measles
第一音節にアクセントがあります。母音 /iː/ は日本語の『イー』よりも長く伸ばし、口角を左右に引いて発音します。語尾の /z/ は有声音なので、喉を震わせるように発音しましょう。複数形ですが、病名なので単数扱いされることもあります。
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はしか
伝染性の高いウイルス性疾患。発疹と高熱を伴う。子供がかかりやすい病気として知られる。予防接種が普及している。
My little boy had a high fever, and I worried it might be measles.
幼い息子が高熱を出したので、まさかはしかではないかと心配になりました。
※ この例文は、親が子供の体調不良を見て「はしかかもしれない」と心配する、日常的で感情が伝わる場面を描写しています。'high fever'(高熱)ははしかの初期症状の一つで、親が医療機関を受診するきっかけとなる典型的な状況です。'might be' は「〜かもしれない」という推測を表し、確信が持てない状況でよく使われます。
Getting the measles vaccine is important to protect children from the disease.
はしかの予防接種を受けることは、子どもたちをその病気から守るために重要です。
※ この例文は、はしかの予防接種の重要性について語る、医療や公衆衛生の文脈でよく見られる状況です。'vaccine'(ワクチン/予防接種)は「はしか」とセットで非常によく使われる単語です。'protect A from B' は「AをBから守る」という意味で、病気から身を守るという文脈で頻繁に登場します。
Last year, measles spread quickly through the school, and many kids stayed home.
昨年、はしかが学校中に急速に広がり、多くの子どもたちが家にいました。
※ この例文は、感染症が特定の集団(ここでは学校)で流行する様子を描いています。'spread quickly'(急速に広がる)は、はしかのような伝染病の特性をよく表す表現です。'stayed home' は「家にいた、家に留まった」という意味で、病気で学校を休む状況を自然に伝えています。過去の出来事を話す際によく使われる形です。
コロケーション
はしかに感染する
※ 「contract」は病気(特に感染症)にかかることを表す一般的な動詞です。単に「get measles」と言うよりも、ややフォーマルな響きがあります。医学的な文脈や、公的なアナウンスなどでも用いられます。「contract a disease」のように、他の病気にも広く使えます。
はしかの発生、流行
※ 「outbreak」は、病気や戦争、犯罪などが突発的に発生・流行することを指します。特に、公衆衛生上の問題として、ある地域で通常よりも多くの患者が発生した場合に使われます。ニュース記事や政府の発表などで頻繁に見かける表現です。類似表現として「epidemic」がありますが、「outbreak」の方がより局地的で、初期段階の流行を指すニュアンスがあります。
はしかワクチン
※ 予防接種に関する文脈で非常によく使われる組み合わせです。「vaccine」はワクチン全般を指しますが、「measles vaccine」と具体的に病名を指定することで、その病気に対するワクチンであることを明確にします。「MMR vaccine」(麻疹・おたふく風邪・風疹混合ワクチン)のように、他のワクチンと組み合わせて使われることもあります。
はしかを根絶する
※ 「eradicate」は、病気や害虫などを根絶やしにすることを意味する強い動詞です。世界的な規模で病気を撲滅するような文脈で使われます。例えば、WHO(世界保健機関)の活動報告などで目にすることがあります。類似表現として「eliminate」がありますが、「eradicate」の方がより徹底的な撲滅を意味します。
はしかの合併症
※ 「complications」は、病気や治療に伴って起こる予期せぬ問題や合併症を指します。はしかは肺炎や脳炎などの合併症を引き起こす可能性があるため、医学的な文脈でよく用いられる表現です。例えば、「He developed complications from measles, including pneumonia.(彼ははしかから肺炎を併発した)」のように使われます。
はしかの発疹
※ はしかの典型的な症状である発疹を指す表現です。「rash」は、皮膚に現れる発疹全般を意味しますが、「measles rash」とすることで、はしか特有の発疹であることを明確にします。医学的な説明や、子供の病気に関する情報などでよく使われます。例えば、「The first sign of measles is often a rash.(はしかの最初の兆候は発疹であることが多い)」のように使われます。
使用シーン
医学、公衆衛生学、疫学などの分野の研究論文や教科書で頻繁に使用されます。例えば、「はしかワクチンの有効性に関する研究」や「はしかの感染拡大のモデル化」といった文脈で見られます。専門家同士の議論や、学生への教育の場で使われます。
製薬会社や医療機器メーカーの報告書、あるいは、医療関連のコンサルティング会社のレポートなどで使用されることがあります。例えば、「はしかワクチンの市場動向」や「はしかの流行が医療経済に与える影響」といった分析で登場します。フォーマルな文書で使用される傾向があります。
日常会話で「measles」という単語を直接使うことは稀ですが、ニュース番組や医療情報番組で「はしか」の話題が出た際に言及されることがあります。例えば、「海外旅行先で、はしかに感染するリスクがある」といった注意喚起や、「はしかの予防接種の重要性」を説明する際に使われます。
関連語
類義語
- rubella
風疹(三日はしか)。measlesと同様にウイルス性の感染症で、発疹や発熱を引き起こす。医学用語。 【ニュアンスの違い】measles(麻疹)と比較して、rubella(風疹)は症状が一般的に軽いとされる。rubellaは妊娠初期の女性が感染すると胎児に深刻な影響を及ぼす可能性があるという点で、特別な注意が必要。 【混同しやすい点】measlesとrubellaはどちらも発疹を伴う感染症だが、原因となるウイルスが異なり、症状の重さや合併症のリスクも異なる。rubellaは予防接種が普及しているため、発生頻度はmeaslesよりも低い。
- rubeola
麻疹を指す医学用語。measlesのより専門的な表現。 【ニュアンスの違い】一般的にはmeaslesが使われるが、医学論文や医療関係者の間ではrubeolaが用いられることがある。フォーマルな文脈で使用される。 【混同しやすい点】一般の人が日常会話でrubeolaを使うことはほとんどない。医学的な文脈以外ではmeaslesを使うのが適切。
- German measles
風疹を指す一般的な表現。特に、measles(麻疹)との区別を強調する場合に使われる。 【ニュアンスの違い】rubellaの口語的な表現。医学的な文脈よりも、一般の人々の間で使われることが多い。 【混同しやすい点】German measlesは風疹のことであり、measles(麻疹)とは異なる病気である。症状の程度や合併症のリスクが異なるため、混同しないように注意が必要。
- viral exanthem
ウイルス性の発疹を伴う病気の総称。measlesもその一種。 【ニュアンスの違い】measlesに特化した言葉ではなく、より広い範囲の病気を指す。医学的な文脈で、原因がウイルスである発疹性の病気をまとめて表現する際に使われる。 【混同しやすい点】viral exanthemは個別の病気を指すのではなく、症状(ウイルス性の発疹)に基づいた分類である。measlesは具体的な病名であり、viral exanthemはそのカテゴリーに含まれる。
病気全般を指す一般的な言葉。measlesもdiseaseの一種。 【ニュアンスの違い】非常に広い意味を持つため、具体的な病名を特定する場合には不向き。measlesの深刻さや社会的な影響を強調する文脈で用いられることがある。 【混同しやすい点】diseaseは一般的な言葉であり、measlesは特定の病名である。diseaseは可算名詞としても不可算名詞としても使われるが、measlesは通常、複数形で扱われる(The measles is a disease; He has measles.)。
病気や体調不良を指す一般的な言葉。diseaseと同様に、measlesもillnessの一種。 【ニュアンスの違い】diseaseよりも個人的な経験や主観的な症状に重点を置く傾向がある。measlesにかかった人の苦しみや、日常生活への影響を強調する文脈で使われる。 【混同しやすい点】illnessはdiseaseよりも広い意味を持ち、必ずしも医学的な診断を必要としない体調不良も含む。measlesは医学的に定義された病気であり、特定の症状や検査結果に基づいて診断される。
派生語
- measly
『はしかのような』という意味から転じて『みすぼらしい』『取るに足らない』という意味の形容詞。はしかにかかった際の症状(発疹など)を連想させるイメージ。日常会話で軽蔑的なニュアンスを伴って使われることが多い(例:a measly amount)。
- rubeola
医学用語で『麻疹』を指す。measles のフォーマルな言い方であり、学術論文や医学文献で使用される。語源はラテン語の『赤い』を意味するrubeusに由来し、発疹の色を反映している。
- German measles
『風疹』を意味する。麻疹(measles)と症状が似ているが、より軽い病気であることから区別するために使われる。医学的な文脈や、健康に関する記事などで見られる。
反意語
『免疫』を意味する。麻疹は感染症であり、感染すると免疫を獲得することがあるため、対義語として捉えられる。医学・生物学的な文脈で頻繁に使用され、比喩的に『影響を受けないこと』を指す場合もある(例:immunity from criticism)。
- susceptibility
『感染しやすさ』『感受性』を意味する。麻疹に対する免疫がない状態を表し、病気への抵抗力の有無という点で対立する。医学論文や健康関連の記事で、個人の健康状態やリスクを説明する際に用いられる。
語源
"measles(はしか)」の語源は、中世オランダ語の「maselen(小さな斑点)」に遡ります。これはさらに古いゲルマン祖語の「*mas-(斑点)」に由来すると考えられています。つまり、「はしか」という病気の名前は、その特徴的な症状である「小さな赤い斑点」から来ているのです。日本語の「はしか」の語源は明らかではありませんが、病気の症状に着目して名付けられたという点では、英語の「measles」と共通する成り立ちを持っていると言えるでしょう。このように、言葉のルーツを辿ることで、病気に対する人々の認識や、言葉がどのように生まれてきたのかを知ることができます。
暗記法
麻疹は、かつて子供たちの通過儀礼でした。都市化と共に猛威を振るい、中世ヨーロッパでは社会不安の原因に。人々は神の怒りとして教会に祈りを捧げました。19世紀の小説では、麻疹は家族の絆を深め、人生の意味を見出すきっかけに。現代ではワクチンで脅威は減少したものの、依然として社会問題。麻疹は、過去の苦難を記憶し、未来への教訓とする象徴なのです。
混同しやすい単語
『measles』と発音が似ており、特に複数形の 's' がついた場合に混同しやすい。スペルも 'meas-' と 'miss-' が似ているため、視覚的にも間違いやすい。『missiles』は『ミサイル』という意味で、発音と意味の両面で注意が必要。
発音が似ており、特にカタカナ英語で発音した場合に区別が難しい。スペルも 'meas-' と 'muss-' が似ている。『mussels』は『ムール貝』という意味で、食品に関する文脈で登場することが多い。文脈で判断することが重要。
『measles』と語源が同じで、スペルも非常に似ているため混同しやすい。『measly』は『みすぼらしい』『取るに足らない』という意味の形容詞。病気の『measles』とは異なり、価値や量を表す文脈で使われる。
語尾の '-les' の部分が共通しているため、発音を聞き間違えやすい。『drizzle』は『霧雨』という意味で、天気に関する文脈で使われる。スペル全体は大きく異なるが、音の響きに注意が必要。
こちらも語尾の '-les' が共通しており、発音の類似性から混同しやすい。『weasel』は『イタチ』という意味の名詞。動物に関する話題で登場する。特に複数形の場合に注意。
発音の母音部分と語尾の '-les' の響きが似ているため、聞き取りにくい場合がある。『muzzle』は『(動物の)口輪』という意味で、動物や安全に関する文脈で用いられる。スペルも 'm' で始まるため、最初の文字に注意。
誤用例
日本語の『問題』という言葉は非常に広範な事柄に使われますが、英語の『problem』は解決困難な、根深い問題に対して使われることが多いです。measles(麻疹)のような感染症の流行に対しては、より具体的な『outbreak(発生)』を使う方が適切です。また、日本語の『〜問題』という表現を直訳して安易に『problem』を使うのは、英語として不自然になる典型的な例です。
英語では、病気を『catch(捕まえる)』という表現を使うことは一般的ですが、measlesのような伝染病の場合、誰かから感染したというニュアンスを明確にするために、『give someone measles』という表現を使う方が自然です。日本語の『〜から麻疹をもらった』という発想に引っ張られず、英語らしい表現を選ぶことが重要です。また、責任の所在を明確にする意味でも、この表現が好まれます。
Measles(麻疹)は、見た目は複数形ですが、病名として扱われる場合は単数として扱います。そのため、付加疑問文も『isn't it?』となります。日本語では『麻疹は危険ですよね?』と、複数形を意識しないため、誤りやすいポイントです。英語では、単数・複数の区別が非常に重要であり、特に名詞が主語となる場合は注意が必要です。また、英語では病名など特定の概念を指す場合は、形式的に単数扱いすることが多いという点も覚えておきましょう。
文化的背景
麻疹(measles)は、単なる感染症としてだけでなく、人類の歴史と深く結びついた存在です。特に、近代以前においては、麻疹は子どもたちの通過儀礼のようなものであり、集団免疫の形成と社会構造に影響を与えてきました。
麻疹は、人口密集地で広がりやすい感染症であるため、都市化の進展とともにその影響力を増しました。中世ヨーロッパでは、麻疹の流行はしばしば社会不安を引き起こし、人々の生活様式や信仰に大きな影響を与えました。例えば、麻疹の流行を神の怒りとして解釈し、教会への寄進や宗教的な儀式を行うことで鎮静化を試みる人々もいました。また、麻疹に罹患した子どもたちを看病する過程で、家族や地域社会の絆が深まる一方で、医療知識の不足から多くの犠牲者が出たことも事実です。麻疹は、人々の生活に深く根ざした病気であり、その流行は社会のあり方を映し出す鏡のような存在でした。
文学作品においても、麻疹はしばしば登場します。例えば、19世紀の小説では、麻疹に罹患した子どもが物語の重要な転換点となることがあります。病弱な子どもが麻疹を克服することで、家族の絆が深まったり、主人公が人生の新たな意味を見出したりする展開は、読者の感情を揺さぶる効果がありました。また、麻疹の流行によって、社会の脆弱性や医療の限界が浮き彫りになることもありました。麻疹は、単なる病気としてだけでなく、人間の感情や社会の構造を表現するためのメタファーとしても用いられてきたのです。
現代社会においては、麻疹ワクチンの普及により、麻疹の脅威は大幅に減少しました。しかし、依然として発展途上国では、麻疹は子どもたちの命を奪う深刻な問題です。また、先進国においても、ワクチン接種を拒否する人々が存在し、麻疹の再流行が懸念されています。麻疹は、科学技術の進歩と社会的な課題が複雑に絡み合った現代社会においても、重要なテーマとして存在し続けているのです。麻疹という言葉は、過去の苦難を記憶し、未来への教訓とするための象徴として、私たちの文化に深く刻まれています。
試験傾向
準1級、1級の長文読解で稀に出題される可能性があります。医学・健康に関するテーマで登場し、意味を問われるだけでなく、文脈から推測する能力も試されます。リスニングでの出題は稀です。注意点としては、専門用語であることを意識し、関連語句(vaccination, epidemicなど)と合わせて学習することです。
TOEICでは、医療や健康に関する話題が出題されることは稀であり、「measles」の出題頻度は非常に低いと考えられます。もし出題されるとすれば、Part 7の長文読解で、医療関係の記事や広告の中で言及される程度でしょう。ビジネスの文脈ではほとんど使用されません。
TOEFLのリーディングセクションで、医学や公衆衛生に関する文章で出題される可能性があります。アカデミックな文脈で使用され、感染症に関する議論の一部として登場することが考えられます。定義や症状、予防法などに関する情報が含まれることが多いでしょう。ライティングやスピーキングでの使用は稀です。
大学受験の英語長文で、医学部や保健学部に関連するテーマで出題される可能性があります。文脈から意味を推測させる問題や、内容一致問題で間接的に問われることが多いでしょう。単語自体の難易度は高くないものの、文脈理解が重要になります。関連語句と合わせて覚えておきましょう。