absentee
強勢は「ティー」の部分にあります。最初の 'a' は日本語の「ア」よりも口を大きく開け、短く発音します。'sen' の部分は、曖昧母音(シュワ)/ə/ に近い音で、力を抜いて発音すると自然です。最後の 'tee' は長音記号(ー)をつけて、少し長めに発音しましょう。'absent'(不在の)という単語と関連付けて覚えると、発音も覚えやすくなります。
専門的な内容に関するご注意
このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。
不在の
物理的にその場にいない状態。会議や授業などを欠席している状況を指す。単に'いない'だけでなく、本来いるべき人がいないニュアンスを含む。
The teacher noticed there were a few absentees in class today.
先生は今日、クラスに数人の欠席者がいることに気づきました。
※ この例文は、先生が教室で生徒の顔を見ながら、今日来ていない生徒がいることに気づく場面を描いています。`absentee`は、学校や会議などで「欠席している人」を指すときによく使われる名詞です。
Many absentees chose to vote by mail because they couldn't be there.
多くの不在者が、その場に行けないため郵便で投票することを選びました。
※ この例文は、選挙の際に、投票所に行けない人が郵便などで投票する「不在者投票」の場面です。`absentee`は、特定の場所に「出席できない人」や「いない人」を指す際にも使われる名詞です。
The old house looked empty because its absentee owner lived far away.
その古い家は、不在の持ち主が遠くに住んでいたので、空き家のように見えました。
※ この例文は、草が生い茂り、窓が閉ざされた古い家が、持ち主が遠方に住んでいるため手入れされていない状況を描写しています。`absentee owner`(不在の所有者)という形で、不動産の持ち主が現地にいない場合によく使われる名詞です。
欠席者
会議、授業、勤務などを欠席している人。無断欠席や正当な理由による欠席を含む。
The teacher checked the list to see if there were any absentees today.
先生は、今日欠席者がいないかリストを確認しました。
※ 【情景】先生が、出席簿を手に、今日の授業に来ていない子がいないか確認している場面です。 【典型的理由】学校や会議で、出席を取る際に「absentee」を使うのはとても一般的です。誰が来ていないかを確認する、という日常的な行動がイメージできます。 【ヒント】「absentee」は数えられる名詞なので、複数の場合は「absentees」となります。ここでは「何人か欠席者がいるか」という意味で「any absentees」と複数形になっています。
We made an important decision, but the absentee will not know about it.
私たちは重要な決定をしましたが、その欠席者はそのことを知らないでしょう。
※ 【情景】会議室で、みんなで大事なことを決めたけれど、その場にいなかった人はその内容を知ることができない、という場面です。 【典型的理由】会議やミーティングなど、情報共有が重要な場面で「absentee」が使われる典型例です。その場にいないことによる影響が具体的に伝わります。 【ヒント】ここでは「特定の、その欠席者」を指すので「the absentee」と単数形になっています。ビジネスの場面でもよく使われる表現です。
At the party, we noticed one absentee from our usual group of friends.
パーティーで、いつもの友人グループから一人だけ欠席者がいることに気づきました。
※ 【情景】楽しいパーティーの最中、いつもの仲間の中に一人だけ来ていない人がいることに気づいた場面です。 【典型的理由】親しい集まりやイベントで、いつものメンバーが一人欠けている状況を表現するのにぴったりです。少し寂しい気持ちや心配する気持ちも伝わってきます。 【ヒント】「one absentee」で「一人欠席者がいる」という意味になります。このように、集団の中から特定の人がいないことを指す場合にも使えます。
コロケーション
不在者投票
※ 選挙の際に、投票日に投票所に行けない人が事前に投票する方法、またはそのために使われる投票用紙のことです。アメリカ英語でよく使われ、イギリス英語ではpostal vote(郵便投票)が一般的です。特に近年、投票率向上のために不在者投票の制度が重要視されています。
不在地主
※ 所有する土地や建物がある場所に住んでいない地主のことです。多くの場合、賃貸物件を所有し、管理を現地の管理会社などに委託しています。歴史的な文脈では、特にアイルランドにおいて、イギリスの地主が現地に住まず、搾取的な経営を行ったことが問題視されました。現代では、不動産投資の形態の一つとして存在しますが、地域とのつながりの希薄さが課題となることもあります。
欠席率、不在率
※ 学校や職場などにおいて、一定期間中に欠席した人の割合を示す指標です。労働経済学や教育学でよく用いられ、組織の生産性や従業員の満足度を測る上で重要な指標となります。高い欠席率は、従業員の健康問題、職場の不満、モチベーションの低下など、様々な問題を反映している可能性があります。
欠席に対処する、欠席を減らす
※ 企業や学校などが、従業員や生徒の欠席を減らすために行う対策や取り組みのことです。例えば、柔軟な勤務制度の導入、健康管理プログラムの実施、職場のコミュニケーション改善などが挙げられます。主にビジネスや教育の分野で用いられ、問題解決に向けた積極的な姿勢を示します。
慢性的な欠席
※ 正当な理由なく頻繁に欠席することを指します。特に教育現場で問題視されており、学業不振や社会性の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。単なる怠惰だけでなく、家庭環境の問題、精神的な問題、いじめなど、複雑な要因が絡み合っている場合もあります。
公欠
※ 学校や職場において、正当な理由(病気、慶弔、学校行事への参加など)で認められた欠席のことです。無断欠席(unexcused absence)と区別され、成績評価や人事評価に影響しないことが多いです。フォーマルな場面で使われる表現です。
使用シーン
大学の講義や論文で、学生の出席状況を分析する際や、特定の行動特性を持つグループを指す場合に使われます。例えば、「absentee students(欠席がちな学生)」という表現は、教育心理学や社会学の研究で、その原因や対策を議論する文脈で登場します。
ビジネスシーンでは、従業員の欠勤状況を報告する際や、株主総会での欠席者数を伝えるような、比較的フォーマルな場面で用いられます。例えば、「absentee rate(欠勤率)」という指標は、人事部門が従業員の健康管理や労働環境の改善に取り組む上で重要なデータとなります。
日常会話で「absentee」という単語が使われることは稀ですが、政治に関するニュースや記事で、不在者投票(absentee voting)という形で目にする機会があります。また、遠隔地に住む人が郵便で投票する制度を説明する際に用いられることがあります。
関連語
類義語
- truant
許可なく、特に学校を無断欠席する人を指します。主に教育の文脈で使用され、児童や生徒の不正な欠席を意味します。 【ニュアンスの違い】"absentee"よりも不正な欠席という非難のニュアンスが強く、法的な問題や懲戒処分に繋がる可能性を示唆します。一般的に、計画的な、あるいは常習的な欠席を指します。 【混同しやすい点】"absentee"は単に不在であることを指すのに対し、"truant"は義務を怠り、不正に欠席するという点が異なります。"truant"は名詞として使われることが多いですが、形容詞としても使えます(例:truant behavior)。
- AWOL (Absent Without Leave)
軍隊用語で、許可を得ずに部隊を離脱した兵士を指します。深刻な軍法違反であり、懲罰の対象となります。 【ニュアンスの違い】"absentee"よりもずっと深刻な状況を示し、軍事的な文脈以外では、比喩的に「職務放棄」や「無責任な行動」を非難する際に使われることがあります。非常に強い否定的な意味合いを持ちます。 【混同しやすい点】"absentee"は必ずしも違法行為を意味しませんが、"AWOL"は軍隊においては明確な違法行為です。日常会話で"AWOL"を使う場合は、その強い非難のニュアンスを理解しておく必要があります。
- nonattender
会議、授業、イベントなど、特定の集まりに出席しない人を指します。フォーマルな文脈や、調査・統計などで使用されることが多いです。 【ニュアンスの違い】"absentee"よりも客観的な記述であり、欠席の理由や責任の所在については言及しません。中立的な表現です。 【混同しやすい点】"absentee"は欠席の事実を強調するのに対し、"nonattender"は出席者ではないという状態を客観的に示します。"nonattender"は、必ずしも義務的な出席を前提としていません。
- defaulter
義務、責任、または契約を履行しない人を指します。金融、法律、ビジネスの文脈でよく使われます(例:ローンの返済を滞納した人)。 【ニュアンスの違い】"absentee"とは異なり、特定の場所への不在ではなく、義務の不履行を強調します。経済的な、あるいは法的な責任を伴うことが多いです。 【混同しやすい点】"absentee"は物理的な不在を指すのに対し、"defaulter"は義務の不履行を指します。"defaulter"は、何らかの契約や義務が存在することが前提となります。
- no-show
予約や約束をしていたにも関わらず、現れなかった人を指します。レストラン、ホテル、航空券などの予約でよく使われます。比較的カジュアルな表現です。 【ニュアンスの違い】"absentee"よりも、具体的な予約や約束を破ったというニュアンスが強く、迷惑をかけたという非難の含みがあります。日常会話でよく使われます。 【混同しやすい点】"absentee"は一般的な不在を指すのに対し、"no-show"は特定の予約や約束を破った場合にのみ使用されます。"no-show"は、通常、予約金やキャンセル料が発生する可能性があります。
- skiver
イギリス英語のスラングで、仕事をサボる人、怠け者を指します。非常にカジュアルな表現で、軽蔑的な意味合いがあります。 【ニュアンスの違い】"absentee"よりも強い非難のニュアンスを含み、単なる不在ではなく、意図的な怠慢を意味します。フォーマルな場面では避けるべき表現です。 【混同しやすい点】"absentee"は必ずしも否定的な意味を持つとは限りませんが、"skiver"は常に否定的な意味を持ちます。アメリカ英語ではあまり一般的ではありません。
派生語
名詞で「不在、欠席」。『ab-(離れて)』+『sence(あること)』で、文字通り「そばにいない状態」を表す。日常会話、ビジネス、学術論文など幅広く使用される。absenteeの根底にある『不在』という概念を直接的に表す。
形容詞で「不在の、欠席の」。『absence』から派生し、人や物がその場にいない状態を指す。日常会話やビジネスシーンで頻繁に使われる。absenteeは、この形容詞が名詞化したものと捉えられる。
- absenteeism
名詞で「常習的欠席、長期欠勤」。『absentee』に名詞化の接尾辞『-ism』が付いたもので、特に職場や学校などで問題視される状態を指す。社会的な意味合いが強い。
反意語
形容詞で「出席している、存在している」。『pre-(前に)』+『sent(ある)』で、「目の前にいる」という原義から、「出席している」という意味を持つ。absenteeの対義語として、場所や会合に実際に参加している状態を表す。
名詞で「出席者、付き添い人」。『attend(出席する)』から派生し、特定の場所やイベントにいる人を指す。absenteeが『いない人』を指すのに対し、『attendant』は『いる人』を意味する。フォーマルな場面で使われることが多い。
名詞で「参加者」。『participate(参加する)』から派生し、何らかの活動やイベントに積極的に関わる人を指す。absenteeが単に『いない人』であるのに対し、『participant』は積極的に『参加している人』を意味する。会議やイベントなど、能動的な関与が求められる文脈で使われる。
語源
「absentee」は「不在の」「欠席者」を意味しますが、その語源はラテン語に遡ります。この単語は、接頭辞「ab-」(離れて、〜から)と動詞「esse」(存在する、いる)の現在分詞形である「sens」(ここでは「ent-」という形になっています)が組み合わさってできています。つまり、文字通りには「存在しない状態」や「〜から離れて存在している状態」を表します。日本語で例えるなら、「アパートから出る(ab-)」と「存在する(esse)」を組み合わせたようなイメージです。「ab-」は「離れる」という意味合いを持つため、「アパートから離れて存在する」=「不在」と捉えることができます。この構造を理解することで、「absentee」という単語の意味をより深く記憶できるでしょう。
暗記法
「不在」は単なる物理的な不在に留まらず、責任放棄の象徴。「不在地主制」は、アイルランドで搾取の歴史を刻み、「不在者投票」は、皮肉にも社会参加の形を示す。感情的な不在を意味する「不在親」という言葉もあるように、この言葉は義務感や繋がりを問いかけ、社会における個人の役割を深く考えさせる。
混同しやすい単語
『absentee』と『absence』は、スペルが非常に似ており、意味も関連するため混同しやすいです。『absentee』は「不在者」という人を指す名詞ですが、『absence』は「不在」という状態を表す名詞です。例えば、『absentee ballot』(不在者投票)と『absence from work』(仕事の欠席)のように使われます。日本人学習者は、文脈からどちらの名詞が適切かを判断する必要があります。
『absentee』と『absent』は、語源的には同じですが、品詞が異なります。『absentee』は名詞(不在者)であるのに対し、『absent』は形容詞(不在の)または動詞(欠席する)として使われます。例えば、『He is an absentee landlord.』(彼は不在地主だ)と『He is absent today.』(彼は今日欠席している)のように使われます。発音も似ているため、文脈で区別することが重要です。
『absentee』と『abstain』は、どちらも「ab-」(離れる)という接頭辞を持ちますが、意味は大きく異なります。『abstain』は「(投票などを)棄権する」「(快楽などを)控える」という意味の動詞です。スペルも発音も似ているため、文脈を注意深く読む必要があります。例えば、『abstain from voting』(投票を棄権する)のように使われます。
『absentee』とはスペルの類似性は低いですが、発音のアクセント位置と母音が似ているため、聞き間違いやすい単語です。『assent』は「同意」という意味の名詞または動詞で、文脈も大きく異なります。特に、会議や議論の場面では、聞き間違えないように注意が必要です。
『absentee』とはスペルの類似性は低いですが、発音のリズムが似ているため、特に早口で話される場合に聞き間違えやすいです。『resent』は「憤慨する」「不快に思う」という意味の動詞であり、意味も大きく異なります。文脈から判断することが重要です。
『absentee』と『obscene』は、母音の並びと子音の配置にわずかな類似性があるため、特に音声認識の精度が低い場合や、発音が不明瞭な場合に混同される可能性があります。『obscene』は「わいせつな」「みだらな」という意味の形容詞で、意味も全く異なります。ニュース記事や法律文書など、フォーマルな文脈では特に注意が必要です。
誤用例
『absentee』は名詞で、『不在者』や『長期欠席者』を意味します。形容詞として『不在の』という意味で使いたい場合は『absent』を用いるのが正しいです。日本語の『〜だった』という過去形に引きずられ、つい名詞を形容詞のように使ってしまう誤りが見られます。英語では、状態を表す形容詞はbe動詞の補語として用いられるのが基本です。
ここでの『absentee』は名詞として使われていますが、文脈から考えると『会議を欠席した状態』を表したいと考えられます。この場合、名詞の『absentee』は『常習的な欠席者』というニュアンスが強く、たまたま一度欠席しただけの人には不自然です。『absent』を使って『He was absent from the meeting』と表現することで、単に『彼は会議を欠席した』という事実を述べることができます。日本語では『彼は会議の不在者だった』のように表現できますが、英語ではより自然な表現を選ぶ必要があります。
『absentee landlord』という表現自体は正しいですが、その理由を『he didn't care』と続けると、やや直接的で批判的な印象を与えます。英語では、特にビジネスやフォーマルな場面では、直接的な非難を避け、より婉曲的な表現を使うことが好まれます。例えば、『he was neglectful(彼は怠慢だった)』のように、より客観的な言葉を選ぶことで、相手に不快感を与えずに状況を伝えることができます。また、日本語の『彼は気にしなかった』という表現を直訳すると、英語ではややストレートになりすぎる傾向があります。
文化的背景
「absentee(不在者)」という言葉は、単に物理的にそこにいないことを示すだけでなく、責任感の欠如や義務の放棄といったニュアンスを伴い、特に社会的な役割や責任を負うべき立場にある人が不在である場合に、その負の側面が強調されます。この言葉は、土地所有者が領地を不在にすることで生じる問題や、政治的な代表者が選挙区を顧みない状況など、歴史的、社会的な文脈の中で重要な意味を持ってきました。
歴史的に見ると、「absentee landlordism(不在地主制)」という言葉は、特にアイルランドにおいて、土地所有者がイングランドに居住し、土地の管理を代理人に任せることで、小作農が搾取される状況を指す言葉として用いられてきました。地主は土地から得られる利益を享受する一方で、土地や地域社会への責任を放棄していると見なされ、社会的な不満や政治的な緊張を生み出す要因となりました。このような状況は、土地改革運動や独立運動の背景となり、「absentee」という言葉は、搾取、不公平、そして責任感の欠如を象徴する言葉として、人々の心に深く刻まれました。
また、現代社会においては、「absentee voter(不在者投票)」という言葉が、選挙における権利行使の文脈で使用されます。かつては、特定の理由(海外居住、病気療養など)で投票所に行けない人のための特別な措置でしたが、近年では、より多くの人が投票に参加しやすいように、不在者投票の制度が拡充されています。しかし、皮肉なことに、「absentee」という言葉が、本来は積極的に社会参加を促すための制度に使われているという事実は、現代社会における個人の責任と社会との関わりの複雑さを浮き彫りにしています。つまり、物理的な不在は、必ずしも責任の放棄を意味するものではなく、むしろ、別の形での参加や貢献を可能にする手段ともなり得るのです。
さらに、「absentee」は、比喩的に、感情的な不在や精神的な不在を表す言葉としても用いられます。例えば、「absentee parent(不在親)」という言葉は、物理的に子供のそばにいないだけでなく、子供の感情的なニーズに応えられない親を指します。このように、「absentee」は、単なる物理的な不在を超えて、責任、義務、そして人間関係におけるつながりの欠如を象徴する言葉として、私たちの社会において重要な意味を持ち続けているのです。
試験傾向
語彙問題、長文読解
準1級以上でまれに出題
フォーマルな文章、ニュース記事など
「absentee ballot(不在者投票)」のような複合語で出題される場合がある。形容詞としての用法に注意。
Part 5, Part 7(読解)
まれに出題
ビジネス関連の文書(人事、会議の欠席など)
ビジネスシーンでの欠席理由や、不在に関する話題で登場することがある。関連語彙(absence, absent)との区別を意識。
リーディング
出題頻度は低い
アカデミックな文章、社会問題、政治など
学術的な内容で、社会的な問題点や政治的な議論に関連して使われる場合がある。文脈から意味を推測する練習が重要。
長文読解
難関大学でまれに出題
社会問題、政治、歴史など
比較的フォーマルな文脈で使われることが多い。文脈の中で意味を正確に捉える必要がある。