shrimp
冒頭の /ʃ/ は、日本語の「シュ」に近い音ですが、唇を丸めて息を強く出すイメージです。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも口を少し開いて短く発音します。「リ」と「プ」の間には、母音を入れないように注意しましょう。/p/ は破裂音なので、息をしっかり出すとよりクリアに聞こえます。
エビ
食用として一般的な小型の甲殻類。様々な種類があり、料理に使われる。
My favorite dish at the restaurant is a big plate of crispy shrimp.
レストランで一番好きな料理は、サクサクのエビがたっぷり乗った一皿です。
※ この例文は、レストランで美味しいエビ料理を注文する、とても日常的で楽しい場面を描写しています。「crispy shrimp」は「サクサクのエビ」という意味で、食感まで伝わる典型的な表現です。食べ物としての「shrimp」の最も基本的な使い方ですね。
Mom carefully picked out fresh shrimp for dinner at the supermarket.
お母さんはスーパーで、夕食のために新鮮なエビを慎重に選びました。
※ この例文は、スーパーで食材を選ぶという、誰もが経験する日常の買い物シーンです。お母さんが家族のために新鮮なエビを丁寧に選ぶ様子が目に浮かびます。「fresh shrimp」は「新鮮なエビ」という意味で、食材としてのエビによく使われる組み合わせです。
We saw tiny shrimp swimming among the colorful fish in the aquarium.
私たちは水族館で、色鮮やかな魚たちの間で小さなエビが泳いでいるのを見ました。
※ この例文は、水族館で生き物としてのエビを見る場面を描写しています。色とりどりの魚と一緒に小さなエビが泳ぐ様子は、発見の喜びを感じさせますね。「tiny shrimp」は「小さなエビ」という意味で、生き物としてのエビのサイズを表す際によく使われます。食べ物としてだけでなく、生き物としての「shrimp」も知っておくと良いでしょう。
エビのように動く
エビのように、小さくすばやく動く様子。特に水中で体を曲げ伸ばして進む動きを指す。
The little boy shrimped in his seat when his mother looked at him sternly.
母親が厳しく彼を見たとき、その小さな男の子は座席で体を縮めた。
※ この例文は、子供が叱られて恥ずかしさや恐怖から体を小さくする様子を描いています。動詞の "shrimp" は、エビが危険を感じて体を丸めるように、人が身をすくめたり、縮こまったりする様子を表現します。特に、心理的なプレッシャーや恥ずかしさで「体を小さくする」「身をすくめる」といったイメージで使われます。
She shrimped through the narrow gap to reach the hidden treasure.
彼女は隠された宝物にたどり着くため、狭い隙間を体を縮めて通り抜けた。
※ この例文では、物理的に狭い場所を通るために体を小さくする様子を表しています。エビが狭い岩の隙間に入り込むように、人が体を細めて進む状況で使われます。このように動詞の後に "through"(~を通り抜けて)や "into"(~の中へ)などの前置詞が続いて、動きの方向を示すことが多いです。
Feeling cold, he shrimped under the blanket to get warm.
寒さを感じ、彼は暖まるために毛布の下で体を丸めた。
※ この例文は、寒さや不快感から体を丸める様子を示しています。エビが丸くなるように、人が体を縮めて暖を取ったり、心地よい姿勢になったりする場面で使われます。感情や身体的な状態によって、自然と体が小さくなるイメージを伝えるのに適した表現です。
コロケーション
エビの養殖場
※ 文字通りエビを養殖する場所を指します。近年、世界的なエビの需要増加に伴い、東南アジアや中南米などで大規模なシュリンプファームが展開されています。環境問題(マングローブ林の破壊、排水汚染など)との関連で議論されることも多いです。ビジネスや環境問題に関するニュース記事などで頻繁に見られます。
シュリンプカクテル
※ 茹でたエビをカクテルグラスに盛り付け、カクテルソース(トマトベースの酸味のあるソース)をかけた料理。アメリカやイギリスで前菜として人気があります。レストランのメニューや料理番組などでよく目にします。フォーマルな食事の場でもカジュアルなパーティーでも供される、定番の一品です。
シュリンプ・スキャンピ(エビのガーリックオイル炒め)
※ イタリア料理の一種で、エビをニンニク、バター、白ワインなどで炒めたもの。パスタと絡めて供されることが多いです。アメリカでは非常にポピュラーなイタリアンレストランのメニューであり、家庭料理としても親しまれています。Scampiは本来手長エビの一種を指しますが、アメリカでは普通のエビで作られることが多いです。
ポップコーンシュリンプ
※ 一口サイズのエビに衣をつけて揚げたもの。ポップコーンのように手軽に食べられることから名付けられました。ファストフード店やカジュアルなレストランでよく見かけるメニューです。子供から大人まで幅広い世代に人気があります。
特大のエビ
※ "jumbo"は「特大の」という意味で、大きなエビを強調する際に使われます。ただし、「jumbo shrimp」という表現自体が矛盾している(shrimpは小さいエビを指す)というユーモラスな側面も持ち合わせています。マーケティングや広告でよく用いられる表現です。
殻をむいて食べるエビ
※ 茹でたり蒸したりしたエビを、客自身が殻をむいて食べるスタイルを指します。カジュアルなシーフードレストランや、海岸沿いの屋台などでよく見られます。殻付きのエビを豪快に味わうのが特徴で、手軽さと美味しさから人気があります。
エビの発酵調味料
※ 東南アジアで広く使われる発酵食品。エビを塩漬けにして発酵させたもので、独特の風味と強い塩味が特徴です。タイの「カピ」、マレーシアの「ブラチャン」などが有名です。エスニック料理のレシピや食材に関する記事などで目にすることがあります。
使用シーン
生物学、海洋学、食品科学などの分野の研究論文で、エビの種類、生態、養殖、栄養価などについて言及する際に使用されます。また、経済学分野において、エビの漁獲量や輸出入に関する統計データを示す際に用いられることもあります。例:『〇〇エビの養殖における環境負荷に関する研究』
食品業界、特に水産物関連のビジネスシーンで、エビの取引、加工、販売、マーケティングに関する報告書、プレゼンテーション、契約書などで使用されます。レストラン業界では、メニューの説明や食材の仕入れに関する情報交換で使われることがあります。例:『〇〇社とのエビの輸入契約に関する報告』
日常会話では、料理の話題や食事の場面でよく使われます。スーパーでの買い物、レストランでの注文、家庭でのレシピの共有など、エビを使った料理について話す際に頻繁に登場します。また、水族館や旅行先でエビを見た時の感想を述べる際にも使われます。例:『今夜はエビチリを作ろう』
関連語
類義語
一般的にエビを指す言葉だが、特に大型のエビ、または特定の種類のものを指すことが多い。イギリス英語では、小型のエビを指すこともある。 【ニュアンスの違い】"shrimp"とほぼ同義だが、大きさや種類によって使い分けられることがある。地域によってどちらが一般的かは異なる。よりフォーマルな場面や、料理の文脈で使われることが多い。 【混同しやすい点】大きさの区別が曖昧で、地域差もあるため、どちらの単語を使うべきか迷うことがある。文脈から判断する必要がある。
- scampi
イタリア料理でよく使われる言葉で、手長エビの一種を指す。料理名としても用いられる。 【ニュアンスの違い】"shrimp"よりも特定の種類の小型のエビを指す。料理の文脈でのみ使われることが多い。高級感のある印象を与える。 【混同しやすい点】特定の種類の小型のエビを指すため、一般的なエビを指す"shrimp"とは意味が異なる。料理名として使われる場合もある。
- langoustine
手長エビの一種で、フランス料理などで高級食材として扱われる。見た目も味も独特。 【ニュアンスの違い】"shrimp"よりもさらに特定の種類の小型のエビを指す。高級食材として認識されており、フォーマルな場面で使われることが多い。 【混同しやすい点】特定の種類の小型のエビを指すため、一般的なエビを指す"shrimp"とは意味が異なる。高級食材であるという文化的背景も考慮する必要がある。
- crawfish
ザリガニのこと。アメリカ南部、特にルイジアナ州でよく食べられる。 【ニュアンスの違い】"shrimp"とは全く異なる種類の甲殻類を指す。見た目も味も大きく異なる。 【混同しやすい点】エビとザリガニは生物学的に異なるため、混同することは少ないが、甲殻類という共通点から、英語学習者が誤って類義語として認識してしまう可能性がある。
貝類や甲殻類など、殻を持つ水生動物の総称。 【ニュアンスの違い】"shrimp"は"shellfish"の一種であり、"shellfish"はより広い概念を指す。集合名詞。 【混同しやすい点】"shellfish"は総称であり、特定のエビを指す"shrimp"とは異なる。文脈によって意味が異なるため、注意が必要。
- krill
オキアミのこと。小型のエビに似た甲殻類で、海洋生態系において重要な役割を果たす。 【ニュアンスの違い】"shrimp"よりもさらに小型で、大量に群生する。主に動物プランクトンとして認識されており、食用としてはあまり一般的ではない。 【混同しやすい点】小型のエビに似ているが、生態や用途が大きく異なる。文脈によって意味が異なるため、注意が必要。
派生語
- shrimper
『エビ漁師』、または『エビ漁船』を意味する名詞。『shrimp』に『〜する人』や『〜に関するもの』を表す接尾辞『-er』が付いた形。エビ漁業や水産業に関する文脈で使われる。日常会話よりも専門的な場面で登場する頻度が高い。
- shrimpy
『小エビのような』、『小さい』、『ひ弱な』という意味の形容詞。『shrimp』に『〜のような』という意味合いを付加する接尾辞『-y』が付いた形。体格や性質を形容する際に使われ、やや軽蔑的なニュアンスを含むことがある。日常会話で使われる頻度は中程度。
語源
「shrimp(エビ)」の語源は、古英語の「scrimpan(縮む、しなびる)」に由来します。これはゲルマン祖語の*skrimp-(縮む、引きつる)から派生したと考えられています。エビが体を丸める様子や、捕獲された際に縮こまる様子が語源に反映されているのでしょう。日本語の「しぼむ」「縮む」といった言葉に近いイメージです。また、古ノルド語の「skorpna(しなびる)」とも関連があり、これらの語源を辿ると、エビの小さく縮んだ姿が共通のイメージとして浮かび上がってきます。つまり、「shrimp」という言葉は、エビの物理的な特徴、特にその縮む性質を捉えて名付けられたと言えるでしょう。
暗記法
エビは小ささ故に、取るに足らない存在の象徴となりがちですが、地域によっては貴重な食料資源です。歴史的には庶民の味方であり、侮蔑的な意味合いも持ちます。文学では社会の底辺を生きる人々を指し、群れは無力さや集団行動を暗示します。近年は、環境問題や食糧問題とも結びつき、アジアでは縁起物、欧米では手軽な食材として親しまれるなど、地域ごとの文化を反映する多様な顔を持っています。
混同しやすい単語
『shrimp』と『ship』は、どちらも短い母音で始まるため、特に発音に自信がない場合や早口で話された場合に聞き間違えやすいです。『ship』は『船』という意味で、名詞として使われます。動詞として使う場合は『(船で)送る』という意味になります。日本人学習者は、/ɪ/ と /ɪ̈/(曖昧母音)を意識して発音練習すると良いでしょう。また、文脈から判断することも重要です。
『shrimp』と『shirk』は、語頭の音が同じ /ʃ/ で始まり、母音も比較的似ているため、発音に注意が必要です。『shirk』は『(義務などを)避ける、怠ける』という意味の動詞です。例えば、『shirk one's responsibilities(責任を回避する)』のように使われます。綴りも似ているため、スペルチェックの際にも注意が必要です。語源的には、古英語の『scirke』(しり込みする)に由来します。
『shrimp』と『scrimp』は、語頭の子音クラスターが異なるものの、全体的な音の印象が似ているため混同しやすいです。『scrimp』は『(お金などを)出し惜しむ、節約する』という意味の動詞です。例えば、『scrimp and save(倹約する)』という表現があります。また、『scrimpy』という形容詞もあり、『けちな、貧弱な』という意味になります。スペルを意識して区別しましょう。
『shrimp』と『shrink』は、語頭の子音クラスターが似ており、母音も短い音であるため、発音を聞き間違える可能性があります。『shrink』は『縮む、小さくなる』という意味の動詞であり、『収縮する』『(服などが)縮む』などの意味で使われます。また、俗語として『精神科医』という意味もあります。語源的には、古英語の『scrincan』(縮む)に由来します。発音記号を確認し、/ʃr/と/sr/の違いを意識することが重要です。
『shrimp』と『sharp』は、どちらも語頭が 'sh' で始まるため、発音の最初の部分が似ています。『sharp』は『鋭い、辛辣な』という意味の形容詞ですが、『(時間が)きっかりの』『(音程が)半音高い』など、様々な意味があります。また、名詞や副詞としても使われます。例えば、『sharp knife(鋭いナイフ)』、『sharp at 3 o'clock(3時きっかりに)』のように使われます。日本人学習者は、/ɑːr/の発音に注意して区別しましょう。
『shrimp』と『chimp』は、どちらも短い母音で終わる短い単語であるため、特に発音に慣れていない場合や、早口で話された場合に聞き間違えやすい可能性があります。『chimp』は『チンパンジー』の略称です。動物の名前であり、文脈から判断できます。語源的には、『chimpanzee』の短縮形です。/ʃ/と/tʃ/の発音の違いを意識しましょう。
誤用例
日本語の『ケチくさい』『みみっちい』のようなニュアンスで、英語の『shrimpy』を使うのは不自然です。英語の『shrimpy』は主に『小エビのような』という意味で、体格が小さいことを指すか、文字通りエビの性質を形容する際に使われます。量が少ないことを表現するなら、シンプルに『small portion』や『stingy portion』などを使う方が適切です。日本語の感覚で形容詞を安易に適用すると、意味が通じなくなる典型例です。
『shrimping』という単語自体は存在しますが、趣味としてエビを捕まえに行く行為を指す場合、『shrimp fishing』と言うのがより一般的です。日本語では動詞化しやすいですが、英語では名詞+動詞の組み合わせが自然な場合があります。また、地域によっては『shrimping』が商業的なエビ漁を指す場合もあるため、誤解を避けるためにも『shrimp fishing』を使うのが無難です。週末に家族で楽しむようなレジャーを想定している場合は特に、fishingを付け加えることで意図が明確になります。
『shrimp』を『小物』や『取るに足らない人』の比喩として使うことは可能ですが、やや直接的で、場合によっては失礼に聞こえることがあります。より一般的な表現としては『small fry』や『nobody』などが適切です。日本語の『ペーペー』を直訳しようとして不適切な表現を選んでしまう典型例です。英語では、直接的な表現を避け、婉曲的な表現を選ぶことで、相手への配慮を示す場合があります。
文化的背景
エビ(shrimp)は、小ささや取るに足らない存在の象徴として文化的に用いられる一方、地域によっては貴重な食料資源として重要な意味を持ちます。その二面性は、エビが置かれた環境や人々の生活との関わりによって形成されてきました。
歴史的に見ると、エビは世界各地で食用とされてきましたが、特に沿岸部では重要なタンパク源でした。しかし、大量漁獲が可能になる以前は、エビは高級食材というよりは、庶民の食卓を支える存在でした。そのため、「shrimp」という言葉には、小さくてありふれたもの、あるいは取るに足らないものといったニュアンスが含まれることがあります。例えば、「shrimp」を侮蔑的な意味で使う場合、それは体格の小さい人や、権力のない人を指すことがあります。また、「shrimpy」という形容詞も同様の意味合いを持ちます。
文学作品や映画においては、エビが直接的に物語の主役となることは少ないですが、その存在はしばしば比喩的に用いられます。例えば、社会の底辺で生きる人々を「shrimp」に例えたり、組織の中で軽んじられる存在を指して「shrimp」と表現したりすることがあります。また、エビの群れが海を回遊する様子は、社会における個人の無力さや、集団行動の重要性を暗示することもあります。近年では、エビ養殖が環境に与える影響が問題視されるようになり、「shrimp」という言葉は、環境問題や食糧問題といった社会的なテーマとも結びつくようになりました。
さらに、エビは地域によって異なる文化的意味合いを持ちます。例えば、アジア地域ではエビは縁起の良い食べ物として扱われることがあり、お祝いの席でよく用いられます。一方、欧米ではエビは比較的手軽な食材として広く消費されていますが、高級レストランでは特別な調理法で提供されることもあります。このように、「shrimp」という言葉は、その地域における食文化や社会構造を反映しており、多様な解釈が可能です。エビのサイズや入手しやすさ、調理法などが、人々のエビに対する認識を形成し、それが言葉のニュアンスにも影響を与えていると言えるでしょう。
試験傾向
準1級、1級で語彙問題、長文読解で出題される可能性があります。出題形式は空所補充や同意語選択など。頻度は高くはありませんが、食品に関する話題で登場することがあります。注意点としては、複数形(shrimps)の存在、および動詞としての用法(エビを獲るなど)を知っておくと良いでしょう。
Part 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解)でまれに出題される可能性があります。頻度は高くありません。レストランや食品に関する記事で登場することがあります。ビジネスの文脈では、食材の調達やメニューに関する記述で使われることがあります。注意点としては、直接的なビジネス語彙というよりは、一般的な語彙として理解しておくと良いでしょう。
アカデミックな文脈では、水産資源や海洋生態系に関する長文読解で登場する可能性がありますが、頻度は高くありません。科学的な記述の中で、具体的な例として言及されることがあります。注意点としては、専門用語との関連性や、生態系における役割などを理解しておくと、文脈理解に役立ちます。
大学受験の長文読解問題で、まれに出題される可能性があります。特に、環境問題や食文化に関するテーマで登場することがあります。文脈から意味を推測する問題や、内容一致問題で問われることがあります。注意点としては、基本的な単語力に加えて、関連するテーマの背景知識があると、よりスムーズに読解できます。