英単語学習ラボ

tenaciously

/təˈneɪʃəsli/(タァネィシャスリィ)

強勢は2番目の音節「neɪ」にあります。曖昧母音 /ə/ (「タ」の音)は軽く発音し、力を入れないようにしましょう。/ʃ/ の音(「シャ」)は、日本語の「シャ」よりも唇を少し突き出すとより正確になります。語尾の「-ly」は、日本語の「リ」よりも弱く、曖昧に「リィ」と発音するのが自然です。

副詞

食らいつく

困難や抵抗にもめげず、目標や信念に粘り強く執着する様子。諦めずに努力し続けるニュアンスを含む。ビジネスシーンやスポーツ、目標達成の文脈でよく使われる。

He tenaciously chased the ball until the very end of the game.

彼は試合の最後まで、ボールに食らいついて追いかけました。

この例文では、選手が試合終了まで諦めずにボールを追いかける、粘り強い姿が描かれています。「tenaciously」は、目標に向かって最後まで努力を続ける様子を表すのにぴったりです。特に、スポーツの場面でよく使われる典型的な表現です。

She tenaciously studied English every day to improve her skills.

彼女は自分のスキルを向上させるため、毎日粘り強く英語を勉強しました。

ここでは、「tenaciously」が「粘り強く、諦めずに」という意味で使われています。難しいことでも、目標達成のためにコツコツと努力し続ける様子が伝わります。学習や仕事の場面で、目標に向かう強い気持ちを表すのに使えます。

Even when facing tough problems, he tenaciously searched for a solution.

彼は難しい問題に直面しても、粘り強く解決策を探し続けました。

この例文は、困難な状況でも諦めずに解決策を探し続ける「食らいつく」姿勢を示しています。「tenaciously」は、逆境の中でも諦めずに、粘り強く取り組む態度を表現するのに適しています。問題解決や研究の文脈でよく見られます。

副詞

しがみつく

物理的、または比喩的に、何かを強く掴んで離さない様子。困難な状況や失いたくないものにしがみつくイメージ。恋愛や人間関係、地位などに固執する状況でも使われる。

The little monkey tenaciously held onto its mother's back as they moved through the trees.

小さいサルは、木々を移動する母親の背中にしがみついて離れませんでした。

この文では、子ザルが母親に「しがみつく」様子が描かれています。物理的に何かを強く掴んで離さない、という「tenaciously」の基本的な使い方をイメージしやすい典型的な場面です。動物の行動を通して、必死さや粘り強さが伝わります。

He tenaciously studied English every day to improve his skills.

彼は英語のスキルを向上させるため、毎日粘り強く勉強しました。

ここでは、「目標に向かって諦めずに、粘り強く努力し続ける」という精神的な意味での「しがみつく」が表現されています。学習者が共感しやすい「英語学習」をテーマに、困難があっても努力を続ける人の情熱が伝わるでしょう。

The old dog tenaciously fought against its illness until the very end.

その老犬は、最後まで病気と粘り強く闘いました。

この例文は、生命や困難な状況に「しがみつく」という意味合いです。病気と闘う老犬の姿から、「どんなに苦しくても、決して諦めずに耐え忍ぶ」という「tenaciously」の強い意志や粘り強さが鮮明に伝わります。感動的な場面で使われることもあります。

副詞

断固として

強い意志を持って、自分の意見や立場を譲らない様子。反対や障害があっても、自分の考えを貫き通すニュアンス。交渉や議論の場面でよく用いられる。

She tenaciously studied English every night, even when she felt tired.

彼女は疲れていても、毎晩粘り強く英語を勉強しました。

この例文は、新しいスキルを習得する際に、困難に直面しながらも諦めずに努力し続ける様子を描いています。まさに英語を学び直す皆さんのように、「疲れていても、断固として(粘り強く)やり続ける」という「tenaciously」の核心的な意味がよく表れています。

The marathon runner tenaciously ran toward the finish line, despite his aching legs.

マラソンランナーは足が痛むにもかかわらず、断固としてゴールラインに向かって走り続けました。

スポーツの場面で、体力的・精神的に追い込まれても、目標達成のために「断固として」「粘り強く」努力する姿を表しています。ここでは「痛む足にもかかわらず」という具体的な状況が、「tenaciously」の持つ強い意志を際立たせています。

Our team tenaciously worked to find a solution for the difficult problem.

私たちのチームは、その難しい問題の解決策を見つけるために、断固として取り組みました。

ビジネスやプロジェクトの文脈で、困難な課題に直面しても、諦めずに「粘り強く」「断固として」解決策を追求する様子を示しています。チームで協力して目標に向かう状況で「tenaciously」が使われる典型的な例です。

コロケーション

tenaciously defend

(主義・主張・権利などを)断固として守る、執拗に擁護する

「defend」は守るという意味ですが、「tenaciously」が加わることで、単に守るだけでなく、どんな困難があろうとも、しがみつくように、食らいつくように守り抜くというニュアンスが加わります。例えば、歴史的な建造物を保存する運動や、企業の知的財産権を守る訴訟などで使われます。口語よりもややフォーマルな場面で用いられることが多いです。文法的には「副詞 + 動詞」の組み合わせです。

tenaciously cling to

(希望・信念・記憶などを)固執する、しがみつく

物理的に何かにしがみつく場合にも使えますが、比喩的に、失いたくないもの、手放したくない考えなどに強く執着する様子を表します。「cling to」だけでも「しがみつく」という意味ですが、「tenaciously」が加わることで、その執着心の強さが強調されます。例えば、「過去の栄光にいつまでもtenaciously cling toする」のように使います。これは「副詞 + 動詞 + 前置詞」の組み合わせです。

tenaciously pursue

(目標・夢などを)粘り強く追求する、執拗に追い求める

「pursue」は追いかけるという意味ですが、「tenaciously」が加わることで、困難をものともせず、諦めずに追い続けるという強い意志が表現されます。研究者が長年の研究テーマを追いかける場合や、企業が新規市場開拓を目指す場合などに使われます。ビジネスシーンや報道などでよく見られる表現です。文法的には「副詞 + 動詞」の組み合わせです。

tenaciously hold on to

(地位・財産・考えなどを)死守する、執念深く保持する

「hold on to」は「~にしがみつく」「~を保持する」という意味ですが、「tenaciously」が加わることで、それを絶対に手放さないという強い意志が加わります。例えば、政治家が権力の座に執着する場合や、企業が市場シェアを維持するためにあらゆる手段を講じる場合などに用いられます。ややネガティブなニュアンスを含むこともあります。文法的には「副詞 + 動詞 + 前置詞」の組み合わせです。

tenaciously resist

(圧力・誘惑・変化などに)断固として抵抗する、粘り強く抵抗する

「resist」は抵抗するという意味ですが、「tenaciously」が加わることで、外部からの力に対して、屈することなく、最後まで抵抗し続けるという強い意志が表現されます。例えば、不当な要求に対して抵抗する場合や、企業の買収を防ぐために抵抗する場合などに使われます。ニュース記事などでよく見られる表現です。文法的には「副詞 + 動詞」の組み合わせです。

tenaciously remember

(記憶を)しっかりと覚えている、強く記憶にとどめている

「remember」は覚えているという意味ですが、「tenaciously」が加わることで、その記憶が非常に鮮明で、忘れ去られることなく強く心に残っているというニュアンスが加わります。過去の出来事や人物を回想する際に使われます。文学的な表現として用いられることが多いです。文法的には「副詞 + 動詞」の組み合わせです。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、ある主張や理論が「粘り強く支持されている」「根強く残っている」といった状況を説明する際に用いられます。例えば、心理学の論文で「過去のトラウマが、その後の行動にtenaciously影響を与えている」のように使われます。フォーマルな文体で、客観的な分析を示す際に適しています。

ビジネス

ビジネスシーンでは、プロジェクトの推進や交渉において、困難な状況でも「粘り強く取り組む姿勢」を強調する際に使われます。例えば、報告書で「市場シェアをtenaciously維持している」と記述したり、プレゼンテーションで「競合他社にtenaciously立ち向かう」と表現したりします。やや硬い印象を与えるため、日常会話よりは文書で使われることが多いでしょう。

日常会話

日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、困難な状況に「粘り強く立ち向かう」人々の姿を描写する際に用いられることがあります。例えば、「病とtenaciously闘う」といった表現です。また、スポーツの試合などで、選手が「粘り強く勝利を目指す」様子を伝える際にも使われることがあります。ただし、日常会話ではより平易な表現(persistently, determinedlyなど)が好まれます。

関連語

類義語

  • persistently

    『根気強く』『しつこく』という意味で、困難な状況でも諦めずに何かを続ける様子を表す。ビジネス、学術、日常会話など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『tenaciously』と同様に、強い意志を持って何かを続けることを意味するが、『persistently』は単に継続するという事実に焦点を当てることが多い。一方、『tenaciously』は、より強い決意や執念が感じられる。 【混同しやすい点】『persistently』は、必ずしもポジティブな意味合いを持つとは限らない。例えば、しつこいセールスマンや、迷惑な行為を繰り返す人に対しても使うことができる。一方、『tenaciously』は、困難に立ち向かうポジティブな意味合いで使われることが多い。

  • resolutely

    『断固として』『決然と』という意味で、強い決意を持って行動する様子を表す。フォーマルな場面や、重要な決断をする際に使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『tenaciously』と同様に、強い意志を持って何かを続けることを意味するが、『resolutely』は、決意の強さに焦点を当てている。一方、『tenaciously』は、困難な状況でも諦めない粘り強さを強調する。 【混同しやすい点】『resolutely』は、行動の開始時や、方向性を決定する際に使われることが多い。一方、『tenaciously』は、困難な状況に直面しながらも、目標を達成するために努力を続ける様子を表す。

  • doggedly

    『がんこに』『粘り強く』という意味で、困難や反対にもめげずに、目標を追求する様子を表す。ややインフォーマルな表現。 【ニュアンスの違い】『tenaciously』と非常に近い意味を持つが、『doggedly』は、まるで犬が獲物を追いかけるように、執拗に目標を追いかける様子を強調する。また、しばしば、周囲の反対や批判を無視して、自分の信念を貫く様子を表す。 【混同しやすい点】『doggedly』は、必ずしも賢明な行動を表すとは限らない。例えば、間違った目標を頑なに追求する人に対しても使うことができる。一方、『tenaciously』は、よりポジティブな意味合いで使われることが多い。

  • 『頑固に』『強情に』という意味で、自分の意見や態度を意固地に守り続ける様子を表す。ネガティブな意味合いで使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『tenaciously』とは異なり、『stubbornly』は、柔軟性や協調性の欠如を意味する。困難な状況でも諦めないという点では共通するが、『stubbornly』は、周囲の意見を聞き入れず、自分の考えに固執する様子を表す。 【混同しやすい点】『stubbornly』は、ほとんどの場合、ネガティブな意味合いで使われる。例えば、間違った方法に固執したり、人のアドバイスを聞き入れない人に対して使うことができる。一方、『tenaciously』は、困難に立ち向かうポジティブな意味合いで使われることが多い。

  • determinedly

    『決然と』『固く決意して』という意味で、目標達成のために強い意志を持って行動する様子を表す。ビジネス、学術、日常会話など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】『tenaciously』と同様に、強い意志を持って何かを続けることを意味するが、『determinedly』は、目標達成への決意の強さに焦点を当てている。一方、『tenaciously』は、困難な状況でも諦めない粘り強さを強調する。 【混同しやすい点】『determinedly』は、行動の開始時や、困難に立ち向かう際に使われることが多い。一方、『tenaciously』は、困難な状況が継続する中で、目標を達成するために努力を続ける様子を表す。

  • steadfastly

    『揺るぎなく』『着実に』という意味で、信念や目標を堅く守り、着実に努力を続ける様子を表す。フォーマルな場面や、文学的な表現で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『tenaciously』と同様に、困難な状況でも諦めないことを意味するが、『steadfastly』は、信念の堅固さや、着実な努力を強調する。一方、『tenaciously』は、より積極的で、困難に立ち向かう粘り強さを表す。 【混同しやすい点】『steadfastly』は、しばしば、道徳的な信念や、長期的な目標に対して使われる。一方、『tenaciously』は、より具体的な目標や、短期的な課題に対して使われることも多い。

派生語

  • 名詞で「固執」「粘り強さ」を意味し、抽象的な概念を表す際に用いられます。学術論文やビジネスシーンで、目標達成への不屈の精神を強調する文脈で頻繁に見られます。接尾辞「-ity」は性質や状態を表し、「tenacious」という形容詞の性質を名詞化したものです。

  • 「テナント」「賃借人」を意味する名詞。語源的には「tenere(保持する)」から派生し、「土地や建物を保持する人」というニュアンスを持ちます。日常会話でも不動産関連の話題で使われますが、「tenaciously」との直接的な意味のつながりは薄いです。ただし、比喩的に「主義主張を固守する人」という意味合いで用いられることもあります。

  • tenable

    形容詞で「擁護できる」「支持できる」という意味です。こちらも「tenere(保持する)」に由来し、「理屈や証拠によって保持できる」というニュアンスを持ちます。議論や主張の正当性を評価する際に、学術的な文脈や法律関係の文書でよく使われます。意見や立場が「tenable」であるということは、「tenaciously」守る価値があることを示唆します。

反意語

  • yieldingly

    「yielding(譲歩する、屈する)」に「-ly」が付いた副詞で、「tenaciously(固執して)」とは正反対に「素直に」「容易に」という意味を表します。議論や交渉の場面で、相手の意見に抵抗せず受け入れる態度を示す際に用いられます。ビジネスシーンや日常会話で、柔軟性や協調性を重視する文脈で使われます。

  • 「loose(緩い、束縛されていない)」に「-ly」が付いた副詞で、「しっかりと掴む」という意味合いの「tenaciously」とは対照的に、「緩く」「いい加減に」という意味を持ちます。物理的な状態だけでなく、抽象的な状況(規則や関係など)にも適用できます。例えば、「loosely defined rules(曖昧な規則)」のように使われます。

  • irresolutely

    「irresolute(優柔不断な、決断力のない)」に「-ly」が付いた副詞で、「tenaciously(断固として)」とは反対に、「ためらいながら」「決意なく」という意味を表します。行動や意思決定において、迷いや躊躇を示す際に用いられます。ビジネスシーンや日常生活で、自信のなさや不安定さを表現する際に使われます。

語源

"Tenaciously(食らいつく、しがみつく、断固として)」は、ラテン語の「tenax(しっかりと掴む、固執する)」に由来します。さらに遡ると、「tenere(保持する、掴む)」という動詞が語源です。この「tenere」は、物理的に何かを掴むだけでなく、比喩的に意見や信念を保持することも意味します。英語の「tenacious」は、このラテン語のニュアンスを受け継ぎ、文字通りにも比喩的にも「しっかりと掴んで離さない」というイメージを表します。例えば、困難な状況でも目標を「tenaciously」追求する、つまり、粘り強く、断固として目標にしがみつく様子を表します。日本語で例えるなら、「執念深い」という言葉に近いニュアンスを含んでいると言えるでしょう。一度掴んだものを手放さない、強い意志を感じさせる単語です。

暗記法

「Tenaciously」は単なる「しつこさ」ではない。困難に屈せず、目標へ突き進む強い意志と不屈の精神を宿す言葉だ。逆境を跳ね返す英雄譚、社会変革を成し遂げる人々の物語…そこには必ず「Tenaciously」な精神が息づいている。粘り強さは、時に社会を動かす原動力となる。ただし、度が過ぎれば頑固さや執念深さにも繋がる。文脈を読み解き、言葉の奥深さを感じてほしい。

混同しやすい単語

tenuous

発音が似ており、特に語尾の '-ous' の部分が曖昧になりやすい。意味は『希薄な』『脆弱な』で、tenaciously (粘り強く)とは正反対のニュアンス。スペルも似ているため、注意が必要。語源的には、'tenuous' は『引き伸ばされた』という意味合いがあり、そこから『希薄な』という意味に発展している。

語頭の 'ten-' が共通しているため、スペルを見たときに混同しやすい。意味は『傾向』であり、品詞も名詞。tenaciously は副詞である点が大きく異なる。発音もアクセントの位置が異なるため、注意して聞く必要がある。

最初の2音節が同じであるため、発音を聞き間違えやすい。意味は『主義』『信条』であり、全く異なる概念を表す。スペルも似ているため、文脈で判断する必要がある。語源的には、'tenet' は『保持する』という意味のラテン語に由来し、『主義』を保持するというニュアンス。

意味的に関連があるため、誤用しやすい。tenaciouslyは「粘り強く」という様態を表す副詞だが、intensityは「強さ」「激しさ」という名詞。発音もスペルも似ていないものの、文脈によっては意味の取り違えが起こりうる。例えば、「彼は粘り強く努力した」と「彼は激しく努力した」は意味が異なる。

obstinately

意味が近い(頑固に、強情に)ため、文脈によっては混同しやすい。tenaciously は良い意味で「粘り強く」努力するニュアンスを含むことがあるが、obstinately はより否定的な意味合いが強い。発音もスペルも異なるが、意味の類似性から注意が必要。類語を覚える際は、それぞれのニュアンスの違いを意識することが重要。

語尾の '-ous' が共通しているため、発音の印象が似ていると感じやすい。Continuousは「継続的な」という意味の形容詞であり、状態や行動が途切れないことを指す。tenaciouslyは「粘り強く」という副詞であり、努力や取り組み方を示す。したがって、品詞も意味も大きく異なるため、文脈で区別する必要がある。

誤用例

✖ 誤用: He tenaciously apologized for his mistake, even though it wasn't a big deal.
✅ 正用: He repeatedly apologized for his mistake, even though it wasn't a big deal.

『Tenaciously』は、目標や信念を『粘り強く』守り抜くニュアンスが強く、謝罪のような行為に使うと、まるで『謝罪すること』自体に固執しているように聞こえます。日本人が『一生懸命』を安易に当てはめようとする結果、不自然な英語になる典型例です。ここでは単に『何度も』という意味の『repeatedly』が適切でしょう。英語では、謝罪は誠意を示す行為であり、しつこく繰り返すとかえって逆効果になるという文化的背景も考慮する必要があります。

✖ 誤用: She tenaciously believed that he would return, even after years of silence.
✅ 正用: She stubbornly believed that he would return, even after years of silence.

『Tenaciously』は、困難を乗り越えて目標を達成するようなポジティブな状況で使われることが多いです。音信不通の相手の帰りを信じ続けるような状況では、良い意味での『粘り強さ』というより、意固地になっているニュアンスが強いため、『stubbornly(頑固に)』の方が適切です。日本人が『諦めない』という言葉から安易に『tenaciously』を選んでしまう典型的な例です。英語では、状況によってポジティブ・ネガティブな意味合いを持つ単語を適切に使い分ける必要があります。

✖ 誤用: The company tenaciously pursued a hostile takeover, despite strong opposition.
✅ 正用: The company relentlessly pursued a hostile takeover, despite strong opposition.

『Tenaciously』は、目標達成のために努力するニュアンスがありますが、敵対的買収のような攻撃的な行為に使うと、まるでその行為自体を美化しているように聞こえます。より中立的で、強い意志を示す『relentlessly(容赦なく)』が適切です。日本人が『強引に』という言葉を安易に『tenaciously』に置き換えてしまうと、倫理的に問題のある状況で不適切な表現を使ってしまう可能性があります。英語では、単語の持つニュアンスを理解し、文脈に合った表現を選ぶことが重要です。

文化的背景

「Tenaciously(執拗に)」という言葉は、単に「しつこい」という意味を超え、目標達成のためには困難を乗り越える強い意志と不屈の精神が不可欠であるという価値観を反映しています。特に、逆境に立ち向かう個人の英雄譚や、社会変革を成し遂げようとする人々の物語において、この言葉はポジティブな意味合いを帯びて用いられることが多いです。

「Tenaciously」は、しばしば「粘り強さ」や「根気」といった言葉と関連付けられますが、単なる持続力以上の意味を含みます。それは、困難な状況にも屈せず、目標に向かって進み続ける強い決意、そして時には周囲からの反対や嘲笑をものともしない不屈の精神を意味します。たとえば、科学者が長年の研究の末に画期的な発見を成し遂げる物語や、起業家が幾多の失敗を乗り越えて事業を成功させる物語など、「tenaciously」は、成功の背後にある並々ならぬ努力と精神力を象徴する言葉として用いられます。文学作品においては、主人公が社会の不条理や自身の過去のトラウマと闘いながら成長していく過程を描写する際に、その精神的な強さを表現するために「tenaciously」が用いられることがあります。

また、「tenaciously」は、社会運動や政治的な闘争においても重要な意味を持ちます。少数派の権利を擁護するために、あるいは不当な権力に抵抗するために、人々が「tenaciously」戦う姿は、社会を変革する原動力となります。たとえば、公民権運動における指導者たちが、人種差別に「tenaciously」立ち向かったことは、歴史に深く刻まれています。この言葉は、単なる個人的な目標達成にとどまらず、社会全体の進歩に貢献するための強い意志を表現する言葉としても用いられるのです。ただし、文脈によっては、その粘り強さが過剰であると解釈され、頑固さや執念深さといったネガティブなニュアンスを含む場合もあります。例えば、相手の意向を無視して自分の意見を押し通すような状況では、「tenaciously」は批判的な意味合いで使用されることがあります。

このように、「tenaciously」は、単なる「しつこさ」を超えた、目標達成への強い意志や不屈の精神を象徴する言葉として、文化的な背景の中で様々な意味合いを帯びて用いられてきました。逆境に立ち向かう個人の英雄譚から社会変革を成し遂げようとする人々の物語まで、この言葉は、人間の持つ潜在的な力と可能性を表現する上で欠かせない役割を果たしていると言えるでしょう。

試験傾向

英検

- 出題形式: 主に語彙問題、長文読解

- 頻度と級・パート: 準1級以上で出題される可能性あり。1級では頻出。

- 文脈・例題の特徴: やや硬めの文章、説明文、評論文など。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「粘り強く」という精神的な意味合いを理解しておくこと。関連語の「tenacity」も重要。

TOEIC

- 出題形式: 長文読解(Part 7)

- 頻度と級・パート: TOEIC L&Rでは、比較的まれ。SWテストでは意見を述べる際に使える。

- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーン、プロジェクトの遂行、問題解決など。

- 学習者への注意点・アドバイス: 「根気強く」というニュアンスで、ビジネスの成功に関連付けて覚える。「persevere」などの類義語も確認。

TOEFL

- 出題形式: リーディング

- 頻度と級・パート: アカデミックな文章で頻出

- 文脈・例題の特徴: 学術論文、研究報告書など。

- 学習者への注意点・アドバイス: 抽象的な概念や議論を説明する文脈で使われることが多い。同義語の「persistently」との使い分けを意識。

大学受験

- 出題形式: 長文読解

- 頻度と級・パート: 難関大学で出題される可能性あり

- 文脈・例題の特徴: 評論文、社会問題、科学技術など。

- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が重要。比喩的な用法にも注意。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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