furnished
第一音節に強勢があります。/ɜːr/ の音は、日本語の「アー」よりも口を少し開き、舌を奥に引いて発音します。/nɪ/ は「ニ」よりも軽く、短く発音するとよりネイティブに近くなります。最後の /t/ は、息を止めるように発音すると、より自然な英語の発音になります。日本語の「ト」のように強く発音しないように注意しましょう。
家具付きの
部屋や建物に、生活に必要な家具(ベッド、テーブル、椅子など)が備え付けられている状態を指します。「furnished apartment(家具付きアパート)」のように使われます。すぐに生活を始められる利便性を強調するニュアンスがあります。
She was so happy to find a furnished apartment near her new office.
彼女は新しいオフィスの近くで家具付きのアパートを見つけて、とても嬉しかった。
※ 新しい仕事が始まり、住む場所を探していた女性が、理想的なアパートを見つけた瞬間の喜びが伝わる場面です。家具がすでに揃っていることで、すぐに新生活を始められる安心感が表現されています。 `furnished apartment` は「家具付きのアパート」という意味で、賃貸物件を探すときによく使われる表現です。
Our new exchange student quickly settled into his furnished room on campus.
私たちの新しい交換留学生は、学内の家具付きの部屋にすぐに慣れた。
※ 海外から来たばかりの交換留学生が、家具がすでに揃っている部屋にスムーズに入居し、新しい環境にすぐに馴染んでいく様子を描写しています。家具があることで、異国での新生活の不安が少し和らぐイメージです。 `settle into` は「~に慣れる、落ち着く」という意味の便利なフレーズです。学生寮や短期滞在の部屋は、たいてい家具付きなので、この単語がよく使われます。
The travel agent offered us a furnished vacation rental for our trip.
旅行代理店は、私たちの旅行のために家具付きの貸別荘を提案してくれた。
※ 家族旅行やグループ旅行で、ホテルではなく、キッチンやリビングがある家のような場所を探している状況です。家具付きの貸別荘なら、まるで自分の家のようにリラックスして過ごせる期待感が伝わります。 `vacation rental` は「貸別荘」や「バケーションレンタル」を意味し、短期滞在の宿泊施設で、特に家具付きであることは大きな利点です。
コロケーション
家具、備品が完備された
※ 住居(アパート、家など)の状態を表す際によく用いられます。単に家具があるだけでなく、生活に必要なものがすべて揃っている状態を指します。たとえば、食器やリネン類も含まれていることが多いです。契約書や不動産広告で頻繁に見かける表現で、口語でもビジネスシーンでも使われます。 'partially furnished'(一部家具付き)という対義語も存在します。
趣味良く、センス良く家具が配置された
※ 単に家具があるだけでなく、美的感覚に基づいて洗練された家具が配置されている状態を指します。インテリアデザインや不動産の紹介文でよく使われ、物件の魅力を高めるために用いられます。'The apartment was tastefully furnished with antique pieces.'(そのアパートはアンティーク家具で趣味良く飾られていた)のように使われます。
新しく家具が備え付けられた
※ 最近家具が新しくなった状態を指します。賃貸物件やホテルなどで、改装やリニューアルの際にアピールポイントとして使われることがあります。'The hotel rooms are newly furnished for a more comfortable stay.'(ホテル客室は、より快適な滞在のために新しく家具が備え付けられています)のように用いられます。
家具がほとんどない、簡素な家具しかない
※ 必要最低限の家具しか置かれていない状態を表します。ミニマリスト的なライフスタイルや、一時的な滞在先など、意図的に家具を少なくしている場合に使われます。 'The room was sparsely furnished with just a bed and a desk.'(部屋にはベッドと机だけが置かれた簡素な家具しかなかった)のように使われます。
上質な家具が揃っている、充実した家具が備え付けられている
※ 高品質で快適な家具が十分に揃っている状態を指します。高級ホテルや高級住宅などを表現する際によく用いられます。 'The villa is well-furnished with all modern amenities.'(その別荘には、最新の設備が整った上質な家具が揃っている)のように使われます。
豪華な家具が備え付けられた
※ 非常に豪華で高価な家具が備え付けられている状態を表します。高級ホテル、豪邸、または特別なイベントスペースなどで使用されることが多いです。単に家具があるだけでなく、その質やデザインが非常に優れていることを強調します。 'The penthouse suite was luxuriously furnished with designer furniture.'(ペントハウススイートには、デザイナー家具が贅沢に備え付けられていた)のように使われます。
使用シーン
大学の不動産関連の研究や、留学生向けの住居情報などで使用されることがあります。「The apartment is furnished with a bed, desk, and chair.(そのアパートにはベッド、机、椅子が備え付けられています。)」のように、具体的な家具の種類を列挙する際に使われます。論文ではあまり見かけませんが、学生向けのハウジング情報を扱うウェブサイトやパンフレットで目にすることがあります。
ビジネスシーンでは、海外赴任者向けの社宅に関する契約書や、短期滞在者向けのサービスアパートメントの紹介などで使用されることがあります。「The furnished apartment is available for short-term lease.(家具付きアパートは短期リースが可能です。)」といった文脈で、人事部や総務部が作成する文書に登場する可能性があります。日常的なビジネス会話ではあまり使いません。
日常生活では、賃貸物件を探す際によく目にします。「furnished apartment(家具付きアパート)」というフレーズは、不動産情報サイトや広告で頻繁に使われます。例えば、「Looking for a furnished apartment near the station.(駅近くの家具付きアパートを探しています。)」のように、希望条件を伝える際に使われます。また、友人との会話で引越しについて話す際にも使われることがあります。
関連語
類義語
- equipped
必要なものが備わっている状態を表す。機械、道具、技能などが備わっている場合に使われる。ビジネス、技術的な文脈で頻繁に使用される。 【ニュアンスの違い】"Furnished"は家具が備え付けられていることを指すのに対し、"equipped"はより広範な意味で、必要な道具、設備、能力などが備わっていることを意味する。例えば、"a well-equipped kitchen"は、調理に必要な道具が揃ったキッチンを指す。 【混同しやすい点】"Furnished"は主に部屋や建物に使われるが、"equipped"は人、組織、機械など、より幅広い対象に使用できる点。また、"equipped with"の形で使われることが多い。
- appointed
必要なものがきちんと整えられている、あるいは高級なものが備わっている状態を表す。ホテルや高級住宅などで使われることが多い。フォーマルな文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"Furnished"よりも高級感や上品さを強調する。「上品に整えられた」というニュアンスを含む。"appointed"はしばしば"well-appointed"という形で使用され、質の高い家具や設備が整っていることを示す。 【混同しやすい点】"Appointed"は、家具だけでなく、部屋全体の装飾やデザインの質が高いことを暗示する。 "Furnished"よりも対象が限定的で、日常会話ではあまり使われない。
- fitted
特定の目的や空間に合わせて作られたものが備え付けられている状態を表す。特にイギリス英語でよく使われる。キッチン、バスルーム、ワードローブなど、作り付けの家具や設備に使われる。 【ニュアンスの違い】"Furnished"は可動式の家具を含む場合があるが、"fitted"は壁や床に固定された作り付けの家具や設備を指す。イギリス英語圏では、"fitted kitchen"という表現が一般的。 【混同しやすい点】アメリカ英語では"fitted"よりも"built-in"が一般的。また、"fitted"は服のサイズが体に合っているという意味でも使われるため、文脈に注意が必要。
- supplied
必要な物資や資源が提供されている状態を表す。ビジネス、軍事、または緊急時など、供給が必要な状況で使われる。 【ニュアンスの違い】"Furnished"が家具の設置を意味するのに対し、"supplied"はより広範な意味で、必要な物資やサービスが提供されていることを示す。例えば、"supplied with food and water"は、食料と水が供給されている状態を指す。 【混同しやすい点】"Furnished"は名詞(家具)に関連するが、"supplied"は動詞(供給する)の過去分詞形。"supplied with"の形で使われることが多い。
必要なものが与えられている状態を表す。契約、法律、または一般的な状況において、義務や責任として提供される場合に使われる。 【ニュアンスの違い】"Furnished"が特定の物(家具)の提供を指すのに対し、"provided"はより抽象的なものやサービスも含む。例えば、"provided with accommodation"は、宿泊施設が提供されることを意味する。 【混同しやすい点】"Furnished"は部屋や建物に限定されるが、"provided"は人、組織、状況など、より幅広い対象に使用できる。また、"provided that"(~という条件で)という接続詞としても使われる。
派生語
『家具』という意味の名詞。『furnish(備え付ける)』から派生し、『備え付けられた物』を指す。日常会話で頻繁に使われ、家の内装やオフィス環境について話す際によく登場します。単に物を指すだけでなく、『生活を豊かにするもの』というニュアンスも含まれます。
- furnishing
『家具、備品』という意味の名詞(集合名詞)。動名詞として『備え付けること』という意味も持ちます。ホテルや賃貸物件の説明でよく使われ、『furnished apartment(家具付きアパート)』のように、物件に備え付けられているものをまとめて指す場合に便利です。
- furnisher
『家具の提供者、備え付ける人』という意味の名詞。やや形式ばった表現で、契約書やビジネス文書で、家具や設備を提供する業者を指す際に用いられます。日常会話ではあまり使われませんが、法的文書では重要な役割を果たします。
反意語
- unfurnished
接頭辞『un-(否定)』が付いた『家具が備え付けられていない』という意味の形容詞。『furnished apartment(家具付きアパート)』に対して『unfurnished apartment(家具なしアパート)』のように、対義語として使われます。不動産広告や賃貸契約で頻繁に見られる表現です。
『むき出しの、がらんとした』という意味の形容詞。『furnished room(家具付きの部屋)』に対して『bare room(がらんとした部屋)』のように、家具がなく、何もない状態を表します。物理的な状態だけでなく、『bare facts(ありのままの事実)』のように比喩的な意味でも使われます。
『空の、中身がない』という意味の形容詞。『furnished house(家具付きの家)』に対して『empty house(空き家)』のように、家具だけでなく人もいない状態を表します。物理的な空虚さだけでなく、『empty promises(空約束)』のように比喩的な意味でも用いられます。
語源
"furnished」は、「家具付きの」という意味ですが、その語源はフランス語の「fournir(供給する、備え付ける)」に由来します。さらに遡ると、古フランス語の「fornir」を経由して、ゲルマン祖語の「*frumjanan(実行する、成し遂げる)」にたどり着きます。この語根には、「満たす」「必要なものを提供する」といった意味合いが含まれています。つまり、「furnish」は、単に家具を置くというだけでなく、部屋や家を住むために必要なものが満たされた状態にすることを意味します。日本語で例えるなら、「間に合わせる」という言葉に近いニュアンスで、「必要なものを揃える」というイメージです。家を「furnish」することは、生活に必要な要素を「間に合わせる」ことで、快適な空間を作り出す行為と言えるでしょう。
暗記法
「furnished」は単なる家具の有無を超え、住む人の物語を語ります。中世の城では富と権力の象徴、シャーロック・ホームズの部屋は彼の知性を映し出す小道具でした。ジェーン・オースティンの小説では、家具は登場人物の性格や社会階級を暗示します。現代では、家具付きアパートは新しい生活への安心感と快適さの象徴。空間を満たすだけでなく、感情的な充足感をもたらす、それが「furnished」の奥深さです。
混同しやすい単語
発音とスペルが非常に似ており、過去形・過去分詞形である点が共通しているため、文脈によっては意味を取り違える可能性がある。furnishは『備え付ける』という意味の動詞であり、furnishedは『備え付けられた』という意味になる。furnish自体も、発音とスペルが似ているため、注意が必要。
語尾の '-ished' の部分が共通しており、発音も似ているため混同しやすい。vanishは『消える』という意味の動詞であり、vanishedは『消えた』という意味になる。furnishedが対象の状態を表すのに対し、vanishedは状態の変化を表す点が大きく異なる。
こちらも語尾の '-ished' が共通しており、発音も似ている。burnishは『磨く』という意味の動詞で、burnishedは『磨かれた』という意味になる。furnishedが家具などの備え付けに関連するのに対し、burnishedは金属などを磨いて光沢を出すことを指す点で異なる。
スペルの一部(fin-)が共通しており、発音も一部似ているため、特に初学者には混同されやすい。finestは形容詞fineの最上級で、『最高の』『最も素晴らしい』といった意味を持つ。品詞も意味も異なるため、文脈で判断する必要がある。
語尾の '-ished' が共通しており、発音も似ている。punishは『罰する』という意味の動詞で、punishedは『罰せられた』という意味になる。furnishedが状態を表すのに対し、punishedは行為の結果を表す点が異なる。また、pとfの音の違いに注意する必要がある。
語尾の '-ished' が共通しており、発音も非常に似ている。finishは『終える』という意味の動詞で、finishedは『終えられた』という意味を持つ。furnishedは『備え付けられた』状態を表すのに対し、finishedは『完了した』状態を表す点で意味が異なる。また、finishedは『完成された』という意味でも使われるため、文脈によってはfurnishedと意味が近くなる場合もある。
誤用例
日本語の『安いもの』を直訳すると『cheap things』となりがちですが、これはやや直接的で粗野な印象を与えます。『inexpensive items』は、より丁寧で間接的な表現であり、大人の会話に適しています。特にホテルなどのサービス業では、顧客に対して直接的な表現を避け、婉曲的な表現を用いるのが一般的です。また、'things' はやや漠然とした表現であり、具体的な名詞(items, furnitureなど)を使う方がより洗練された印象を与えます。
『furnished』は『家具付きの』という意味ですが、『anything』と組み合わせると、文脈によっては『何も買う必要がない』という広すぎる意味になってしまいます。ここでは『furniture(家具)』という具体的な名詞を使うことで、意味がより明確になり、誤解を避けることができます。日本語では『家具付きだから何も買わなくていい』という言い方が自然ですが、英語では具体的に何を買わなくていいのかを示す方がより自然です。また、日本語の『〜だから』を安易に 'so' でつなげるのではなく、文脈によっては 'therefore' や 'as a result' など、よりフォーマルな接続詞を使うことも検討しましょう。
『furnish』は物理的に何かを提供する意味合いが強く、抽象的なもの(情報、機会、給与など)を提供する場合には不適切です。ここでは『provide』を使うのが適切です。日本語の『〜を提供する』という表現をそのまま『furnish』に置き換えてしまうと、不自然な英語になってしまいます。英語では、物理的な提供と抽象的な提供で異なる動詞を使うことが一般的です。また、『furnish』はやや古風な印象を与える場合もあり、現代英語では『provide』の方がより一般的です。
文化的背景
「furnished」(家具付きの)という言葉は、単に物理的な家具の存在を示すだけでなく、快適さ、安定、そしてある程度の社会的地位を象徴することがあります。中世の城から現代のアパートまで、「家具」は住居を単なるシェルターから「家」へと変え、居住者の個性や生活様式を反映するものでした。
歴史的に見ると、「furnished」という概念は、財産と密接に結びついていました。中世ヨーロッパでは、家具は貴重な財産であり、相続の対象となるほどでした。豪華な家具を備えた家は、所有者の富と権力を示すものであり、同時に、来客をもてなすための準備が整っていることを意味しました。例えば、宴会用の長いテーブルや、暖炉のそばの豪華な椅子などは、所有者の社交性や文化的な洗練さを表していました。18世紀のイギリスでは、家具のデザインが社会階級を区別する重要な要素となり、マホガニー製の家具は富裕層の象徴と見なされました。
文学作品においても、「furnished」は単なる状態描写以上の意味を持ちます。例えば、シャーロック・ホームズのベイカー街221Bのアパートは、細部まで「furnished」されていることで、ホームズの個性と知的な雰囲気を強調しています。パイプ、化学実験の道具、そして散らかった書類の山は、彼の独特な思考と生活様式を物語ります。また、ジェーン・オースティンの小説では、家の内装や家具の描写を通じて、登場人物の性格や経済状況、そして社会的な立場が暗示されます。簡素な家具は慎ましさを、豪華な家具は虚栄心や贅沢さを象徴することがあります。
現代においても、「furnished apartment」(家具付きアパート)は、すぐに生活を始められる便利さだけでなく、一時的な滞在や新しい生活へのスムーズな移行を意味することがあります。転勤や留学などで新しい都市に移り住む人々にとって、「furnished」という言葉は、見知らぬ土地での不安を軽減し、すぐに「家」と呼べる場所を提供してくれる安心感を与えるのです。このように、「furnished」は、単なる物理的な状態を超えて、快適さ、安定、そして帰属意識といった感情的な価値観と結びついていると言えるでしょう。
試験傾向
準1級、1級の語彙問題や長文読解で出題される可能性があります。1級ではエッセイでの使用も考えられます。
1. **出題形式**: 語彙問題、長文読解、英作文
2. **頻度と級・パート**: 準1級以上。長文読解、語彙問題でまれに出題。
3. **文脈・例題の特徴**: 一般的な話題からアカデミックな内容まで幅広く登場。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 「家具付きの」という意味を確実に覚え、動詞「furnish」との関連を理解しておく。類義語との区別も重要。
Part 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解)で出題される可能性があります。
1. **出題形式**: 短文穴埋め問題、長文読解
2. **頻度と級・パート**: TOEIC L&R TEST全般。Part 5, Part 7でまれに出題。
3. **文脈・例題の特徴**: オフィス、アパート、不動産関連のビジネス文脈で登場しやすい。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 「家具付きの」という意味を覚え、ビジネスシーンでの使用例を把握しておく。契約書や不動産関連の文書でよく見られる。
リーディングセクションで出題される可能性があります。アカデミックな文章で使われることが多いです。
1. **出題形式**: リーディング
2. **頻度と級・パート**: TOEFL iBTリーディングセクションでまれに出題。
3. **文脈・例題の特徴**: アカデミックな内容、特に住居や設備に関する記述で登場。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: アカデミックな文脈での使用例を理解し、類義語との違いを把握しておく。動詞「furnish」の用法も確認。
長文読解問題で出題される可能性があります。文脈から意味を推測する能力が問われます。
1. **出題形式**: 長文読解
2. **頻度と級・パート**: 大学受験全般。難関大学の長文読解でまれに出題。
3. **文脈・例題の特徴**: 論説文、物語文など様々なジャンルの文章で登場。
4. **学習者への注意点・アドバイス**: 「家具付きの」という意味だけでなく、文脈に応じた柔軟な解釈が求められる。類義語との区別や動詞形も覚えておく。