jellyfish
第1音節にアクセントがあります。/e/ は日本語の「エ」よりも口を左右に開いて発音します。/ɪ/ は日本語の「イ」よりも口を少しだけ開けて短く発音します。/ʃ/ は唇を丸めて息だけで出す「シ」の音です。語尾の 'sh' は日本語の「シュ」よりも摩擦音を意識しましょう。
専門的な内容に関するご注意
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クラゲ
刺胞動物に属する、傘状の形をした水生生物。英語のjelly(ゼリー)のように見えることに由来。
Suddenly, a clear jellyfish floated right past me in the ocean.
突然、透明なクラゲが海のすぐそばを漂っていった。
※ 海で泳いでいる時に、目の前にクラゲが突然現れる場面です。「clear」は透明なクラゲの様子を、「floated」はクラゲが水の中をゆらゆら漂う様子を自然に表しています。予期せぬ出会いのドキドキ感が伝わります。
We watched the tiny jellyfish glow softly in the dark tank at the aquarium.
水族館で、私たちは暗い水槽の中で小さなクラゲが柔らかく光るのを見た。
※ 水族館でクラゲを鑑賞する、幻想的な場面です。「tiny」は小ささを、「glow softly」は柔らかく光る様子を表し、視覚的なイメージが鮮明に浮かびます。水族館での感動を共有するような典型的な表現です。
The lifeguard warned us about the dangerous jellyfish floating near the beach.
ライフガードは、浜辺の近くに漂っている危険なクラゲについて私たちに警告した。
※ 海水浴場で、安全のためにクラゲへの注意喚起を受ける場面です。「warned us about」は「~について警告する」という日常でもよく使う重要な表現です。具体的な状況と危険性が伝わり、記憶に残りやすいでしょう。
骨抜きにする
比喩的に、人から勇気や決意、活力を奪うこと。クラゲの持つ弱々しいイメージから連想される用法。
The intense summer heat began to jellyfish the runners' energy during the race.
猛烈な夏の暑さが、レース中にランナーたちの活力を奪い始めた。
※ 【情景】夏の強い日差しの中、マラソンランナーが体力を消耗していく様子。体から力が抜けていくような、だるくて無気力な状態になる様子が伝わります。 【ポイント】物理的な環境(この場合は暑さ)が、人の気力や活力を「奪う」「無気力にする」状況で使われる典型的な例です。
The unexpected questions from the board quickly jellyfish our new project plan.
役員会からの予期せぬ質問が、私たちの新しいプロジェクト計画をあっという間に骨抜きにした。
※ 【情景】会議室で、練り上げたプロジェクト計画が、厳しい質問によって次々と弱点が見つかり、最終的に実行が難しくなってしまう様子。計画が「形骸化する」「無力になる」感覚です。 【ポイント】ビジネスの場面で、計画や提案が外部からの圧力や問題によって「台無しになる」「勢いを失う」状況でよく使われます。
Her cold comments completely jellyfish his enthusiasm for the new idea.
彼女の冷たいコメントが、新しいアイデアに対する彼の熱意を完全に骨抜きにした。
※ 【情景】誰かが一生懸命話しているのに、相手の心ない一言で、その人のやる気や情熱がしぼんでしまう瞬間。モチベーションが完全に失われてしまう様子が伝わります。 【ポイント】人の感情や意欲が、他者の言動によって「削がれる」「失われる」状況で使われます。誰かの士気をくじくような場面で使うと、より感情が伝わります。
コロケーション
クラゲの大発生
※ 「bloom」は花が咲くという意味ですが、ここではクラゲが異常に増殖する現象を指します。環境問題や生態系の変化と関連してニュースなどでよく使われます。特定の海域で短期間に大量のクラゲが発生し、漁業や観光に影響を与える状況を描写する際に用いられます。学術的な文脈でも使用されます。
クラゲに刺されること、またはその痛み
※ jellyfishの毒針による刺激を指す一般的な表現です。「sting」は動詞としても名詞としても使え、「He got a jellyfish sting.」「The jellyfish stung him.」のように使います。応急処置や医療に関する情報で頻繁に見られます。比喩的に、精神的な痛みを表すこともあります(例:a stinging remark = 痛烈な言葉)。
クラゲのように漂う、目的もなくさまよう
※ クラゲの動きの特徴である「漂う」様子を比喩的に使った表現です。人生の目標を見失ってさまよっている人や、状況に流されるままになっている状態を表します。「aimlessly drifting」や「floating like a jellyfish」も同様の意味で使えます。文学作品や内省的な文章でよく見られます。
クラゲを避ける
※ 海水浴やマリンスポーツをする際に、クラゲに刺されないように注意を促す表現です。看板や注意書き、ガイドブックなどでよく見られます。「Beware of jellyfish」や「Watch out for jellyfish」も同様の意味で使われます。安全に関する情報を伝える際に不可欠な表現です。
クラゲのような
※ 文字通り、クラゲに似ていることを意味します。透明感のある素材や、独特の形状を持つものを形容する際に使われます。「jellyfish-like umbrella」のように、具体的な物を修飾することもあれば、「jellyfish-like movements」のように動きを形容することもあります。比喩的に、頼りない、ふわふわした印象を与える場合にも使われます。
クラゲの大群に巻き込まれる
※ 「swarm」は昆虫などの群れを表す言葉ですが、クラゲにも使われます。海水浴中に大量のクラゲに囲まれて刺される状況や、漁網に大量のクラゲがかかって漁獲が困難になる状況などを指します。ニュース記事や事故報告などで見られることがあります。
使用シーン
海洋生物学の研究論文で、クラゲの生態や分類について言及する際に使用されます。また、毒性に関する研究や、クラゲの持つ特殊な構造に関する研究などでも用いられます。例:「本研究では、○○クラゲの刺胞毒の組成を分析した。」
ビジネスシーンでは、直接的にクラゲを扱う文脈は少ないですが、比喩表現として組織論などで使われることがあります。例:「組織が硬直化し、上層部の指示をただ受け入れるだけの『クラゲ組織』になっている。」
水族館に行った際の会話や、海水浴中にクラゲを見かけた際の話題で登場します。また、クラゲを食べる地域では、食材としての話題になることもあります。例:「今日の水族館でミズクラゲがふわふわ漂っていて、とても綺麗だったよ。」
関連語
類義語
- medusa
クラゲの学術的な名称、またはギリシャ神話に登場する怪物メドゥーサを指す。生物学や文学的な文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"jellyfish"よりもフォーマルで、口語的な場面ではほとんど使われない。また、比喩的に恐ろしい女性を指す場合もある。 【混同しやすい点】"medusa"は特定の種類のクラゲ(例えばカツオノエボシ)を指す場合もあるが、一般的にはクラゲ全体の学術名として認識される。
- sea jelly
クラゲを指す、より口語的で優しい表現。特に子供や一般の人々に対して使われることがある。 【ニュアンスの違い】"jellyfish"よりも直接的で、科学的な響きが少ない。親しみやすさを伝えたい場合に適している。 【混同しやすい点】"sea jelly"は、より広義に海に漂うゼリー状の生物を指す場合がある。例えば、サルパなども含まれる可能性がある。
- cnidarian
刺胞動物(しほうどうぶつ)という生物学的な分類群を指す。クラゲ、イソギンチャク、サンゴなどが含まれる。学術的な文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"jellyfish"は特定の生物を指すが、"cnidarian"はより広いグループを指す。したがって、クラゲの種類を特定せずに、刺胞動物全般について言及する際に使用される。 【混同しやすい点】"cnidarian"は専門用語であり、日常会話ではほとんど使われない。クラゲについて話す場合は、"jellyfish"が適切。
- Portuguese man-of-war
カツオノエボシという特定の種類のクラゲを指す。強い毒を持ち、危険な生物として知られている。 【ニュアンスの違い】"jellyfish"は一般的なクラゲを指すが、"Portuguese man-of-war"は特定の、そして危険な種類を指す。したがって、危険性を強調したい場合に用いられる。 【混同しやすい点】カツオノエボシは、見た目がクラゲに似ているが、厳密にはヒドロ虫という別の生物である。しかし、一般的にはクラゲの一種として認識されている。
動物性プランクトンの総称。クラゲの幼生(エフィラ)も含まれる。生態学的な文脈で使用される。 【ニュアンスの違い】"jellyfish"は成体のクラゲを指すが、"zooplankton"はより広い範囲の微小な動物を指す。クラゲのライフサイクル全体について議論する場合に用いられる。 【混同しやすい点】"zooplankton"は非常に多様な生物群を含んでおり、クラゲはその一部に過ぎない。特定のクラゲについて話す場合は、"jellyfish"が適切。
- marine invertebrate
海の無脊椎動物を指す。クラゲもこのカテゴリーに含まれる。生物学的な分類で使用される。 【ニュアンスの違い】"jellyfish"は特定の生物を指すが、"marine invertebrate"はより広いグループを指す。クラゲが属する大きな分類について言及する際に使用される。 【混同しやすい点】"marine invertebrate"は非常に多くの生物を含んでおり、クラゲはその一部に過ぎない。特定のクラゲについて話す場合は、"jellyfish"が適切。
派生語
『ゼリー』。クラゲの体組織に似た食品から。日常会話で頻繁に使われ、食品、特に甘いゼラチン質のデザートを指す。名詞。
- jell
『ゼリー状になる』『具体化する』。クラゲのように固まるイメージから。比喩的に計画などが具体化する意味でも使われる。動詞。
- gelatinous
『ゼラチン質の』。クラゲの体組織のような質感を表す。科学論文や食品業界の文書で使われる。形容詞で、jellyの形容詞的性質を強調する。
反意語
- vertebrate
『脊椎動物』。クラゲのような無脊椎動物と対比される。生物学の文脈で、明確な身体構造と骨格を持つ生物を指す。学術的な対義語。
『構造』。クラゲの不定形で構造を持たない特徴と対比される。建築、生物学、社会科学など、さまざまな分野で使われる。名詞。
語源
"jellyfish"は、その名の通り「jelly(ゼリー)」と「fish(魚)」が組み合わさった単語です。一見すると単純な組み合わせですが、それぞれの単語が持つ意味合いが、クラゲという生物の特徴をよく表しています。「jelly」は、ゲル状の物質を指し、ラテン語の"gelare(凍る、凝固する)"に由来します。日本語でもゼラチンや寒天など、プルプルとした食感のものを「ゼリー」と呼ぶように、クラゲの半透明で柔らかい体組織を連想させます。一方、「fish」はゲルマン祖語の"fiskaz"に遡り、水生動物全般を指していました。つまり、クラゲは「ゼリーのような魚」という、見た目と質感に基づいた非常に直接的なネーミングと言えるでしょう。この組み合わせは、英語圏の人々がクラゲをどのように認識していたかを物語る、興味深い例です。
暗記法
クラゲは、掴みどころのない姿から、頼りなさや無力さの象徴として文化に根付いています。かつては海の精霊と畏怖されましたが、現代では社会の荒波に翻弄される人々を映す鏡に。組織で意見を言えない人を「クラゲ社員」と呼ぶことも。文学や映画では、癒やしと危険、未知の生命の象徴として描かれ、SFでは異質な知性の姿にも。その姿は、不確実な社会と個人の無力感を映し出す、多面的な文化的アイコンなのです。
混同しやすい単語
『jellyfish』と語尾の 'fish' が共通しているため、意味も関連があるように錯覚しやすい。しかし、『selfish』は『利己的な』という意味の形容詞であり、生物名ではない点に注意。発音もアクセントの位置が異なる。
『jellyfish』の先頭部分と完全に一致するため、混同しやすい。しかし、『jelly』は可算名詞(数えられる名詞)であり、『ゼリー』や『ゼリー状のもの』を指す。一方、『jellyfish』は不可算名詞(数えられない名詞)として扱われることが多い。
『jellyfish』と同様に、語尾の 'fish' が共通しているため、水生生物であるというイメージから混同しやすい。『shellfish』は『貝類』を意味し、貝殻を持つ生物を指す。スペルも似ているため、注意が必要。
これも 'fish' が末尾につく単語であり、海の生物であることから連想されやすい。『devilfish』は一般的に『オニイトマキエイ』や『メンダコ』などを指し、地域や文脈によって意味が異なる場合がある。発音も似ているため、注意。
『jellyfish』と発音が一部似ており、特に語頭の音節が類似している。『hellish』は『地獄のような』という意味の形容詞であり、全く異なる意味を持つ。文脈から判断することが重要。
『fish』が共通し、どちらも水生の生き物を指す単語であるため、混同しやすい。『goldfish』は『金魚』を意味し、ペットとして飼育されることが多い。スペルも似ているため、注意が必要。
誤用例
『jellyfish』は食用としては一般的ではなく、毒を持つ種類も多いため、味噌汁の具材としては不自然です。日本ではクラゲを食べる地域もありますが、一般的ではありません。より適切な表現は『wakame seaweed(わかめ)』です。日本人が『海産物=jellyfish』と単純に結びつけてしまうことが原因と考えられます。
『flexible』は『柔軟性がある』という意味ですが、交渉においては『状況に合わせて変化できる』というニュアンスが強く、主体的な印象を与えます。『jellyfish』のイメージは、むしろ『流れに身を任せる』『抵抗しない』といった受動的な柔軟さであり、この文脈では『yielding(従順な、譲歩する)』がより適切です。日本人が『柔軟=flexible』と短絡的に捉えがちな点に注意が必要です。
『jellyfication』は必ずしも誤りではありませんが、より専門的で学術的な響きがあります。一般的には『gelatinization(ゼラチン化)』という言葉が、海洋環境の変化に伴うクラゲの異常発生を説明する際に用いられます。日本人が英単語を作る際に、安易に名詞+『-fication』としてしまう傾向があることと、海洋学の専門用語に対する知識不足が原因と考えられます。
文化的背景
クラゲ(jellyfish)は、その不定形で掴みどころのない姿から、しばしば頼りなさ、無力さ、あるいは状況に流される存在の象徴として用いられます。特に、社会的な文脈においては、主体性の欠如や、組織に依存するしかない立場を暗喩することがあります。
クラゲのイメージは、時代や文化によって微妙に変化してきました。かつては、その神秘的な生態から、海の精霊や幽霊のような存在と結びつけられ、畏怖の対象となることもありました。しかし、現代社会においては、むしろその脆弱性や受動的な性質が強調される傾向にあります。例えば、経済的な不安定さや、変化の激しい社会情勢の中で、自らの意志とは関係なく翻弄される人々を、クラゲの漂流に重ね合わせることがあります。また、組織の中で自分の意見を主張できず、上からの指示に従うだけの存在を「クラゲ社員」と呼ぶような、比喩的な表現も存在します。
文学や映画においても、クラゲは多様な役割を演じています。水族館を舞台にした作品では、その優雅な動きが癒やしや安らぎを与える一方で、毒を持つ種類も存在することから、美しさの裏に潜む危険を暗示することもあります。また、深海をテーマにした作品では、未知の生物としての不気味さや、生命の神秘を象徴する存在として描かれることもあります。さらに、SF作品においては、クラゲのような姿をした異星人が登場し、人類とは異なる知性や価値観を持つ存在として描かれることもあります。
このように、クラゲは単なる海洋生物としてだけでなく、人間の感情や社会的な状況を映し出す鏡のような存在として、様々な文化的意味合いを帯びています。その捉えどころのない姿は、現代社会における不確実性や、個人の無力感を象徴する一方で、その優雅な動きは、静かな美しさや癒やしをもたらす存在として、私たちの心に深く刻まれています。
試験傾向
英検では、2級以上で長文読解や語彙問題で出題される可能性があります。特に、環境問題や生物に関するテーマで登場することがあります。出題形式としては、語彙の意味を問う選択問題や、長文の内容一致問題などが考えられます。注意点としては、「jellyfish」が単数形であること、複数形は「jellyfish」または「jellyfishes」であることを覚えておくと良いでしょう。
TOEICでは、直接的に「jellyfish」という単語が出題される頻度は比較的低いですが、環境問題や観光に関する記事などで間接的に登場する可能性があります。Part 7の長文読解で、海洋生物に関する記述の一部として出てくるかもしれません。ビジネスの文脈ではあまり使用されないため、TOEIC対策としては優先度は低めです。
TOEFL iBTのリーディングセクションで、海洋生物学や環境科学に関する文章において「jellyfish」が登場する可能性があります。アカデミックな文脈で、生態系や環境への影響について説明する際に使われることが多いでしょう。語彙問題として直接問われることも考えられますが、長文の内容理解において重要なキーワードとなる場合もあります。
大学受験では、長文読解問題で「jellyfish」が登場する可能性があります。特に、環境問題、生物学、あるいは時事問題に関連した文章で出題されることが考えられます。文脈から意味を推測する問題や、内容一致問題で問われることが多いでしょう。関連語句として、海洋汚染、生態系、絶滅危惧種などと一緒に覚えておくと役立ちます。