英単語学習ラボ

languid

/ˈlæŋɡwɪd/(ラァングウィド)

強勢は最初の音節にあります。/æ/ は日本語の「ア」と「エ」の中間のような音で、口を少し大きく開けて発音します。/ŋ/ は舌の奥を上げて鼻から息を出す音で、直後の /ɡ/ と合わせて発音すると、より自然になります。最後の /ɪd/ は、日本語の「イ」と「エ」の中間のような音で、口を軽く開けて短く発音します。全体として、だらっとした、気だるいニュアンスを意識して発音するとより伝わりやすくなります。

形容詞

だるい

気力や体力がなく、動きが緩慢な様子。病気や疲労、退屈などによって生じる。わずかにネガティブなニュアンスを含む。

After a long hot day, I felt languid on the sofa.

長い暑い一日を終え、私はソファでだるく感じていた。

暑い日にたくさん動いた後、ソファでぐったりと体を休めているイメージです。体全体に力が入らず、だるくて動きたくない気持ちが伝わりますね。「languid」は、このように身体的な疲労や暑さによる「だるさ」を表す形容詞としてよく使われます。

She gave a languid sigh, not wanting to start work yet.

彼女はまだ仕事をしたくなくて、だるそうにため息をついた。

仕事に取り掛かるのが億劫で、思わず「はぁ〜」と気だるいため息をつく情景です。気持ちが乗らず、行動がだるい、あるいは活気がない時に使われます。「a languid sigh」のように、名詞の前に置いて「だるそうな〜」と様子を表現できます。

The afternoon sun created a languid atmosphere in the quiet cafe.

午後の日差しが、静かなカフェにけだるい雰囲気を作り出した。

午後の柔らかな日差しが差し込むカフェで、時間がゆったりと流れ、誰も急ぐことなく、全体的にけだるい雰囲気が漂っているイメージです。「languid」は人や行動だけでなく、場所や空間の「けだるい」「活気のない」雰囲気を表すのにも使われます。

形容詞

物憂い

心が晴れず、何をするのも億劫な様子。穏やかでリラックスした雰囲気だが、同時に退屈や倦怠感も含む。

On a hot summer afternoon, the cat lay on the floor in a languid pose.

暑い夏の午後、猫は床に物憂げな姿勢で横たわっていた。

夏の暑い日に、猫がだらんと寝そべっている様子を想像してください。この例文は、暑さで体が重く、けだるい様子を「languid」で表現しています。「in a languid pose」で「物憂げな姿勢で」という意味になります。

After working all day, he felt too languid to cook dinner.

一日中働いた後、彼は夕食を作るにはあまりにも物憂く感じた。

仕事で疲れて、何もする気力が残っていない状態を表しています。体は動くけれど、精神的に「だるい」「面倒くさい」という気持ちが「languid」で伝わります。「feel languid」は「物憂く感じる」という意味でよく使われる表現です。

The old town square had a languid atmosphere, with few people around.

その古い町の広場は、人通りも少なく、物憂げな雰囲気が漂っていた。

人が少なく、活気がない、静かで少し寂しいような場所の雰囲気を「languid」で表現しています。建物や場所の様子を描写する際にも使えます。「a languid atmosphere」で「物憂げな雰囲気」となります。

形容詞

のんびりした

ゆったりと時間が流れ、落ち着いている様子。リラックスした休暇や午後の日差しの中で使われることが多い。

The hot afternoon made him feel languid, so he just relaxed.

暑い午後が彼をのんびりした気分にさせたので、彼はただくつろいだ。

この例文は、暑さや疲れで「だるい」「気だるい」と感じる状況を表しています。ソファに深く沈み込み、動くのも億劫な、夏の午後の情景が目に浮かびますね。'feel languid' で「のんびりした気分になる」「だるく感じる」という、よく使われる表現です。

On Sunday morning, she enjoyed a languid pace, sipping coffee slowly.

日曜日の朝、彼女はのんびりとしたペースを楽しみ、ゆっくりとコーヒーをすすった。

この例文は、休日の朝の、焦ることなくゆったりとした時間の流れを描写しています。目覚めたばかりで、まだ頭が完全に働いていないような、心地よい「のんびり感」が伝わります。'a languid pace' で「のんびりとしたペース」という意味になり、時間の流れや行動の様子を表すのに使われます。

The languid waves gently touched the shore under the warm sun.

のんびりとした波が、暖かい日差しの下で静かに岸に触れた。

この例文は、活気がなく、ゆっくりと動く様子を表しています。力強く打ち寄せる波ではなく、静かに、優しく、まるで気だるそうに岸辺に寄せる波の情景が目に浮かびます。このように、自然の動きや状態を描写する際にも 'languid' は使われます。

コロケーション

languid air

けだるい雰囲気、のんびりとした空気

「空気」という無形のものを形容する際に用いられ、蒸し暑さや倦怠感、または優雅でゆったりとした雰囲気を表現します。夏の午後や、南国のリゾート地などを描写する際に適しています。単に「遅い」「静か」というだけでなく、どこか気怠い、力が抜けたようなニュアンスが含まれます。ビジネスシーンよりも、文学作品や旅行記などでよく見られる表現です。

languid grace

ものうげな優雅さ、気だるい美しさ

主に人物の動作や態度を形容し、優雅でありながらもどこか気だるい、余裕のある美しさを表現します。バレリーナの動きや、モデルのポージング、あるいは貴婦人の立ち居振る舞いなどを描写する際に用いられます。単なる美しさだけでなく、洗練された、余裕のある美しさを伝えるニュアンスがあります。類似表現として"effortless grace"がありますが、languid graceはさらにリラックスした、あるいは少し退廃的な美しさを暗示することがあります。

languid movement

緩慢な動き、気だるい動き

人や動物、あるいは物体の動きを形容し、ゆっくりとしていて、活気のない動きを表します。暑さで動きが鈍くなった猫や、病み上がりの人の動作などを描写する際に適しています。"slow movement"よりも、さらに倦怠感や無気力さが強調されます。医学的な文脈で、患者の動作を記録する際にも用いられることがあります。

languid smile

もの憂げな微笑み、気だるい笑顔

表情を形容し、微笑んでいるものの、どこか気だるさや憂いを含んだ表情を表します。無理に笑顔を作っているような、あるいは何かを諦めているようなニュアンスが含まれることがあります。文学作品や映画などで、登場人物の複雑な感情を表現する際に用いられることがあります。"wry smile"(苦笑い)や"forced smile"(作り笑い)とは異なり、より内面的で、諦観を含んだ感情を表します。

languid afternoon

けだるい午後、のんびりとした午後

時間帯を形容し、特に夏の暑い日の、ゆっくりと時間が過ぎていくような午後を表します。読書をしたり、昼寝をしたり、特に何をするでもなく過ごすような、リラックスした時間を描写する際に適しています。"lazy afternoon"と似た意味ですが、languid afternoonはより優雅で、洗練されたニュアンスがあります。

languidly reclining

だるそうに横たわる、気だるそうにもたれかかる

副詞的に動詞を修飾し、リラックスして、ほとんど動かない状態で横たわったり、もたれかかったりする様子を表します。ソファで本を読んでいる人や、ビーチで日光浴をしている人などを描写する際に適しています。"casually reclining"よりも、さらに無気力で、リラックスした状態を表します。

a languid pace

緩慢なペース、のろのろとした歩み

物事の進行や速度を形容し、ゆっくりとした、活気のないペースを表します。プロジェクトの進捗や、人の歩く速度などを描写する際に用いられます。"slow pace"よりも、さらに停滞感や倦怠感が強調されます。ビジネスシーンでは、ネガティブな意味合いで用いられることが多いですが、文学作品では、ゆったりとした時の流れを表現する際に用いられることがあります。

使用シーン

アカデミック

学術論文、特に文学、心理学、医学分野で、登場人物の心理状態や身体的特徴を記述する際に用いられます。例えば、文学作品の分析で「主人公のlanguidな態度は、社会への倦怠感を表している」と解釈したり、医学研究で「患者はlanguidな様子を示した」と報告したりすることがあります。文語的な表現です。

ビジネス

ビジネスシーンでは、直接的な表現を避けて、間接的に状況を説明する際に使われることがあります。例えば、プロジェクトの進捗が遅れている状況を「プロジェクトはlanguidなペースで進んでいる」と表現したり、市場の停滞を「市場はlanguidな動きを見せている」と表現したりします。ややフォーマルな文脈で使用されます。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、文学作品や映画、ドラマなどの芸術作品の内容について話す際に登場することがあります。例えば、「映画の主人公は、languidな雰囲気の人物だった」と感想を述べたり、休日の過ごし方について「今日はlanguidに過ごしたい」と表現したりすることが考えられます。やや気取った言い方になるため、親しい間柄でのみ使用するのが適切でしょう。

関連語

類義語

  • 無気力で、倦怠感があり、活動する気力がない状態を表します。医学的な文脈や、疲労困憊した状態を表す際にも用いられます。日常会話、ビジネス、学術的な文脈で使用されます。 【ニュアンスの違い】"Languid" が優雅さや魅力的な緩慢さを伴うことがあるのに対し、"lethargic" は純粋に無気力で動きが鈍い状態を指します。"Lethargic" はよりネガティブな意味合いが強く、病気や疲労による無気力を連想させます。 【混同しやすい点】どちらも無気力を表しますが、"languid" はしばしば魅力的な怠惰さを示す一方で、"lethargic" は単なる無気力状態を表します。日本語の「だるい」に近いのは "lethargic" です。

  • listless

    興味や熱意がなく、活気がない状態を表します。精神的な疲労や退屈からくることが多いです。日常会話や文学作品でよく見られます。 【ニュアンスの違い】"Languid" が身体的な緩慢さを含むのに対し、"listless" は精神的な無気力さを強調します。"Listless" は、何かに対する興味を失っている状態を表す際に適しています。 【混同しやすい点】"Languid" は動きがゆっくりしていることを意味しますが、"listless" は必ずしもそうではありません。"Listless" は、例えば、元気がない子供が遊びに誘われても乗り気でない様子などを表すのに適しています。

  • 怠惰で、働くことを嫌う状態を表します。しばしば非難的な意味合いで使用されます。ややフォーマルな文脈で見られます。 【ニュアンスの違い】"Languid" が優雅さや魅力的な緩慢さを含意する可能性があるのに対し、"indolent" は純粋に怠惰であることを強調します。"Indolent" は、特に仕事や義務を怠る場合に用いられます。 【混同しやすい点】"Languid" は必ずしも悪い意味ではなく、リラックスした状態を表すこともありますが、"indolent" は常にネガティブな意味合いを持ちます。"Indolent" は、例えば「怠惰な学生」のように、非難のニュアンスを伴って使われます。

  • 動きが遅く、活発でない状態を表します。物理的な動きだけでなく、思考や反応が遅い場合にも使われます。日常会話や技術的な文脈で使用されます。 【ニュアンスの違い】"Languid" が優雅さや魅力的な緩慢さを含むことがあるのに対し、"sluggish" は単に動きが遅い、または反応が鈍い状態を指します。"Sluggish" は、例えば、消化不良で体が重い状態や、経済の停滞などを表すのに適しています。 【混同しやすい点】"Languid" はしばしば魅力的な緩慢さを示す一方で、"sluggish" は単なる動きの遅さや停滞を表します。日本語の「動作が鈍い」に近いのは "sluggish" です。

  • enervated

    気力や体力を奪われた状態を表します。非常に疲れていて、エネルギーが枯渇している状態を指します。フォーマルな文脈や文学作品で使用されます。 【ニュアンスの違い】"Languid" が優雅さや魅力的な緩慢さを含むことがあるのに対し、"enervated" は完全にエネルギーを失った状態を強調します。"Enervated" は、病気や過労によって体力を消耗した状態を表すのに適しています。 【混同しやすい点】"Languid" は必ずしも悪い意味ではなく、リラックスした状態を表すこともありますが、"enervated" は常にネガティブな意味合いを持ちます。"Enervated" は、例えば「病気で体力を奪われた」のように、深刻な疲労を表す際に使われます。

  • 眠くて、うとうとしている状態を表します。眠気を感じている状態を指し、しばしば薬の副作用や疲労によって引き起こされます。日常会話で使用されます。 【ニュアンスの違い】"Languid" が緩慢でリラックスした状態を表すのに対し、"drowsy" は眠気を伴う状態を指します。"Drowsy" は、例えば、風邪薬を飲んだ後に眠くなる様子を表すのに適しています。 【混同しやすい点】"Languid" は必ずしも眠気を伴うわけではありませんが、"drowsy" は常に眠気を意味します。"Drowsy" は、例えば「眠そうな目」のように、眠気を直接的に表す際に使われます。

派生語

  • languor

    『倦怠(けんたい)』『ものうさ』を意味する名詞。languid の状態や性質を指し、詩や文学作品で、心地よい無気力感や静けさを表す際に用いられることが多い。日常会話よりも、やや文学的な文脈で使用される。

  • languish

    『やつれる』『活気を失う』を意味する動詞。languid の状態になることを表し、身体的な衰弱だけでなく、精神的な落ち込みや停滞も意味する。例えば、「希望を失ってやつれる」のように使われる。日常会話や文学作品で見られる。

反意語

  • 『精力的な』『活発な』を意味する形容詞。languid が示す無気力さやだるさとは対照的に、力強く活動的な状態を表す。スポーツ、ビジネス、日常生活など、幅広い文脈で使用される。languid な人が vigorous に運動を始めるといった対比で用いられる。

  • 『エネルギッシュな』『活動的な』を意味する形容詞。languid が示すエネルギーの欠如とは反対に、活力に満ち溢れている状態を表す。日常会話で頻繁に使われ、人、活動、雰囲気などを表現する際に用いられる。『languid な午後』と『energetic な朝』のように、時間帯や状況を対比させることもできる。

語源

「languid」は、ラテン語の「languidus」(弱々しい、だるい)に由来します。さらに遡ると、「languēre」(弱る、しぼむ、元気がなくなる)という動詞に行き着きます。この「languēre」は、植物がしおれていく様子や、人が病気で弱っていく様子を表す言葉でした。つまり、「languid」は、もともと生命力や活力が失われた状態を意味していたのです。日本語で例えるなら、「生気が薄れる」といったイメージが近いでしょう。現代英語では、この意味合いが拡張され、単に「だるい」「物憂い」「のんびりした」といった、より穏やかな状態を表すようになりました。しかし、語源を辿れば、もともとはもっと深刻な、生命の衰えを意味する言葉だったということがわかります。

暗記法

「languid」は、耽美主義が花開いた19世紀末、退廃美を象徴する言葉として愛されました。社会への倦怠、過剰な感受性…。オスカー・ワイルドの作品に登場する人物像は、まさにこの言葉を体現しています。富裕層の倦怠感、夏の気だるさ…。「languid」は単なる無気力ではなく、洗練された美意識と倦怠感が入り混じった、特別な感情を表現するのです。

混同しやすい単語

languish

『languid』とスペルが非常に似ており、語尾の '-id' と '-ish' の違いしかありません。意味も関連しており、『languish』は『活気がなくなる、やつれる』といった意味の動詞です。発音も似ているため、文脈で判断する必要があります。特に、文章を書く際にスペルミスに注意が必要です。

『languid』と語尾の '-id' が共通しており、発音も似ています。意味は『液体』であり、名詞または形容詞として使われます。スペルと発音の類似性から、特に聞き取りの際に混同しやすいです。語源的には、『liquid』はラテン語の『liquere(液状である)』に由来し、一方『languid』はラテン語の『languere(弱まる)』に由来します。

torpid

『languid』と同様に、気だるさや不活発さを表す形容詞であり、意味が似ているため混同しやすいことがあります。ただし、『torpid』はより強い無気力状態、冬眠状態などを指すことが多いです。発音も少し似ていますが、スペルは異なります。意味のニュアンスの違いに注意が必要です。

limpid

スペルと発音がいくらか似ており、特に語尾の '-id' が共通しています。『limpid』は『透明な、澄んだ』という意味で、『languid』の持つ『だるい、元気がない』という意味とは大きく異なります。視覚的な類似性からスペルミスに注意し、文脈から意味を判断することが重要です。

lumbered

スペルは大きく異なりますが、発音の印象がいくらか似ている可能性があります。また、『lumbered』は『のしのし歩く、重そうに動く』という意味で、動きの緩慢さを表す点で『languid』のニュアンスと関連付けられることがあります。『languid』が『元気がない様子』を表すのに対し、『lumbered』は『動きが鈍重な様子』を表すという違いを意識しましょう。

flagged

直接的なスペルや発音の類似性はありませんが、『flagged』という単語が『弱まる、元気がなくなる』という意味を持つ場合があり、意味的なつながりで『languid』と混同される可能性があります。例えば、「My energy flagged」のように使われます。『languid』は形容詞で、『flagged』は動詞であるという品詞の違いに注意が必要です。

誤用例

✖ 誤用: The languid student was always late to class because he enjoyed sleeping.
✅ 正用: The indolent student was always late to class because he enjoyed sleeping.

『languid』は『だるい』『気だるい』といった意味合いが強く、単に『怠惰』であることを表すには不適切です。日本語の『のんびりした』『気楽な』といったニュアンスから安易に『languid』を選んでしまうケースが見られますが、『indolent』の方が適しています。『languid』は、例えば夏の暑さで体が重い、病み上がりで元気がない、といった一時的な状態を表すのに適しています。文化的な背景として、英語では『怠惰』をストレートに表現する言葉が複数存在し、状況に応じて使い分ける必要があります。

✖ 誤用: She gave a languid performance at the board meeting, barely speaking.
✅ 正用: She gave a lackluster performance at the board meeting, barely speaking.

『languid』は動きや態度が緩慢であることを指し、パフォーマンスの質が低いことを表すには不適切です。彼女が会議でほとんど発言しなかったことから、パフォーマンスが『活気がない』『精彩を欠く』と解釈し、『lackluster』を用いるのが適切です。日本人が『languid』を誤用する背景には、『元気がない』状態全般を『languid』で表現しようとする傾向があります。英語では、状態を表す形容詞はより細分化されており、文脈に合った適切な単語を選ぶ必要があります。日本語の『元気がない』という曖昧な表現をそのまま英語に直訳しようとせず、具体的な状況を考慮することが重要です。

✖ 誤用: The languid economy finally started to recover.
✅ 正用: The stagnant economy finally started to recover.

『languid』は人や動物の動きが緩慢であることを表すことが多く、経済状況に対して使うと不自然です。経済が停滞している状態を表すには『stagnant』が適切です。日本人が『languid』を経済状況に使う誤用は、『活気がない』という日本語のイメージから直接翻訳しようとする際に起こりやすいです。しかし、英語では経済状況には別の語彙が用いられます。『languid』は、例えば『languid summer afternoon(気だるい夏の午後)』のように、感覚的な経験に関連する形容詞として使うのが一般的です。経済のような抽象的な概念には、より専門的な語彙を用いるのが適切です。

文化的背景

「languid」は、優雅さと倦怠感、洗練された退廃という相反するイメージを内包する言葉です。19世紀末の耽美主義や世紀末文学において、社会への倦怠や過剰な感受性を表現するキーワードとして多用され、退廃美を象徴する語として定着しました。

ヴィクトリア朝時代、産業革命の進展と物質的な豊かさの反面、社会は閉塞感に満ちていました。芸術家や知識人の中には、そうした社会の抑圧から逃れ、美や快楽を追求する人々が現れました。彼らは、伝統的な価値観や道徳を否定し、退廃的な美意識を追求しました。オスカー・ワイルドの作品に登場する人物像は、まさに「languid」という言葉が持つイメージを体現しています。ワイルド自身もまた、社会の規範に縛られない自由な生き方を追求し、その耽美的なライフスタイルは多くの人々に影響を与えました。

また、「languid」は、しばしば貴族階級や上流階級の人物描写に用いられます。彼らは、生まれながらにして富と権力を持ち、労働の必要がないため、退屈と倦怠感に苛まれています。そのため、彼らの言動はしばしば無気力で、退廃的な雰囲気を漂わせます。このような人物像は、文学作品や映画において、社会批判の対象として描かれることもあります。例えば、映画『華麗なるギャツビー』に登場するデイジー・ブキャナンは、美しくも退屈な生活を送る女性として描かれており、「languid」という言葉が彼女の人物像を象徴的に表現しています。

現代においても、「languid」は、夏の暑さや、休暇中のリラックスした状態を表す言葉として用いられます。しかし、その根底には、退廃的な美意識や、社会への倦怠感といった、歴史的な背景が潜んでいます。この言葉を使う際には、単に「だるい」「気だるい」といった意味だけでなく、その背後にある文化的ニュアンスを理解することが重要です。それは、単なる無気力ではなく、洗練された美意識と倦怠感が入り混じった、複雑な感情なのです。

試験傾向

英検

1. **出題形式**: 語彙問題、長文読解

2. **頻度と級・パート**: 準1級以上でまれに出題。1級で頻度が高まる。

3. **文脈・例題の特徴**: 文学的な文章や説明文で、人物描写や情景描写に用いられることが多い。

4. **学習者への注意点・アドバイス**: 「だるい」「気だるい」といったネガティブな意味合いだけでなく、「穏やかな」「ゆったりとした」といったニュアンスも含むことを理解する。類義語の「lethargic」や「listless」との使い分けに注意。

TOEIC

1. **出題形式**: 長文読解(Part 7)

2. **頻度と級・パート**: 出題頻度は低め。

3. **文脈・例題の特徴**: ビジネスシーンよりも、旅行やレジャー関連の記事で使われることがある。リゾート地の描写など。

4. **学習者への注意点・アドバイス**: ビジネス文脈ではあまり使われないため、TOEIC対策としては優先順位は低い。ただし、読解の際に意味がわからなくても文脈から推測できるようにしておく。

TOEFL

1. **出題形式**: 長文読解

2. **頻度と級・パート**: 比較的頻出。

3. **文脈・例題の特徴**: アカデミックな文章、特に文学、歴史、社会科学分野で、人物の心理状態や社会状況を描写する際に用いられる。

4. **学習者への注意点・アドバイス**: 文脈によって「無気力な」「活気のない」という意味と「ゆったりとした」「穏やかな」という意味の両方があり、どちらの意味で使われているかを正確に判断する必要がある。また、TOEFLでは類義語や反意語を問う問題も出題されるため、関連語彙も合わせて学習する。

大学受験

1. **出題形式**: 長文読解、空所補充

2. **頻度と級・パート**: 中堅以上の大学で出題される可能性あり。

3. **文脈・例題の特徴**: 物語文、評論文など、幅広いジャンルの文章で使われる。人物の性格描写や情景描写に用いられることが多い。

4. **学習者への注意点・アドバイス**: 単語の意味だけでなく、文脈の中でどのようなニュアンスで使われているかを理解することが重要。特に、比喩表現や抽象的な表現で使われる場合があるため、文脈全体を把握する必要がある。また、類義語や対義語も合わせて学習することで、語彙力を高めることができる。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

本サイトは学習用途を想定しており、専門家の監修を受けていません。 正確性には留意していますが、誤りに気付いた場合はフォームからご連絡ください。