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enzyme

/ˈɛnzaɪm/(エーンザイム)

第1音節 /ˈɛn/ の発音に注意。日本語の「エ」よりも口を少し横に開いて、短く発音します。/z/ の音は、日本語の「ザ」よりも少し弱く、舌を震わせるイメージで発音するとよりネイティブに近い音になります。最後の /m/ は、口を閉じて発音し、鼻に抜ける音を意識しましょう。強勢は最初の音節にあります。

専門的な内容に関するご注意

このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。

名詞

酵素

生体内で特定の化学反応を促進するタンパク質。消化、代謝など生命維持に不可欠な役割を果たす。カタカナ語として広く認知されているが、あえて平易な表現は避けた。

After eating, a special enzyme in your stomach helps digest the food.

食後、胃の中の特別な酵素が食べ物を消化するのを助けます。

この例文は、私たちが毎日経験する「消化」という、酵素の最も基本的な働きを描写しています。食事を終え、体が食べ物を分解して栄養を取り込むプロセスに、目に見えない酵素が重要な役割を果たしている情景が目に浮かびますね。「help + 動詞の原形」で「~するのを助ける」という、よく使う表現です。

This enzyme helps bacteria turn milk into delicious yogurt.

この酵素は、バクテリアが牛乳を美味しいヨーグルトに変えるのを助けます。

ヨーグルト作りは、酵素の働きを身近に感じられる良い例です。牛乳が固まってヨーグルトになる「変化」の裏には、酵素の力があるという発見の喜びや驚きが伝わります。「turn A into B」は「AをBに変える」という意味で、様々な変化を表現するのに役立ちます。

Scientists found a new enzyme that could help treat diseases.

科学者たちは、病気を治療するのに役立つ可能性のある新しい酵素を発見しました。

この例文は、酵素が科学研究や医療分野でいかに重要であるかを示しています。研究室で新しい発見がなされ、それが人類の健康に貢献するかもしれないという期待感が伝わるでしょう。「that could help...」の部分は「~するのを助ける可能性のある」という意味で、未来の可能性について話すときによく使われます。

コロケーション

enzyme activity

酵素活性

酵素が触媒として働く能力、つまり化学反応を促進する度合いを指します。生物学、生化学、医学分野で頻繁に使われ、特定の条件下(温度、pHなど)での酵素の働きを定量的に評価する際に重要です。例えば、「高い酵素活性」は、その酵素が効率的に反応を促進していることを意味します。学術論文や研究発表でよく見られる表現です。

enzyme kinetics

酵素反応速度論

酵素が関与する反応の速度を研究する分野を指します。酵素反応のメカニズムや、阻害剤、活性化剤などが反応速度に及ぼす影響を理解するために不可欠です。Michaelis-Menten kinetics(ミカエリス・メンテン式)などの数理モデルを用いて解析されます。高度な生物化学や薬学の研究で用いられる専門的な表現です。

enzyme inhibition

酵素阻害

酵素の活性が阻害される現象を指します。阻害剤(inhibitor)と呼ばれる物質が酵素に結合し、その機能を妨げることで起こります。医薬品開発において、特定の酵素を阻害することで病気の進行を抑制する戦略が用いられます。競争的阻害、非競争的阻害などの種類があります。研究論文や医学系の記事で頻繁に見られます。

digestive enzyme

消化酵素

食物の消化を助ける酵素の総称です。アミラーゼ(炭水化物)、プロテアーゼ(タンパク質)、リパーゼ(脂肪)などが代表的です。これらの酵素は、食物をより小さな分子に分解し、体内で吸収できるようにします。健康に関する記事や栄養学の分野でよく用いられる表現です。例えば、「消化酵素サプリメント」といった形で使われます。

enzyme deficiency

酵素欠乏症

特定の酵素が遺伝的な原因などで不足している状態を指します。これにより、特定の代謝経路が正常に機能せず、様々な疾患を引き起こす可能性があります。フェニルケトン尿症(PKU)などがその例です。医学論文や遺伝学の分野でよく用いられる表現です。診断や治療に関する議論で用いられます。

immobilized enzyme

固定化酵素

酵素を固体担体に結合させ、再利用可能にした状態を指します。バイオリアクターや分析化学の分野で利用され、酵素の安定性向上や回収の容易化に貢献します。工業的な酵素反応や環境分析などで用いられます。専門的な技術文書や科学論文で見られる表現です。

enzyme-linked

酵素結合

酵素が別の分子(抗体など)に結合している状態を指します。ELISA(酵素免疫測定法)などの分析技術で利用され、特定の物質の検出や定量に用いられます。医学、生物学、免疫学の分野で頻繁に用いられる表現です。研究室での実験手順や結果の記述でよく見られます。

使用シーン

アカデミック

生物学、化学、医学などの分野の研究論文、教科書、講義で頻繁に使用される。例:『特定の酵素が、この反応の触媒として機能する。』研究者は、酵素の活性、阻害、および構造について詳しく研究する。

ビジネス

食品、医薬品、バイオテクノロジー関連の企業で、製品開発、品質管理、研究開発に関する報告書や会議で使われることがある。例:『この新しい洗剤には、汚れを分解する酵素が含まれています。』ビジネスシーンでは、酵素の利用に関する技術的な議論で使用される。

日常会話

健康食品やサプリメントの広告、健康関連の記事などで見かけることがある。例:『このサプリメントには消化酵素が含まれており、消化を助けます。』一般的には、酵素が健康に良い影響を与えるという文脈で使用される。

関連語

類義語

  • 化学反応の速度を速める物質全般を指す言葉で、学術的な文脈でよく使われる。触媒。 【ニュアンスの違い】"Enzyme"は生体内で働く特定の種類の触媒を指すのに対し、"catalyst"はより一般的な用語で、生体外の化学反応にも適用される。したがって、"enzyme"は"catalyst"の一種。 【混同しやすい点】日常会話では"enzyme"の方が一般的だが、化学や生物学の研究論文などでは"catalyst"がより広く使われる。生体内の反応に限定される場合は"enzyme"を使う。

  • zymogen

    不活性な酵素前駆体を指す。特定の条件下で活性化されて酵素として機能する。医学・生物学の分野で使用される。 【ニュアンスの違い】"Enzyme"は活性のある状態を指し、"zymogen"は不活性な状態を指す。つまり、"zymogen"は酵素になる前の段階。 【混同しやすい点】"Zymogen"は特定の状況下でのみ使われる専門用語であり、酵素全般を指す言葉ではない。酵素の活性化メカニズムを説明する際に重要となる。

  • 微生物の働きによって有機物が分解されるプロセスを指す。発酵。 【ニュアンスの違い】"Enzyme"は発酵プロセスを促進する特定の物質を指すのに対し、"ferment"はプロセス全体を指す。発酵は酵素の働きによって起こる。 【混同しやすい点】"Ferment"は動詞としても名詞としても使われるが、"enzyme"は基本的に名詞として使われる。発酵食品の製造など、具体的なプロセスを説明する際に"ferment"が用いられる。

  • アミノ酸が連なってできた高分子化合物。筋肉、酵素、抗体など、生命活動に必要な様々な物質の構成要素。タンパク質。 【ニュアンスの違い】"Enzyme"はタンパク質の一種であり、特定の化学反応を促進する機能を持つ。すべてのタンパク質が酵素として機能するわけではない。 【混同しやすい点】"Enzyme"は特定の機能を持つタンパク質を指すのに対し、"protein"はより広い概念であり、様々な種類のタンパク質を含む。栄養学や生化学の分野で頻繁に使われる。

  • biocatalyst

    生物由来の触媒を指す総称。酵素以外にも、リボザイムなどが含まれる。学術的な文脈で使われる。 【ニュアンスの違い】"Enzyme"は生物触媒の代表的な例であり、特定のタンパク質を指すのに対し、"biocatalyst"はより広い概念で、生物由来の触媒全般を指す。 【混同しやすい点】"Biocatalyst"は酵素以外の生物由来の触媒を含むため、酵素に限定されない反応を説明する際に用いられる。例えば、リボザイムによるRNAの切断など。

派生語

  • zymogen

    『酵素前駆体』のこと。接頭辞『zym-(酵素、発酵)』と『-gen(生成)』が組み合わさり、『酵素を生成するもの』という意味。生化学や医学の分野で、不活性な酵素が活性化される前の状態を指す専門用語として使われる。例えば、ペプシノーゲンがペプシンになる過程。

  • lysozyme

    『リゾチーム』のこと。接頭辞『lyso-(溶解)』と『enzyme(酵素)』が組み合わさり、『溶解酵素』という意味。細菌の細胞壁を分解する酵素であり、涙や唾液などに含まれる。生物学や医学の分野で用いられる。

  • coenzyme

    『補酵素』のこと。接頭辞『co-(共同)』と『enzyme(酵素)』が組み合わさり、『酵素を助けるもの』という意味。酵素反応を助ける低分子有機化合物であり、ビタミンなどが該当する。生化学の分野で頻繁に用いられる。

反意語

  • inhibitor

    『阻害剤』のこと。酵素の働きを阻害する物質を指し、『enzyme』の作用を妨げるという意味で対義語となる。医薬品や農薬など、様々な分野で利用される。例えば、酵素反応を阻害する医薬品は、特定の病気の治療に用いられる。

  • catalyst poison

    『触媒毒』のこと。触媒(enzymeを含む)の活性を低下させる物質を指す。厳密には『enzyme』自体に対する直接的な対義語ではないものの、触媒作用を阻害するという点で、機能的な対比構造を持つ。工業化学や環境科学の分野で用いられる。

語源

"enzyme(酵素)」は、ドイツ語の "Enzym" に由来し、1876年に生理学者のヴィルヘルム・キューネによって作られました。これはギリシャ語の "en"(中に)と "zyme"(酵母、発酵)を組み合わせたものです。つまり、文字通りには「中に酵母」または「発酵の中にあるもの」という意味合いになります。当時、酵素は酵母などの生きた細胞の中で発酵を促進する物質として認識されていました。英語では1881年から使用されています。日本語でも、酵母が関わる発酵のプロセスを連想することで、酵素の働きをイメージしやすくなるでしょう。

暗記法

酵素は、目に見えぬ生命の触媒。古代エジプトの発酵から日本の味噌まで、人々は経験的にその力を知っていた。それは単なる食品を超え、祭事にも用いられる神聖なもの。腐敗と再生の境界で、生命の循環を象徴した。現代では健康食品として、生命力や若さの源泉のイメージも。社会では、停滞を打破する触媒として、変化を促す力強いエネルギーの象徴でもある。

混同しやすい単語

『enzyme』と語頭の音が似ており、特に発音が不明瞭な場合に混同しやすい。意味は『入る』であり、動詞として使われる。スペルも前半部分が似ているため、注意が必要。発音記号を意識して区別すると良いでしょう。

『enzyme』と音節数が近く、語感が似ているため、特にリスニング時に混同する可能性があります。意味は『正気でない』、『狂気の』であり、形容詞として使われる。スペルは全く異なるため、視覚的には区別しやすいですが、発音練習で区別しましょう。

『enzyme』と発音の強勢の位置が似ており、また、スペルも前半部分が共通しているため、混同しやすい。『全体の』、『完全な』という意味の形容詞であり、文脈が大きく異なる。発音を意識的に区別し、意味の違いを理解することが重要です。

『enzyme』と語頭の音が似ており、特に発音が不明瞭な場合に混同しやすい。意味は『羨望』、『妬み』であり、名詞または動詞として使われる。スペルも最初の3文字が共通しているため、注意が必要。発音記号を意識して区別すると良いでしょう。

『enzyme』と語源的に関連がある(どちらもギリシャ語に由来)ため、意味を推測する際に混同する可能性があります。しかし、『examine』は『調べる』、『検査する』という意味の動詞であり、役割や文脈が全く異なる。スペルもかなり異なるため、注意深く区別する必要があります。

『enzyme』と語感が似ており、特に発音が不明瞭な場合に混同しやすい。意味は『例』、『実例』であり、名詞として使われる。発音記号を確認し、語尾の音の違いを意識すると区別しやすくなります。

誤用例

✖ 誤用: The enzyme was very diligent in completing its task.
✅ 正用: The enzyme efficiently catalyzed the reaction.

Enzymes are biological catalysts, not conscious beings. Using 'diligent' implies a sense of personal effort, which is inappropriate. The correct approach emphasizes the enzyme's efficiency in accelerating a chemical reaction. Japanese learners might mistakenly attribute human-like qualities due to the tendency to personify inanimate objects or processes, a trait sometimes seen in anime or traditional storytelling. The word 'catalyze' is more precise and scientific.

✖ 誤用: I need to take enzyme supplements to digest my exam.
✅ 正用: I need to take enzyme supplements to aid my digestion after the exam.

The phrase 'digest my exam' is a metaphorical extension of 'digest' that doesn't work well in English. While 'digest' can figuratively mean 'understand,' applying it directly to an exam sounds unnatural. It appears to be a direct translation from Japanese, where one might say '試験を消化する' (shiken wo shouka suru). The more natural English phrasing focuses on aiding digestion *after* a stressful event like taking an exam. The focus shifts from understanding the exam itself to dealing with the physical aftermath of stress.

✖ 誤用: The doctor prescribed me an enzyme for my cold.
✅ 正用: The doctor prescribed me medicine to relieve my cold symptoms; it contains ingredients that may include certain enzymes.

Enzymes are not typically prescribed as a direct treatment for the common cold. While some supplements might contain enzymes to aid digestion or support the immune system, they aren't the primary focus. This error likely stems from a misunderstanding of the specific role of enzymes. The correct phrasing acknowledges that medication for a cold addresses symptoms and might indirectly involve enzymes through other ingredients. Japanese speakers might oversimplify the prescription process, assuming a single 'enzyme' targets the ailment. A broader understanding of medication composition and action is needed.

文化的背景

酵素(enzyme)は、生命の根源的な営みを支える触媒であり、目に見えない力強い生命力、あるいは社会の円滑な機能を象徴することがあります。それは、まるで魔法のように化学反応を促進し、生命活動を維持する存在として、科学の世界を超えて、様々な文化的なイメージを喚起します。

酵素という言葉が一般に広まる以前から、人々は発酵や消化といった現象を通して、その存在を感じていました。例えば、古代エジプトではビールやパンの発酵に、日本では味噌や醤油の製造に、経験的に微生物や酵素の働きを利用していました。これらの食品は、単なる食料ではなく、祭事や儀式にも用いられ、神聖なものとして扱われることもありました。発酵というプロセスは、腐敗と再生の境界線上にあり、死と生命の循環を象徴するものとして、人々の精神世界に深く根ざしていたのです。酵素は、この神秘的な変化を担う見えざる力として、畏敬の念を抱かれていたと言えるでしょう。

現代社会においては、酵素は健康食品や美容製品の成分として広く認知されています。ダイエットやアンチエイジング効果を謳う商品に「酵素」という言葉が使われることで、酵素は生命力や若さの源泉というイメージを帯びるようになりました。しかし、その一方で、酵素の効果に関する科学的な根拠が曖昧なまま、過剰な期待や誤解を生むケースも見られます。酵素は、科学的な理解が深まるにつれて、その神秘的なベールを脱ぎつつありますが、依然として、人々の健康や美に対する願望を象徴する言葉として、消費社会の中で独自の役割を果たしていると言えるでしょう。

さらに、酵素は比喩的に、社会や組織における触媒のような存在を指すこともあります。例えば、新しいアイデアや技術を導入し、組織全体の活性化を促す人材を「酵素のような存在」と表現することがあります。この場合、酵素は変化を促進し、停滞を打破する力強いエネルギーの象徴として捉えられます。このように、酵素は科学的な意味合いに加えて、文化的なイメージや比喩的な意味合いを伴って、私たちの言語や思考の中に深く浸透しているのです。

試験傾向

英検

1. 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題。2. 頻度と級・パート: 準1級以上で、長文読解パートで比較的頻出。3. 文脈・例題の特徴: 環境問題、健康、科学技術などのアカデミックなテーマで登場しやすい。4. 学習者への注意点・アドバイス: 科学系の文章に慣れておくこと。関連語彙(catalyst, metabolismなど)も一緒に学習すると効果的。

TOEIC

1. 出題形式: 主に長文読解(Part 7)。稀に語彙問題(Part 5)。2. 頻度と級・パート: Part 7で時々見られる程度。頻度は高くない。3. 文脈・例題の特徴: 食品、医薬品、農業などのビジネスに関連する内容で登場する可能性がある。4. 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスの文脈でどのように使われるかを知っておくこと。TOEIC対策としては、優先順位はやや低め。

TOEFL

1. 出題形式: 主にリーディングセクション。2. 頻度と級・パート: アカデミックな内容のリーディングセクションで頻出。3. 文脈・例題の特徴: 生物学、化学、医学などの科学系の文章でよく見られる。学術的な説明や研究に関する文脈が多い。4. 学習者への注意点・アドバイス: 専門用語に慣れておくこと。enzymeの働きや種類に関する知識があると理解が深まる。類義語や関連語をまとめて学習すると効果的。

大学受験

1. 出題形式: 主に長文読解。2. 頻度と級・パート: 難関大学の入試で頻出。3. 文脈・例題の特徴: 科学、医療、環境問題など、やや専門的なテーマの文章で登場する。4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習をすること。他の科学用語との関連性を理解しておくこと。記述問題で説明を求められる可能性もあるので、定義をしっかり覚えておくこと。

免責事項

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このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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