marrow
最初の母音/æ/は、日本語の『ア』と『エ』の中間のような音です。口を大きく開けて『エ』と発音するつもりで『ア』と言うと近い音になります。/r/ は舌を丸める音で、日本語のラ行とは異なります。舌先をどこにもつけずに、奥に引くように発音しましょう。最後の /oʊ/ は二重母音で、口を丸めて『オ』と発音した後、軽く『ウ』の音を加えるようにすると自然です。強勢は最初の音節にあります。
専門的な内容に関するご注意
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髄
骨の中心にある柔らかい組織。比喩的に、物事の核心や本質を指す場合にも使われる。考えや感情の最も深い部分という意味合いも含む。
The rich soup had a deep flavor from the marrow.
その濃厚なスープは、髄から出る深い味わいがありました。
※ 寒い日に温かいスープを飲んでいる情景を想像してみてください。この文では、骨付き肉から煮出された「髄(骨髄)」がスープに深いコクと風味を与えている様子を描写しています。料理の文脈で「marrow」が使われると、骨髄の豊かな味わいを指すことが多いです。
Animals often chew bones to get the nutritious marrow inside.
動物たちは、中に栄養豊富な髄があるため、よく骨をかじります。
※ 野生の動物が骨をかじっている場面を思い浮かべてください。彼らが本能的に骨の中にある「髄(骨髄)」の栄養を求めている様子が伝わります。「to get...」は「~を得るために」と目的を表す表現で、この文では動物が栄養を摂取する目的を示しています。
Our body's marrow plays a key role in making blood cells.
私たちの体の髄は、血液細胞を作る上で重要な役割を果たしています。
※ 人体の不思議について学んでいる場面です。骨の中にある「髄(骨髄)」が、私たちの体にとって不可欠な血液を作るという、非常に重要な働きをしていることを説明しています。「play a key role in ~」は「~において重要な役割を果たす」という、物事の機能や重要性を説明する際によく使われる表現です。
ズッキーニ
植物としてのズッキーニ。特に、大きく育ったものを指すことが多い。料理の材料として用いられる。
My grandma proudly showed us the huge marrow she grew in her garden.
おばあちゃんは、庭で育てた巨大なズッキーニを誇らしげに見せてくれました。
※ この例文は、家庭菜園で大きなズッキーニが育ち、それを収穫する喜びが伝わる、とても典型的な場面です。特にイギリスでは、庭でズッキーニを育てる人が多く、たまに驚くほど大きくなることがあります。「proudly」は「誇らしげに」という意味で、おばあちゃんの喜びが伝わります。
We chopped up the fresh marrow to make a delicious soup for dinner.
私たちは夕食に美味しいスープを作るため、新鮮なズッキーニを刻みました。
※ この例文は、キッチンで新鮮なズッキーニを使って料理をしている日常の場面を描いています。ズッキーニはスープや炒め物、ローストなど、様々な料理に使われるため、この使い方は非常に自然です。「chop up」は「〜を細かく切る、刻む」という意味で、料理の具体的な動作を表します。
At the market, I carefully chose a nice green marrow for my Sunday roast.
市場で、私は日曜日のロースト用に、きれいで緑色のズッキーニを慎重に選びました。
※ これは、市場やスーパーで食材を選んでいる日常的な買い物風景です。特にイギリスでは「Sunday roast」という伝統的な日曜の夕食があり、その付け合わせにズッキーニが使われることがあります。「carefully chose」は「慎重に選んだ」という意味で、良い食材を選ぼうとする気持ちが伝わります。
コロケーション
骨髄移植
※ 白血病などの治療法として確立された医療行為。骨髄にある造血幹細胞を移植することで、患者の免疫機能を回復させることを目指します。医学用語として頻繁に使われ、一般ニュースなどでも目にすることがあります。ドナー(提供者)の負担や適合性の問題など、倫理的な側面も議論されることがあります。
髄まで、心の底から、徹底的に
※ 文字通りには骨髄まで染み渡るという意味ですが、比喩的に「心の底から」「徹底的に」という強調表現として使われます。例えば、"He is a patriot to the marrow."(彼は根っからの愛国者だ)のように使います。フォーマルな場面でも使用可能ですが、やや文学的な響きを持ちます。
骨の髄まで凍える、ぞっとする
※ 寒さや恐怖で体の芯から震える様子を表す表現です。物理的な寒さだけでなく、恐怖や不安で精神的に凍りつくような感覚も表現できます。例えば、"The ghost story chilled me to the marrow."(その幽霊話は私をぞっとさせた)のように使われます。文学作品や映画などでよく見られる表現です。
社会の核心、社会の根幹
※ 骨髄が生命維持に不可欠なように、社会を支える最も重要な部分、または人々を指す比喩表現です。例えば、善良な市民や勤勉な労働者を指して使われることがあります。やや古風で、文学的な文脈で用いられることが多いです。社会学や政治学などの分野で、比喩的に用いられることがあります。
人生を精一杯生きる、人生の醍醐味を味わう
※ ヘンリー・デイヴィッド・ソローの『ウォールデン 森の生活』に由来する表現で、人生の喜びや本質を深く味わうことを意味します。物質的な豊かさよりも精神的な充実を重視する生き方を表す際に用いられます。文学的な引用として使われることが多いです。
心の奥底に、根深く
※ 感情や信念などが、心の最も深い部分に根付いている状態を表します。例えば、「人種差別意識が彼の骨の髄まで染み込んでいる」のように、根深い問題を示す際に使われます。フォーマルな文脈でも使用できますが、強い感情を伴うことが多いです。
使用シーン
生物学、医学、栄養学などの分野で、骨髄や植物の髄について議論する際に使用されます。例えば、研究論文で「骨髄移植の成功率は〜である」と記述したり、栄養学の講義で「ズッキーニは髄まで食べられる」と説明したりする際に用いられます。
ビジネスシーンでは、比喩表現として使われることがあります。例えば、プロジェクトの核心部分を指して「この計画の髄(marrow)は〜である」と表現したり、組織の根本的な問題を指摘する際に「組織の髄(marrow)まで浸透している問題」と表現したりします。ただし、直接的な意味での「髄」や「ズッキーニ」について言及する機会はほとんどありません。
日常生活では、料理の話題や健康に関する話題で登場することがあります。例えば、「ズッキーニの髄の部分が美味しい」と話したり、健康番組で「骨髄の健康を保つためには〜が重要である」と解説されたりする場面が考えられます。園芸が趣味の人がズッキーニの栽培について話すことも稀にあります。
関連語
類義語
本質、真髄、最も重要な部分を指す。抽象的な概念やアイデアに対して使われることが多い。学術的な文脈や、物事の核心を語る際に適している。 【ニュアンスの違い】"marrow"が文字通り骨髄を指すのに対し、"essence"はより抽象的で、比喩的な意味合いが強い。感情や精神、アイデアなどの本質を表す際に用いられる。 【混同しやすい点】"marrow"は具体的な物質(骨髄)を指す場合があるが、"essence"は常に抽象的な概念である。また、"essence"はしばしば「〜のessence」という形で使われる。
中心、核、物事の中核となる部分を指す。物理的な対象だけでなく、組織や問題の中心的な部分にも使われる。ビジネスや科学技術分野で頻繁に使用される。 【ニュアンスの違い】"marrow"が生命や活力の源を暗示するのに対し、"core"は構造や機能の中心を指す。問題の核心や、組織の中核メンバーなどを指す場合に適している。 【混同しやすい点】"core"はしばしば「core values(核となる価値観)」のように、複数の意味を持つ名詞を修飾する形で使われる。また、物理的な対象の「芯」を指す場合もある。
- pith
植物の髄、または物事の要点、肝心な部分を指す。植物学的な文脈や、文学的な表現で用いられることがある。日常会話での使用頻度は低い。 【ニュアンスの違い】"marrow"が栄養や生命力を連想させるのに対し、"pith"はより簡潔で、無駄のない本質を指す。比喩的に、文章や議論の核心部分を指す場合に用いられる。 【混同しやすい点】"pith"はやや古風な印象を与える単語であり、日常会話ではあまり使われない。また、植物学的な意味合いが強い点に注意が必要である。
心臓、中心、感情の中心、物事の核心を指す。比喩的に、感情や愛情、情熱の中心を表すことが多い。日常会話から文学作品まで幅広く使用される。 【ニュアンスの違い】"marrow"が生命の根源を指すのに対し、"heart"は感情や愛情といった心の中心を指す。人や場所への愛情、または問題の核心を表す場合に適している。 【混同しやすい点】"heart"は非常に多義的な単語であり、文脈によって意味が大きく異なる。例えば、「heart of the matter(事の核心)」や「take something to heart(真に受ける)」など、様々な表現がある。
魂、精神、本質、感情や個性の中核を指す。宗教的な文脈や、深い感情を表す際に用いられることが多い。文学作品や詩などで頻繁に使用される。 【ニュアンスの違い】"marrow"が生命力やエネルギーを連想させるのに対し、"soul"は精神性や感情の深さを指す。人柄や芸術作品の精神的な側面を表す場合に適している。 【混同しやすい点】"soul"はしばしば抽象的な概念を表すため、具体的な対象を指す"marrow"とは異なり、文脈によっては意味が曖昧になることがある。また、「soul music」のように、特定のジャンルを指す場合もある。
- crux
最も重要な点、難問の核心、解決困難な箇所を指す。問題解決や議論の文脈でよく使われる。ビジネスや学術的な場面に適している。 【ニュアンスの違い】"marrow"が生命や活力の源を指すのに対し、"crux"は問題や議論における最も困難で重要な点を指す。解決策を見つけるべき核心部分を示す。 【混同しやすい点】"crux"は通常、問題や議論の文脈で使用され、具体的な物質を指す"marrow"とは異なり、抽象的な概念である。また、しばしば「the crux of the matter」という形で用いられる。
派生語
- marrowbone
『骨髄骨』。marrow(髄)とbone(骨)の複合語で、髄が詰まった骨、特に食用となるものを指す。日常会話ではあまり使われないが、料理や食材に関する話題で登場する。比喩的に『本質』や『核心』を意味することも。
- marrowfat
『大粒のエンドウ豆』。marrow(髄)とfat(脂肪)の組み合わせで、脂肪分が多く、髄のように柔らかい大粒のエンドウ豆を指す。主にイギリスで使われる言葉で、日常会話よりも料理や食材に関する専門的な文脈で使われる。
- bonemarrow
『骨髄』。bone(骨)とmarrow(髄)の複合語で、骨の内部にある柔らかい組織を指す。医学、生物学、料理の分野で使われ、移植医療や造血機能の説明など、専門的な文脈で頻繁に登場する。
語源
"Marrow(髄、ズッキーニ)"の語源は、古英語の"mearg(髄)"に遡ります。これはさらにゲルマン祖語の"*mazg-(髄)"に由来し、最終的にはインド・ヨーロッパ祖語の"*mozgos(髄)"に行き着きます。この語根は、脳や骨髄といった、生物にとって重要な柔らかい組織を指す言葉として広く分布しており、例えば、古スラブ語の"mozgŭ(脳)"も同根です。英語の"mash(マッシュ)"や"mush(マッシュ)"といった、柔らかく潰れたものを意味する単語も、意味的な関連性を示唆しています。ズッキーニを意味する用法は、髄が詰まっている様子から派生したと考えられます。つまり、"marrow"は、生命の根源に関わる柔らかい組織を意味する古い言葉であり、それが派生して植物の内部組織を指すようになったのです。
暗記法
骨髄は生命の源。中世ヨーロッパでは、厳しい冬を越える滋養強壮剤として重宝され、生命力と再生の象徴でした。シェイクスピア作品では、心の奥底にある感情や欲望を「marrow」で表現。現代でも「to the marrow(髄まで)」という表現で、揺るぎない感情や信念を強調します。単なる身体的な部位ではなく、感情や価値観を表現する言葉として文化に深く根付いているのです。
混同しやすい単語
スペルが非常に似ており、'm' が 'n' に変わっただけなので、視覚的に混同しやすい。意味は『狭い』で、形容詞または動詞として使われる。発音も似ているが、最初の音が異なるため、注意して聞き分ける必要がある。
語尾の 'rrow' の部分が共通しているため、スペルミスをしやすい。意味は『鏡』で、名詞または動詞として使われる。発音も後半が似ているが、最初の音が違うため区別できる。
スペルが似ており、特に 'rrow' の部分が共通しているため、スペルミスに注意が必要。意味は『借りる』で、動詞として使われる。発音も似ているが、最初の音が異なるため、文脈で判断する必要がある。
古風な表現で『明日』という意味。現代英語ではあまり使われないが、文学作品などで見かけることがある。スペルと発音が似ているため、知らずに使うと誤解を招く可能性がある。
スペルが一部似ており、特に 'rrow' の部分が共通しているため、スペルミスをしやすい。意味は『(動物の)巣穴』または『穴を掘る』で、名詞または動詞として使われる。発音も後半が似ているが、最初の音が異なる。
古語で『傷つける』という意味があり、現代英語ではほとんど使われない。ただし、姓(Marr)として使われることがある。スペルが非常に似ているため、古い文献を読む際に混同しないように注意が必要。
誤用例
日本語の『髄』という言葉から、問題の核心を『marrow』と表現しようとするのは不自然です。『marrow』は骨髄や植物の髄を指すため、比喩的に問題の核心を表すには一般的ではありません。より適切なのは『heart』や『core』といった単語です。日本人は『髄』という漢字のイメージから直訳しがちですが、英語では比喩表現の選択が異なります。
『suck the marrow』は、骨髄を食べる行為を指しますが、フォーマルな場面や教養ある大人の会話では直接的な表現を避け、『enjoyed the bone marrow』とする方が適切です。『suck』は口語的なニュアンスが強く、上品さに欠ける可能性があります。また、骨髄を『from the chicken』とすることで、料理としての骨髄を味わっているというニュアンスを出すことができます。日本人は直接的な表現を避けようとする傾向がありますが、英語では状況に応じた婉曲表現が重要です。
『marrow』を人格や精神を表す比喩として使うのは一般的ではありません。日本語の『骨のある人』を直訳しようとして『deep marrow』とするのは不自然です。人格や精神の強さを表すには、『strong moral core』や『inner strength』といった表現が適切です。日本人は抽象的な概念を具体的な身体部位で表現しようとする傾向がありますが、英語では抽象的な概念には抽象的な表現を用いる方が自然です。文化的背景の違いから、比喩表現の選択も異なることを理解することが重要です。
文化的背景
「marrow(髄)」は、生命の源、活力、そして最も深い本質を象徴する言葉です。骨髄は文字通り骨の中心部にあり、血液細胞を生み出すことから、生命力と再生のイメージを強く喚起します。このため、「marrow」はしばしば比喩的に、物事の核心、感情の深奥、あるいは個人の本質的な強さを指す言葉として用いられてきました。
中世ヨーロッパにおいては、骨髄は栄養価が高く、貴重な食材とされていました。特に厳しい冬を乗り越えるための滋養強壮剤として重宝され、貴族や富裕層の間では、ローストした骨から髄をすくい取って食べる習慣がありました。この習慣は、骨髄が単なる食品以上の意味を持ち、生命を維持し、活力を与える源泉と見なされていたことを示しています。また、狩猟によって得られた動物の骨髄は、その動物の生命力を体内に取り込む象徴的な行為と解釈されることもあり、儀式的な意味合いを帯びることもありました。
文学作品における「marrow」は、しばしば人間の内面や感情の深さを表現するために用いられます。例えば、シェイクスピアの作品では、登場人物の心の奥底にある感情や欲望を「marrow」を使って表現することがあります。また、現代の文学作品においても、「marrow」はトラウマや喪失感といった、人間の心の最も深い部分に刻まれた経験を象徴する言葉として用いられることがあります。このように、「marrow」は単なる身体的な部位を指す言葉ではなく、人間の精神や感情の複雑さを表現するための豊かな比喩的資源として、文学の世界で活用されてきました。
現代英語においても、「to the marrow」という表現は、「骨の髄まで」「心底から」という意味で使われます。これは、感情や信念が非常に深く、揺るぎないものであることを強調する際に用いられる表現です。例えば、「He was honest to the marrow.(彼は骨の髄まで正直だった)」というように使われます。このように、「marrow」は、物理的な意味合いを超えて、感情、信念、そして人間の本質的な価値観といった、目に見えないものを表現するための強力な言葉として、私たちの文化の中に深く根付いているのです。
試験傾向
この単語は英検では出題頻度は低めです。もし出題される場合は、準1級以上の長文読解で、比喩的な意味で使われる可能性があります。
TOEICでは、この単語はほとんど出題されません。医学や生物学関連の専門的な内容が扱われる場合に、稀に登場する可能性があります。
TOEFLのリーディングセクションで、生物学や医学関連の文章で出題される可能性があります。アカデミックな文脈で、比喩的な意味で使用されることもあります。
大学受験では、医学部や生物学系の学部で出題される可能性があります。長文読解の中で、専門的な知識を問う文脈で登場することが考えられます。