英単語学習ラボ

denim

/ˈdɛnɪm/(デェニィム)

最初の音節 /ˈde/ は、日本語の『デ』よりも少し曖昧な母音(schwaに近い)です。舌をリラックスさせ、軽く『エ』に近い音を意識すると自然になります。また、最後の /m/ は唇をしっかりと閉じて発音し、鼻に抜ける音を意識しましょう。強勢は最初の音節にあります。

名詞

デニム

厚手の綿の綾織物。ジーンズやジャケットなどの衣料に使われる。もともとはフランスのニーム (Nîmes) で作られた生地が語源。

She put on her favorite denim jacket because the morning air was a little cool.

彼女は朝の空気が少し肌寒かったので、お気に入りのデニムジャケットを着ました。

この例文では、denimが「デニム生地」で作られた服、特に「デニムジャケット」を指しています。肌寒い朝に、お気に入りの服を選ぶ、日常のワンシーンが目に浮かびますね。「お気に入りの」という言葉が、その服への愛着を感じさせます。

He smiled happily when he found a perfect pair of denim at the store.

彼は店で完璧なデニム(ジーンズ)を見つけたとき、嬉しそうに微笑みました。

ここでは「a pair of denim」で、カジュアルウェアの定番である「デニムのパンツ(ジーンズ)」を指す、とても自然な使い方です。試着してぴったりのものが見つかった時の、思わず笑顔になる喜びが伝わってきます。

After washing, the thick denim of his old jeans felt surprisingly soft.

洗濯後、彼の古いジーンズの厚手のデニムは驚くほど柔らかく感じられました。

この例文では、denimが「デニム生地そのもの」の感触を表現しています。新しいデニムは硬いことが多いですが、使い込んだり洗濯を繰り返すと柔らかくなるという、デニムの特性がよくわかります。洗濯物を畳む際のちょっとした発見が描かれていますね。

形容詞

デニム地の

デニム生地で作られた、またはデニムのような風合いを持つことを表す。例:denim jacket(デニムジャケット)

It's a bit chilly, so I'll wear my favorite denim jacket.

少し肌寒いから、お気に入りのデニムジャケットを着よう。

涼しい朝に、何を着て出かけようか考えている場面です。「denim jacket(デニムジャケット)」はとても一般的な組み合わせで、この文のように「お気に入り」という気持ちを添えることで、より自然な会話になります。形容詞のdenimは「~製の」と、どんな素材でできているかを表します。

My old denim jeans feel so comfortable, even with a small hole.

私の古いデニムジーンズは、小さな穴があってもとても快適だ。

長く愛用しているジーンズへの、少し親しみがこもった気持ちが伝わる場面です。「denim jeans(デニムジーンズ)」も非常に典型的な表現で、使い古された感じや着心地の良さを表すのにぴったりです。jeansは「ズボン」を意味する単語で、常に複数形(jeans)で使われるため、動詞もfeelのように複数形に合わせます。

That cute denim skirt on display looks perfect for summer.

ディスプレイにあるあの可愛いデニムスカートは、夏にぴったりに見える。

お店でウィンドウショッピングをしている時に、素敵なデニムのスカートを見つけて心が弾むような場面です。「denim skirt(デニムスカート)」もよく使われる組み合わせです。「looks perfect for...」は「~にぴったりに見える」という、日常会話でよく使う表現です。denimの後に続く名詞は、jacket(単数)やjeans(複数)のように、様々です。

コロケーション

denim jacket

デニム生地で作られた上着

最も一般的なコロケーションの一つで、カジュアルな服装の定番です。Levi'sのトラッカージャケットが特に有名で、その歴史やデザインはファッション史においても重要な位置を占めます。単に「ジージャン」と呼ぶよりも、素材を意識した表現です。

denim jeans

デニム生地で作られたジーンズ

これも非常に一般的な組み合わせですが、敢えて「denim」と付けることで、素材の質や種類を強調するニュアンスが含まれます。例えば、「stretch denim jeans(ストレッチデニムジーンズ)」のように、特定の素材特性を示す場合に特に有効です。

dark-wash denim

濃い色合いに染められたデニム

デニムの色合いを表す形容詞との組み合わせです。「dark-wash」は、インディゴ染めの濃さを強調し、カジュアルながらも上品な印象を与えます。他のバリエーションとして、「light-wash denim(明るい色合いのデニム)」や「acid-wash denim(アシッドウォッシュデニム)」などがあります。

raw denim

未洗い、未加工のデニム

「raw denim」は、一度も水洗いされていない、糊のついた状態のデニムを指します。愛好家の間では、穿き込むことで自分だけの独特な色落ちやシワを作り出すことが楽しまれます。この用語は、デニムの品質や製造過程へのこだわりを示す際に使われます。

distressed denim

ダメージ加工が施されたデニム

「distressed denim」は、意図的に破れや擦り切れなどのダメージ加工を施したデニムを指します。ファッションアイテムとして人気があり、グランジやロックなどのスタイルと相性が良いです。ただし、ビジネスシーンでは不適切とされることが多いです。

denim shirt

デニム生地で作られたシャツ

デニムシャツも定番アイテムの一つで、カジュアルな着こなしに用いられます。「chambray shirt(シャンブレーシャツ)」と似ていますが、デニムの方が一般的に厚手で丈夫な生地です。ワークウェアとしてのルーツを持ち、無骨な雰囲気を演出します。

double denim

上下デニム素材の服装

「double denim」または「Canadian tuxedo」は、デニムシャツとデニムジーンズを組み合わせたスタイルを指します。賛否両論ありますが、着こなし方によっては非常にお洒落に見えます。色の濃淡や素材感を変えることで、統一感を出しつつ個性を表現できます。

使用シーン

アカデミック

服飾史や繊維工学の研究論文で、デニムの歴史、製造工程、素材特性などを分析する際に使用されます。例えば、「本研究では、19世紀のデニム生地の染色技術が、現代の環境負荷に与える影響について考察する」といった文脈で用いられます。

ビジネス

アパレル業界の企画会議やマーケティング戦略会議で、デニム製品のトレンドや市場動向について議論する際に使用されます。例えば、「今シーズンのターゲット層は、サステナブルなデニム素材に関心を持つ20代女性である」といった報告に使われます。

日常会話

日常会話で、服装やファッションについて話す際によく使われます。例えば、「今日の服装はデニムのジャケットにジーンズを合わせている」や「新しいデニムのスカートを買った」など、カジュアルな場面で頻繁に登場します。

関連語

類義語

  • 「ジーンズ」は、デニム生地で作られた特定のスタイルのズボンを指します。非常にカジュアルな服装であり、日常着として世界中で広く着用されています。 【ニュアンスの違い】「denim」が生地そのものを指すのに対し、「jeans」はデニム生地で作られたズボンという具体的なアイテムを指します。「denim jacket」のように、ジャケットなど他のアイテムにも使えますが、「jeans jacket」とは通常言いません。 【混同しやすい点】「denim」は不可算名詞として使われることが多いですが、「jeans」は常に複数形です。また、「denim」は色や生地の種類を指すこともありますが、「jeans」は特定の形状のズボンを意味します。

  • dungarees

    「ダンガリー」は、元々は粗いデニム生地で作られた作業着を指していました。現在では、サロペットやオーバーオールのようなスタイルを指すことが多いです。カジュアルな服装で、子供服やアウトドアウェアとしてよく見られます。 【ニュアンスの違い】「denim」が生地を指すのに対し、「dungarees」は特定のデザインの衣服を指します。「dungarees」は、より実用的で作業着としてのルーツを持つニュアンスがあります。 【混同しやすい点】「dungarees」はイギリス英語でよく使われる言葉で、アメリカ英語では「overalls」と言うことが多いです。また、デニム生地以外の素材で作られた「dungarees」も存在します。

  • blue jeans

    「ブルージーンズ」は、伝統的なインディゴ染めのデニム生地で作られたジーンズを指します。Levi's 501のようなクラシックなスタイルを連想させ、カジュアルウェアの定番です。 【ニュアンスの違い】「denim」は生地全般を指しますが、「blue jeans」は特定の色のデニムで作られたジーンズを指します。「blue jeans」は、より具体的なアイテムを指し、歴史的な背景を持つニュアンスがあります。 【混同しやすい点】「blue jeans」は、必ずしも濃い青色である必要はなく、淡い青色やウォッシュ加工されたものも含まれます。また、「blue jeans」は、他の色のジーンズ(black jeans, white jeansなど)と区別するために使われます。

  • workwear

    「ワークウェア」は、仕事のために着用される耐久性の高い衣服全般を指します。デニム生地で作られたワークウェアも存在し、建設現場や工場などで使用されます。 【ニュアンスの違い】「denim」は生地の種類を指しますが、「workwear」は衣服の目的を指します。「workwear」は、安全性や機能性を重視した衣服であり、耐久性や保護機能が求められる場面で使われます。 【混同しやすい点】すべての「workwear」がデニム生地で作られているわけではありません。また、ファッションアイテムとしてデザインされたデニムの衣服は、「workwear」とは見なされないことがあります。

  • chambray

    「シャンブレー」は、デニムに似た平織りの綿生地です。デニムよりも薄くて軽く、柔らかいのが特徴です。シャツや夏の衣服によく使われます。 【ニュアンスの違い】「denim」が綾織りの丈夫な生地であるのに対し、「chambray」は平織りの軽い生地です。「chambray」は、より涼しく快適な着心地を提供し、フォーマルな場面でも着用できる場合があります。 【混同しやすい点】見た目が似ているため混同されやすいですが、織り方が異なります。「denim」は斜めの畝があるのに対し、「chambray」は表面が滑らかです。また、「chambray」はデニムほど色落ちしません。

派生語

  • dungaree

    もともとインドのダンガリという地で作られた粗い綿布を指し、これがデニムの前身の一つとなりました。デニム同様、丈夫な作業着に使われることが多いです。語源的なつながりがあり、用途も似ていますが、素材の粗さや風合いに違いがあります。日常会話よりも、服飾業界や歴史的な文脈で使われることがあります。

  • jean

    デニム生地で作られるズボンを指します。デニムが生地の名前であるのに対し、jeanは具体的な衣類を指す点が異なります。デニムパンツ、ジーンズという言葉で日常的に使われます。デニム生地を用いる衣類全般を指すのではなく、ズボンという特定の形状を表す点が重要です。

反意語

  • デニムが丈夫でカジュアルな生地であるのに対し、silk(絹)は繊細で高級な生地の代表です。フォーマルな場面やドレッシーな服装で用いられ、デニムとは対照的な印象を与えます。触感、見た目、価格帯、そして用途において明確な対立構造を持ちます。

  • デニムが厚手で丈夫な生地であるのに対し、linen(麻)は薄手で通気性の良い生地です。夏物の衣類や寝具に使われることが多く、デニムとは季節感や用途が異なります。カジュアルなシーンで用いられる点ではデニムと共通しますが、涼しさを重視する点で対照的です。

語源

「denim」という単語は、フランスの都市ニーム(Nîmes)に由来します。フランス語の「serge de Nîmes」(ニーム産のサージ織り)が短縮され、「denim」となりました。「serge」は綾織りの一種を指し、「de」は英語の「of」に相当する前置詞です。つまり、「denim」は元々「ニームで作られた綾織りの生地」という意味合いを持っていました。ニームはフランス南部の都市で、古くから織物産業が盛んでした。この地で作られた丈夫な綾織りの生地が、やがて作業着やカジュアルウェアとして世界中に広まり、「denim」という名前も定着しました。ジーンズに使われる生地として特に有名ですが、デニムジャケットやスカートなど、様々な衣料品に使用されています。

暗記法

ゴールドラッシュのアメリカで生まれたデニムは、当初、労働者のための丈夫な作業着でした。それが時代を経て、ハリウッド映画で反逆の象徴となり、ヒッピー文化では自己表現のキャンバスへと変貌。今やカジュアルファッションの定番として世界中で愛されています。労働着から反逆のシンボルへ、そして多様性を体現するファッションへ。デニムの変遷は、アメリカ社会の縮図とも言えるでしょう。

混同しやすい単語

demon

『denim』と語頭の音が似ているため、聞き間違いやすい。特に、早口の英語では 'de' の部分が曖昧になりやすい。『悪魔』という意味で、スペルも意味も大きく異なる。日本語の『デニム』という発音に引きずられないように注意。

発音が似ており、特に母音部分が曖昧になりやすい。『(~だと)思う、見なす』という意味の動詞であり、品詞が異なる。スペルも似ているため、文脈で判断する必要がある。語源的には『裁く』という意味があり、判断のニュアンスを含む。

din

語尾の 'm' と 'n' の違いに注意が必要。発音も似ているため、聞き取りにくい場合がある。『騒音』という意味の名詞で、『denim』とは全く異なる意味を持つ。短い単語なので、意識して発音・スペルを区別すると良い。

dean

発音が非常に似ており、特にアメリカ英語では母音の区別がつきにくい場合がある。『学部長』や『司祭長』といった意味の名詞であり、文脈が大きく異なる。スペルも 'm' と 'n' の違いだけなので注意。語源的には『10人の長』という意味があり、リーダー的な立場を表す。

venom

語尾の '-nom' と '-nim' が似ているため、スペルミスしやすい。発音も母音部分が曖昧になると混同しやすい。『毒液』という意味の名詞で、意味も大きく異なる。接頭辞 'ven-' は『狩り』に関連する意味があり、毒が狩猟に使われていた歴史を反映している。

発音もスペルも似ており、特に科学系の話題では混同しやすい。『ゲノム』という意味で、遺伝子に関連する用語。『denim』とは全く異なる分野の言葉なので、文脈で判断できることが多い。ただし、専門用語に不慣れな場合は注意が必要。

誤用例

✖ 誤用: I wore a denim suit to the formal party.
✅ 正用: I wore a navy suit to the formal party.

While 'denim' refers to the material, wearing a denim suit to a formal party would be considered inappropriate and clash with the expected dress code. Japanese learners might not fully grasp the level of formality associated with different fabrics and styles in Western cultures. In Japan, there might be a more relaxed view of denim in certain settings, leading to this misjudgment. The correction uses 'navy suit,' which is a classic and appropriate choice for a formal event.

✖ 誤用: These denims are so cheap!
✅ 正用: These jeans are so cheap!

While 'denim' refers to the fabric, it's less common to use it as a direct substitute for 'jeans,' especially when emphasizing the garment itself. Japanese learners might directly translate 'デニム' (denimu) to 'denims' without considering the nuance. 'Jeans' is the standard and more natural term for the garment. 'Denim' is generally used as a descriptive adjective (e.g., 'denim jacket') or when discussing the material itself.

✖ 誤用: He is a denim worker.
✅ 正用: He is a textile worker.

While technically correct, 'denim worker' sounds awkward and unnatural. It suggests someone who exclusively works with denim, which is less common than someone working with various textiles. A Japanese speaker might directly translate from Japanese without considering the broader professional context. 'Textile worker' is a more encompassing and accurate term for someone who works in the textile industry, regardless of the specific fabric they handle. If the person specifically designs or manufactures denim, 'denim designer' or 'denim manufacturer' would be more accurate.

文化的背景

デニムは、もともと労働者のための丈夫な作業着として誕生し、その実用性と耐久性から、アメリカの労働者階級の象徴となりました。しかし、時代とともに反体制の象徴、そしてカジュアルファッションの定番へと変貌を遂げ、社会における多様な価値観を体現する存在となったのです。

19世紀半ば、ゴールドラッシュに沸くアメリカで、リーバイ・ストラウスが鉱山労働者のために丈夫な作業着を開発したのがデニムの始まりです。当初は「ウエストオーバーオール」と呼ばれ、キャンバス地で作られていましたが、後にフランスのニーム産の綾織生地(serge de Nîmes)を使うようになり、これが「デニム」の語源となりました。過酷な労働環境に耐えうるデニムは、労働者たちの信頼を得て、次第にアメリカの労働者階級を象徴する存在となっていきました。

20世紀に入ると、デニムはハリウッド映画を通じて大衆文化に浸透していきます。特に、ジェームズ・ディーンが『理由なき反抗』でデニムを着用したことで、若者たちの反抗精神や自由の象徴として爆発的な人気を博しました。また、1960年代のヒッピー文化においては、デニムは体制への抵抗や自然回帰の象徴として、カスタマイズされたり、刺繍が施されたりするようになります。このように、デニムは単なる作業着から、自己表現の手段へと変化を遂げたのです。

現代において、デニムはカジュアルファッションの定番として、老若男女問わず世界中で愛用されています。高級ブランドがデザイン性の高いデニムを発表したり、サステナブルな素材や製法で作られたデニムが登場したりするなど、その進化は止まりません。デニムは、もはや単なる衣服ではなく、時代や社会の変化を反映する鏡のような存在と言えるでしょう。労働者の服から反逆のシンボルへ、そして多様な価値観を表現するファッションアイテムへ。デニムの変遷は、アメリカ社会の変容を映し出す、興味深い文化的物語なのです。

試験傾向

英検

この単語自体は英検で直接問われる頻度は比較的低いですが、ファッションやライフスタイルに関するテーマの長文読解で登場する可能性があります。その場合、文脈から意味を推測する能力が問われます。特に級は限定されませんが、準1級以上で出題される可能性がやや高まります。

TOEIC

TOEIC L&Rテストでは、直接的な語彙問題として「denim」が出題される可能性は低いですが、カジュアルウェアやアパレル関連の話題で、Part 7(長文読解)に登場する可能性があります。ビジネスシーンでの使用頻度は低いですが、従業員の服装規定などに関する記述で間接的に関連するかもしれません。

TOEFL

TOEFL iBTでは、歴史、文化、社会学などのアカデミックなテーマの読解文で、「denim」が言及される可能性があります。例えば、ジーンズの歴史や、労働者の衣服としてのデニムの役割などが語られるかもしれません。直接的な語彙問題として出題される可能性は低いですが、文脈理解を問う問題で関連する可能性があります。

大学受験

大学受験の英語長文では、社会、文化、歴史に関するテーマで「denim」が登場する可能性があります。ジーンズの歴史や、ファッションとしてのデニムの役割などが語られるかもしれません。直接的な語彙問題として問われることは少ないですが、文脈理解を問う問題で関連する可能性があります。特に私立大学の難関校で出題される可能性があります。

免責事項

英単語学習ラボは生成AIで機械的に意味や英語表現を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。

このページについて

作成:英単語学習ラボ
生成支援:Google Gemini
最終更新:2025年7月18日

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