞) の形をとります。
(誰か)を継母として受け入れる
※ 新しい家族の一員として、継母を認め、受け入れる行為を意味します。心理的な抵抗や葛藤を乗り越えて、関係を築こうとするニュアンスが含まれます。動詞 + as + 名詞の形で、「~として受け入れる」という構造を表します。'accept someone as a friend' のように、他の人間関係にも応用できる表現です。
愛情深い継母
※ 実の母親のように愛情を注いでくれる継母を指します。必ずしも血縁関係がなくても、深い愛情で結ばれている家族関係を表す際に用いられます。'loving' は形容詞で、愛情深い、優しいという意味を持ちます。形容詞+名詞の組み合わせで、ポジティブなイメージを強調する際に使われます。
使用シーン
社会学、心理学、家族史などの分野の研究論文や教科書で、家族構成や人間関係を分析する際に使用されます。「継母の役割が子供の成長に与える影響」といったテーマで議論されることがあります。学術的な文脈では、客観的かつ正確な記述が求められるため、感情的なニュアンスは避けられます。
ビジネスシーンでは、人事関連のドキュメントや、社員の家族構成に関する福利厚生の説明などで稀に使用されることがあります。例えば、「社員の家族構成に変更があった場合の扶養手当の申請」といった場面で、フォーマルな文書に記載される可能性があります。日常的な業務での会話で使用されることはほとんどありません。
日常会話では、家族構成について話す際に使用されることがありますが、使用頻度は高くありません。例えば、「私の継母は料理がとても上手なんです」のように、家族を紹介する場面で使われることがあります。また、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、家族関係の問題を取り上げる際に登場することもあります。
関連語
類義語
- foster mother
法的、または社会的な手続きを経て、実の親ではないが親として子供を育てる女性。家庭裁判所が承認するケースが多い。児童福祉や社会福祉の文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】"stepmother"は、血縁関係はないが結婚によって家族になった関係を指すのに対し、"foster mother"は、血縁関係の有無に関わらず、法的または社会的な責任を持って子供を育てる役割を強調する。一時的な場合もある。 【混同しやすい点】日本人は、里親制度に馴染みが薄いため、"foster mother"が示す法的・社会的な責任の重さを理解しにくい。また、"stepmother"が単なる家族関係を示すのに対し、"foster mother"は福祉的な意味合いを含む点を混同しやすい。
- adoptive mother
法的な手続き(養子縁組)を経て、実の親ではないが、法的に親として認められた女性。法律用語。 【ニュアンスの違い】"adoptive mother"は、法的な親子関係を強調する。"stepmother"は、結婚によって生じた家族関係を示すため、法的な意味合いは薄い。 【混同しやすい点】養子縁組は、日本では戸籍上の手続きが必要であり、その法的な重みを理解することが重要。"stepmother"は法的な関係を伴わないため、混同しやすい。
配偶者の母親。姻族。 【ニュアンスの違い】"stepmother"は、自分の親の再婚相手であるのに対し、"mother-in-law"は配偶者の親である。関係性が全く異なる。 【混同しやすい点】日本語の「義母」という言葉は、"stepmother"と"mother-in-law"の両方を指す可能性があるため、英語で表現する際に混同しやすい。文脈から判断する必要がある。
- surrogate mother
代理母。依頼された夫婦のために妊娠・出産する女性。生殖医療の分野で使われる。 【ニュアンスの違い】"stepmother"は、既存の家族関係の中で子供の親になるのに対し、"surrogate mother"は、妊娠・出産という特定の役割を担う。家族関係を築くことを目的としない。 【混同しやすい点】代理母出産は、日本では法的に認められていないため、その概念自体に馴染みが薄い。倫理的な問題も含むため、"stepmother"とは全く異なる文脈で使用される。
法的保護者。親権を失った親に代わって、子供の生活、財産、教育などに関する決定を行う人。法律用語。 【ニュアンスの違い】"stepmother"は、家族の一員として子供を育てるが、"guardian"は、法的な責任に基づいて子供を保護する役割を担う。必ずしも同居するとは限らない。 【混同しやすい点】親権や法的責任といった概念を理解することが重要。"stepmother"は単なる家族関係だが、"guardian"は法的な権限を持つ。
- female guardian
女性の法的保護者。親権を失った親に代わって、子供の生活、財産、教育などに関する決定を行う女性。法律用語。 【ニュアンスの違い】"stepmother"は、家族の一員として子供を育てるが、"female guardian"は、法的な責任に基づいて子供を保護する役割を担う。必ずしも同居するとは限らない。性別を明示する場合に用いられる。 【混同しやすい点】親権や法的責任といった概念を理解することが重要。"stepmother"は単なる家族関係だが、"female guardian"は法的な権限を持つ。特に女性であることを強調したい場合に用いる。
派生語
- motherhood
『母であること』『母性』という意味の名詞。『mother(母)』に状態や性質を表す接尾辞『-hood』が付加。家族関係や社会における母親の役割を議論する際に用いられ、学術論文や社会学的な文脈で比較的よく見られる。
- motherly
『母親らしい』『母性的な』という意味の形容詞。『mother(母)』に性質を表す接尾辞『-ly』が付加。愛情深く、保護的な性質を指し、日常会話や文学作品で人物描写に用いられる。
『母語』という意味の名詞。『mother(母)』と『tongue(舌、言語)』が組み合わさり、最初に習得した言語を指す。言語学や教育学の分野で頻繁に使われ、学術的な文脈でもよく見られる。
反意語
- biological mother
『実母』という意味。stepmother(継母)との対比で、血縁関係のある母親を明確に示すために用いられる。法的な書類や家族関係の説明など、正確性が求められる文脈で使われることが多い。
- foster mother
『里親』という意味。stepmotherが法律婚に基づいた家族関係であるのに対し、foster motherは法的な保護関係に基づいて子供を育てる女性を指す。児童福祉や社会福祉の文脈で用いられる。
語源
"stepmother(継母)」は、古英語の「stēopmōdor」に由来します。「stēop-」は、孤児になった子供たちとの関係性を示す接頭辞で、「失った」または「死別した」という意味合いを持ちます。現代英語の「step-」は、この古英語の接頭辞が変化したものです。したがって、「stepmother」は文字通りには「死別によって生じた母」または「前の母を失った子供にとっての母」を意味します。日本語で例えるなら、「亡き母に代わる母」といったニュアンスでしょうか。この接頭辞は、血縁関係がないことを示し、「継~」という関係を表す他の単語、例えば「stepfather(継父)」や「stepbrother(義兄弟)」などにも共通して使われています。
暗記法
「継母」は物語で悪役として描かれがち。背景には、中世の出産リスクや低い女性の地位がありました。実子と継母の財産争い、愛情の偏りが不安を煽り、シンデレラや白雪姫のような物語で悪役として定着。現代では多様化も進むものの、嫉妬や偏見が色濃く残ります。「継母」は家族関係を超え、社会の価値観や人間の感情を映す鏡なのです。
混同しやすい単語
『継父』を意味し、stepmother と同じく再婚によってできた家族関係を表す単語です。語構成が同じなので、どちらが母親でどちらが父親か、咄嗟に混乱することがあります。家族構成を説明する際は、落ち着いて区別しましょう。
発音が似ており、特に語尾の 'ther' の部分が共通しているため、聞き間違いやすい単語です。意味は『窒息させる』、『覆い隠す』であり、家族関係を表す stepmother とは全く異なります。文脈から判断することが重要です。
stepmother の一部である 'mother' は『母親』を意味します。stepmother は 'step'(継〜)が付いていることで区別できますが、会話の中では 'step' が省略されることもあり、注意が必要です。文脈から判断しましょう。
語尾の 'ster' の部分のスペルと発音が似ているため、視覚的、聴覚的に混同しやすいです。sister は『姉妹』を意味し、家族関係を表す点では共通していますが、stepmother とは異なる関係性を示します。単語全体をしっかり見て区別しましょう。
発音の最初の部分が似ており、'ste-' という音の並びが共通しているため、聞き間違いやすい単語です。steamer は『蒸し器』や『蒸気船』を意味し、家族関係とは無関係です。文脈から判断することが重要です。
stepmother の構成要素である 'step' は『一歩』という意味の他に、『継〜』という意味があります。単独で使われる場合と、複合語として使われる場合で意味が異なるため、注意が必要です。stepmother の場合は、後ろに続く 'mother' と合わせて『継母』という意味になります。
誤用例
日本語の『実の母』という表現を直訳すると『real mother』となりがちですが、英語では『own mother』の方がより自然です。『real』は『本物かどうか』というニュアンスが強く、ここでは継母との関係性を強調する意図がないため、『own』が適切です。背景には、英語圏では家族の形が多様であり、継親も実親と同様に大切にするという価値観があります。また、文化的な違いとして、直接的な表現を避ける傾向がある点も考慮すると、『like my own mother』という婉曲的な表現が好まれます。
『worry about』は文字通り『〜を心配する』という意味ですが、相手の感情に対して使うと、相手が問題を抱えているかのようなニュアンスを含んでしまい、失礼にあたる可能性があります。ここでは相手の感情を『気遣う』という意味合いで、『mindful of』を使う方が適切です。これは、英語圏では相手の感情に配慮しつつ、過度に心配するような態度は避けるという文化的な背景に基づいています。日本語の『気を遣う』という表現を直訳しようとすると、どうしても『worry』に引っ張られがちですが、より広い意味での配慮を示す『mindful』が適切です。
『as a mother』は文法的には正しいものの、少し不自然な響きがあります。より自然な表現は『as a mother figure』です。これは、継母が必ずしも実母と同じ役割を果たすとは限らないという認識に基づいています。『mother figure』という表現を使うことで、愛情の対象としての役割を強調しつつ、実母との区別を曖昧にしない効果があります。日本語では、家族関係を明確に表現しようとする傾向がありますが、英語では役割や関係性をより柔軟に捉える傾向があるため、このような表現が好まれます。
文化的背景
「継母(stepmother)」という言葉は、しばしば愛情に欠け、意地悪な存在として物語に登場し、家庭内の不和や主人公の苦難の象徴として描かれてきました。この負のイメージは、歴史的な社会構造や女性の地位、そして物語の教訓といった様々な要因が複雑に絡み合って形成されたものです。
中世から近世にかけて、出産は女性にとって命がけであり、母親が若くして亡くなることは珍しくありませんでした。父親は残された子供たちのために再婚を余儀なくされることが多く、新しい母親、つまり継母が家庭に迎え入れられました。しかし、当時の社会では女性の権利が弱く、財産相続や子供の養育をめぐって、実子と継母の間に対立が生じやすかったのです。特に、継母自身が子供を産むと、実子への愛情が薄れるのではないかという不安が、実子やその親族に根強く存在しました。このような背景から、継母はしばしば「実子を虐待する」「財産を奪う」といった悪役として描かれるようになったのです。
童話における継母の典型的な例としては、『シンデレラ』や『白雪姫』が挙げられます。これらの物語では、継母は美貌と権力を利用して主人公を虐げ、幸福を妨げる存在として描かれています。継母の悪行は、主人公の純粋さや善良さを際立たせる役割を果たすとともに、読者(特に子供)に対して「他者への思いやり」や「正義」の重要性を教えるという教訓的な意味合いも持っていました。また、これらの物語は口承で伝えられる過程で、人々の不安や偏見が反映され、継母のイメージが固定化されていったと考えられます。
現代においては、継母のイメージは多様化しつつあります。社会の変化とともに、再婚家庭に対する理解が深まり、継母と子供たちの良好な関係を描いた作品も増えてきました。しかし、依然として「継母=悪役」というステレオタイプは根強く残っており、メディアや大衆文化において繰り返し描かれています。この背景には、人間の嫉妬や不安といった普遍的な感情に加え、過去の歴史的な経緯や社会構造が深く関わっていると言えるでしょう。「継母」という言葉は、単なる家族関係を表すだけでなく、社会の価値観や偏見、そして人間の心の奥底にある感情を映し出す鏡のような存在なのです。
試験傾向
この単語が直接問われることは少ないですが、長文読解で家族関係を説明する際に間接的に出てくる可能性があります。特に準1級以上では、物語やエッセイ形式の文章で家族構成が複雑な場合、理解を助ける語彙として知っておくべきです。リスニングで家族構成を説明する際に使われる可能性も考慮し、意味を理解しておきましょう。
TOEICでは、家族関係を詳細に描写する場面は少ないため、「stepmother」が直接問われる可能性は低いと考えられます。ただし、ビジネスシーンを舞台にした物語形式の文章で、登場人物の関係性を把握する必要がある場合、間接的に理解を問われる可能性があります。ビジネス関連の語彙を優先的に学習するのが効率的です。
TOEFLのアカデミックな文章では、家族関係が主題となることはまれであり、「stepmother」が直接問われる可能性は低いと考えられます。ただし、社会学や心理学関連の文章で、家族構成や人間関係について論じる際に、例として出てくる可能性はあります。アカデミックな語彙を優先的に学習するのが効率的です。
大学受験の英語長文では、物語やエッセイ形式の文章で家族関係が複雑な場合、「stepmother」が出てくる可能性があります。特に私立大学の文学部などで出題される可能性があります。文脈から意味を推測できるように、日頃から様々なジャンルの英文を読む練習をしておきましょう。また、類似の単語(例:mother-in-law)との区別も重要です。