interrogative
強勢は 'rog' の部分にあります。最初の 'i' は、日本語の『イ』よりも曖昧な、口を軽く開いた『イ』に近い音です。't' は母音に挟まれると、アメリカ英語では軽くはじかれる音([ɾ])になることが多いですが、ここでは比較的はっきりと発音されます。最後の '-tive' は、日本語の『イヴ』よりも唇を丸めず、弱く短く発音します。
質問する
質問の形を取る、または質問の性質を持つことを意味します。単に情報を求めるだけでなく、疑問を投げかける、問い詰めるニュアンスを含みます。例:an interrogative sentence(疑問文)
When the boy saw the strange box, he gave it an interrogative glance.
少年が奇妙な箱を見たとき、彼は質問するような視線を送った。
※ この例文では、少年が珍しい箱を見て「これは何だろう?」と心の中で問いかけている様子が伝わります。「interrogative glance」で「質問するような視線」となり、好奇心や疑問を感じている場面で使われます。
She asked me why I was late in an interrogative tone.
彼女は質問するような口調で、なぜ私が遅れたのか尋ねた。
※ ここでは「interrogative tone」で「質問するような口調」を意味します。相手に何かを尋ねる時、単に聞くのではなく、少し探るような、あるいは理由を求めるようなニュアンスが込められています。
The detective's voice had an interrogative edge as he questioned the suspect.
刑事の声には、容疑者を尋問する際に質問するような鋭さがあった。
※ 「interrogative edge」は「質問するような鋭さ」という意味で、特に警察の尋問など、情報を引き出すための強い質問のニュアンスを表します。相手から答えを引き出そうとする真剣な態度が感じられます。
疑問詞
疑問詞(who, what, where, when, why, howなど)を指します。文中で質問をするために使われる語です。
The teacher explained that 'who' is an interrogative word used for asking about people.
先生は「who」が人について尋ねるための疑問詞だと説明しました。
※ この例文は、学校の教室で文法の授業を受けている情景を描いています。「interrogative」は「疑問詞」という意味の文法用語なので、このように先生が説明する場面は非常に典型的です。質問文の初めによく来る「Who」「What」「Where」などが「interrogative」にあたります。
She carefully circled the interrogative in her essay to correct her grammar mistake.
彼女は文法の間違いを直すために、自分のエッセイの中の疑問詞に注意深く丸をつけました。
※ これは、英語の宿題や作文を自分で見直したり、先生に添削してもらったりする場面です。学習者が自分の間違いを見つけ、それを修正しようと努力している様子が伝わります。「interrogative」は文法的な要素を指すため、このように間違いを特定する文脈で自然に使われます。
Can you find the interrogative in this question: 'Where did you go yesterday?'
この質問文「昨日どこに行ったの?」の中の疑問詞を見つけられますか?
※ この例文は、友達や先生と一緒に英語の勉強をしている場面や、誰かに英語の質問をしている場面をイメージさせます。相手に文法要素を特定してもらう、ごく自然な問いかけです。質問を作るための単語(What, When, Where, Who, Why, Howなど)が「interrogative」(疑問詞)と呼ばれます。
コロケーション
疑問代名詞
※ 「who」「what」「which」「whose」「whom」などの、質問をする際に用いられる代名詞を指します。文法用語として用いられ、英語の文法構造を理解する上で基本となる概念です。例えば、「Who is that?(あれは誰ですか?)」のように、文の主語や目的語を尋ねる役割を果たします。日常会話だけでなく、文章構造を分析する学術的な文脈でも頻繁に使用されます。
疑問形容詞
※ 名詞を修飾して疑問を表す形容詞で、「what」や「which」が該当します。疑問形容詞は、どの名詞について質問しているのかを明確にする役割を果たします。例えば、「Which car is yours?(どの車があなたの車ですか?)」のように、特定の範囲から選択肢を絞り込むニュアンスを含みます。文法用語として、英語の構造を理解する上で重要です。
疑問副詞
※ 「when」「where」「why」「how」などの、動詞、形容詞、または文全体を修飾して疑問を表す副詞です。疑問副詞は、時、場所、理由、方法などを尋ねる際に用いられます。例えば、「Why are you late?(なぜ遅れたのですか?)」のように、行動の理由や原因を尋ねる場合に使用します。日常会話やビジネスシーンなど、幅広い場面で使用されます。
疑問文
※ 質問の形をとる文のことで、語尾に疑問符(?)を伴います。疑問文は、情報を求めるために使用され、肯定疑問文、否定疑問文、選択疑問文など、さまざまな形式があります。例えば、「Are you ready?(準備はできましたか?)」のように、相手に確認を求める場合に使用します。英語のコミュニケーションにおいて、基本的な文型の一つです。
疑問法
※ 動詞の活用形や語順によって疑問を表す文法上の区分です。英語では、助動詞やbe動詞を主語の前に置くことで疑問文を作ります。例えば、「Can you help me?(手伝ってくれますか?)」のように、依頼や許可を求める場合に使用します。文法用語として、英語の構造を理解する上で重要な概念です。
質問を投げかける
※ 「pose」は「提示する」「提起する」という意味で、「an interrogative」は質問を意味します。フォーマルな場面や、議論、調査などで、質問を公式に提起する際に使われます。例えば、会議で「I'd like to pose an interrogative to the panel.(パネリストの方々に質問を投げかけたいと思います。)」のように使われます。単に「ask a question」と言うよりも、やや形式ばった、知的な印象を与える表現です。
使用シーン
言語学、特に統語論や意味論の講義や論文で頻繁に使われます。「interrogative pronoun(疑問代名詞)」や「interrogative sentence(疑問文)」といった用語は、研究発表や学術的な議論で不可欠です。学生が論文を執筆する際にも、疑問詞の分類や機能について言及する際に使用します。
ビジネスシーンでは、市場調査や顧客アンケートの結果を分析する際に、「疑問形式の質問が〜」といった形で、フォーマルな報告書やプレゼンテーション資料で用いられることがあります。しかし、日常的なビジネス会話では、より平易な表現が好まれる傾向があります。
日常会話で「interrogative」という単語を直接使うことはほとんどありません。しかし、文法や言語に関する話題になった際に、知識として言及されることがあります。例えば、「英語の授業で疑問詞をinterrogative wordsって習ったよね」のように、過去の学習経験を振り返る際に使われる程度です。
関連語
類義語
- questioning
質問すること、疑問を抱くことを意味する。より一般的な語で、日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使われる。名詞、動詞、形容詞として使用可能。 【ニュアンスの違い】"Interrogative"よりも広い意味を持ち、必ずしも文法的な質問形式を指すとは限らない。むしろ、態度や行動が疑問を投げかけているような状況も含む。"Interrogative"は文法用語として使われることが多い。 【混同しやすい点】"Questioning"は、単に質問することだけでなく、疑念や不信感を抱く意味合いでも使われる点。"interrogative"は文法的な質問形式に限定される。
好奇心が強く、色々なことを知りたがる様子を表す。人や態度を形容する形容詞として用いられる。肯定的な意味合いと否定的な意味合いの両方を持つ。 【ニュアンスの違い】"Interrogative"が質問形式そのものを指すのに対し、"inquisitive"は質問をする人の性質や態度を表す。文法的な意味合いは含まない。 【混同しやすい点】"Inquisitive"は、詮索好きで、プライベートなことにまで立ち入ろうとするニュアンスを含むことがある点。文脈によっては失礼な印象を与える可能性がある。
- querying
疑問を投げかけること、質問することを意味する。動詞または名詞として使用される。主にビジネスや技術的な文脈で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"Interrogative"が文法用語として質問の形を指すのに対し、"querying"は情報や回答を求める行為そのものを指す。データベースへの問い合わせなど、特定の目的を持った質問に使われることが多い。 【混同しやすい点】"Querying"は、単に質問するだけでなく、データの検索や検証を目的とする場合が多い点。より専門的な文脈で使用される。
- probing
徹底的に調べること、探求することを意味する。比喩的に、隠された情報を引き出すために質問攻めにすることを指す場合もある。形容詞または動詞として使用される。 【ニュアンスの違い】"Interrogative"が形式的な質問を指すのに対し、"probing"はより深く、詳細な情報を引き出すための質問や調査を意味する。心理的な探り合いや、犯罪捜査などで用いられる。 【混同しやすい点】"Probing"は、相手に圧力をかけたり、不快感を与えたりするニュアンスを含む場合がある点。慎重な言葉遣いが求められる。
- interrogatory
尋問の、質問の、という意味を持つ形容詞。法律用語として、書面による質問状を指す場合もある。非常にフォーマルな場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"Interrogative"とほぼ同義だが、より法律や公式な文脈で使用される傾向がある。日常会話ではほとんど使われない。 【混同しやすい点】日常会話ではほとんど使用されないこと。法律関係者以外は"interrogative"で十分対応できる。
調査の、研究の、という意味を持つ形容詞。事件や不正などを調査する際に用いられる。ニュース報道や学術論文などでよく見られる。 【ニュアンスの違い】"Interrogative"が質問の形式を指すのに対し、"investigative"はより広範な調査活動全体を指す。質問はその調査の一環として行われる。 【混同しやすい点】"Investigative"は、質問だけでなく、証拠収集や分析など、多岐にわたる調査活動を含む点。質問はあくまでその一部である。
派生語
『質問する』という意味の動詞。「inter-(間に)」+「rogare(尋ねる)」という語源から、『相手の間に立ち入って尋ねる』というニュアンス。警察の尋問や、詳細な質問を行う場面で使われる。日常会話よりは、フォーマルな場面や報道で使われることが多い。
『尋問』『質問』という意味の名詞。動詞のinterrogateに名詞化接尾辞「-ion」が付いた形。警察の取り調べや、調査における質問行為を指す。学術論文や報道記事でよく見られる。
- interrogator
『尋問者』という意味の名詞。動詞interrogateに「~する人」という意味の接尾辞「-or」が付いた形。尋問を行う人を指し、警察官や調査員などが該当する。小説や映画などフィクションでも頻繁に登場する。
反意語
- declarative
『断定的な』『宣言的な』という意味の形容詞。interrogativeが質問の性質を表すのに対し、declarativeは何かを明確に述べる性質を表す。文法用語としても使われ、平叙文(declarative sentence)のように、事実や意見を述べる文を指す。学術的な文脈や、文法説明でよく用いられる。
- assertive
『断言的な』『積極的な』という意味の形容詞。interrogativeが相手に情報を求める姿勢を示すのに対し、assertiveは自分の意見を強く主張する姿勢を示す。ビジネスシーンや自己啓発の文脈でよく使われる。
『肯定的な』という意味の形容詞。質問に対して肯定的な返答をする、または肯定的な意見や態度を示す場合に用いられる。議論や会議などで、賛成意見を述べる際に使われることが多い。interrogativeが疑問を投げかけるのに対し、affirmativeは肯定的な立場を明確にする。
語源
"interrogative」は、「質問する」や「疑問詞」といった意味を持つ英単語です。その語源はラテン語の「interrogare」(質問する、尋ねる)に由来します。これは、「inter-」(間に、~の中に)と「rogare」(尋ねる、求める)という二つの要素から構成されています。「inter-」は、例えば「international(国際的な)」のように、「~の間」や「~の中」といった関係性を示す接頭辞です。「rogare」は、「要求する」「請う」といった意味合いを持ち、ここから「rogation(祈願)」などの単語が派生しています。つまり、「interrogative」は、文字通りには「(相手の心や考えの)中に尋ね求める」という意味合いを含んでいると言えます。相手に質問を投げかけ、その答えを引き出すというイメージを持つと、記憶に残りやすいでしょう。
暗記法
「interrogative」は単なる質問ではない。中世の異端審問では、権力による思想統制の道具となり、カフカの小説では不条理な社会における個人の無力さを象徴した。しかし啓蒙思想以降、知識獲得の手段として再評価され、ソクラテスの問答法のように思考を刺激する触媒にもなった。現代社会では倫理的な問題も孕み、権力との関係において常に注意が必要な言葉。真実の探求と抑圧、両義性を持つ象徴なのだ。
混同しやすい単語
『interrogative』とスペルが長く、接頭辞 'in-' の有無、'operative' と 'rogative' の類似性から混同しやすい。意味は『作動しない』で、正反対の意味になる場合もある。日本語の『~的』と『~性』のような抽象度の違いを意識すると良い。
語尾の '-tive' が共通しているため、スペルミスや意味の混同が起こりやすい。『解釈的な』という意味で、質問や尋問とは異なる。ただし、質問に対する解釈という文脈では意味が近くなる場合もあるので注意が必要。
動詞形であるため、品詞が異なる。『尋問する』という意味で、形容詞の『interrogative』とは用法が異なる。動詞と形容詞の違いを意識し、文脈で判断することが重要。
接頭辞 'pre-' の有無と、語尾の '-rogative' の類似性からスペルミスしやすい。『特権』という意味で、質問とは全く異なる概念。語源的には『先に(pre-)要求する(rogare)』という意味合いがあり、要求するという点で『interrogative』と間接的な繋がりがある。
存在しない単語だが、『arrogant(傲慢な)』と『interrogative』を混ぜてスペルミスする可能性がある。意味も全く異なるため注意が必要。『arrogant』の語源は『~を要求する』という意味のラテン語に由来し、『interrogative』と語源的なつながりがあることを知っておくと記憶の助けになる。
語尾の '-ative' が共通しており、スペルミスしやすい。『派生的な』という意味で、質問とは異なる。ただし、『interrogative』な要素から派生した何か、という文脈では関連性が出てくる場合もある。
誤用例
『interrogative』は質問形式や尋問的な状況を指し、漠然とした『探求的な』『知りたがりな』雰囲気に対して使うのは不自然です。日本人が『interrogative』を『質問好きの』といったニュアンスで捉えがちなのは、ラテン語源の接頭辞『inter-』(〜の間)から『相互的な質問』を連想するためと考えられます。単に知的好奇心を刺激する状況を表すには、『inquisitive』が適切です。また、この誤用は、日本語の『インタラクティブ』という言葉が、英語の『interactive』よりも広範な意味で使われる傾向があることにも影響されている可能性があります。
『interrogative』は質問を発するような、言葉を伴うニュアンスが強い単語です。視線だけで何かを問い詰めるような状況には適していません。より適切には、注意深く観察し、評価する意味合いを持つ『scrutinizing』を使用します。日本人は、視線によるコミュニケーションを言葉によるコミュニケーションよりも重視する傾向があり、『interrogative』を『何かを問いかけているような』と広く解釈しがちですが、英語ではより直接的な質問行為に結びつけて理解されるため、注意が必要です。また、日本語の『疑いの目』を直訳的に『interrogative eyes』としてしまうのも不自然です。
『interrogative』は質問を多用する、あるいは尋問のような口調の講義を意味し、必ずしも聴衆を引き込むような講義とは限りません。聴衆の興味を引きつけ、積極的に参加させるような講義を表すには、『engaging』が適切です。日本人が『interrogative』を『双方向的な』講義と捉えがちなのは、教育現場での『アクティブラーニング』の普及に伴い、『質問』と『能動的な学び』が強く結びついているためと考えられます。しかし、英語では『interrogative』はあくまで質問の形式に焦点を当て、必ずしも聴衆の積極性を意味するわけではありません。講義の質を表す場合は、より広い意味で魅力的な『engaging』が適しています。
文化的背景
「interrogative(疑問の)」という言葉は、単に質問を表すだけでなく、権力、知識、そして真実をめぐる探求の象徴でもあります。尋問という行為は、時に真実を明らかにするための手段として、また時に抑圧的な権力行使の道具として、文化史の中で複雑な役割を担ってきました。
中世ヨーロッパにおける異端審問は、「interrogative」という言葉が持つ負の側面を浮き彫りにします。宗教的権威は、尋問という名の元に、人々の信仰を試しました。拷問や脅迫を用いて自白を引き出す様は、真実の探求とは程遠く、権力による思想統制の残酷な行使でした。この時代、interrogativeは、自由な思考を抑圧し、異質な価値観を排除するための道具として機能したのです。文学作品においても、例えばフランツ・カフカの『審判』では、主人公が理由もわからぬまま尋問を受け、自己の存在意義を問い詰められる様子が描かれています。ここでのinterrogativeは、不条理な社会構造における個人の無力さを象徴していると言えるでしょう。
一方で、啓蒙思想の時代以降、interrogativeは知識獲得の重要な手段として再評価されました。科学的な探究は、自然現象に対する疑問から始まり、実験や観察を通じて答えを導き出すプロセスそのものがinterrogativeの精神を体現しています。哲学においても、ソクラテスの問答法は、対話を通じて相手に自らの無知を自覚させ、真理へと導くための方法として知られています。この文脈におけるinterrogativeは、単なる質問ではなく、思考を刺激し、新たな視点を開くための触媒としての役割を担っているのです。
現代社会においては、ジャーナリズムにおけるインタビューや、法廷における証人尋問など、様々な場面でinterrogativeが用いられます。しかし、その背後には常に倫理的な問題が潜んでいます。プライバシーの侵害、偏った情報の誘導、尋問技術の濫用など、interrogativeは常に権力との関係において注意深く扱われるべき言葉なのです。したがって、「interrogative」という言葉を理解することは、単に文法的な構造を把握するだけでなく、社会における権力構造、知識のあり方、そして倫理的な責任について深く考察することにつながると言えるでしょう。
試験傾向
この単語が英検で直接問われることは少ないですが、準1級以上の長文読解で、文章の内容理解を深めるために知っておくと役立つことがあります。特に、疑問詞や疑問文に関連する文脈で出てくる可能性があります。
TOEICで「interrogative」という単語が直接問われる可能性は低いですが、文法問題や長文読解で、間接疑問や疑問詞に関する知識が問われることがあります。ビジネスシーンで質問や調査を行う文脈で登場する可能性はあります。
TOEFLのアカデミックな文章では、「interrogative」が、研究や調査における質問、問いかけを説明する文脈で使われることがあります。読解問題で、文章全体の論理構造を把握する上で重要なキーワードとなることがあります。
大学受験の英文読解では、難関大学を中心に「interrogative」が使用されることがあります。特に、哲学、社会学、言語学などのテーマで、問いや探求の方法を説明する文脈で登場する可能性があります。文脈から意味を推測する能力が求められます。