flip out
"flip"の/ɪ/は日本語の「イ」よりも口を少し横に開いて発音する短い母音です。 "out"の/aʊ/は二重母音で、「ア」から「ウ」へスムーズに変化させます。日本語の「アウト」よりも「ア」を意識し、口を大きく開けて発音するとより自然になります。また、"p"と"t"は語尾では破裂させず、息を止めるように発音すると、よりネイティブに近い響きになります。
逆上する
強い感情(怒り、興奮、パニックなど)によって、冷静さを失い、取り乱す様子。突発的な状況や予期せぬ出来事に対する反応として使われることが多い。
My little brother started to flip out when he lost the video game.
弟はビデオゲームに負けたとき、逆上し始めました。
※ ゲームに負けて悔しくて、大声を出したり、コントローラーを投げたりする子供の様子が目に浮かびます。「flip out」は、感情を爆発させて「キレる」といったニュアンスで、カジュアルな会話でよく使われます。
She totally flipped out when she couldn't find her passport before the trip.
彼女は旅行前にパスポートが見つからなくて、すっかりパニックになりました。
※ 大切なパスポートが見つからず、旅行に行けないかもしれないと焦り、感情が抑えきれなくなる様子が伝わります。「flip out」は、怒るだけでなく、予期せぬ出来事に対して「パニックになる」「取り乱す」といった感情の爆発にも使われます。
The boss might flip out if we don't finish this report on time.
もしこのレポートを時間通りに終えなかったら、上司は逆上するかもしれません。
※ 締め切りが迫るオフィスで、上司が怒り出すかもしれないという緊張感が伝わってきます。プレッシャーや期待に応えられない時に、他者が怒る状況を表現するのに適しています。「if節」を使った条件文の形にも注目しましょう。
ひっくり返す
物理的に何かを裏返す、または、順序や状態を根本的に変える。カードゲームでカードを裏返す、組織の方針を覆す、といった状況で使われる。
When her little brother broke her favorite toy, she started to flip out and cry loudly.
弟がお気に入りのオモチャを壊したとき、彼女は激怒して大声で泣き始めました。
※ この例文では、子供がお気に入りのものを壊されて、感情的に激しく怒り、泣き出す様子を描写しています。'flip out'は、怒りや興奮、パニックなどで感情が爆発し、まるで感情が「ひっくり返る」ようにコントロールを失うような状況でよく使われます。ちなみに、「物をひっくり返す」という意味で使う場合は、単に「flip」や「flip over」を使うのが自然です。(例:Please flip the pancake. - ホットケーキをひっくり返してください。)
He might flip out if he finds out about the surprise party we planned for him.
彼が私たちが計画したサプライズパーティーを知ったら、きっとパニックになるか、すごく興奮するでしょう。
※ ここでは、サプライズを知った人が驚きや興奮で感情的に高ぶる様子を表しています。良い意味でも悪い意味でも、感情が大きく動揺する時に使われます。例えば、あまりに驚いて冷静さを失う、あるいは嬉しさのあまり大興奮する、といった状況です。この表現は、感情のコントロールが一時的に効かなくなる様子を伝えます。
Don't flip out over a small mistake; just take a deep breath and try again.
小さなミスでパニックにならないで。深呼吸して、もう一度やってみて。
※ この例文は、誰かが小さなミスで冷静さを失い、パニックになりそうな状況で、落ち着くように励ます場面です。'Don't flip out'は、「感情的にならないで」「パニックにならないで」という意味で、日常会話でよく使われるフレーズです。感情的な動揺や混乱を避けるように促すときに便利です。
コロケーション
何かに激しく取り乱す、パニックになる
※ この構文は、特定の出来事や状況に対して人が非常に興奮したり、動揺したりする様子を表します。 'about' の後に続く名詞句が、取り乱す原因となる事柄を示します。例えば、『He flipped out about the broken vase.(彼は花瓶が壊れたことに激しく取り乱した)』のように使います。日常会話でよく使われ、フォーマルな場面には不向きです。
完全に逆上する、制御不能になる
※ 'completely' は副詞として 'flip out' の度合いを強め、完全に冷静さを失い、極度の興奮状態やパニックに陥る様子を表します。例えば、『She completely flipped out when she saw the spider.(彼女はクモを見たとき完全に逆上した)』のように使われます。この表現は、人が感情的に圧倒される状況を強調します。
誰かに激怒する、怒りを爆発させる
※ この構文は、特定の人に対して怒りや不満を爆発させることを意味します。 'on' の後に続く名詞または代名詞が、怒りの対象となる人物を示します。例えば、『He flipped out on his boss after being unfairly criticized.(彼は不当に批判された後、上司に激怒した)』のように使用します。口語的な表現であり、フォーマルな場では避けるべきです。
何かに夢中になる、熱狂する
※ 'over' は 'about' と同様に、何に対して興奮しているか、夢中になっているかを示します。ただし、 'about' がネガティブな感情を含むことが多いのに対し、 'over' はポジティブな興奮や熱狂を表すことがあります。例えば、『The fans flipped out over the band's new album.(ファンはそのバンドの新しいアルバムに熱狂した)』のように使います。この表現は、特定の対象に対する強い関心や情熱を示すのに適しています。
取り乱し始める、パニックになりかける
※ 'start to' は、行動の開始を示すため、徐々に感情がエスカレートしていく様子を表します。例えば、『I started to flip out when I realized I had lost my passport.(パスポートをなくしたことに気づいたとき、私は取り乱し始めた)』のように使われます。この表現は、感情が最高潮に達する前の段階を描写するのに役立ちます。
もう少しで取り乱すところだった、寸前で冷静を保った
※ 'almost' は副詞として、ある行動や状態に非常に近い状態だったことを示します。つまり、『もう少しで取り乱すところだった』というニュアンスを表します。例えば、『I almost flipped out when I saw the bill.(請求書を見たとき、もう少しで取り乱すところだった)』のように使われます。この表現は、強い感情を抱きながらも、なんとか冷静を保った状況を描写するのに適しています。
落ち着け!
※ これは命令形で、誰かが取り乱しそうな状況で、その人を落ち着かせようとする際に使われます。非常に口語的で、親しい間柄で使われることが多いです。フォーマルな場や、相手との関係性が浅い場合には、より丁寧な表現を選ぶべきです。例えば、同僚がプレゼンテーションの直前に資料を紛失した際に、”Don't flip out! We'll find it together.(落ち着いて!一緒に探そう)”のように使います。
使用シーン
学術論文や研究発表で「flip out」が「逆上する」という意味で使われることは稀です。心理学の研究で、被験者が極度のストレス下で感情を爆発させる様子を記述する際に、比喩的に用いられる可能性がありますが、よりフォーマルな語彙(e.g., lose control, become agitated)が好まれます。物理学で「ひっくり返す」の意味で使用されることはまずありません。専門分野によっては、データ分析の結果が予想外の方向に「ひっくり返る」ような状況を説明する際に、非常に稀に比喩として使われるかもしれませんが、その頻度は極めて低いです。
ビジネスシーンにおいて、「flip out」を「逆上する」という意味で使用すると、非常に不適切と見なされます。同僚や顧客が激怒するような状況を説明する際にも、より丁寧で客観的な表現(e.g., become extremely upset, react negatively)を用いるべきです。「ひっくり返す」という意味で物理的なものを指す場合も、ビジネス文書ではより明確な語彙(e.g., turn over, invert)が推奨されます。プロジェクトの方向性が急に変わるような状況を比喩的に表現する場合でも、「take an unexpected turn」などの代替表現が適切です。
日常会話では、「flip out」は「逆上する、激怒する」という意味で比較的よく使われます。例えば、「彼が試験の結果を見てflip outした(彼は試験の結果を見て逆上した)」のように使われます。ただし、フォーマルな場や目上の人に対して使うのは避けるべきです。「ひっくり返す」という意味では、料理中にパンケーキを「flip out」する、といった使い方が考えられますが、日常会話ではより一般的な動詞(e.g., turn)が使われることが多いでしょう。全体として、「逆上する」の意味での使用頻度が高いですが、状況を選ぶ必要があります。
関連語
類義語
- go crazy
文字通り『気が狂う』という意味で、非常に興奮したり、怒ったり、パニックになったりする状況を表します。日常会話でよく使われ、フォーマルな場面には不向きです。 【ニュアンスの違い】"flip out"よりも感情の激しさを強調する傾向があります。また、一時的な感情の高ぶりだけでなく、精神的な不安定さを示唆する場合もあります。 【混同しやすい点】"go crazy"は、文字通りの意味だけでなく、比喩的に『夢中になる』という意味でも使われることがあります(例: I go crazy for chocolate)。"flip out"にはこの用法はありません。
- freak out
"flip out"と非常に近い意味を持ち、パニックになったり、取り乱したりする様子を表します。スラングとして使われることが多く、特に若者の間でよく使われます。日常会話で使われます。 【ニュアンスの違い】"flip out"と同様に、感情の高ぶりを表しますが、"freak out"の方がよりカジュアルで、軽いニュアンスがあります。また、薬物の影響下にある状態を表すこともあります。 【混同しやすい点】"freak out"は、名詞としても使われ、「freak-out」でパニック状態や取り乱した状況を指します。"flip out"には名詞の用法はありません。
- lose it
『我を忘れる』という意味で、感情をコントロールできなくなる状態を表します。怒り、悲しみ、喜びなど、様々な感情に対して使われます。日常会話でよく使われます。 【ニュアンスの違い】"flip out"よりも、感情が爆発する瞬間や、理性を失う瞬間に焦点を当てます。また、感情が抑えきれずに泣き出したり、怒鳴ったりする様子を表すこともあります。 【混同しやすい点】"lose it"は、物理的に何かを失うという意味でも使われます(例: I lost my keys)。感情的な意味で使う場合は、文脈から判断する必要があります。
- go ballistic
『激怒する』という意味で、非常に強い怒りを表します。比喩的に、ミサイルが発射される様子から来ています。日常会話で使われます。 【ニュアンスの違い】"flip out"よりも、怒りの感情が非常に強く、爆発的な状態を表します。また、怒りの対象が明確である場合によく使われます。 【混同しやすい点】"go ballistic"は、主に怒りの感情に対して使われます。"flip out"は、怒りだけでなく、パニックや興奮など、様々な感情に対して使われます。
- go bananas
『狂ったように興奮する』という意味で、非常に興奮したり、はしゃいだりする様子を表します。主に肯定的な状況で使われます。日常会話で使われます。 【ニュアンスの違い】"flip out"よりも、ポジティブな感情、特に喜びや興奮を表す際に使われます。また、子供がはしゃいでいる様子などを表すのにも適しています。 【混同しやすい点】"go bananas"は、必ずしもネガティブな意味合いを持つとは限りません。"flip out"は、ネガティブな感情を表すことが多いですが、"go bananas"は、ポジティブな感情を表すことが多いという点が異なります。
『笑い転げる』という意味で、非常に面白いことに対して、制御不能なほど笑ってしまう状態を表します。日常会話で使われます。 【ニュアンスの違い】"flip out"とは異なり、喜びやユーモアに対する反応を表します。感情のコントロールを失うという点では共通していますが、感情の種類が異なります。 【混同しやすい点】"crack up"は、主に笑いに対して使われます。"flip out"は、怒りやパニックなど、様々な感情に対して使われます。また、"crack up"は、物が壊れるという意味でも使われます。
派生語
- flip (名詞)
『はじくこと』『軽く投げること』を意味する名詞。動詞『flip』の原義に近い。コイン投げ(coin flip)など、日常的な場面で使用される。動詞の持つ『瞬間的な動き』のイメージが名詞にも引き継がれている。
- flippant
『軽率な』『不真面目な』という意味の形容詞。『flip』の『軽々しい』イメージが、態度や言動の軽薄さに転じたもの。フォーマルな場面では不適切だが、日常会話や小説などで人物描写に用いられる。
- flipper
『(水泳用の)足ひれ』『(アザラシなどの)ひれ』を意味する名詞。『flip』の『パタパタ動く』イメージが、これらの形状・動きと結びついた。水泳や動物に関する文脈で使われる。
反意語
- remain calm
『冷静を保つ』という意味の句動詞。『flip out』が激しい感情の高ぶりを表すのに対し、こちらは感情を抑制し、落ち着いた状態を維持することを意味する。緊急時やプレッシャーのかかる状況で、行動や態度について言及する際に用いられる。
- compose oneself
『落ち着きを取り戻す』という意味の句動詞。『flip out』して取り乱した状態から、平静を取り戻すプロセスを表す。フォーマルな文脈や、感情的な出来事の後に使われることが多い。
- keep it together
『(精神的に)しっかりする』という意味の口語表現。『flip out』しそうな状況で、自制を促すニュアンスを含む。日常会話で、友人や同僚を励ます際に使われる。
語源
"Flip out"は、比較的新しい表現で、明確な語源を特定するのは難しいですが、それぞれの単語の基本的な意味から成り立ちを推測できます。「Flip」は、元々「素早く裏返す」「軽くはじく」といった意味を持ち、動きや変化を表します。ここから転じて、「感情がひっくり返る」ような、突然の感情の変化や激しい反応を示すニュアンスが生まれました。「Out」は「外へ」という意味で、感情が制御できずに外に飛び出してしまう様子を表しています。つまり、「flip out」は、文字通りには「感情がひっくり返って外に出てしまう」状態を示し、それが転じて「逆上する」「取り乱す」といった意味になったと考えられます。日本語で例えるなら、「キレる」という表現が近いかもしれません。感情が爆発して制御不能になるイメージです。
暗記法
1950年代アメリカ、社会への鬱屈と反抗から生まれた「flip out」。若者はロックンロールやビートニクを通じ、既存の価値観を覆そうとした。ケルアックの小説にも、感情の爆発や精神の崩壊が描かれ、当時の若者文化を象徴。60年代には薬物使用とも関連し、現実と非現実の境界が曖昧になる様を表した。現代では感情の爆発一般を指し、日常会話でも使われる。アメリカ文化特有の背景を知れば、単なるスラング以上の深みが感じられるだろう。
混同しやすい単語
スペルが似ており、特に手書きの場合に間違えやすい。意味は古着などを指すスラングで、『flip out』の『激怒する』といった意味とは全く異なる。使用頻度は低い。
発音が似ており、特に早口で話されると聞き間違えやすい。意味は『パタパタ動く』、『羽ばたく』などで、品詞は動詞または名詞。例えば、鳥が翼を『flap』させる。スペルも似ているため、注意が必要。
発音が一部似ており、特に語尾の音が曖昧になりやすい。意味は『滑る』、『うっかり言う』など。『flip』と『slip』で母音と子音の位置が入れ替わっているため、スペルも混同しやすい。文脈で判断することが重要。
発音が非常に似ており、区別が難しい。意味は『(軽く)飛び回る』、『(考えなどが)ふと浮かぶ』など。『flip out』のような強い感情を表す意味合いはない。スペルも一文字違いなので注意。
発音が似ており、特に母音の音が混同されやすい。意味は『ドサッと落ちる』、『大失敗する』など。『flip out』のような激しい感情を表す意味合いはない。スペルも似ているため、注意が必要。
語尾の子音の音が似ており、聞き間違いやすい。意味は『切り抜く』、『留める』などで、品詞は動詞または名詞。『flip』とは語頭の子音が異なるため、スペルを意識すると区別しやすい。
誤用例
「flip out」は非常に口語的で、強い怒りや興奮、パニックを表すスラングです。丁寧な提案に対する上司の反応を説明する文脈では、フォーマルな状況にそぐわず、不適切です。より中立的な表現である「overreact」を使用する方が適切です。日本人が「取り乱す」という言葉を安易に「flip out」と直訳してしまう傾向がありますが、英語では状況に応じた適切な語彙を選ぶ必要があります。日本語の丁寧語の感覚で英語のスラングを使うと、かえって失礼になることがあります。
「flip out」は、個人的な感情の発露を表すニュアンスが強く、ビジネスシーンにおける公式な場面での使用は避けるべきです。株価暴落後のCEOの行動を説明するような場面では、よりフォーマルで客観的な「lost his composure(冷静さを失った)」が適切です。日本人は、感情的な状況を説明する際に、つい強い言葉を選びがちですが、英語では文脈や相手に合わせた適切な表現を選ぶことが重要です。特に、企業のトップの行動を説明する際には、客観性と正確さが求められます。
「flip out」はネガティブな感情(怒り、パニックなど)を表すことが一般的で、喜びを表すために使うと不自然に聞こえます。喜びを表す場合は、「jump for joy」や「overjoyed」などの表現が適切です。日本人は、感情の起伏を強調するために「flip out」を直訳的に使ってしまうことがありますが、英語では感情の種類によって適切な表現が異なります。ポジティブな感情には、それに応じた表現を選ぶように心がけましょう。また、英語では感情表現が日本語よりも直接的であることが多いため、よりストレートな表現を選ぶ方が自然です。
文化的背景
「flip out」は、文字通りには「ひっくり返る」ですが、文化的には、制御不能な状態、特に感情が爆発する様子を指します。このフレーズは、1950年代のアメリカで、若者文化の反抗精神や、社会の規範からの逸脱を表現する言葉として登場し、精神的な崩壊や極度の興奮を表すスラングとして定着しました。
「flip out」が特に普及したのは、当時の社会的な緊張感と密接に関係しています。第二次世界大戦後のアメリカは、経済的な繁栄を謳歌する一方で、冷戦の脅威や人種差別といった問題を抱えていました。若者たちは、親世代の価値観に疑問を抱き、ロックンロールやビートニクといった新しい文化を通じて自己表現を模索しました。「flip out」は、こうした若者たちの鬱屈した感情や、社会への不満を象徴する言葉として、広く受け入れられたのです。たとえば、ジャック・ケルアックの小説『オン・ザ・ロード』には、自由を求めて旅をする若者たちが、音楽やドラッグに溺れ、「flip out」する様子が描かれています。これは、当時の若者文化における「flip out」の典型的なイメージを反映しています。
また、「flip out」は、精神的な崩壊やパニック状態を表す言葉としても使われます。これは、1960年代のカウンターカルチャーにおけるLSDなどの薬物使用と関連しています。薬物の影響下で、現実と非現実の境界が曖昧になり、精神的なコントロールを失うことを「flip out」と表現するようになりました。この用法は、映画『イージー・ライダー』などの作品を通じて、広く知られるようになりました。ただし、現代では、薬物使用との関連性は薄れ、単に激しい感情の爆発や混乱を表す言葉として、より一般的に使われています。
現代英語では、「flip out」は、怒り、興奮、恐怖など、さまざまな感情が極限に達した状態を表すのに使われます。例えば、試験の結果が悪かった学生が「I flipped out when I saw my grade!(成績を見たとき、マジでキレた!)」と言うように、日常会話でも頻繁に用いられます。イギリス英語では、同様の意味で「go spare」という表現が使われることもありますが、「flip out」は、アメリカ英語特有のスラングとしてのニュアンスを強く残しています。この言葉を使う際には、相手や場面を考慮し、適切な表現を選ぶことが重要です。
試験傾向
- 出題形式: 主に長文読解、稀に語彙問題(同意語選択など)。リスニングでの口語表現として出題される可能性も僅かにある。
- 頻度と級・パート: 準1級以上で稀に出題。2級以下では出題頻度は低い。
- 文脈・例題の特徴: ニュース記事やエッセイなど、ややフォーマルな文脈で使われることが多い。口語表現の場合は、日常会話。
- 学習者への注意点・アドバイス: 「取り乱す」「興奮する」といった意味の他に、「ひっくり返す」「(スイッチなどを)入れる/切る」といった意味もある。文脈によって意味を判断する必要がある。口語表現では感情的な意味合いが強い。
- 出題形式: Part 5(短文穴埋め)やPart 7(長文読解)で稀に出題される可能性がある。リスニングでの出題は比較的少ない。
- 頻度と級・パート: TOEIC全体で見ると頻度は低い。
- 文脈・例題の特徴: ビジネスシーンよりも、日常会話やカジュアルな状況設定で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: ビジネスの文脈ではあまり使われないため、フォーマルな表現に置き換えることを意識する。「取り乱す」という意味で使われることが多い。類似表現との使い分けを意識する(例: become agitated, lose control)。
- 出題形式: リーディングセクションで稀に出題される可能性がある。ライティング・スピーキングでの使用は不適切。
- 頻度と級・パート: TOEFL iBTのリーディングセクションでの出題頻度は低い。
- 文脈・例題の特徴: アカデミックな文脈ではあまり使われない。心理学や社会学など、感情や行動に関するトピックで稀に使われる。
- 学習者への注意点・アドバイス: TOEFLのようなアカデミックな試験では、よりフォーマルな表現を使うことが推奨される。感情的な意味合いが強いため、客観的な記述が求められる場面では避けるべき。「取り乱す」という意味で使われる場合、原因や結果を明確に記述する必要がある。
- 出題形式: 長文読解問題で稀に出題される可能性がある。文脈から意味を推測する問題として出題されることが多い。
- 頻度と級・パート: 難関大学の入試問題で稀に出題される。
- 文脈・例題の特徴: 小説やエッセイなど、登場人物の感情や行動を描写する文脈で使われることが多い。
- 学習者への注意点・アドバイス: 文脈から意味を推測する練習をすることが重要。「取り乱す」「興奮する」といった意味合いを理解し、類義語(例: panic, get upset)との使い分けを意識する。辞書で複数の意味を確認し、例文を通して理解を深める。