英単語学習ラボ

seldom

/ˈsɛldəm/(セルダム)

第一音節に強勢があります。母音 /e/ は日本語の「エ」よりも少し口を横に開いて発音します。/l/ の発音は、舌先を上の歯の裏側に当てて発音しますが、日本語のラ行のように舌を弾きません。/d/ は舌先を上の歯の裏側に当てて発音する有声破裂音です。最後の/əm/ は、曖昧母音の /ə/(schwa)と /m/(唇を閉じる音)が組み合わさったもので、力を抜いて発音しましょう。

副詞

めったに~ない

頻度が非常に低いことを表す。完全に否定するわけではないが、ほとんど起こらないというニュアンス。肯定文で用いられ、文の中心的な動詞の前に置かれることが多い。 "hardly ever" や "rarely" と同様の意味合いで使用される。

He is very busy, so he seldom watches TV at home.

彼はとても忙しいので、家でテレビをめったに見ません。

仕事や勉強で毎日忙しい人が、やっと家に帰ってきても、テレビを見る時間さえめったにない、という状況が目に浮かびますね。seldomは動詞の前に置かれ、「めったに~ない」という強い否定の意味を表します。notを使わなくても否定文になるのが特徴です。

It seldom snows in this city, even in winter.

この町では、冬でもめったに雪が降りません。

普段雪がめったに降らない地域に住んでいる人が、「冬なのに雪が降らないんだよな」と話しているような情景が思い浮かびます。天候を表す『It snows』という表現の前にseldomが来ていますね。

We live far apart, so we seldom see each other.

私たちは遠く離れて住んでいるので、めったに会えません。

遠くに住んでいる友達や家族と、久しぶりに会えた時に「次はいつ会えるかな?」と寂しく思うような気持ちが伝わってきますね。『see each other』は「お互いに会う」という意味です。ここでもseldomは動詞 (see) の前に置かれています。

コロケーション

seldom, if ever

めったに~ない、もしあるとしてもごくまれに

この表現は、ある事柄が非常にまれにしか起こらないことを強調するために使われます。 'seldom' だけでも十分稀であることを示しますが、'if ever' を加えることで、その稀さをさらに強調します。例えば、「彼はめったに、もしあったとしてもごくまれにしか遅刻しない」のように使います。フォーマルな場面や文章でよく見られます。

seldom seen

めったに見られない、珍しい

文字通り「めったに見られない」という意味ですが、単に視覚的な珍しさだけでなく、希少性や価値の高さを含むことがあります。美術品や希少動物など、貴重なものが滅多に姿を現さない状況を表現するのに適しています。例えば、「市場に出回ることはめったにない」のように使えます。やや文学的な響きがあります。

seldom heard

めったに聞かれない、静かな

物理的に音が聞こえない場合だけでなく、意見や声が表に出にくい状況を表すこともあります。控えめな性格の人や、少数派の意見などが埋もれてしまいがちな状況を表現するのに使われます。「彼の声はめったに聞かれることはなかった」のように、比喩的な意味合いで用いられることが多いです。

seldom used

めったに使われない、ほとんど使われていない

道具やスキル、言葉などが実際に使われる頻度が低いことを示します。時代遅れになった技術や、忘れ去られつつある言葉などを表現する際に用いられます。「その道具はめったに使われることはなかった」のように、過去のある時点から現在まで、使用頻度が低い状態が続いていることを示唆します。

seldom the case

めったにそうではない、ほとんどの場合そうではない

ある事柄が真実である可能性が低いことを示します。一般的に信じられていることや期待されていることに対して、反論や異議を唱える際に用いられます。「それが当てはまることはめったにない」のように、客観的な事実や経験に基づいて判断していることを示唆します。フォーマルな文脈でよく見られます。

seldom occur

めったに起こらない、稀にしか発生しない

事件、事故、自然現象など、特定の事象が発生する頻度が非常に低いことを表します。統計的なデータや科学的な根拠に基づいて、その稀少性を示す場合に適しています。「そのような事故が起こることはめったにない」のように、客観的な視点から述べる際に用いられます。

使用シーン

アカデミック

学術論文や研究発表で、客観的な事実や傾向を述べる際に用いられる。「~することは稀である」といった意味合いで、データ分析の結果や実験結果の記述に現れることが多い。例:『先行研究において、この手法が有効であると示された例はseldom見られない。』

ビジネス

ビジネス文書やプレゼンテーションで、フォーマルな印象を与えるために用いられることがある。日常的な会話よりも、公式な報告書や提案書などで見かけることが多い。例:『このプロジェクトの遅延はseldom発生しており、スケジュール管理は徹底されていると言える。』

日常会話

日常会話ではあまり使われないが、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、やや硬い表現として用いられることがある。話し言葉よりも書き言葉で目にすることが多い。例:『最近、彼女が外出する姿をseldom見かけるようになった。』

関連語

類義語

  • 『めったに〜ない』という意味で、出来事の頻度が非常に低いことを表す。日常会話、書き言葉どちらでも使える。 【ニュアンスの違い】『seldom』とほぼ同義だが、『rarely』の方がややフォーマルな印象を与える場合がある。また、『seldom』よりも頻繁に使われる傾向がある。 【混同しやすい点】『rarely』は『滅多に~ない』という意味の副詞であり、文頭に置くと倒置が起こる(例:Rarely do I go to the cinema.)。『seldom』は通常、倒置を起こさない。

  • infrequently

    『まれに』『たまに』という意味で、出来事や行動が頻繁ではないことを丁寧に表現する。ビジネスや学術的な文脈で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『seldom』よりもさらにフォーマルで、客観的な記述に適している。感情的なニュアンスはほとんど含まない。 【混同しやすい点】『infrequently』は副詞であり、動詞を修飾する。名詞を修飾する形容詞形は『infrequent』となる。また、日常会話ではやや硬い印象を与える。

  • hardly ever

    『ほとんど〜ない』という意味で、日常会話でよく使われる口語的な表現。親しみやすいニュアンスがある。 【ニュアンスの違い】『seldom』よりも頻度が高いことを示唆する可能性がある。『seldom』がやや古風な印象を与えるのに対し、『hardly ever』は現代的な表現。 【混同しやすい点】『hardly ever』は、肯定文の中で否定的な意味を表す。文法的な誤りとして、『hardly ever not』のような二重否定の形にしないように注意が必要。

  • 『ほとんど〜ない』という意味で、数量や程度が非常に少ないことを強調する。書き言葉やフォーマルな場面で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】『seldom』よりも強い否定の意味を持ち、出来事の起こる可能性が非常に低いことを示す。また、時間的な近接性を表す場合もある(例:Scarcely had I arrived when it started raining.)。 【混同しやすい点】『scarcely』も『rarely』と同様に、文頭に置くと倒置が起こる(例:Scarcely had I eaten when the phone rang.)。また、直後に『when』や『than』を伴う構文がある。

  • once in a while

    『たまに』『時々』という意味で、頻度が低いことを婉曲的に表現する。日常会話でよく使われる。 【ニュアンスの違い】『seldom』よりも頻度が高いことを示唆し、完全に起こらないわけではないというニュアンスを含む。『seldom』のような否定的な響きはない。 【混同しやすい点】『once in a while』は熟語であり、単独で使用することも、文の最後に付け加えることもできる。フォーマルな場面では避けるべき表現。

  • on occasion

    『時折』『場合によっては』という意味で、ある特定の状況や機会にのみ起こることを示す。ビジネス文書やフォーマルな会話で使われる。 【ニュアンスの違い】『seldom』よりも頻度が高いことを示唆し、特定の条件や状況下でのみ起こるという限定的なニュアンスを含む。『seldom』のような否定的な意味合いはない。 【混同しやすい点】『on occasion』は前置詞句であり、文頭、文中、文末のどこにでも置くことができる。フォーマルな場面に適した表現。

派生語

  • unseldom

    接頭辞 "un-" は否定を表しますが、"unseldom" は現代英語ではほとんど使われません。ただし、古英語では "not seldom" の意味合いで用いられていました。語源的には "seldom" の否定形ですが、現代英語では "often" や "frequently" がより一般的です。この語は、英語の歴史的変遷を示す例として興味深いです。

  • seld

    "seldom" の短縮形であり、古英語に由来します。現代英語ではほとんど使用されませんが、文学作品や古風な表現において見られることがあります。例えば、"seld seen"(めったに見られない)のような形で使われることがあります。この語は、英語の語彙が時代とともに変化することを示しています。

反意語

  • "seldom" が「めったに~ない」という意味であるのに対し、"often" は「しばしば~する」という意味を持ちます。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く使用され、"seldom" と明確な対比をなす最も一般的な反意語です。頻度を表す副詞として、文中で "seldom" と置き換えることで意味が反転します。

  • "frequently" も "often" と同様に「頻繁に」という意味ですが、"often" よりもややフォーマルな響きを持ちます。ビジネス文書や学術論文など、より正式な文脈で使用されることが多いです。"seldom" が稀な頻度を表すのに対し、"frequently" は高い頻度を表し、明確な対義関係にあります。

語源

"seldom」は、古英語の「seldan」に由来します。これは「まれに、めったに~ない」という意味を持っていました。さらに遡ると、ゲルマン祖語の「*selda-」という語根に行き着きます。この語根は「珍しい、驚くべき」といった意味合いを含んでおり、現代英語の「seldom」が持つ「頻繁には起こらない」というニュアンスに繋がっています。日本語で例えるなら、「滅多に」という言葉が持つ、その事象が日常的に起こらない稀少性を表現しているのと似ています。このように、「seldom」は、古い時代から「珍しさ」や「稀有さ」を表す言葉として受け継がれてきたのです。

暗記法

「seldom」は単なる頻度の低さを示す言葉ではありません。背後には社会的な規範や期待が潜み、何かが抑制されている状況を暗示します。文学作品では、主人公の特異性や社会からの逸脱を示唆し、深層心理や背景を効果的に伝えます。また、失われた平和への憧憬のように、願望や感情を込めて語る言葉でもあります。時代や社会の価値観の変化を映し出す鏡として、「seldom」は文化理解への扉を開くのです。

混同しやすい単語

発音において、't' が発音されない場合があり、seldomの語尾の 'm' との類似性から混同されることがあります。また、'often'は『しばしば』という意味で頻度を表す副詞ですが、'seldom'は『めったに~ない』という否定的な意味合いを持つため、意味が正反対である点に注意が必要です。スペルも 'o' と 'e' の位置が入れ替わっているため、注意が必要です。

語尾の '-dom' が共通しているため、スペルが似ていると感じやすいです。ただし、'wisdom' は『知恵』という意味の名詞であり、品詞が異なります。'seldom' は頻度を表す副詞であるため、文法的な役割が大きく異なります。語源的に、'-dom' は『状態』や『領域』を表す接尾辞で、'kingdom' などにも見られます。

sold

'seldom' の最初の 'sel-' の部分と 'sold' の発音が似ているため、特に音声認識などで誤認識される可能性があります。'sold' は 'sell' の過去形・過去分詞であり、『売られた』という意味です。意味が全く異なるため、文脈から判断する必要があります。 'sold' は動詞ですが、'seldom' は副詞であるという品詞の違いも重要です。

'seldom' の語尾 '-dom' と 'random' の語尾 '-dom' が共通しているため、スペルが似ていると感じることがあります。また、どちらも抽象的な概念を表す単語であるため、意味が混同される可能性があります。'random' は『無作為な』という意味の形容詞で、'seldom' とは品詞も意味も異なります。 'random access' のように、IT用語としてもよく使われます。

前述の'wisdom'と同様に、語尾の '-dom' が共通しているため、スペルが似ていると感じやすいです。'kingdom' は『王国』という意味の名詞であり、'seldom' とは品詞も意味も異なります。'-dom' の接尾辞に注意し、それぞれの単語が表す意味を理解することが重要です。 'kingdom' は具体的な場所や領土を表しますが、'seldom' は頻度を表す抽象的な概念です。

最初の 'sel-' の部分が似ているため、発音やスペルが混同される可能性があります。'cellar' は『地下室』という意味の名詞であり、'seldom' とは品詞も意味も異なります。特に、'sel-' の部分の発音を意識し、それぞれの単語が持つ意味をしっかりと区別することが重要です。 'cellar' はワインなどを保管する場所として使われることが多いです。

誤用例

✖ 誤用: I seldom eat ramen because it's too delicious.
✅ 正用: I seldom eat ramen, though I like it very much.

日本語の『あまり〜ない』は、理由を伴うことが多いですが、seldomは単に頻度が低いことを述べるニュアンスが強いです。したがって、『美味しいから滅多に食べない』という一見逆説的な文脈には不自然です。英語では、嗜好と行動の不一致を認める場合は、thoughやalthoughのような譲歩節を使うのが自然です。これは、日本人が理由を明確にすることを好むのに対し、英語では必ずしも理由を述べずに事実を述べる場合があるという文化的な違いも反映しています。日本語の『〜のに』のようなニュアンスを安易にseldomに結びつけないようにしましょう。

✖ 誤用: He seldom goes to the pub, so he must be a very diligent person.
✅ 正用: He seldom goes to the pub; perhaps he has other interests.

『seldom』は単に頻度が低いことを示すだけで、その理由や背景にある価値観(勤勉さなど)を暗示するわけではありません。日本人は『滅多に行かない=勤勉』という連想をしがちですが、英語では直接的な因果関係がない限り、安易な推測は避けます。英語では、行動の理由を特定せずに、単に『他の興味があるのかもしれない』と述べる方が、より客観的で丁寧な印象を与えます。seldomを使う際は、価値判断を伴う解釈を避けるようにしましょう。

✖ 誤用: Seldom I have seen such a beautiful sunset.
✅ 正用: Seldom have I seen such a beautiful sunset.

『seldom』のような頻度を表す副詞を文頭に置く場合、倒置構文(助動詞+主語+動詞)を用いる必要があります。これは、英語の文法規則であり、強調のために副詞を文頭に置く場合に適用されます。日本語ではこのような倒置は一般的ではないため、つい平叙文の語順で書いてしまいがちです。また、seldomはフォーマルな表現なので、口語ではrarely, hardly everなどが好まれます。文語的な表現を使う場合は、文法的な正確さも求められることを意識しましょう。これは、日本語でも古文の知識が求められる場面に似ています。

文化的背景

「seldom(めったに~ない)」は、単に頻度が低いことを示すだけでなく、何か特別な状況や価値観によってその事柄が抑制されている、あるいは例外的な出来事であることを暗示する言葉です。この単語の背後には、「習慣」「規範」「期待」といった、ある種の社会的な枠組みが存在しているのです。

「seldom」が文学作品に登場する場合、それはしばしば主人公の置かれた状況の特異性や、社会の規範からの逸脱を示唆する役割を果たします。例えば、ある小説の中で「彼はseldom笑った」と描写された場合、それは単に彼が笑わない人だというだけでなく、彼が過去に何か悲しい出来事を経験したか、あるいは非常にストイックな価値観を持っていることを暗示している可能性があります。この言葉は、表面的な描写だけでは伝わらない、登場人物の深層心理や背景を効果的に伝えるための道具として用いられるのです。

また、「seldom」は、ある種の願望や憧れを表現するためにも使われます。例えば、「平和な日々はseldom訪れた」という表現は、平和な日々が貴重であり、手に入れるのが難しいものであることを強調します。この場合、「seldom」は、単なる頻度の低さを示すだけでなく、平和への切実な願いや、現状に対する不満を間接的に表現する役割を果たしていると言えるでしょう。つまり、「seldom」は、単に事実を伝えるだけでなく、感情や価値観を込めて語るための言葉なのです。

さらに、この言葉は、特定の時代や社会における価値観の変化を反映していることもあります。例えば、かつては「seldom」だったことが、現代では当たり前になっている、あるいはその逆のケースも存在します。このような変化を意識することで、「seldom」という言葉を通して、社会の変遷や文化的な価値観の多様性を理解することができるでしょう。この単語は、単なる語彙知識を超えて、社会や文化に対する理解を深めるための入り口となる可能性を秘めているのです。

試験傾向

英検

準1級・1級の長文読解で、稀に語彙問題で出題される可能性があります。「頻繁に~しない」という否定的な意味合いを理解しているか問われます。英作文で使う場合は、文法的に正しい語順で使用する必要があります。

TOEIC

Part 5, 6の短文穴埋め問題で稀に出題されることがあります。ビジネスシーンでの使用頻度は低く、日常会話的な文脈で使われることが多いです。頻度を表す副詞として、他の単語(rarely, infrequently)との使い分けが問われることがあります。

TOEFL

アカデミックな長文読解で稀に出題されることがあります。フォーマルな文脈で使われ、日常会話ではあまり使用されません。文脈から意味を推測する能力が求められます。

大学受験

難関大学の長文読解で稀に出題されることがあります。文脈から意味を推測する問題や、同意語を選ぶ問題として出題される可能性があります。他の頻度を表す副詞とのニュアンスの違いを理解しておく必要があります。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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