stammer
強勢は最初の音節にあります。母音 /æ/ は日本語の「ア」と「エ」の中間のような音で、口を横に広げて発音します。「マー」の音は、日本語の「あー」よりも口を大きく開けず、軽く響かせるイメージです。最後の 'r' の音は、舌を口の中で丸めるようにして発音するとよりネイティブに近い音になります。日本語の「ア」の口の形で「ウ」と言うと近い音になります。
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どもる
言葉を滑らかに話せない状態。同じ音を繰り返したり、言葉が詰まったりする様子を表す。緊張や不安、または神経的な要因によって引き起こされることが多い。
When he stood up to speak in front of the class, he began to stammer.
彼がクラスの前で話すために立ち上がったとき、彼はどもり始めました。
※ 人前で話すとき、緊張して言葉が出にくくなる状況によく使われます。この例文では、`begin to stammer` で「どもり始める」という動作の始まりを表しています。
She stammered a little when the sudden question surprised her.
突然の質問に驚いたとき、彼女は少しどもりました。
※ 驚きやショックで言葉が詰まる様子を表しています。`a little` を加えることで、「少しだけ」というニュアンスが伝わり、その場の感情がより鮮明になります。
He tried to tell the truth, but he could only stammer his words.
彼は真実を伝えようとしましたが、言葉をどもらせることしかできませんでした。
※ 言いにくいことや秘密を話すときに、言葉がスムーズに出ない状況を表します。`stammer his words` は、「言葉をどもらせる」「どもりながら言葉を出す」という表現です。
どもり
言葉を滑らかに話せない状態そのものを指す。吃音(きつおん)とも呼ばれる。
His stammer became noticeable when he had to give a speech in front of the whole class.
クラス全体の前でスピーチをしなければならなかった時、彼のどもりが目立つようになりました。
※ この例文は、人が緊張やプレッシャーを感じたときに、一時的に「どもり」が出たり、ひどくなったりする典型的な場面を描いています。大勢の前で話すことに不安を感じる人の気持ちが伝わるでしょう。「became noticeable」で「目立つようになった」という変化を表しています。
She had a slight stammer from a young age, but it never stopped her from talking with friends.
彼女には幼い頃から少しどもりがありましたが、それが彼女が友達とおしゃべりするのを止めることはありませんでした。
※ この例文では、「stammer」がその人の特徴として、幼い頃からある状態を示しています。少しどもりがあっても、気にせず友達と話す彼女の明るい性格が想像できます。「a slight stammer」で「軽いどもり」という表現ができることも覚えておきましょう。「stop A from B」は「AがBするのを妨げる」という、よく使う表現です。
When asked a sudden question, his stammer sometimes made it difficult for him to answer quickly.
突然質問された時、彼のどもりのせいで、すぐに答えるのが難しいことが時々ありました。
※ この例文は、「どもり」が原因で、人がコミュニケーションにおいてどのような困難を感じることがあるかを示しています。不意打ちの質問に、どもりのせいで言葉が詰まってしまう状況が目に浮かびます。「made it difficult for him to answer」は「彼が答えるのを難しくした」という意味で、よく使われる便利な表現です。
コロケーション
緊張によるどもり
※ 「nervous」という形容詞が「stammer」を修飾し、どもりの原因が緊張であることを明確にします。口語表現で、面接やスピーチなど、プレッシャーのかかる状況で人がどもる様子を表現する際に使われます。単に「stammer」と言うよりも、原因を特定することで、より具体的な状況描写になります。
どもりながら話す
※ 「speak」という動詞と前置詞「with」を組み合わせることで、「どもり」が話し方に伴う特徴であることを示します。日常会話で、誰かがどもりながら話している状態を客観的に描写する際に用いられます。類似表現として "talk with a stammer" もありますが、"speak" の方がフォーマルな印象を与えます。
どもりながら謝罪する
※ 「stammer」が動詞として使われ、「apology」という名詞(謝罪)の行為を修飾します。謝罪の言葉がどもりによってスムーズに出てこない、申し訳ない気持ちと焦りが伝わるニュアンスを含みます。ビジネスシーンやフォーマルな場で、相手に誠意を伝えたい時に、あえて言葉に詰まる様子を表現することで、より深い謝罪の気持ちを示すことがあります。
わずかなどもり
※ 「slight」という形容詞が「stammer」を修飾し、どもりの程度が軽いことを示します。客観的な描写として使われ、深刻な症状ではないことを伝えたい場合に適しています。医療現場や教育現場で、患者や生徒の状態を説明する際に用いられることがあります。
どもりを克服する
※ 「overcome」という動詞が「stammer」の克服という行為を表します。努力や治療によってどもりを克服する過程を強調する際に用いられます。自己啓発や医療関連の記事で、困難を乗り越えるストーリーを語る際に使われることがあります。類似表現として "conquer a stammer" がありますが、"overcome" の方がより一般的です。
子供の頃のどもり
※ "childhood"という形容詞が"stammer"を修飾し、どもりが子供時代に始まったことを示します。過去の経験や個人的な成長について語る際に用いられます。回顧録や自伝など、個人的な物語を語る文脈でよく見られます。
何かをどもりながら言う
※ 「stammer」に副詞「out」を加えることで、言葉を絞り出すようなニュアンスを強調します。緊張や恐怖で言葉がうまく出てこない状況で、なんとか言葉を発しようとする様子を表します。サスペンス小説やドラマなどで、緊迫した状況を描写する際に効果的です。
使用シーン
心理学、言語学、医学などの分野の研究論文や講義で、症状や状態を説明する際に使用されます。例えば、「吃音(どもり)の発生メカニズムに関する研究」や「吃音を持つ患者の心理的特徴」といった文脈で登場します。比較的フォーマルな文体で使用されます。
ビジネスシーンでは、プレゼンテーションや会議など、公的な場面で、誰かの症状や特性について言及する場合に稀に使用されます。例えば、人事担当者が研修プログラムの効果を評価する際に、「参加者のコミュニケーション能力に改善が見られたが、一部に吃音の症状が残る者もいる」といった報告をする場合などが考えられます。フォーマルな文体で使用されることが一般的です。
日常会話では、吃音症を持つ人が自身の症状について話す場合や、ニュースやドキュメンタリー番組で吃音症に関する話題が取り上げられる場合に聞かれることがあります。例えば、「私の弟は子供の頃から少し吃音があるんだ」といった個人的な話や、「吃音症を持つ人々の支援活動」に関する報道などで使用されます。カジュアルな会話やフォーマルな場面の両方で使用される可能性があります。
関連語
類義語
- stutter
言葉を滑らかに話すことができず、同じ音や音節を繰り返したり、言葉を詰まらせたりする状態を指します。日常会話で広く使われます。 【ニュアンスの違い】"stammer"とほぼ同義ですが、"stutter"の方がやや一般的で、医学的な文脈でも使われます。また、"stammer"よりも口語的な印象があります。 【混同しやすい点】どちらも自動詞ですが、"stutter"の方が名詞としても使われる頻度が高いです(例:He has a stutter)。"stammer"は名詞としてはやや古風な印象を与えます。
何かを言ったり行ったりする前に、ためらったり、躊躇したりする状態を指します。物理的な発話だけでなく、行動の遅延にも使われます。ビジネス、日常会話など幅広い場面で使用されます。 【ニュアンスの違い】"stammer"は発話の障害そのものを指しますが、"hesitate"は発話の前に心理的な要因で言葉が出ない状態を表します。"hesitate"は、自信のなさ、不安、または不確実性を示唆することがあります。 【混同しやすい点】"stammer"は発話能力の問題ですが、"hesitate"は決断や行動の遅延を意味します。文脈によって意味が大きく異なるため注意が必要です。
声、歩み、自信などが弱まったり、不安定になったりする状態を指します。文学的な表現や、比喩的な意味で使われることが多いです。 【ニュアンスの違い】"stammer"が発話の途切れを指すのに対し、"falter"は声全体の弱まりや震えを意味します。また、"falter"は物理的な状態だけでなく、精神的な動揺も表します。 【混同しやすい点】"stammer"は発話に限定されますが、"falter"はより広範囲な意味を持ちます。例えば、「彼の決意は揺らいだ(His resolve faltered)」のように使われます。
- splutter
興奮や怒りなどで、唾を飛ばしながら早口で話す様子を表します。日常会話で、ややネガティブな意味合いで使われます。 【ニュアンスの違い】"stammer"は単なる発話障害ですが、"splutter"は感情的な高ぶりを伴う、制御されていない発話を示します。しばしば不満や怒りの表現として用いられます。 【混同しやすい点】"splutter"は、必ずしも発話困難を意味するわけではありません。感情的な状態を表す表現として理解する必要があります。
不明瞭な声で、ぼそぼそと話すことを指します。相手に聞こえにくいように話すニュアンスがあります。日常会話で広く使われます。 【ニュアンスの違い】"stammer"は発話の途切れや繰り返しですが、"mumble"は音量の小ささや不明瞭さを指します。"mumble"は、自信のなさ、内気さ、または秘密主義を示唆することがあります。 【混同しやすい点】"stammer"は発話能力の問題ですが、"mumble"は意図的な発話の不明瞭さを意味することがあります。発話の内容が理解できないという点で共通しますが、原因が異なります。
- drawl
ゆっくりと、母音を伸ばして話すことを指します。特にアメリカ南部の訛りを指すことが多いです。文学作品や、特定の地域性を表現する際に使われます。 【ニュアンスの違い】"stammer"は発話の途切れですが、"drawl"は発話の速度が遅いことを指します。発話の明瞭さとは関係なく、話し方の特徴を表します。 【混同しやすい点】"stammer"は発話障害ですが、"drawl"は話し方の特徴です。"drawl"は、特定の地域や社会階層に関連付けられることがあります。
派生語
- stutter
『どもる』という意味の動詞で、『stammer』とほぼ同義。ただし、『stammer』よりも口ごもる様子がより顕著で、発音が途切れるニュアンスが強い。日常会話で使われることが多い。
- stammering
『どもること』という意味の名詞または動名詞。『stammer』を動名詞化することで、行為や状態を表す。医学論文や心理学の分野で、症状や状態を表す際に用いられる。
語源
"stammer"(どもる)の語源は、ゲルマン祖語の*stam-(つっかえる、妨げる)に遡ると考えられています。これは、何かにつまずいたり、動きが妨げられたりするイメージです。古英語のstamerian(どもる)や古高ドイツ語のstamalon(つっかえる)などの形で現れ、言語的な流れが途絶える様子を表していました。日本語で例えるなら、「言葉に詰まる」という表現が近いかもしれません。言葉がスムーズに出てこず、何かに引っかかってしまうような感覚です。この「つっかえる」という根本的な意味合いが、時代を経て「どもる」という意味に特化していったと考えられます。
暗記法
「stammer(どもる)」は、単なる発話困難に留まらず、自己肯定感の欠如や社会からの疎外を象徴します。歴史的には誤解や偏見の対象となり、文学では登場人物の内面や社会の不寛容さを浮き彫りにする装置として用いられてきました。また、発言の機会を奪われた人々のメタファーとして、社会的不平等を訴える象徴ともなります。吃音への理解を深め、インクルーシブな社会を築くことの重要性を、この言葉は静かに物語るのです。
混同しやすい単語
発音が似ており、特に語尾の 'a' が曖昧母音になるため、聞き取りにくい場合があります。意味は『体力』や『持久力』であり、発音の類似性から意味も混同しないように注意が必要です。日本人学習者は、アクセントの位置(staminaは頭、stammerは最初)を意識すると区別しやすくなります。
発音が似ており、特に語中の 'mm' の連続が共通しているため、聞き間違えやすいです。意味は『夏』であり、季節を表す名詞です。文脈が大きく異なるため、注意深く聞くことが重要です。また、summer は 'サマー' とカタカナ英語として定着しているため、発音の先入観が誤解を招く可能性があります。
語尾の '-mer' の部分が共通しているため、発音の類似性から混同しやすいです。意味は『ハンマー』であり、工具を指します。特に、早口で話された場合や、音声品質が低い場合に聞き間違えやすいです。hammer は動詞として『叩く』という意味もあることを覚えておくと、stammer との区別に役立ちます。
語尾の '-mer' に加え、語頭の str- の音の並びが stammer と似ているため、視覚的にも聴覚的にも混同しやすいです。意味は『吹き流し』や『配信者』であり、全く異なる意味を持ちます。近年、ストリーミング配信が一般的になったため、カタカナ語としての「ストリーマー」のイメージが強く、発音の誤りに繋がる可能性があります。
語頭の 'stem-' の部分が共通しているため、スペルと発音の両方で混同しやすいです。意味は『茎』や『幹』であり、植物の一部を指す名詞、または『〜に由来する』という意味の動詞です。stammer は動詞または名詞ですが、stem は名詞としても動詞としても使われるため、文脈で判断する必要があります。語源的には、stem は「立つ」という意味があり、stammer とは関連性がありません。
発音の響きが似ており、特に語尾の '-ammer' が共通しているため、聞き間違えやすいです。意味は『詐欺師』であり、人を騙す人を指します。近年、詐欺の手口が多様化しているため、「スキャマー」という言葉を耳にする機会が増えており、stammer との発音の混同に繋がる可能性があります。特に、ニュースや会話の中で出てきた場合、文脈をよく理解することが重要です。
誤用例
The verb 'stammer' often requires a particle like 'out' to connect it to the content being spoken. While 'stammer an apology' isn't grammatically incorrect, it sounds somewhat incomplete. The addition of 'out' makes the sentence flow more naturally and emphasizes the act of forcing the words out despite the stammer. This reflects a more nuanced understanding of how actions and speech are often linked together in English.
The correct preposition to use with 'empathy' is 'for,' not 'to.' Many Japanese learners directly translate from phrases like '〜に同情する' (ni doujou suru), leading to errors with prepositions. While 'to' might seem logical, 'for' highlights the object *of* the empathy – the reason or person inspiring the feeling. The phrasing reflects a more idiomatic and precise understanding of emotional expression in English.
While grammatically understandable, 'stammered his testimony' sounds slightly awkward and unnatural. 'Stammer' primarily describes the manner of speaking, not the direct action of delivering testimony. A more natural phrasing uses 'stammer' to modify how the testimony was given, highlighting the difficulty the witness experienced. This shift in phrasing reflects a more sophisticated understanding of how adverbs and prepositional phrases effectively modify verbs and nouns in English, adding layers of meaning and nuance to the sentence.
文化的背景
「stammer」(どもる)という言葉は、単なる発話の困難さを示すだけでなく、自信の欠如、不安、社会的な疎外感といった、より深い心理的、社会的な障壁を象徴することがあります。歴史的に見て、吃音はしばしば知性の欠如や神経質な性格と誤解され、吃音を持つ人々は社会的な偏見に苦しめられてきました。
文学作品における吃音の描写は、登場人物の性格や内面を深く掘り下げるための重要な要素として用いられてきました。例えば、キングズ・スピーチ(The King's Speech)という映画では、ジョージ6世が吃音を克服する過程が描かれ、個人的な苦闘と公的な責任の間で葛藤する王の姿が感動的に表現されています。この映画は、吃音が単なる発話の問題ではなく、自己肯定感やリーダーシップといった重要な資質と深く結びついていることを示唆しています。また、吃音を持つキャラクターは、周囲の無理解や嘲笑に直面することで、社会の不寛容さや差別を浮き彫りにする役割を果たすこともあります。吃音は、しばしば社会的な弱者の立場を象徴し、共感や理解を促すための装置として機能するのです。
社会的な文脈において、「stammer」は、発言の機会を奪われたり、声なき声として扱われたりする人々のメタファーとしても用いられます。政治的な抑圧や社会的な不平等によって、意見を表明することが困難な状況を、「stammering voice」(途切れ途切れの声)と表現することで、その苦境をより鮮明に伝えることができます。また、吃音は、自己表現の自由やコミュニケーションの重要性を再認識させるための象徴としても機能します。吃音を持つ人々が、自身の言葉で語り、社会に参加していくことは、インクルーシブな社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。
現代社会においては、吃音に対する理解は深まりつつありますが、依然として偏見や誤解が存在することも事実です。吃音を持つ人々が、自信を持って自己表現できる社会を築くためには、教育や啓発活動を通じて、吃音に対する正しい知識を広め、共感と理解を深めることが不可欠です。「stammer」という言葉は、単なる医学的な症状を指すだけでなく、人間の尊厳や社会的な公正さといった、より普遍的なテーマを私たちに問いかける力を持っているのです。
試験傾向
この単語が直接問われることは稀ですが、準1級以上の長文読解で、人物描写や心理描写の中で間接的に使われる可能性があります。特に、会話文や物語文で、キャラクターの性格や状況を表す際に使われることがあります。語彙問題として直接問われる可能性は低いですが、読解問題対策として意味を理解しておくことが重要です。
TOEICでは、ビジネスシーンでのコミュニケーション能力が問われるため、「stammer」のような、どちらかというとネガティブな意味合いを持つ単語が直接的に問われることは少ないです。ただし、Part 7の長文読解で、顧客対応や社内コミュニケーションに関する文章の中で、間接的に言及される可能性はあります。例えば、プレゼンテーションで緊張して言葉に詰まる場面などが考えられます。しかし、頻度は非常に低いでしょう。
TOEFL iBTのリーディングセクションでは、アカデミックな内容が中心となるため、「stammer」のような口語的な表現が直接問われる可能性は低いと考えられます。ただし、心理学や社会学などの分野の文章で、コミュニケーション障害や言語に関する議論の中で、間接的に言及される可能性はあります。リスニングセクションでも同様に、講義やディスカッションで直接的に使われることは少ないですが、心理学関連の話題では言及されるかもしれません。いずれにせよ、頻度は低めです。
大学受験の英語では、「stammer」という単語が直接、語彙問題として問われる可能性は高くありません。しかし、難関大学の長文読解問題では、登場人物の心理描写や情景描写の中で、間接的に使われることがあります。例えば、小説の一節やエッセイなどで、緊張や不安から言葉に詰まる様子を表す際に使われることがあります。文脈から意味を推測できることが重要です。また、記述式の問題で、類似の意味を持つ単語(hesitate, falterなど)との使い分けが問われる可能性もゼロではありません。