snooze
母音 /uː/ は日本語の「ウ」よりもずっと長く伸ばす音です。口を少しすぼめて、リラックスして発音しましょう。語尾の /z/ は有声音なので、のどを震わせることを意識してください。「ズ」と発音する際、無声音の「ス」にならないように注意しましょう。
二度寝する
アラームなどを一時停止して、短い時間だけ再び眠る行為。怠惰さや休息を求めるニュアンスを含む。
My alarm rang, but I snoozed for ten more minutes.
目覚ましが鳴ったのに、私はあと10分二度寝してしまいました。
※ 朝、目覚ましが鳴っても、あと少しだけ寝ていたい…そんな気持ちでついつい二度寝してしまう、多くの人が経験する典型的なシーンです。「for ten more minutes」で「あと10分間」という具体的な時間が加わり、より情景が浮かびやすくなります。
On my day off, I love to snooze until late morning.
休日は、午前遅くまで二度寝するのが大好きです。
※ 休日の朝、時間を気にせずゆっくりと二度寝を満喫する、心地よい情景が目に浮かびます。「snooze」は、このようにポジティブなニュアンスで使われることもあります。「until late morning」で「午前遅くまで」と、二度寝の心地よさが伝わります。
He snoozed too long and was almost late for work.
彼は二度寝しすぎて、仕事に遅れそうになりました。
※ 二度寝が原因で、仕事や学校に遅刻しそうになる焦りのシーンです。多くの人が一度は経験するであろう、少しヒヤッとする状況が描かれています。「too long」は「長すぎる」、「almost late」は「もう少しで遅刻するところだった」という、危ない状況を表す表現です。
うたた寝
短い、軽い睡眠。特にアラームを止めて再び眠る行為を指す。
After a big lunch, my grandpa often enjoys a short snooze on the sofa.
たくさん昼食を食べた後、祖父はよくソファで短いお昼寝を楽しみます。
※ お腹がいっぱいになった後、ソファでうとうとする、誰もが経験しそうな心地よい情景です。「enjoy a snooze」で、気持ちよいうたた寝の様子が伝わります。「short snooze」で「短いお昼寝」という意味が強調されます。
I sometimes catch a quick snooze on the train during my long commute.
私は長い通勤中に、電車で時々サッとひと眠りします。
※ 通勤電車の中で、疲れてつい眠ってしまう様子が目に浮かびます。「catch a snooze」は「うたた寝をする」という、日常会話でよく使われる自然な表現です。忙しい大人の生活によくある一コマですね。
The baby took a peaceful snooze in her stroller under the warm sun.
赤ちゃんは、暖かい日差しの中でベビーカーで気持ちよさそうにうたた寝しました。
※ ポカポカとした日差しの中、ベビーカーで赤ちゃんがすやすや眠っている、穏やかで可愛らしい場面です。「take a snooze」は「うたた寝をする」という最も基本的な言い方で、赤ちゃんやペットなどにも使えます。「peaceful」のような形容詞で、うたた寝の様子を具体的に表現できます。
コロケーション
スヌーズボタンを押す
※ 目覚まし時計やスマートフォンのアラームを一時停止させる行為を指します。文字通り『スヌーズボタンを叩く』という動作を表し、朝、もう少しだけ寝ていたいという気持ちから、つい押してしまうというニュアンスが含まれます。現代生活において非常に一般的な表現で、口語で頻繁に使われます。類似表現として 'press snooze' があります。
短い仮眠、うたた寝
※ 短い睡眠、特に日中の短い休憩時間に取る仮眠を指します。 'quick' が付くことで、本格的な睡眠ではなく、短いリフレッシュのための睡眠であることを強調します。 'take a quick snooze' のように動詞 'take' と組み合わせて使われることが多いです。口語的な表現で、ビジネスシーンでは 'short nap' の方が適切かもしれません。
(短い)睡眠をとる
※ 'catch' は『捕まえる』という意味ですが、ここでは『(睡眠を)つかまえる』というニュアンスで、短い睡眠をとることを意味します。予定外の場所や状況で、短い睡眠を取るような状況で使われることが多いです。例えば、移動中の電車の中や、休憩時間などに使われます。 'get some sleep' より口語的でカジュアルな表現です。
〜を聞き逃す、見逃す、やり過ごす
※ 文字通りには『〜の間、うたた寝をする』という意味ですが、比喩的に『眠ってしまって何かを聞き逃したり、重要なことを見過ごしたりする』という意味で使われます。会議中に居眠りをして重要な決定を聞き逃した場合などに使われます。 'sleep through something' と似た意味ですが、'snooze' の方がより軽いニュアンスです。
うたた寝する、眠りに落ちる
※ 'fall into' は『〜の状態に陥る』という意味で、ここでは『うたた寝の状態に陥る』ことを表します。意図的に睡眠をとるというより、疲れていて自然と眠ってしまうような状況で使われます。 'drift off to sleep' と似た意味ですが、'snooze' の方が短い睡眠を指すことが多いです。
効果的な短い睡眠、パワーナップ
※ 'power' は『力』という意味ですが、ここでは『効果的な』という意味で、短い時間で最大限の効果を得られる睡眠を指します。集中力や生産性を高めるために意図的に行う短い睡眠を指すことが多いです。ビジネスシーンや自己啓発の文脈でよく使われます。 'power nap' とほぼ同義です。
使用シーン
学術論文では、睡眠研究や時間管理に関する文脈で稀に使用されます。例えば、睡眠習慣に関する調査研究で、被験者がアラームを止めて「二度寝する」頻度を分析する際に、"The participants reported the frequency of snoozing their alarms." のように記述されることがあります。心理学や行動経済学の研究で、自己制御の失敗例として言及されることもあります。
ビジネスシーンでは、直接的に「二度寝」について言及する機会は少ないですが、時間管理や生産性に関する議論の中で間接的に言及されることがあります。例えば、従業員の遅刻原因を分析する際に、「従業員がアラームを止めて二度寝してしまうことが遅刻の一因である可能性がある」という仮説を立てる際に、"Snoozing alarms might contribute to employee tardiness." のように用いられることがあります。また、ウェルビーイングに関する研修で、睡眠の質を向上させることの重要性を説明する際に、"Avoid snoozing to improve sleep quality." のようにアドバイスとして使われることもあります。
日常会話では、「二度寝する」ことをカジュアルに表現する際に使われます。例えば、友人との会話で「今朝、二度寝しちゃった!」と言う場合、"I snoozed this morning!" のように使います。また、睡眠に関する話題で、「スヌーズ機能」について話すこともあります。例えば、「スヌーズ機能なしでは起きられない」と言う場合、"I can't wake up without the snooze button." のように表現します。SNSなどでも、睡眠不足や朝の寝起きに関する投稿で、軽いジョークとして使われることがあります。
関連語
類義語
うたた寝をすること。軽く眠ることを指し、特に意識がぼんやりしている状態での短い睡眠に使われる。日常会話でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】"snooze"はアラームを止めて再び眠ることを含意するのに対し、"doze"は特にそのような意図や状況を伴わない、単なるうたた寝を指す。"doze"はより自然な睡眠に近いニュアンスを持つ。 【混同しやすい点】"snooze"はアラームに関連付けられることが多いが、"doze"は場所や状況を問わず、椅子に座ってなど、より広い状況で使われる。また、"doze off"のように句動詞としてもよく使われる。
昼寝や短い睡眠を意味する。意図的に取る短い休息としての睡眠を指し、疲労回復やリフレッシュを目的とすることが多い。日常会話で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】"snooze"がアラームを止めて再び眠る行為を指すのに対し、"nap"は計画的な短い睡眠を意味する。"nap"は休息の意図が強く、時間や場所をある程度定めて行うことが多い。 【混同しやすい点】"nap"は名詞としても動詞としても使えるが、"snooze"は動詞として使われることが多い。また、"take a nap"という表現が一般的。
眠り、睡眠を意味するやや古風で文学的な言葉。深い眠りや安らかな眠りを指すことが多い。日常会話よりも、詩や物語などで使われる。 【ニュアンスの違い】"snooze"が短く中断された睡眠を指すのに対し、"slumber"はより長く、深い睡眠を意味する。"slumber"は安らぎや静けさといった感情を伴うことが多い。 【混同しやすい点】"slumber"は名詞としても動詞としても使えるが、日常会話での使用頻度は低い。また、"deep slumber"のように形容詞を伴って、深い眠りを強調する表現が多い。
- drowse
まどろむ、うとうとするという意味。眠りかけの状態や、半覚醒状態を指す。日常会話ではあまり使われず、文学的な表現や医学的な文脈で見られる。 【ニュアンスの違い】"snooze"がアラームを止めて再び眠る行為を指すのに対し、"drowse"は眠りに落ちる直前の状態を指す。"drowse"は意識が朦朧としている状態に焦点を当てている。 【混同しやすい点】"drowse"は自動詞として使われることが多い。また、"drowsy"という形容詞(眠い、まどろんでいる)の方が、より一般的に使われる。
- catnap
ごく短い睡眠、仮眠を意味する。猫がするように、短時間で済ませる睡眠を指す。日常会話で使われる。 【ニュアンスの違い】"snooze"がアラームを止めて再び眠ることを指すのに対し、"catnap"は意図的に取る短い睡眠を指す。"catnap"は非常に短い時間(数分から30分程度)の睡眠を意味する。 【混同しやすい点】"catnap"は名詞としても動詞としても使える。また、"take a catnap"という表現が一般的。
寝過ごすという意味。予定していた時間よりも長く寝てしまうことを指す。日常会話で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】"snooze"がアラームを止めて再び眠ることを指すのに対し、"oversleep"は意図せず長く寝てしまうことを指す。 "oversleep"は予定を遅らせてしまうという結果を伴う。 【混同しやすい点】"snooze"は必ずしも予定を遅らせるわけではないが、"oversleep"は遅刻や予定の変更といったネガティブな結果を伴うことが多い。
派生語
- snoozer
『うたた寝する人』『居眠り常習者』を指す名詞。動詞『snooze』に『~する人』の意味を加える接尾辞『-er』が付いた形。日常会話で、特に冗談交じりに使われることが多い。目覚まし時計のスヌーズ機能を使う人を指すこともある。
- snoozy
『眠気を誘う』『うとうとしている』という意味の形容詞。動詞『snooze』に『~のような』という意味を加える接尾辞『-y』が付いた形。落ち着いた雰囲気や、眠りやすい状態を表す際に用いられる。例えば、『a snoozy afternoon (うたた寝日和の午後)』のように使う。
反意語
『目を覚ます』という意味の動詞。『snooze』が浅い眠りやうたた寝を指すのに対し、『awaken』は眠りから完全に意識を取り戻すことを意味する。日常会話だけでなく、文学作品などでも用いられる。比喩的に『感情や意識を目覚めさせる』という意味でも使われる。
- stay awake
『起きている』『眠らないようにする』という意味の句動詞。『snooze』が意図的に短い睡眠を取ることを指すのに対し、『stay awake』は眠気を我慢して起きている状態を表す。試験勉強や夜勤など、特定の目的のために眠気をこらえる状況でよく使われる。
語源
"Snooze(二度寝する、うたた寝)"の語源ははっきりとは分かっていませんが、おそらくスカンジナビア語に由来すると考えられています。古ノルド語の"snusa"(鼻を鳴らす、匂いを嗅ぐ)や、それに関連する中英語の"snuzen"(うとうとする、眠り込む)が祖先である可能性が指摘されています。これらの言葉は、浅い眠りや、眠りにつく前のぼんやりとした状態を表しており、"snooze"が持つ「うたた寝」や「二度寝」といった、完全に覚醒していない状態を表す意味合いと合致します。直接的な語源が特定されていないため、語の“物語”を明確に語ることは難しいですが、鼻を鳴らすような浅い眠りの状態から、現在の「二度寝」の意味へと発展したと推測できます。
暗記法
「snooze」は、睡眠不足の現代人が抱える甘えと葛藤の象徴。機械化で短縮された睡眠時間を、技術で「少しだけ」取り戻そうとする、切実な願いの表れです。それは時間に追われる日々の、現実逃避という名の抵抗。自己管理の難しさ、そして「もう少しだけ夢を見ていたい」という子供のような願望が込められています。しかし、その一時的な安寧は、遅刻という焦燥感を生むことも。「snooze」は、現代人の複雑な心理を映す、文化的アイコンなのです。
混同しやすい単語
『snooze』と『smooth』はどちらも母音字が 'oo' であり、語頭子音が似ているため、発音が曖昧になると混同しやすいです。smooth は『滑らかな』という意味の形容詞、または『滑らかにする』という意味の動詞です。snooze は名詞(うたた寝)または動詞(うたた寝する)なので、品詞と意味が異なります。smooth の th は有声音(/ð/)である点も異なります。
『snooze』と『snore』は、どちらも睡眠に関連する単語であり、スペルも似ているため、混同されることがあります。Snore は『いびきをかく』という意味の動詞、または『いびき』という意味の名詞です。発音も似ていますが、snooze は /z/ の音、snore は /ɔːr/ の音で終わる点が異なります。特に、語尾の 'r' の発音に注意が必要です。
'snooze' と 'loose' は、どちらも 'oo' の音が含まれ、スペルも一部類似しています。Loose は『ゆるい』という意味の形容詞で、snooze とは意味が大きく異なります。また、loose の語尾の 'se' は /s/ と発音されるのに対し、snooze の 'ze' は /z/ と発音される点も異なります。発音記号を意識して区別しましょう。
『snooze』と『lose』は、どちらも動詞であり、スペルも似ているため、混同されることがあります。Lose は『失う』という意味であり、発音は /luːz/ です。snooze と同様に語尾は /z/ の音ですが、母音の発音が異なります。文脈から意味を判断することが重要です。
'snooze' と 'ooze' は、どちらも 'oo' を含む動詞で、語尾の 'ze' も共通しているため、視覚的・聴覚的に混同しやすいです。Ooze は『しみ出る』『にじみ出る』という意味で、snooze とは意味が異なります。語源的には、古英語の wōs(液体)に由来します。
『snooze』と『soothe』は、スペルの一部が似ており、特に 'oo' の部分が共通しています。Sooth は『なだめる』『和らげる』という意味の動詞です。snooze とは意味が大きく異なります。また、soothe の 'th' は有声音(/ð/)である点も異なります。発音記号を意識して区別しましょう。
誤用例
日本語の『二度寝』という行為には、怠惰というニュアンスが付きまといがちです。しかし、英語の『snooze』は単に『アラームを一時停止する』という行為を指し、それ自体に強いネガティブな意味はありません。文脈によっては自虐的に『lazy』と表現することも可能ですが、より一般的なのは『遅刻しそう』という状況を表すことです。日本人がつい『〜だから、私は怠惰だ』という結論に飛びつきやすいのは、日本語的な価値観が影響していると考えられます。
『snooze』はアラームや通知などを一時停止するという意味であり、人に何かを知らせるという意味では使われません。おそらく、日本語の『(少し)待ってて』というニュアンスを『snooze』に込めてしまったと考えられます。この場合、『let me know』のように、明確に『知らせる』という意図を伝える表現を使うのが適切です。日本語の曖昧さを英語に直訳しようとすると、このような誤りが起こりやすくなります。
『snooze』は基本的にアラームや通知など、機械的なものに対して使われます。人が眠ってしまう場合は、『doze off』がより自然な表現です。日本人が『snooze』を『うたた寝』のような意味で捉えてしまうのは、語感の類似性からくる誤解です。また、プレゼンテーションというフォーマルな場面では、より直接的な表現を避ける傾向があるかもしれませんが、英語では状況に応じて適切な動詞を選ぶことが重要です。
文化的背景
「snooze」は、現代社会における睡眠不足と、それに対する一種の「甘え」や「先延ばし」の心理を象徴する言葉です。元々は「うたた寝」や「まどろみ」といった軽い睡眠状態を指す言葉でしたが、現代ではアラームを止めて数分だけ睡眠時間を延長する機能、そしてその行為自体を指すことが一般的になりました。
この「snooze」ボタンの普及は、技術革新とライフスタイルの変化が密接に結びついていることを示しています。産業革命以降、人々の生活リズムは機械化され、睡眠時間は短縮される傾向にありました。しかし、同時に、人々は睡眠の重要性を認識し始め、「少しでも長く眠りたい」という欲求が生まれました。Snooze機能は、このような現代人のジレンマ、つまり「時間がないけれど、少しでも睡眠を確保したい」という切実な願いの表れと言えるでしょう。
また、「snooze」には、現代社会における自己管理の難しさも反映されています。私たちは、常に時間に追われ、様々なタスクに追われています。Snoozeボタンを押す行為は、一時的に現実から逃避し、自己の欲求を優先させる行為とも解釈できます。それは、まるで子供が駄々をこねるように、ほんの数分でも良いから、もう少しだけ夢の中にいたいという願望の表れなのです。しかし、同時に、私たちはその行為が結局は自分自身を苦しめることになることも知っています。Snoozeを繰り返すことで、遅刻のリスクが高まり、焦燥感が増幅されるからです。この矛盾こそが、「snooze」という言葉が持つ現代的な意味合いなのです。
「Snooze」は、単なる睡眠延長機能の名前ではなく、現代人の睡眠に対する複雑な感情、そして自己管理の難しさを象徴する言葉として、私たちの文化に深く根付いていると言えるでしょう。それは、時間に追われる現代人の、ささやかな抵抗であり、同時に自己欺瞞でもあるのです。
試験傾向
この単語が直接問われる頻度は低いですが、会話文や長文読解で「うたた寝する」「居眠りする」といった意味で出てくる可能性があります。特に準1級以上では、文脈から意味を推測する問題で間接的に問われることがあります。
TOEICでは、直接的な語彙問題として「snooze」が出題されることは稀です。しかし、Part 3, 4の会話問題や、Part 7のビジネス文書の中で、状況を説明する語彙として使われる可能性があります。例えば、アラームをスヌーズする、休憩時間にうたた寝するといった状況で使われることがあります。
TOEFLでは、アカデミックな文脈で「snooze」が使われることはほとんどありません。会話文や日常的な状況を描写する文章でも、よりフォーマルな単語が好まれるため、出題頻度は非常に低いと考えられます。
大学受験の英語長文において、「snooze」が直接問われることは少ないでしょう。ただし、難関大学の自由英作文や、比較的平易な文章の中で、状況説明のために使われる可能性はあります。重要な単語ではないため、無理に暗記する必要はありません。