detestable
強勢は2番目の音節「テ」にあります。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも曖昧で、口をあまり開けずに発音します。/ə/(schwa)は非常に短い曖昧母音で、「ア」と「ウ」の中間のような音です。最後の /əl/ は、舌先を上の歯の裏につけて発音する「ル」に近い音ですが、母音を伴わないため、軽く添える程度でOKです。
憎むべき
嫌悪感や軽蔑の念を抱かせるほど酷い、または不快なものを指す。道徳的に許容できない行為や、極度に不快な性格などに対して用いられる。
She felt his betrayal was detestable, making her heartbroken.
彼女は彼の裏切りが憎むべきものだと感じ、心が張り裂けそうになりました。
※ 親しい人からの裏切りなど、強い不信感や怒りを感じる場面で使われます。相手の行動が「許せない」という気持ちを強調し、その結果として心に深い傷を負った様子が伝わります。
The detestable smell of the rotten food filled the kitchen.
腐った食べ物の憎むべき匂いが台所に充満しました。
※ 食べ物やごみなど、非常に不快な「匂い」を表現する際によく使われます。五感(特に嗅覚)に訴えかけることで、その嫌悪感がより強く、鮮明に伝わる典型的な使い方です。
Many people found the dictator's actions completely detestable.
多くの人々がその独裁者の行動を全くもって憎むべきものだと感じました。
※ 不正義や残虐な行為など、道徳的に許しがたいことに対して使われます。個人の感情だけでなく、社会全体が「これは許されない」と感じるような、客観的かつ強い非難の文脈で使われることが多いです。
耐え難い
我慢できないほど不快で、受け入れがたい状況や性質を表す。個人的な嫌悪感だけでなく、客観的に見て容認できない場合にも使われる。
He made a detestable comment about her appearance.
彼は彼女の見た目について、耐え難い(ひどい)コメントをした。
※ この例文は、誰かの発言や行動が、聞く人や周りの人々にとって「許しがたいほど不快だ」と感じられる場面を描写しています。彼のコメントによって、彼女が深く傷つき、周りの人も嫌な気持ちになった情景が目に浮かびます。「detestable」は、このように道徳的に受け入れがたい行為や言葉に対して使われることが多いです。「make a comment about ~」で「~についてコメントする」という意味になります。
The detestable smell from the old trash can filled the room.
古いゴミ箱からの耐え難い臭いが部屋中に充満した。
※ この例文は、五感(特に嗅覚)に訴えかける、生理的に「受け付けないほど嫌な」不快感を表現しています。思わず鼻をつまんだり、顔をしかめたりするような、強烈な悪臭が部屋全体に広がる情景を想像できます。「detestable」は、このように物理的なもの(臭い、味、見た目など)に対して、強い嫌悪感を伴う「耐え難い」という意味で使われる典型例です。「smell from ~」で「~からの臭い」、「fill the room」で「部屋に充満する」という意味です。
It was a truly detestable situation when the weak were ignored.
弱い立場の人々が無視されたのは、本当に耐え難い状況だった。
※ この例文は、社会的な不公平さや不正義に対して抱く、強い怒りや悲しみ、すなわち「道徳的に許しがたい」という感情を表しています。助けを求める声が届かず、弱い人々が見捨てられてしまう、心痛む情景が伝わってきます。「detestable」は、このように抽象的な概念や状況(不正、不公平など)に対して、強い嫌悪感や非難の気持ちを込めて使われることがあります。「the weak」は「弱い人々」という意味で、集団を表すときに使われる表現です。
コロケーション
ひどく憎むべき行為、忌まわしい行い
※ 「detestable」が直接的に名詞を修飾する基本的なコロケーションです。道徳的に強く非難されるべき行為、例えば裏切りや虐待などを指します。フォーマルな場面や報道記事などでも用いられます。似た表現に「heinous act」がありますが、「detestable」はより個人的な嫌悪感を伴うニュアンスがあります。構文は「形容詞 + 名詞」です。
憎むべき人物、嫌悪感を抱かせる人間
※ これも「detestable」が直接的に人物を修飾するコロケーションです。単に嫌いというより、道徳的に受け入れられない、軽蔑すべき人物を指します。文学作品やドラマなどで、悪役のキャラクターを描写する際によく用いられます。類似表現に「despicable person」がありますが、「detestable」はより感情的な反発を示唆します。構文は「形容詞 + 名詞」です。
何かをひどく嫌う、忌み嫌う
※ 「find + 目的語 + 形容詞」の構文で、「何かを〜だと感じる」という意味を表します。「detestable」を用いることで、単に嫌いというより、強い嫌悪感や嫌悪感を抱いていることを強調します。例えば、「I find his behavior detestable.(彼の振る舞いは全く受け入れられない)」のように使います。類似表現に「find something disgusting」がありますが、「detestable」は道徳的な非難のニュアンスが強いです。構文は「動詞 + 目的語 + 形容詞」です。
徹底的に憎むべき、全くもって忌まわしい
※ 「utterly」は「完全に、徹底的に」という意味の副詞で、「detestable」を強調します。非常に強い嫌悪感や嫌悪感を表現したい場合に用いられます。例えば、犯罪行為や不正行為などに対して使われます。フォーマルな場面や書き言葉でよく見られます。類似表現に「thoroughly detestable」がありますが、「utterly」はより強い感情を表します。構文は「副詞 + 形容詞」です。
不快な習慣、我慢ならない癖
※ 「detestable」が習慣を修飾する場合、単に不快なだけでなく、道徳的に問題がある、あるいは社会的に容認されない習慣を指します。例えば、公共の場での迷惑行為や不衛生な習慣などが該当します。この表現は、個人的な嫌悪感だけでなく、社会的な批判を含意することがあります。類似表現に「an annoying habit」がありますが、「detestable」はより強い非難のニュアンスを持ちます。構文は「形容詞 + 名詞」です。
何かを憎むべきだと考える、忌むべきものと見なす
※ 「consider + 目的語 + 形容詞」の構文で、「何かを〜だと見なす」という意味を表します。「detestable」を用いることで、単に嫌いというより、道徳的に問題がある、あるいは社会的に容認されないものと見なしていることを強調します。例えば、「I consider his lies detestable.(彼の嘘は許せない)」のように使います。類似表現に「regard something as disgusting」がありますが、「detestable」は道徳的な非難のニュアンスが強いです。構文は「動詞 + 目的語 + 形容詞」です。
使用シーン
学術論文やエッセイなどで、強い嫌悪感や非難の意を示す際に用いられる。例えば、倫理学の研究で「〜という行為は道徳的にdetestableである」と論じたり、歴史学の研究で「〜という政策は多くの人々にとってdetestableであった」と記述したりする。
ビジネス文書やプレゼンテーションでは、非常に強い否定的な感情を表現する必要がある場合に限定的に用いられる。例えば、競合他社の不正行為を非難する際に「〜という行為はdetestableである」と表現したり、倫理違反の事例を報告する際に使用したりする。ただし、感情的な表現は避けられる傾向があるため、より客観的な言葉を選ぶことが一般的。
日常会話で「detestable」という言葉が使われることは稀である。より口語的な表現(awful, terrible, disgustingなど)が好まれる。ただし、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、犯罪や不正行為などを強く非難する文脈では用いられることがある。例えば、「〜という犯罪はdetestableである」というように。
関連語
類義語
- abominable
道徳的に、あるいは極めて不快なほど嫌悪感を抱かせるという意味。フォーマルな文脈や文学作品でよく用いられる。 【ニュアンスの違い】"detestable"よりも強い嫌悪感や憎悪を表し、しばしば宗教的、道徳的な非難の意味合いを伴う。行為や状況に対して使われることが多い。 【混同しやすい点】"detestable"は人に対しても使えるが、"abominable"は人に対して使うと、その人の行為や性質が極めて邪悪であることを強調するニュアンスになるため、注意が必要。
- loathsome
非常に不快で、嫌悪感を抱かせるという意味。感情的な表現として、日常会話や文学作品で使われる。 【ニュアンスの違い】"detestable"と同様に嫌悪感を抱かせるが、より感情的で主観的なニュアンスが強い。個人的な感情や嫌悪感を表す際に使われることが多い。 【混同しやすい点】"loathsome"は、対象が具体的なもの(例:loathsome smell)だけでなく、抽象的な概念(例:loathsome idea)にも使えるが、"detestable"はよりフォーマルな文脈で使われる傾向がある。
強い不快感や嫌悪感を引き起こすという意味。主に視覚的、嗅覚的な嫌悪感を表す際に用いられる。日常会話から学術的な文脈まで幅広く使われる。 【ニュアンスの違い】"detestable"よりも物理的な嫌悪感に重点が置かれる。外見や臭いなど、感覚的に不快なものに対して使われることが多い。 【混同しやすい点】"repulsive"は、人の性格や行動に対しても使えるが、その場合、相手に強い嫌悪感や反感を与えるという意味合いが強くなる。"detestable"は道徳的な非難の意味合いを含むことが多い点で異なる。
- odious
非常に不快で、憎むべきという意味。フォーマルな文脈や文学作品で用いられ、強い嫌悪感を表す。 【ニュアンスの違い】"detestable"と非常に近い意味を持つが、より道徳的な非難や憎悪の感情が強調される。不正や悪徳など、社会的に許容されない行為に対して使われることが多い。 【混同しやすい点】"odious"は、人や行為だけでなく、抽象的な概念(例:odious task)にも使える。また、"odious"は形容詞としてのみ使われるが、"detestable"は名詞としても使われる(例:a detestable act)。
- despicable
軽蔑に値する、見下すべきという意味。人の行為や性格に対して使われ、道徳的な非難を表す。日常会話からフォーマルな文脈まで幅広く使われる。 【ニュアンスの違い】"detestable"よりも軽蔑のニュアンスが強い。相手を道徳的に見下し、軽蔑する感情を表す際に使われることが多い。 【混同しやすい点】"despicable"は、人の行為や性格に対してのみ使われるが、"detestable"は物事や状況に対しても使える。また、"despicable"は、相手を軽蔑する感情を直接的に表現する際に適している。
- revolting
非常に不快で、吐き気を催すようなという意味。主に視覚的、嗅覚的な嫌悪感を表す際に用いられる。日常会話でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"detestable"よりも直接的で感情的な嫌悪感を表す。特に、食べ物や臭いなど、感覚的に不快なものに対して使われることが多い。 【混同しやすい点】"revolting"は、人の性格や行動に対しても使えるが、その場合、相手に強い嫌悪感や反感を与えるという意味合いが強くなる。"detestable"は道徳的な非難の意味合いを含むことが多い点で異なる。また、"revolting"は口語的な表現であり、フォーマルな文脈には適さない。
派生語
『試す』『検査する』という意味の動詞。ラテン語の『testari(証言する)』に由来し、『detestable』の語源である『testari』と関連が深い。何かを試す、評価するという根本的な意味合いが、『憎むべき』という評価につながっている。日常会話からビジネス、学術分野まで幅広く使われる。
『証言する』という意味の動詞。『test』に『-ify(〜にする)』が付いた形。法廷などで真実を述べる行為を指し、『detestable』の語源となった『testari(証言する)』の意味を直接的に受け継いでいる。日常会話よりも、法的な文脈やニュースなどで見られる。
『証拠』『遺言』という意味の名詞。『test』から派生し、『証言』や『誓約』といった意味合いを持つ。特に『遺言』の意味では、法的文書や文学作品に登場する。また、『聖書』の『旧約聖書』『新約聖書』はそれぞれOld Testament、New Testamentと呼ばれる。
反意語
『感嘆すべき』『見事な』という意味の形容詞。『detestable』が激しい嫌悪感を意味するのに対し、『admirable』は強い尊敬や称賛の念を表す。人の行為や性質に対して用いられ、日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使用される。例えば、『彼の勇気は感嘆に値する』(His courage is admirable.)のように使う。
- lovable
『愛らしい』『好ましい』という意味の形容詞。『detestable』が憎むべき性質を表すのに対し、『lovable』は愛されるべき、好かれるべき性質を表す。人や動物、キャラクターなどに対して用いられ、日常会話で頻繁に使われる。例えば、『彼女は愛らしい性格だ』(She has a lovable personality.)のように使う。
『楽しい』『心地よい』という意味の形容詞。『detestable』が不快感を意味するのに対し、『pleasant』は快い感情や経験を表す。天気、場所、人、出来事など幅広い対象に対して用いられ、日常会話で頻繁に使われる。例えば、『今日は気持ちの良い天気だ』(It's a pleasant day today.)のように使う。
語源
"detestable」は、「憎むべき」「耐え難い」という意味を持つ英単語です。その語源はラテン語に遡ります。まず、接頭辞「de-」は「下に」「離れて」といった意味合いを持ちます。これは、例えば「decline(低下する)」や「detach(切り離す)」など、他の単語でも見られる接頭辞です。次に、「testable」は「test(試す、試練)」に由来し、「試すことができる」という意味合いを持ちますが、ここでは「価値がある」といったニュアンスを含みます。したがって、「detestable」全体としては、「価値が下がる」「軽蔑されるべき」といった意味合いから、「憎むべき」「耐え難い」という意味に発展したと考えられます。日本語で例えるなら、「価値が地に落ちた」ようなイメージです。このように、接頭辞と語幹の意味を理解することで、単語全体の意味をより深く理解することができます。
暗記法
「detestable」は単なる嫌悪を超え、社会秩序を脅かす存在への強い非難を意味します。中世の異端審問では、異端者は「detestable」と見なされ、社会の結束を乱すとされました。ダンテの『神曲』では、神への裏切りは最も「detestable」な罪として描かれています。啓蒙時代には、人権侵害を行う政治体制が「detestable」とされました。現代でも、社会正義に反する行為を非難する際に用いられますが、その使用には冷静な判断が求められます。「detestable」は、社会規範を問い直す力を持つ言葉なのです。
混同しやすい単語
発音とスペルが非常に似ており、どちらも『detect(検出する)』という単語が語源に含まれるため、意味も関連があるように感じやすい。しかし、『detestable』は『ひどく嫌われるべき』という意味であるのに対し、『detectable』は『検出可能な』という意味で、品詞も意味も異なる。日本人学習者は、接頭辞『de-』と『detect-』の違いを意識し、文脈から判断する必要がある。語源的には、detectable はラテン語の『tegere(覆う)』に由来し、覆われたものを明らかにするという意味合いがある。
『-testable』という語尾が共通しており、スペルも似ているため混同しやすい。『testable』は『試験可能な』という意味で、『detestable』とは意味が全く異なる。日本人学習者は、単語全体の意味を捉え、文脈から判断する必要がある。testable は『test(試験)』という身近な単語から派生しているため、意味を覚えやすい。
接頭辞『de-』が共通しており、語尾の『-sible』も発音が似ているため、スペルと発音の両面で混同しやすい。『defensible』は『弁護できる』『防御できる』という意味で、『detestable』とは意味が大きく異なる。日本人学習者は、単語全体の意味を捉え、文脈から判断する必要がある。defensible は『defend(守る)』という動詞から派生している。
『taste』という語が含まれているため、意味が混同されやすい。『distasteful』は『不快な』『まずい』という意味で、『detestable』と同様にネガティブな意味合いを持つが、嫌悪の度合いが異なる。日本人学習者は、『detestable』がより強い嫌悪感を意味することを理解する必要がある。distasteful は文字通り『味が悪い』という意味から派生し、比喩的に『不快な』という意味を持つようになった。
接頭辞『de-』と、語尾の音の響きが似ているため、発音とスペルの両面で混同しやすい。『destitute』は『困窮した』『欠乏した』という意味で、『detestable』とは意味が異なる。日本人学習者は、単語全体の意味を捉え、文脈から判断する必要がある。destitute はラテン語の『statuere(確立する)』に由来し、基盤を失った状態を表す。
語尾の 'stible' の部分が似ており、全体的な音の響きも近いため、発音で混同しやすい。『digestible』は『消化可能な』という意味で、食品や情報など、受け入れやすいものを指す。一方、『detestable』は嫌悪感を抱かせるものを指すため、意味は大きく異なる。日本人学習者は、文脈からどちらの単語が適切かを判断する必要がある。『digestible』は『digest(消化する)』という単語から派生しており、食べ物が体内で分解されるイメージを持つと覚えやすい。
誤用例
While 'detestable' implies something is worthy of being detested, it can sometimes sound weaker than intended, especially when discussing strong moral or ethical disagreements. 'Abhorrent' conveys a stronger sense of disgust and moral repugnance, which is often more appropriate when describing deeply objectionable political views. Japanese learners may choose 'detestable' as a direct translation of '憎むべき' (nikumu beki), but the nuance of intense aversion is better captured by 'abhorrent' in English.
Using 'detestable' in this context, while grammatically correct, might sound slightly melodramatic or overly emotional for formal business communication. 'Egregious' is a more suitable choice because it conveys the idea that the cost-cutting measures were shockingly bad or conspicuously wrong. Japanese learners might default to 'detestable' because they are focusing on the feeling of dislike, but in professional settings, a more objective and less emotionally charged term like 'egregious' is preferred to maintain a sense of detachment and professionalism. This reflects a cultural difference where direct expression of strong negative emotions is often avoided in business contexts.
While 'detestable' works here, 'wretched' carries a stronger sense of annoyance and exasperation, which is often the intended feeling when complaining about a pet's unwanted behavior. 'Detestable' might sound overly formal or harsh for such a common, everyday annoyance. Japanese learners, aiming for accuracy, might choose 'detestable' as a literal translation, overlooking the more nuanced and idiomatic 'wretched,' which better captures the speaker's frustration. The difference lies in the level of formality and the emotional tone; 'wretched' is more colloquial and conveys a sense of exasperated affection (or at least, resignation) that 'detestable' lacks.
文化的背景
「detestable(忌まわしい)」という言葉は、単なる嫌悪感を超え、道徳的な嫌悪、社会的な規範からの逸脱に対する強い非難を意味します。この言葉は、中世の宗教的文書から、現代の政治的レトリックまで、一貫して「秩序を乱すもの」「社会を脅かすもの」に対する感情を表現するために用いられてきました。
「detestable」が持つ重みは、中世ヨーロッパにおける異端審問の時代にそのルーツを見ることができます。異端者は、神の法に背き、社会の秩序を乱す「detestable」な存在とみなされました。彼らの思想や行動は、共同体の結束を脅かし、人々の魂を堕落させると信じられたのです。ダンテの『神曲』地獄篇には、神への裏切りや同胞への裏切りといった、最も「detestable」な罪を犯した者が永遠に苦しむ姿が描かれています。ここでは、「detestable」は単なる感情ではなく、神聖な秩序に対する反逆を意味する、極めて重い罪の烙印なのです。
時代が下り、啓蒙思想の時代になると、「detestable」の対象は、宗教的な異端から、人権を侵害する専制的な政治体制へと変化しました。フランス革命のスローガン「自由、平等、博愛」に反する行為は、「detestable」とされ、革命家たちは、旧体制の圧政を「detestable」なものとして糾弾しました。このように、「detestable」は、時代ごとの社会的な価値観や倫理観を反映し、その時代に最も許容できないとされたものに対する強い拒絶の感情を表す言葉として機能してきたのです。
現代においても、「detestable」は、人種差別、性差別、環境破壊など、社会正義に反する行為を非難する際に用いられます。しかし、その使用には注意が必要です。「detestable」という言葉は、非常に強い感情を伴うため、安易に使うと、議論を煽り、対話を困難にする可能性があります。本当に「detestable」なものを見極め、その言葉を使う際には、冷静な判断と責任が求められるのです。なぜなら、「detestable」という言葉は、単なる感情表現ではなく、社会的な規範や価値観を問い直す力を持つ、強力な武器でもあるからです。
試験傾向
この単語が直接問われることは少ないですが、長文読解で内容を理解する上で必要な語彙力として間接的に影響する可能性があります。特に準1級以上のレベルでは、文章の内容を正確に把握するために知っておくべき単語です。直接的な語彙問題での出題頻度は低めです。
TOEICでは、この単語が直接的に問われることは稀です。しかし、ビジネス文書や記事を読解する際に、否定的なニュアンスを理解する上で役立つことがあります。Part 7などの長文読解セクションで、間接的に意味を把握する必要が生じる可能性があります。出題頻度は低めです。
TOEFLのリーディングセクションで、学術的な文章の中で使用される可能性があります。社会問題や倫理に関する議論で、嫌悪感を表す言葉として登場することが考えられます。ただし、非常に頻繁に出題される単語ではありません。アカデミックな文脈での使用に注意してください。
難関大学の二次試験の長文読解で、まれに出題される可能性があります。文脈から意味を推測する能力が問われます。直接的な語彙問題での出題は少ないですが、文章全体のテーマを理解する上で重要となる場合があります。他の語彙と組み合わせて使われることもあります。