integrated
組み込まれた
全体の一部として、不可分に組み込まれている状態。システム、組織、ソフトウェアなどの文脈で、要素が一体化していることを強調する際に用いる。単に『統合された』とするよりも、具体的に何に組み込まれているのかが分かりやすい表現。
The new smartphone has an integrated camera system that takes amazing photos easily.
新しいスマートフォンには、素晴らしい写真を簡単に撮れる、統合されたカメラシステムが搭載されています。
※ 最新のスマートフォンでは、カメラ機能がAIや画像処理技術と「一体化して組み込まれている」のが一般的です。この文は、そのおかげで「簡単に素晴らしい写真が撮れる」という、ユーザーの満足感を表しています。`integrated system` のように、「〜システム」や「〜機能」と組み合わせて使うと、「全体として一つにまとまった機能」というニュアンスが伝わりやすいです。
Our evening class has an integrated approach, combining language learning with cultural studies.
私たちの夜間クラスは、語学学習と文化学習を組み合わせた、統合的なアプローチを取り入れています。
※ 大人が学ぶ夜間のクラスで、単に言葉を覚えるだけでなく、その国の文化も一緒に学ぶことで、より深く理解できるという状況を描いています。このように、異なる分野の学習内容が「統合されている」ことは、特に大人向けの教育で重視されます。`integrated approach` は「統合されたアプローチ(方法)」という意味で、様々な要素が組み合わさって一つの効果的な方法になっていることを示します。
The new employee quickly became an integrated part of our friendly team.
新しい社員はすぐに、私たちの親しみやすいチームの不可欠な一員となりました。
※ 新しく会社に入った人が、すぐに職場のチームに溶け込み、大切な一員として受け入れられた様子を表しています。新しい環境で「完全に溶け込む」「一体となる」という状況は、ビジネスや人間関係でよくある場面です。`integrated part of ~` で「〜の不可欠な一部」という意味になります。人が組織や集団に「溶け込む」という意味でもよく使われます。
一体的な
複数の要素が合わさって、単一の機能や目的を果たす状態。組織、社会、教育などの文脈で、分離されていたものが統合され、全体として機能していることを表す。調和や協調のニュアンスを含む。
Our new smart TV has an integrated sound system, making movies sound amazing.
私たちの新しいスマートテレビは一体型サウンドシステムを搭載していて、映画の音が素晴らしいです。
※ この例文は、新しいテレビで映画を観ている家族や友人が、その迫力ある音に感動している場面を想像させます。「integrated sound system」は、スピーカーなどがテレビ本体に組み込まれていて、別途用意する必要がない「一体型」であることを表します。家電製品の機能説明でよく使われる典型的な表現です。
The design team created an integrated plan to build the new park for the city.
デザインチームは、その街に新しい公園を建設するための一体的な計画を作り上げました。
※ この例文は、デザイナーたちが机を囲んで、公園全体の調和の取れた設計について熱心に議論している様子を描いています。「integrated plan」は、公園の様々な要素(遊び場、緑地、通路など)がバラバラではなく、互いに関連し合い、全体としてまとまりのある計画であることを示します。プロジェクトや計画が「統一されている」という意味でよく用いられます。
Our company launched an integrated system that connects sales and customer service smoothly.
私たちの会社は、営業と顧客サービスをスムーズにつなぐ一体的なシステムを導入しました。
※ この例文は、会社で新しいシステムが導入され、営業部門と顧客サービス部門が以前よりもスムーズに連携できるようになったことで、業務が効率化された喜びを表しています。「integrated system」は、異なる機能や部署が連携し、全体として一つの効率的なシステムとして機能している状態を指します。ビジネスやテクノロジーの文脈で、システムやソリューションが「統合されている」ことを説明する際に非常に役立つ表現です。
まとめる
複数のものを一つにまとめ上げる行為。システム開発やプロジェクト運営において、異なる要素や機能を統合し、全体として機能させる際に使われる。単に結合するだけでなく、調整や最適化のニュアンスを含む。
The new software was smoothly integrated into the old system.
新しいソフトウェアは、古いシステムにスムーズに組み込まれました。
※ この例文は、新しい技術や要素が既存のシステムに「統合される」様子を描いています。システムエンジニアがモニターを見て、新しいソフトウェアが問題なく古いシステムに組み込まれ、ホッと安心している場面を想像してください。「be integrated into...」は「~に統合される」「~に組み込まれる」という受動態で非常によく使われる形です。
She successfully integrated various ideas into one clear plan.
彼女は様々なアイデアを一つの明確な計画にうまくまとめました。
※ 会議室で、ホワイトボードにたくさんのアイデアが書かれている中、彼女がそれらを巧みに整理し、最終的な計画として「まとめる」様子を表しています。彼女の達成感のある表情が目に浮かびますね。この文のように「integrate A into B」の形で、「AをBに統合する/まとめる」という能動態の使い方も一般的です。
The new student was quickly integrated into the class.
新しい生徒はすぐにクラスに溶け込みました。
※ この例文は、人が新しい集団や環境に「溶け込む」「受け入れられる」様子を描いています。休み時間、新しい転校生がすでにクラスメイトと笑いながら話している場面を想像してみてください。先生やクラスの皆が、彼がすぐに馴染んだことを喜んでいる様子が目に浮かびますね。社会やコミュニティへの「統合」を表す際によく使われる表現です。
コロケーション
統合されたシステム
※ 複数のコンポーネントやサブシステムが連携し、全体として機能するシステムを指します。ビジネスやテクノロジーの文脈で頻繁に使われ、情報の一元管理や業務効率化を意味することが多いです。例えば、企業の基幹業務システム(ERP)は、会計、人事、生産管理などを統合したintegrated systemの代表例です。単に'統合'というだけでなく、それぞれの要素が有機的に結びついているニュアンスを含みます。
統合的なアプローチ
※ 複数の視点や手法を組み合わせ、包括的に問題解決や目標達成を目指す方法論です。教育、医療、プロジェクトマネジメントなど、様々な分野で用いられます。例えば、患者の治療において、薬物療法だけでなく、心理療法や生活習慣の改善などを組み合わせるのがintegrated approachです。部分的な対策ではなく、全体像を捉えて最適解を導き出す姿勢が重要になります。
集積回路
※ 半導体基板上にトランジスタ、抵抗、コンデンサなどの電子部品を集積したものです。マイクロチップとも呼ばれます。電子機器の小型化、高性能化に不可欠な要素であり、現代社会を支える基盤技術と言えます。integrated circuitは、個別の部品を組み合わせるよりも、小型で信頼性が高く、大量生産に向いています。技術的な文脈で頻繁に用いられます。
統合マーケティング
※ 複数のマーケティングチャネル(広告、広報、SNSなど)を連携させ、一貫したメッセージを顧客に届ける戦略です。ブランドイメージの統一や顧客エンゲージメントの向上を目指します。例えば、テレビCMと連動したSNSキャンペーンや、Webサイトでのパーソナライズされたコンテンツ配信などが該当します。それぞれのチャネルが独立して動くのではなく、相乗効果を発揮するように設計することが重要です。ビジネスシーンでよく使われます。
~に統合される
※ ある要素が、より大きなシステムや組織、社会などに組み込まれることを意味します。受動態で使われることが多いです。例えば、「その小さな会社は、大手企業にintegrated intoされた」のように使います。単に物理的に結合するだけでなく、機能的にも一体化するニュアンスを含みます。組織論や社会学の文脈で用いられることがあります。
完全に統合された
※ システムや組織などが、完全に一体化し、スムーズに機能している状態を表します。例えば、「そのソフトウェアは、当社の既存システムとfully integratedされている」のように使います。部分的な統合ではなく、すべての要素がシームレスに連携していることを強調する際に用います。ビジネスやテクノロジーの分野でよく使われます。
統合カリキュラム
※ 複数の教科や科目を関連付けて学習するカリキュラムのことです。知識の断片化を防ぎ、より深い理解を促すことを目的とします。例えば、歴史の授業で、その時代の文学作品を読んだり、美術作品を鑑賞したりすることが該当します。教育分野で用いられる表現です。教科間の壁を取り払い、学習内容の有機的な繋がりを重視します。
使用シーン
学術論文や教科書で頻繁に使用されます。特に、異なる理論やデータを統合的に分析する際に用いられます。例:『この研究では、複数の心理学的アプローチを統合し、〇〇現象の理解を深めることを目的とした。』といった文脈で使われます。研究者が研究の背景や方法論を説明する際に、専門用語として登場することが多いです。
ビジネス文書やプレゼンテーションで、システム、部門、戦略などを統合する意味合いで使われます。例:『新しいソフトウェアを既存のインフラに統合することで、業務効率を改善する。』といった形で、プロジェクトマネージャーやコンサルタントが提案や報告を行う際に使用します。フォーマルな文脈で、効率化や連携を強調する際に役立ちます。
日常会話ではあまり使われませんが、ニュース記事や製品の説明などで見かけることがあります。例:『このスマートホームシステムは、照明、セキュリティ、エンターテイメント機能を統合しています。』といった形で、テクノロジー関連の話題で登場することがあります。ただし、より簡単な言葉(例:まとめる、組み合わせる)で言い換えられることが多いです。
関連語
類義語
- combined
『結合された』『組み合わされた』という意味で、複数の要素や部品が一つにまとめられた状態を表す。ビジネス、技術、日常会話など幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"integrated"がより緊密かつ機能的な結合を示唆するのに対し、"combined"は単に寄せ集められた、あるいは一緒にされたというニュアンスが強い。"combined"は必ずしも全体として機能することを意味しない。 【混同しやすい点】"integrated"は通常、より複雑で計画的な結合を意味し、システムや組織全体に及ぶことが多い。"combined"はより単純な結合や物理的な結合を指すことが多い。例えば、"integrated marketing campaign"は、様々なマーケティングチャネルが連携して機能するのに対し、"combined efforts"は単に複数の人が協力することを意味する。
『統一された』『一体化された』という意味で、異なる要素が調和のとれた全体を形成している状態を表す。政治、社会、組織構造など、抽象的な概念に使われることが多い。 【ニュアンスの違い】"integrated"が異なる要素間の相互作用と協調を強調するのに対し、"unified"は単一の全体としての団結と均一性を強調する。 "unified"はしばしばイデオロギーや目標の共有を伴う。 【混同しやすい点】"integrated"は個々の要素がそれぞれの特性を保持しながら全体に貢献するイメージだが、"unified"は個々の要素がより均質化され、区別がつきにくくなるイメージ。例えば、"integrated school system"は様々な背景の生徒が共に学ぶが、"unified nation"は国民が共通のアイデンティティを持つことを意味する。
- merged
『合併された』『融合された』という意味で、特に企業や組織が一つになる際に用いられる。ビジネスや経済の文脈で頻繁に使われる。 【ニュアンスの違い】"integrated"が段階的な協調や連携を意味するのに対し、"merged"はより完全な融合を示唆する。 "merged"は、以前は別々だったものが、完全に一つになるというニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"integrated"は、合併後も個々の部門や機能が一定の独立性を保ちながら連携するイメージだが、"merged"は、完全に一体化され、以前の区別がなくなるイメージ。例えば、"integrated supply chain"は、サプライチェーンの各段階が連携して効率化されるが、"merged companies"は、組織構造や文化が完全に融合される。
- incorporated
『組み込まれた』『編入された』という意味で、ある要素が別の要素の一部として取り込まれた状態を表す。法律、ビジネス、技術など、フォーマルな文脈で使用されることが多い。 【ニュアンスの違い】"integrated"が全体の一部として機能することを強調するのに対し、"incorporated"はある要素が別の要素に吸収される、あるいは組み込まれるという事実を強調する。 "incorporated"はしばしば法的または制度的な意味合いを持つ。 【混同しやすい点】"integrated"は、組み込まれた要素が相互作用を通じて全体に影響を与えるイメージだが、"incorporated"は、組み込まれた要素がより受動的に全体の一部となるイメージ。例えば、"integrated technology"は、様々な技術が連携して機能するが、"incorporated company"は、法的に会社組織として認められた状態を指す。
- assimilated
『同化された』という意味で、ある集団や個人が別の集団や文化に溶け込むことを表す。社会学、人類学、歴史学などの文脈で用いられる。 【ニュアンスの違い】"integrated"は、異なる文化や背景を持つ人々が互いに尊重し合いながら共存することを意味するのに対し、"assimilated"は、少数派が多数派の文化や価値観を受け入れ、それに適応することを意味する。 "assimilated"はしばしば文化的アイデンティティの喪失を伴う。 【混同しやすい点】"integrated"は、多様性を維持しながらの協調を重視するが、"assimilated"は、均質化を志向する。例えば、"integrated society"は、様々な文化が共存する社会だが、"assimilated immigrants"は、移住先の文化に完全に適応した移民を指す。
- connected
『接続された』という意味で、物理的または抽象的なつながりがある状態を示す。技術、通信、人間関係など、幅広い場面で使用される。 【ニュアンスの違い】"integrated"が要素間の緊密な連携と協調を強調するのに対し、"connected"は単に要素間につながりがあるという事実を示す。 "connected"は必ずしも相互作用や機能的な関係を意味しない。 【混同しやすい点】"integrated"は、接続された要素が相互に影響を与え合い、全体として機能するイメージだが、"connected"は、要素が独立して存在しながらも、何らかの形でつながっているイメージ。例えば、"integrated system"は、様々なコンポーネントが連携して動作するが、"connected devices"は、インターネットに接続された様々なデバイスを指す。
派生語
名詞で「統合、一体化」を意味します。動詞「integrate」から派生し、抽象的な概念を表す接尾辞「-tion」が付加されたことで、プロセスや状態を表す名詞になりました。ビジネス、政治、社会など幅広い分野で、異なる要素が組み合わさる過程や結果を指す際に用いられます。
形容詞で「統合的な、統合する」という意味です。動詞「integrate」に性質や傾向を表す接尾辞「-ive」が付加されたことで、「統合する性質を持つ」という意味合いになりました。学術論文やビジネス文書で、複数の要素を関連付け、全体像を把握しようとするアプローチを指す際に使われます。
- integer
名詞で「整数」を意味します。語源的には「完全なもの」を意味するラテン語の「integer」に由来し、「integrate」と同じ語源を持ちます。数学の分野で、分割されていない完全な数値を指す専門用語として用いられます。日常会話での使用頻度は低いですが、数学的な文脈では不可欠な語彙です。
反意語
動詞で「分離する、隔離する」を意味します。「integrate」が要素をまとめるのに対し、「segregate」は要素を分離する行為を表します。特に人種、民族、宗教などの集団を分離・差別する文脈で用いられることが多く、社会的な意味合いが強い語です。日常会話やニュース報道などで頻繁に用いられます。
動詞・形容詞で「分離する、別々の」を意味します。「integrate」が一体化や結合を表すのに対し、「separate」は物理的または概念的な分離を表します。日常会話からビジネス、学術分野まで幅広く用いられ、非常に汎用性の高い語です。例:separate entities (別々の実体)
- disintegrate
動詞で「崩壊する、分解する」を意味します。接頭辞「dis-」は否定や分離の意味を持ち、「integrate」が構築や統合を表すのに対し、「disintegrate」は構造や組織が崩れる状態を表します。物理的な崩壊だけでなく、社会的な組織や人間関係の崩壊を指す比喩的な意味でも用いられます。
語源
"integrated"は、ラテン語の"integrare"(全体にする、完全にする)に由来します。さらに遡ると、"integer"(完全な、損なわれていない)という形容詞が元になっています。"integer"は、"in-"(否定を表す接頭辞、ここでは「〜がない」の意味)と"tangere"(触れる)という動詞から構成されています。つまり、「触れられていない」、すなわち「完全な状態」を意味します。"integrated"は、この"integer"の概念を受け継ぎ、様々な要素が組み合わさって全体として機能する状態、またはそのようにすることを指します。日本語で例えるなら、「統合」という言葉が近いでしょう。個々の要素が互いに影響し合い、不可分な全体を形成するイメージです。
暗記法
「integrated」は単に「統合」以上の意味を持ちます。公民権運動や多文化主義の隆盛を背景に、人種や文化の壁を超え、相互理解を深め、より良い社会を築く理想を象徴します。心理学では、自己の内面的な葛藤を乗り越え、調和のとれた人格を意味します。グローバル化においては、文化や経済の相互依存を示唆しますが、摩擦や不平等も孕んでいます。調和と進歩の象徴でありながら、注意深く見守るべき変化の兆候でもあるのです。
混同しやすい単語
『integrated』と語尾の形が似ており、スペルミスしやすい単語です。意味は『誠実さ』や『完全性』であり、『統合された』という意味の『integrated』とは全く異なります。特に名詞形と形容詞形を混同しないように注意が必要です。語源的には、『integer(整数)』と同じで、『欠けていない状態』を表します。
『integrated』は『integrate』の過去分詞形または過去形であるため、活用形を間違えやすいです。『integrate』は動詞で『統合する』という意味です。文脈によって使い分けられるように、時制と能動態・受動態を意識することが重要です。動詞と形容詞の区別を明確にしましょう。
語尾が似ているため、スペルを間違えやすいです。意味は『興味を持った』であり、『integrated』とは全く異なります。感情を表す形容詞は、主語が感情の主体であるか対象であるかによって形が変わるため、注意が必要です。例えば、『I am interested in...』のように使います。
語頭と語尾の音の響きが似ており、特に発音時に混同しやすいです。『immigrated』は『移住した』という意味で、『integrated』とは意味が大きく異なります。発音記号を確認し、それぞれの単語の音を意識して区別することが重要です。接頭辞 'im-' は『〜の中へ』という意味を持ち、語源を知ることで意味の区別が容易になります。
語頭の 'inter-' が共通しているため、意味も似ていると誤解しやすいです。『interacted』は『交流した』という意味で、相互作用を表します。『integrated』が全体をまとめるニュアンスなのに対し、『interacted』は個々の要素間の関係性を強調します。文脈から意味を判断することが重要です。'inter-' は『〜の間』という意味の接頭辞で、関連する単語をまとめて覚えるのが効果的です。
語頭の母音と、語尾の似た響きから発音を聞き間違える可能性があります。意味は『イライラしやすい』であり、『integrated』とは全く関係がありません。発音記号を意識して、それぞれの単語の音の違いを明確にすることが重要です。また、形容詞の語尾 '-able' が '-ated' と似ているため、注意が必要です。
誤用例
The word 'integrated' is often misused as a verb, likely due to direct translation from Japanese where the adjectival form (統合された) can sometimes function as a verb implicitly. However, in English, 'integrate' is the verb form, meaning 'to combine one thing with another so that they become a whole'. Using 'integrated' as a verb is a grammatical error. Think of it like this: you can *be* integrated (adjective), but you *integrate* (verb) things.
While 'integrated' can mean 'combined' or 'unified,' using it to describe a company's relationship with the community can sound awkward. 'Integrated' often implies a merging of systems or structures. A more natural phrasing is 'involved,' which suggests active participation and engagement. Japanese learners might choose 'integrated' because the concept of '地域に密着している (chiiki ni mitchaku shiteiru - closely connected to the community)' can be mistakenly associated with 'integration'. However, 'involved' better captures the sense of active participation and relationship-building.
While 'integrated report' is a valid term in business (referring to a report combining financial and non-financial information), using 'integrated' simply to mean 'complete' or 'thorough' is not the best choice. 'Comprehensive' is a more suitable synonym in this context. The misuse stems from a misunderstanding of the nuances of 'integrated.' While it can imply completeness, it primarily focuses on the combination of different elements. Japanese learners might opt for 'integrated' because it sounds sophisticated, but 'comprehensive' is clearer and more direct in conveying the idea of a thorough overview. Think of 'integrated' as emphasizing the *parts* coming together, whereas 'comprehensive' emphasizes the *whole* picture.
文化的背景
「integrated」は、単に「統合された」という以上の意味を持ち、異なる要素が調和し、全体としてより強固になるという理想を象徴します。この言葉は、社会、文化、そして個人のアイデンティティが複雑に絡み合い、相互に影響し合う様子を表現する際に、特に重要な意味を持ちます。
「integrated」という言葉が広く使われるようになった背景には、20世紀以降の公民権運動や多文化主義の台頭があります。特にアメリカにおいては、人種隔離政策からの脱却を目指し、異なる人種や民族が平等な立場で社会に参加できるような社会の実現が求められました。この過程において、「integrated school(統合された学校)」という言葉は、人種間の障壁を取り払い、すべての子どもたちが共に学ぶ機会を提供することを意味する象徴的な表現となりました。しかし、統合は単に物理的な共存を意味するのではなく、異なる文化や価値観を理解し、尊重し合うことを含みます。そのため、「integrated」は、単に「混ぜ合わせる」のではなく、「相互理解を深めながら、より良い全体を築き上げる」というニュアンスを含んでいます。
また、「integrated」は、個人の内面においても重要な意味を持ちます。心理学の分野では、「integrated personality(統合された人格)」という概念があり、これは、異なる側面を持つ自己が、葛藤を乗り越え、調和のとれた全体として機能している状態を指します。例えば、仕事とプライベート、理性と感情、理想と現実といった、相反する要素を統合することで、人はより成熟し、充実した人生を送ることができると考えられています。文学作品においても、「integrated」は、主人公が自己の内なる葛藤を克服し、成長を遂げる過程を描写する際に、しばしば用いられます。
現代社会においては、「integrated」は、グローバル化が進む中で、異なる文化や経済システムが相互に依存し合う状況を表現する際にも用いられます。例えば、「integrated market(統合された市場)」は、国境を越えた貿易や投資が活発に行われ、世界経済が一体化していく様子を示します。しかし、統合は常にポジティブな結果をもたらすとは限りません。異なる文化や経済システムが統合される過程においては、摩擦や不平等が生じることもあります。そのため、「integrated」という言葉を使う際には、単に「統合された」という状態を指すだけでなく、その背後にある複雑なプロセスや課題についても考慮する必要があります。つまり、「integrated」は、調和と進歩の象徴であると同時に、常に注意深く見守るべき変化の兆候でもあるのです。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、語彙問題。稀にライティングの自由英作文でも使用。
- 頻度と級・パート: 準1級・1級で頻出。2級でも長文で登場する可能性あり。
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな内容、社会問題、科学技術など幅広いテーマで登場。長文読解では文脈から意味を推測する必要がある。
- 学習者への注意点・アドバイス: 動詞(integrate)と形容詞(integrated)の形を覚え、意味のバリエーション(統合する、組み込むなど)を理解する。関連語(integration, integrity)も合わせて学習すると効果的。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め問題)、Part 7(長文読解問題)。
- 頻度と級・パート: Part 7で比較的頻出。Part 5では語彙問題として稀に出題。
- 文脈・例題の特徴: ビジネス関連の文章(合併、システム統合、組織改革など)でよく使われる。契約書、報告書、メールなど多様な形式で登場。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスシーンでの「統合」の意味を理解する。類義語(combine, incorporate)とのニュアンスの違いを把握する。文脈から適切な意味を選べるように練習する。
- 出題形式: リーディングセクションで頻出。リスニングセクションでも講義形式の話題で登場する可能性あり。
- 頻度と級・パート: リーディングセクションで高頻度で登場。
- 文脈・例題の特徴: 学術的な文章(歴史、社会学、生物学など)で頻出。理論や概念の説明で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: アカデミックな文脈での意味(統合、包含など)を理解する。複雑な文構造の中で意味を正確に把握する練習が必要。類義語(unify, consolidate)との使い分けを意識する。
- 出題形式: 主に長文読解問題。稀に英作文で使う場合もある。
- 頻度と級・パート: 難関大学の長文読解で頻出。標準的なレベルの大学でもテーマによっては登場する。
- 文脈・例題の特徴: 社会問題、科学技術、文化、歴史など幅広いテーマで登場。抽象的な内容や論理的な展開の中で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習が重要。特に、抽象的な内容の中で使われる場合の意味を理解する。関連語(integration, integral)も合わせて学習する。