wolf down
ガツガツ食べる
がつがつと音を立てて、または非常に速いスピードで食べる様子。行儀の悪いニュアンスを含む場合がある。空腹を満たすことに集中しているイメージ。
He was so hungry after soccer practice that he wolfed down his sandwich.
彼はサッカーの練習の後でお腹がとても空いていたので、サンドイッチをガツガツと食べました。
※ 「お腹が空いていた」「練習の後」という背景で、「wolf down」がぴったりな状況です。急いで、一気に食べる様子が目に浮かびますね。
She had only five minutes, so she wolfed down her breakfast.
彼女は5分しか時間がなかったので、朝食をガツガツと食べました。
※ 時間がないときに、急いで食事を済ませる場面でよく使われます。忙しい朝の様子が想像できますね。「wolf down」は、まるでオオカミが獲物を食べるように、勢いよく食べる様子を表します。
Everyone was so hungry that they wolfed down the delicious pizza.
みんなとてもお腹が空いていたので、そのおいしいピザをガツガツと食べました。
※ 「みんなで」「美味しいものを」急いで食べる、という楽しいけれど少し慌ただしい状況です。大勢で食事を囲む場面で、あっという間に料理がなくなる様子を表すのに適しています。
むさぼり食う
まるで狼が獲物を食べるかのように、飢えた状態ですさまじい勢いで食べる様子。上品な表現ではない。
After a long day at work, I wolfed down my dinner in minutes.
長い一日の仕事の後、私は夕食をあっという間にむさぼり食いました。
※ この例文は、疲れてお腹が空いている人が、目の前の食事を急いでかきこむ様子を鮮やかに描写しています。「in minutes(数分で)」という表現が、そのスピード感を強調しています。日常生活でよくある、空腹状態での食事のシーンです。
He had to wolf down his breakfast because he was late for the meeting.
彼は会議に遅れそうだったので、朝食をむさぼり食わなければなりませんでした。
※ 時間がない状況で、急いで食事を済ませる様子を表す典型的な使い方です。「had to(〜しなければならなかった)」という表現から、彼が焦っていた気持ちが伝わってきます。ビジネスシーンや学校での朝の忙しい場面が想像できますね。
The little boy wolfed down the cookies his grandma gave him.
その小さな男の子は、おばあちゃんがくれたクッキーをむさぼり食いました。
※ この例文は、子供が大好きなおやつを勢いよく食べる、無邪気で可愛らしい場面を描写しています。「wolf down」は、必ずしも行儀が悪い意味だけでなく、純粋に食欲旺盛な様子を表す時にも使われます。おばあちゃんの愛情と、それを受け取る子供の喜びが感じられます。
コロケーション
食べ物をがつがつと食べる、むさぼり食う
※ 「wolf down」の最も基本的な使い方です。「food」の部分は具体的な食べ物(例: pizza, sandwich)に置き換えられます。オオカミが獲物を貪り食うイメージから、行儀が悪く見えるほど急いで食べる様子を表します。フォーマルな場面では避けるべき表現ですが、親しい間柄ではユーモラスに使うことができます。類似表現に"gobble down"がありますが、"wolf down"の方がより野性的なニュアンスがあります。
食事をがつがつと食べる、食事をむさぼり食う
※ "wolf down food"とほぼ同じ意味ですが、「meal」という単語を使うことで、食事全体の行為を強調します。例えば、「I was so hungry that I wolfed down the entire meal.(とてもお腹が空いていたので、食事を全部むさぼり食ってしまった。)」のように使います。ビジネスシーンでは不適切ですが、カジュアルな会話ではよく用いられます。
昼食をがつがつと食べる
※ 特定の食事(この場合は昼食)を急いで食べることを指します。時間が限られている状況や、非常に空腹な状況でよく使われます。「I had to wolf down my lunch because I had a meeting.(会議があったので、昼食を急いで食べなければならなかった。)」のように使われます。他の食事(breakfast, dinner)にも応用可能です。
何かを素早くがつがつと食べる
※ "quickly"という副詞を加えることで、食べる速度の速さを強調します。例えば、「He wolfed down the burger quickly.(彼はハンバーガーを素早くがつがつと食べた。)」のように使います。時間がない状況や、食欲が非常に旺盛な状況を表す際に便利です。類似表現に"devour quickly"がありますが、"wolf down"の方がより口語的で親しみやすいニュアンスがあります。
ほとんどむさぼり食うように食べた
※ "almost"を加えることで、完全にむさぼり食ったわけではないが、それに近い状態を表します。例えば、「I was so hungry I almost wolfed down the entire pizza.(とてもお腹が空いていたので、ピザをほとんどむさぼり食うところだった。)」のように使います。食事を我慢した、あるいは食べるのを少し控えたニュアンスが含まれます。
むさぼり食うことで知られている
※ 人の食習慣について言及する際に使われます。例えば、「He is known to wolf down his dinner every night.(彼は毎晩夕食をむさぼり食うことで知られている。)」のように使います。少しユーモラスなニュアンスが含まれることもあります。
使用シーン
学術論文においては、直接的に「ガツガツ食べる」という意味で使用されることは稀です。しかし、動物行動学の研究などで、特定の動物が餌をむさぼり食う様子を観察・記述する際に、比喩的な表現として用いられることがあります。例えば、「実験動物はストレス下において、通常よりも餌をwolf downする傾向が見られた」のように、行動の異常性を示す文脈で使われることがあります。
ビジネスシーンでは、直接的な意味での使用はほとんどありません。しかし、プロジェクトの進行が非常に速く、リソースを急速に消費している状況を比喩的に表現する際に、ごく稀に用いられることがあります。例えば、「今回のプロジェクトは資金をwolf downしており、早急な見直しが必要です」のように、注意喚起を促す目的で使用されることがあります。ただし、フォーマルな場では避けるべき表現です。
日常会話では、「ガツガツ食べる」「むさぼり食う」という意味で比較的よく使われます。特に、子供が食事を急いでいる様子や、空腹時に勢いよく食べる様子を表現する際に適しています。例えば、「彼はあまりにもお腹が空いていたので、ピザをwolf downしてしまった」のように、カジュアルな場面で使われます。また、親しい間柄であれば、「宿題を終わらせて、ご飯をwolf downしよう!」のように、冗談交じりに使うこともできます。
関連語
類義語
『むさぼり食う』という意味で、食べ物以外にも本や情報などを貪欲に吸収する様子を表す場合にも使われる。文学的な表現。 【ニュアンスの違い】"wolf down"よりもややフォーマルで、強い飢餓感や欲求を伴うニュアンスがある。また、比喩的に知識や情報を貪欲に吸収する様子を表すこともできる。 【混同しやすい点】"devour"は他動詞として使われ、自動詞としては使われない。また、"wolf down"よりも感情的な強さや文学的な響きが強い点に注意。
『詰め込む』『飽食する』という意味で、食べ物を大量に、特に満腹になるまで食べる様子を表す。しばしば不快感や罪悪感を伴う。 【ニュアンスの違い】"wolf down"よりもさらに大食いをするイメージで、しばしば否定的な意味合いを持つ。また、反射的な行動というよりは、意識的に大量に食べるニュアンスがある。 【混同しやすい点】"gorge"は名詞としても動詞としても使われる。動詞として使う場合、他動詞としても自動詞としても使えるが、再帰代名詞を伴うことが多い(例:gorge oneself)。
- gobble
『がつがつ食べる』という意味で、音を立てて急いで食べる様子を表す。カジュアルな表現。 【ニュアンスの違い】"wolf down"と非常に近い意味だが、より口語的で、特に音を立てて食べる様子を強調する。また、七面鳥の鳴き声(gobble)を連想させる。 【混同しやすい点】"gobble"は通常、他動詞として使われる。また、子供や動物が急いで食べる様子を表すことが多い。
- bolt down
『急いで飲み込む』という意味で、食べ物をほとんど噛まずに飲み込む様子を表す。口語的な表現。 【ニュアンスの違い】"wolf down"と同様に急いで食べる様子を表すが、こちらは特に飲み込む行為に焦点を当てている。また、逃げるように急いで食べるニュアンスも含まれる。 【混同しやすい点】"bolt"は名詞としても動詞としても使われる。動詞として使う場合、「逃げる」という意味もあるため、文脈によって意味を誤解しやすい。
- scarf down
『さっと平らげる』という意味で、カジュアルな表現。特にアメリカ英語でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"wolf down"とほぼ同義だが、よりくだけた言い方で、フォーマルな場面には適さない。また、スカーフを首に巻きつけるように、手早く食べるイメージ。 【混同しやすい点】"scarf"は名詞としては「スカーフ」という意味だが、動詞としては「さっと食べる」という意味になる。この動詞の用法を知らないと意味を理解できない。
- eat quickly
『早く食べる』という意味で、文字通りの表現。フォーマルな場面でも使える。 【ニュアンスの違い】"wolf down"のような強いニュアンス(貪欲さ、行儀の悪さ)はなく、単に食事のスピードが速いことを表す。より中立的で客観的な表現。 【混同しやすい点】直接的な表現であるため、誤解は少ないが、"wolf down"が持つ感情的な含みや、文化的な背景を表現することはできない。状況によっては、そっけない印象を与える可能性もある。
派生語
- wolfish
『狼のような』という意味の形容詞。狼の性質(貪欲さ、獰猛さ)を人や行動に例える際に使用。比喩表現として文学作品や日常会話に登場する。
- wolfsbane
『トリカブト』を指す古名。狼を毒殺するために使われたことに由来。現代では園芸や薬学の文脈で稀に使われる。
反意語
『少しずつかじる』という意味の動詞。『wolf down』ががつがつ食べるのに対し、少量ずつ時間をかけて食べる様子を表す。日常会話で食事の様子を表現する際に使われる。
- savor
『味わう』という意味の動詞。食事や経験をゆっくりと楽しみ、その風味や感覚を堪能するニュアンス。『wolf down』とは対照的に、意識的に時間をかけて味わう行為を指す。グルメ記事や旅行記などで使われる。
語源
"Wolf down"は、「狼のように食べる」という意味から来ています。狼は獲物をむさぼり食うイメージがあるため、この表現が生まれました。このフレーズ自体に複雑な語源や接頭辞・接尾辞の分析はありません。比喩的な表現であり、直接的な語源を遡るよりも、狼の食性という文化的イメージが言語に反映されたと捉えるのが適切です。日本語で例えるなら「犬食い」という表現に近いニュアンスがあります。犬が食べ物を急いで食べる様子から来ていますが、こちらも直接的な語源よりも、犬の行動が比喩として使われている点が共通しています。このように、動物の行動を借りて食欲旺盛な様子を表現する言語は多く存在します。
暗記法
「wolf down」は、飢えたオオカミが獲物を貪る姿を連想させ、単に早く食べる以上の意味を持ちます。中世の飢饉や貧困層の食習慣、無作法なイメージが背景にあります。食事は社交の場でもあったため、ゆっくり食べることは余裕の象徴でした。現代では、時間やストレスに追われる生活も反映し、文学では登場人物の心理描写にも使われます。単なる食事の描写を超え、歴史、社会、文化を映す言葉なのです。
混同しやすい単語
『wolf down』の『wolf』自体も名詞で『狼』という意味があり、動詞として使う場合(貪り食う)との区別が難しい。また、複数形は『wolves』となり発音が変わる点も注意が必要です。
『wolf』と非常によく似た発音ですが、犬の鳴き声(ワン!)を表す擬音語です。動詞としても使われます。文脈が全く異なるため、注意深く聞く必要があります。特に音声教材では注意が必要です。
『wolf』と語感が似ており、特に早口で発音された場合に聞き間違えやすい単語です。『(犬などの)子』という意味の名詞で、動詞としては『(子を)産む』という意味になります。動物関連の文脈で登場する可能性があります。
『wolf』とは綴りは似ていませんが、口語的な発音の響きが似ているため、聞き間違いやすい単語です。『打ちのめす』『叩く』といった意味の動詞で、スラングとして使われることもあります。意味も全く異なるため、文脈で判断する必要があります。
『wolf』とは綴りも意味も大きく異なりますが、発音記号を見ると /wɜːrld/ と、最初の音が同じで、その後の母音と 'l' の音が続くため、発音によっては聞き間違える可能性があります。特に、ネイティブスピーカーが早口で話す場合、注意が必要です。
『wolf』とは綴りの類似性は低いですが、最初の音が同じ 'w' で始まり、その後の母音の響きが似ているため、特に発音に自信がない学習者は聞き間違えやすい可能性があります。『(泥などに)浸る』『(快楽などに)ふける』という意味の動詞であり、文脈も大きく異なるため、注意が必要です。
誤用例
『wolf down』は食べ物をがつがつと食べる様子を表す口語表現です。仕事上の責任やタスクなど、抽象的な概念に対しては不自然です。比喩的に『貪欲に』という意味で使おうとする意図が考えられますが、英語では『tackle』や『address』などの動詞を使う方が適切です。日本人が『〜を平らげる』という日本語表現を直訳しようとして、不適切な動詞を選んでしまう典型的な例です。
『wolf down』は物理的に何かを摂取する行為に限定されます。情報を『wolf down』することはできません。ここでは『absorb(吸収する)』や『process(処理する)』が適切です。日本人が『鵜呑みにする』という言葉から連想して『wolf down』を選んでしまう可能性がありますが、英語では比喩的な使い方はできません。文化的背景として、日本人は情報を『味わう』というより『詰め込む』というイメージを持つ傾向があり、それが誤用につながることも考えられます。
『wolf down』は基本的に食べ物に対してのみ使用します。感情や涙を『wolf down』することはできません。ここでは『choke back(涙をこらえる)』や『swallow back(涙を飲み込む)』が適切です。日本人が感情を抑える様子を『飲み込む』と表現することから、『wolf down』を選んでしまう可能性があります。しかし、英語では感情を抑える際には別の表現を用いるのが自然です。また、日本語の『涙をのむ』という表現を安易に英語に直訳しようとすると、このような不自然な表現になることがあります。
文化的背景
「wolf down」は、あたかも飢えたオオカミが獲物を貪り食うかのように、がつがつと、あっという間に食事を済ませる様子を表します。この表現は、単に早く食べるという行為を超え、背後にある「飢え」「切迫感」「無作法」といったニュアンスを伝えます。中世ヨーロッパにおいて、オオカミは家畜を襲い、人々に恐怖を与える存在でした。そのため、オオカミのイメージは常に「飢餓」と結びつき、食料が乏しい時代には、人々もまたオオカミのように食べざるを得ない状況があったのかもしれません。
この表現が持つ「無作法さ」は、社会的な階層意識とも関連しています。かつて、食事は単なる栄養補給の場ではなく、社交の場であり、作法や礼儀が重要視されました。ゆっくりと時間をかけて食事を楽しむことは、余裕と教養の証であり、逆に「wolf down」する行為は、貧困層や教養のない人々を連想させました。現代においても、ビジネスの場やフォーマルな食事の席で「wolf down」することは、相手に不快感を与え、自身の評価を下げる行為と見なされることがあります。特に、西洋社会では、食事中の会話やアイコンタクトも重要視されるため、無言でがつがつと食べることは、コミュニケーションを拒否していると解釈される可能性もあります。
また、「wolf down」は、現代社会における時間のなさやストレスも反映していると言えるでしょう。ファストフード文化の普及や、多忙なライフスタイルの中で、ゆっくりと食事をする時間がない人々は、「wolf down」せざるを得ない状況に置かれています。これは、単なる食習慣の問題ではなく、社会全体の構造的な問題とも深く関わっています。例えば、ランチタイムが短い労働環境や、学業に追われる学生の姿は、「wolf down」が必然的に生まれる背景を示しています。このように、「wolf down」という表現は、単に「早く食べる」という意味だけでなく、その背後にある歴史、社会、文化的な文脈を理解することで、より深くそのニュアンスを捉えることができるのです。
さらに、文学作品においても「wolf down」は、登場人物の置かれた状況や心理状態を象徴的に表現するために用いられます。例えば、貧困に苦しむ人々が、与えられたわずかな食料を「wolf down」する場面は、彼らの切迫感や飢餓感を読者に強く印象づけます。また、競争社会の中で生きる人々が、ストレスを抱えながら食事を「wolf down」する場面は、彼らの心の余裕のなさを表現しています。このように、「wolf down」は、単なる食事の描写を超え、人間の感情や社会的な状況を豊かに表現する言葉として、文学作品においても重要な役割を果たしているのです。
試験傾向
1. 出題形式: 主に語彙問題、長文読解。稀にリスニング。
2. 頻度と級・パート: 準1級以上でまれに出題。
3. 文脈・例題の特徴: 日常会話や物語文で、急いで食事をする場面で使われることが多い。
4. 学習者への注意点・アドバイス: カジュアルな表現なので、フォーマルな場面では避ける。類義語の"gobble"や"devour"とのニュアンスの違いを理解する。
1. 出題形式: Part 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解問題)。
2. 頻度と級・パート: 出題頻度は低い。
3. 文脈・例題の特徴: カジュアルな会話や、状況説明の中で使われる可能性がある。ビジネスの場面では稀。
4. 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンで使うにはくだけすぎているため、フォーマルな表現を優先する。
1. 出題形式: リーディングセクション。
2. 頻度と級・パート: 出題頻度は低い。
3. 文脈・例題の特徴: アカデミックな文章ではあまり使われない。物語やエッセイなど、より口語的な文脈で稀に使用される可能性がある。
4. 学習者への注意点・アドバイス: TOEFLのリーディングでは、よりフォーマルな語彙を優先的に学習する。
1. 出題形式: 長文読解。
2. 頻度と級・パート: 難関大学でまれに出題されることがある。
3. 文脈・例題の特徴: 物語文やエッセイで、登場人物の行動を描写する際に使用されることがある。
4. 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測できるように、前後の文章を注意深く読む練習をする。