posterity
強勢は「ステ」に置かれます。最初の 'p' は日本語の『パ』よりも息を強く出すように意識しましょう。'ter' の母音 /ə/ は曖昧母音で、口を軽く開けて弱く発音します。最後の 'ti' は、アメリカ英語では /ɾi/ と発音され、『リ』に近い音になります(イギリス英語では /ti/)。
未来の世代
過去から見て、これから生まれてくる人々全体を指す。単なる未来ではなく、自分たちの行動が影響を与える、子孫や後世の人々というニュアンスを含む。遺産、文化、環境などを語る文脈でよく使われる。
She carefully kept the old family photos for posterity.
彼女は古い家族写真を、未来の世代のために大切に保管しました。
※ おばあちゃんが、家族の歴史を未来の子どもたちに伝えたいという温かい気持ちで、色あせた古い写真を丁寧に整理している場面です。「for posterity」は「未来の世代のために」という目的を表す、とても自然な使い方です。
We should plant more trees now for the sake of posterity.
私たちは未来の世代のために、今もっと木を植えるべきです。
※ 公園や学校で、大人たちが「未来の子どもたちが美しい自然を楽しめるように」と願いながら、苗木を植えている風景です。未来への責任感や希望が込められています。「for the sake of ~」は「〜のために」という意味で、より強い目的や理由を示すときに使われます。
The ancient text was preserved so that posterity could learn from it.
その古代の文献は、未来の世代がそこから学べるように保存されました。
※ 博物館の厳重な保管庫で、何世紀も前の貴重な書物が大切に守られている様子です。過去の知恵や経験を未来に伝えようとする、人類の継続的な努力を感じさせます。「so that S + can/could V」は「SがVできるように」という目的を表す接続詞句です。
後世への遺産
未来の世代に残すべきもの、伝えたいもの、守りたいものを指す。抽象的な概念(知識、文化、価値観)から具体的なもの(環境、建造物、芸術作品)まで含む。
The old craftsman worked hard to create beautiful art for posterity.
その老職人は、後世のために美しい芸術作品を作ろうと熱心に働いた。
※ 年老いた職人が、未来の世代に残るような美しいものを作ることに集中している情景です。芸術や技術を未来に伝えるという文脈で「posterity(後世)」がよく使われます。「for posterity」は「後世のために」という決まった言い方です。
Historians carefully preserve these ancient texts for posterity.
歴史家たちは、後世のためにこれらの古代の文書を注意深く保存している。
※ 博物館や図書館で、歴史的な資料が大切に保管されている場面を想像してください。知識や記録を未来の世代に伝えるという文脈で「posterity」を使う典型的な例です。「preserve A for posterity」で「Aを後世のために保存する」という形を覚えておくと便利です。
We must protect our planet for the sake of future posterity.
私たちは、未来の後世のために地球を守らなければならない。
※ 親が子どもに、地球の自然を大切にすることの重要性を真剣に語りかけているような情景です。環境問題や社会的な課題において、未来の世代への責任を語る際に「posterity」はよく使われます。「for the sake of posterity」は「後世のために」という、ややフォーマルな言い方です。
コロケーション
後世のために、将来の世代のために
※ 「posterity(後世)」という言葉が最もよく使われる形の一つがこの「for posterity」です。何かを記録したり保存したりする目的を表し、「未来の人々がこれを見たり、知ったりできるように」という意味合いを含みます。例えば、「この記録は後世のために残される」のように使われます。ビジネスシーンよりも、歴史的な文書や芸術作品など、より永続的な価値を持つものに関連して使われることが多いです。法律文書などにも見られます。
後世へ、未来の世代へ
※ 「to posterity」も「for posterity」と同様に、何かを未来の世代に伝える、残すという意味を持ちますが、より直接的なニュアンスがあります。例えば、手紙やメッセージの冒頭で「To Posterity(後世の人々へ)」と書き始めることがあります。これは、個人的なメッセージや遺言など、より個人的な内容を未来に残す際に使われることが多いです。演説や文学作品など、比較的フォーマルな場面で使用されます。
後世に遺産を残す
※ 「legacy(遺産)」という言葉と組み合わせることで、物質的な遺産だけでなく、業績や思想、文化的な貢献など、後世に残るあらゆるものを指すことができます。例えば、「彼女は科学の分野で後世に大きな遺産を残した」のように使われます。この表現は、単に何かを残すだけでなく、それが後世に良い影響を与えることを強調する際に用いられます。ビジネスや政治、芸術など、幅広い分野で使用されます。
後世に語りかける
※ この表現は、現在行っていることや考えていることが、未来の世代にどのように受け止められるかを意識していることを示します。演説や著作などで、未来の読者や聴衆を想定して語りかける際に用いられます。例えば、「この本は後世に語りかけることを意図して書かれた」のように使われます。文学的な表現であり、歴史的な重要性を持つ出来事や人物について語る際に適しています。
後世への贈り物
※ 文字通り、何かを未来の世代に贈るという意味ですが、多くの場合、物理的な贈り物だけでなく、知識、芸術、自然保護など、未来の世代が享受できる有形無形の価値を指します。例えば、「この公園は後世への贈り物として作られた」のように使われます。環境保護活動や文化遺産の保護など、未来の世代のために何かを大切にするという文脈でよく使われます。
後世への配慮、未来の世代への関心
※ この表現は、現在の行動が未来の世代にどのような影響を与えるかを考慮することを意味します。環境問題や社会問題など、長期的な視点が必要な問題について議論する際に用いられます。例えば、「環境問題に対する関心は、後世への配慮から生まれる」のように使われます。政策立案や倫理的な議論など、フォーマルな場面で使用されることが多いです。
後世のために何かを確保する
※ 未来の世代のために何かを守り、確保するという意味です。資源の保護、文化遺産の保全、知識の伝承など、未来の世代が利用できるように何かを保護する際に用いられます。例えば、「この土地は国立公園として指定され、後世のために確保された」のように使われます。環境保護活動や歴史的な建造物の保存など、具体的な行動を伴う文脈で使用されます。
使用シーン
歴史学や哲学、文学研究などの分野で、過去の思想や出来事が未来の世代に与える影響について議論する際に使われます。「後世の評価」といった文脈で、研究論文や学術書に登場します。例:『この政策の長期的な影響は、posterityによって評価されるだろう。』
企業の理念やビジョンを語る際、または長期的な事業戦略を説明する際に、フォーマルな文書やプレゼンテーションで使われることがあります。例:『我々の革新的な取り組みは、posterityに貢献するだろう。』経営幹部が株主や従業員に向けて発信するメッセージなどで見られます。
日常会話で使われることは稀ですが、環境問題や社会問題など、未来の世代への影響を考慮すべきテーマについて議論する際に、ニュース記事やドキュメンタリー番組などで見聞きすることがあります。例:『この美しい自然をposterityに残すために、私たちは行動しなければならない。』
関連語
類義語
- future generations
未来の世代、後世の人々を指す一般的な表現。日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使用される。 【ニュアンスの違い】"posterity"よりも直接的で、より口語的な響きを持つ。また、特定の行動や決定が未来の世代に与える影響を強調する際に使われることが多い。 【混同しやすい点】"posterity"は集合名詞的な響きがあり、抽象的な概念を指すことが多いのに対し、"future generations"は具体的な人々を指す場合がある。また、"posterity"はより永続的な未来を想起させる。
- descendants
子孫、後裔を意味する。血縁関係のある人々を指す場合に用いられる。家族史や遺伝的な話題でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"posterity"よりも狭義で、直接的な血統関係に限定される。歴史的な文脈や、家系図などを議論する際に適している。 【混同しやすい点】"posterity"は必ずしも血縁関係を必要とせず、文化的な遺産や影響を受け継ぐ人々も含む。一方、"descendants"は生物学的なつながりが前提となる。
子、子孫を意味する。生物学的な文脈で使われることが多い。動物や植物の子孫にも使える。 【ニュアンスの違い】"posterity"よりもさらに直接的な子孫関係を指し、よりフォーマルな響きを持つ。科学的な議論や文学作品で使われることが多い。 【混同しやすい点】"offspring"は単数または複数形で使われるが、"posterity"は常に集合的な意味合いを持つ。また、"offspring"は人間以外にも適用できるが、"posterity"は主に人間を対象とする。
- successors
後継者、継承者を意味する。地位、財産、事業などを引き継ぐ人を指す。ビジネスや政治の文脈でよく使われる。 【ニュアンスの違い】"posterity"とは異なり、特定の役割や地位を受け継ぐ人に限定される。時間的な連続性よりも、責任や権限の継承に重点が置かれる。 【混同しやすい点】"posterity"は不特定多数の未来の人々を指すのに対し、"successors"は特定の役割を担う人々を指す。また、"successors"はしばしば具体的な計画や準備を伴う。
- the unborn
まだ生まれていない人々、胎児を指す。倫理的な議論や宗教的な文脈で使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"posterity"よりも感情的な響きを持ち、未来の世代に対する責任や保護の必要性を強調する際に用いられる。生命の尊厳に関する議論でよく見られる。 【混同しやすい点】"the unborn"は文字通りまだ生まれていない存在を指すため、時間的な範囲が "posterity" よりも狭い。また、"the unborn" はしばしば議論の対象となる存在として扱われる。
- those who come after
後に来る人々、後世の人々を意味する。やや詩的な表現で、文学作品や演説などで使われる。 【ニュアンスの違い】"posterity"と同様に未来の世代を指すが、より個人的な視点や感情が込められることが多い。特定の行動や決定が未来に与える影響を強調する際に使われる。 【混同しやすい点】"posterity"よりも口語的で、より親しみやすい響きを持つ。また、"those who come after" は特定のグループやコミュニティを指す場合もある。
派生語
- posterior
『後部の』『後の』という意味の形容詞。『posterity』と同様に『post-(後)』を語源とする。時間的・空間的な後方を表し、医学論文や解剖学の専門用語として使われることが多い。日常会話での使用頻度は低い。
- posthumous
『死後の』という意味の形容詞。『post-(後)』に『humus(土)』が組み合わさり、死後に土に帰るイメージから派生。名誉や出版物など、死後に発生・発表される事柄を指す。文学作品の解説や伝記などで見られる。
- postdate
『日付を繰り下げる』という意味の動詞。『post-(後)』と『date(日付)』の組み合わせ。契約書や小切手などで、実際の日付より後の日付を記入することを指す。ビジネス文書や法律関係の文書で使われる。
反意語
- ancestors
『祖先』という意味の名詞。『posterity(子孫)』が未来に向かうのに対し、『ancestors』は過去に遡る。遺伝、文化、歴史などの文脈で、家系や民族のルーツを指す。学術的な議論や歴史研究で頻繁に使われる。
- predecessors
『前任者』『先行するもの』という意味の名詞。『posterity』が後を継ぐ者たちを指すのに対し、『predecessors』は前にいた者たちを指す。組織、役職、技術などの文脈で、先行した人や物を指す。ビジネスシーンや技術開発の分野でよく使われる。
『現在』という意味の名詞。『posterity(未来)』と対比して、今この瞬間を指す。時間軸において明確な対立構造を持つ。哲学的な議論や時事問題など、幅広い文脈で使用される。
語源
「posterity」は、ラテン語の「posterus(後の、次の)」に由来します。これは、「post(後)」という接頭辞に、「-terus」という形容詞を作る接尾辞が付いた形です。「post」は、時間的に「後」や「後方」を表し、日本語の「ポスト〇〇」という言葉(例:ポストコロナ)にもその意味が残っています。したがって、「posterity」は文字通りには「後に来る人々」を意味し、それが転じて「未来の世代」という意味になりました。また、「後世への遺産」という意味合いも、未来の世代に残すもの、という語源的なイメージから自然に派生したものです。私たちが今を生きるように、未来の人々もまた生きていく。その未来を意識する言葉なのです。
暗記法
「posterity(後世)」は、未来への責任を託す言葉。独立宣言の起草者たちは、その言葉に理想と未来への願いを込めました。文学では、シェイクスピアが芸術の不朽性を、ディストピア小説が失われた希望を象徴。現代では、環境問題を通して未来への影響を意識させます。過去からの贈り物を受け継ぎ、未来へ繋ぐ。重く、そして美しい、人類の使命を思い起こさせる言葉です。
混同しやすい単語
『posterity』と語尾が同じ '-perity' であり、どちらも抽象名詞であるため混同しやすい。意味は『繁栄』であり、未来の世代を指す『posterity』とは異なる。発音も似ているため、文脈で判断する必要がある。特に、ラテン語の『prosperare(成功する)』という語源を意識すると、意味の違いを覚えやすい。
スペルが非常に似ており、一文字違いであるため、タイプミスや読み間違いが起こりやすい。『poster』は『ポスター』のことで、名詞としては『貼り紙』、動詞としては『貼り出す』という意味。『posterity』とは意味が全く異なるため、文脈から判断する必要がある。
『-ority』という語尾が共通しており、抽象名詞である点も似ているため、混同しやすい。意味は『優先順位』であり、『posterity』とは全く異なる。発音も似ているため、注意が必要。語源的には、ラテン語の『prior(前の)』に由来し、何かが『先』に来る、つまり『優先』されるという意味合いを持つ。
『posterity』とはスペルも発音も大きく異なるが、語感や意味合いが一部重なる可能性がある。『pastoral』は『牧歌的な』という意味で、田園風景やのどかな生活を連想させる。未来の世代が享受するであろう自然環境や生活様式という点で、『posterity』と関連付けられることがある。しかし、直接的な意味のつながりはないため、注意が必要。
『posterity』とはスペルの一部が共通しており、特に 'poster' の部分が視覚的に似ているため、混同しやすい。『impostor』は『詐欺師』や『偽者』という意味で、全く異なる意味を持つ。発音も異なるため、注意が必要。特に、接頭辞 'im-' が『〜でない』という意味を持つことを覚えておくと、意味の区別に役立つ。
語尾の '-tuity' が共通しており、どちらも抽象名詞であるため、混同しやすい。『perpetuity』は『永続』や『永久』という意味で、時間的な概念を表す点で『posterity』と関連付けられる可能性がある。しかし、『posterity』は未来の世代を指すのに対し、『perpetuity』は時間の継続性を指すため、意味は異なる。ラテン語の『perpetuus(絶え間ない)』という語源を意識すると、意味の違いを覚えやすい。
誤用例
This error arises from a direct translation of the Japanese phrase '後世の意見' (kousei no iken), where 'no' (の) often translates to 's' in English for possession. However, 'posterity' is an abstract noun referring to all future generations collectively, not a specific group with individual opinions. Therefore, it's more appropriate to use the preposition 'of' to indicate that we are considering opinions *held by* posterity, rather than opinions *belonging to* posterity in a possessive sense. The correct structure emphasizes posterity as a source or subject of opinion, aligning with English grammatical conventions for abstract nouns.
This mistake stems from the common Japanese habit of adding the definite article 'the' (or its equivalent) even when referring to general concepts. In Japanese, it might sound more natural to say 'その後の世代のために' (sono ato no sedai no tame ni), which translates to 'for the future generations'. However, 'posterity' already represents all future generations as a single, unified concept. Adding 'the' implies a specific, defined group of future people, which is not the intended meaning. Omitting 'the' makes the statement more general and timeless, reflecting the enduring impact the politician hoped to have.
While grammatically correct, 'leave a good posterity' is semantically awkward. 'Posterity' is the *recipient* of a legacy, not something you can leave *directly*. This error reflects a misunderstanding of 'posterity' as a concrete 'thing' one can bestow, like an inheritance. The intended meaning is to create a positive and lasting reputation or impact that benefits future generations. Therefore, you leave a 'legacy' *for* posterity. This highlights a cultural difference: English emphasizes the action and its result (creating a legacy), while the Japanese speaker might be focusing on the beneficiaries (posterity) as the primary object of the action, leading to the slightly unnatural phrasing.
文化的背景
「posterity(後世)」という言葉は、単に未来の人々を指すだけでなく、過去から受け継いだものを未来へと繋ぐ責任、そして、自分たちの行動が未来に与える影響を意識させる、重みのある言葉です。人類の遺産を次世代に託すという荘厳なイメージを喚起し、しばしば記念碑や遺言、歴史的文書などで、不朽の価値を未来に示す目的で使用されます。
特に、政治的な演説や宣言において、「posterity」は頻繁に用いられます。例えば、独立宣言や憲法といった重要な文書において、その起草者たちは、自分たちの行動が単にその時代のためだけでなく、未来永劫にわたって影響を与えることを強く意識していました。彼らは、自分たちの理想や価値観が、未来の世代によって受け継がれ、さらに発展していくことを願ったのです。この言葉を使うことで、彼らは自分たちの行動に歴史的な重みを与え、未来の世代に対する責任を明確にしました。
文学作品においても、「posterity」は重要なテーマとして扱われます。シェイクスピアのソネットでは、愛や美、そして芸術の不朽性が探求され、詩人は自分の作品が未来の世代に読み継がれることを願っています。また、ディストピア小説においては、「posterity」はしばしば失われた価値や希望の象徴として登場します。例えば、核戦争後の世界を描いた小説では、過去の文明の遺産がわずかに残され、それを未来の世代に伝えることが、生き残った人々の使命となることがあります。このように、「posterity」は、希望、喪失、そして再生といった、人間の根源的な感情と結びついています。
現代社会においても、「posterity」の概念は重要です。環境問題や資源の枯渇といった地球規模の問題に直面する中で、私たちは自分たちの行動が未来の世代に与える影響を真剣に考えなければなりません。持続可能な社会を築き、地球の資源を大切にすることは、未来の世代に対する私たちの責任です。「posterity」という言葉は、私たちに過去からの贈り物を受け継ぎ、それを未来へと繋ぐという、重要な使命を思い出させてくれるのです。
試験傾向
この単語は英検では出題頻度は低めです。ただし、準1級以上の長文読解で、歴史や社会問題に関連するテーマで出題される可能性はあります。文脈から意味を推測する練習をしておきましょう。
TOEICでは、特にビジネス関連の文脈で「posterity」が使われることは稀です。そのため、TOEIC対策としては優先順位は低い単語と言えます。
TOEFLのリーディングセクションで、歴史、文化、環境問題など、アカデミックなテーマの文章で出題される可能性があります。文脈理解が重要で、類義語や言い換え表現も覚えておくと役立ちます。
大学受験の英文長文では、難関大学を中心に、社会、歴史、文化などのテーマで出題される可能性があります。文脈から意味を推測する能力が重要です。また、関連語や類義語も一緒に覚えておきましょう。