seeker
最初の 's' は日本語の『ス』よりも、息を多く含む無声音です。母音 /iː/ は、日本語の『イー』よりも長く伸ばし、口角を左右に引いて発音します。最後の '-er' は、舌を丸めて喉の奥から出すような音(巻き舌ではありません)。日本語の『アー』よりも曖昧で、口を軽く開けて発音すると自然です。/'k/'は強く発音するのではなく、軽く息を吐き出すように発音しましょう。
探求者
真実や知識、幸福などを熱心に追い求める人。知的探求や自己探求の文脈で使われることが多い。
She spends hours in the library, a true seeker of hidden truths.
彼女は何時間も図書館で過ごします。まさに隠された真実の探求者です。
※ 図書館で熱心に本を読み、まだ知られていない真実を見つけようとする彼女の姿が目に浮かびますね。「seeker」は、このように「知識」や「真実」といった、形のないものを深く探求する人を指すときによく使われます。
On his journey, he became a seeker of his true purpose in life.
旅の途中、彼は人生における本当の目的を探し求める人となりました。
※ 人生の意味や目標を探す旅に出る人の情景です。「seeker」は、単に失くした物を見つける人ではなく、「人生の目的」や「幸福」といった、より深い意味合いを持つものを真剣に探し求める人によく使われます。
A smart business person is always a seeker of new opportunities.
賢いビジネスパーソンは常に新しい機会を探し求める人です。
※ ビジネスの世界で、常に新しいチャンスを見つけようと努力する人の様子がわかります。「seeker」は「新しい挑戦」や「成功」といった未来の可能性を探し求める人にもぴったりです。ここでは「機会(opportunities)」を探している人、という意味で使われています。
志願者
仕事や機会を求めている人。求職者、応募者といった意味合い。
Many young seekers visited the university's open house today.
今日、多くの若い志願者たちが大学のオープンハウスを訪れました。
※ この例文では、大学への入学や学びの機会を「求めている人」を指して「seeker」を使っています。将来の可能性を探しに来た、希望に満ちた学生たちの様子が目に浮かびますね。
A new seeker joined the meeting to help the community.
新しい志願者が、地域を助けるための会議に参加しました。
※ 「seeker」は、このように「何か良いことや目的のために参加を希望する人」を表すこともできます。この人は、地域に貢献したいという気持ちを持って、自ら行動を起こしているのですね。
She waited nervously, a hopeful seeker of her dream job.
彼女は、夢の仕事の志願者として、緊張しながら待っていました。
※ この例文では、「seeker」が「~を求めている人」という意味で使われています。ここでは「夢の仕事」という具体的な目標を求めて応募した人を指し、その人の期待や緊張感が伝わってきます。'seeker of ~' は「~を探求する人」「~を求める人」という形でよく使われます。
探索機
何かを探すために設計された機械や装置。例えば、鉱物資源を探す探査機など。
The tiny Mars rover acted as a seeker, carefully searching for signs of ancient life.
その小さな火星探査車は探索機として機能し、古代の生命の痕跡を注意深く探していました。
※ この例文は、遠い宇宙で、小さなロボットが何か重要なものを探している様子を描写しています。'seeker'が「何かを探す機械」という意味で使われる典型的な場面です。科学者たちが地球からその動きを見守っているような、静かな期待感が伝わりますね。'acted as a seeker'で「探索機として機能した」と表現しています。
In the dark, an underwater seeker slowly moved, trying to find the sunken treasure.
暗闇の中、水中探索機はゆっくりと動き、沈んだ宝物を見つけようとしていました。
※ この例文では、深い海の底で、光の届かない場所を探索するロボットの姿が目に浮かびます。'seeker'が、人間が行けないような危険な場所や、見つけるのが難しいものを探す機械として使われる状況をよく表しています。'trying to find'で「見つけようとしている」という目的が明確になります。
The airport security seeker beeped loudly, indicating it found a hidden metal object.
空港のセキュリティ探索機が大きな音を立てて鳴り、隠れた金属製の物を見つけたことを示していました。
※ この例文は、空港のセキュリティチェックという、私たちにとって身近な場面を描いています。'seeker'が、目に見えないものや隠されたものを感知する機械として使われているのが分かります。突然の大きな音で、少しドキドキするような臨場感がありますね。'indicating it found...'は、「~を見つけたことを示している」という、機械の動作を説明する際によく使われる形です。
コロケーション
真実を求める人
※ 「seeker」が抽象的な概念(ここでは「真実」)を目的語とするパターンです。単に情報を集めるだけでなく、哲学的な意味合いで、本質や根源を深く探求するニュアンスを含みます。学術的な文脈や文学作品でよく見られ、探求者のひたむきさや知的誠実さを強調します。類似表現に "truth-seeker" がありますが、"a seeker of truth" の方がやや格式ばった印象を与えます。
知識を求める人
※ 真実の場合と同様に、「seeker」が知識という抽象的な概念を目的語とするパターンです。「知識」は広範な情報を指し、学問、教養、実用的なノウハウなど、様々な分野の知識を積極的に求める人を指します。 "knowledge seeker" という複合名詞も存在しますが、"a seeker of knowledge" はより能動的なニュアンスを強調します。ビジネスシーンでも自己啓発や能力開発の文脈で使われます。
追尾ミサイル、目標を自動追尾するミサイル
※ "seeker" がミサイルの種類を表す名詞を修飾する例です。軍事用語で、目標からの信号(熱、レーダー波など)を感知して自動的に追尾するミサイルを指します。比喩的に、特定の目的を達成するために、手段を選ばず突き進むような状況を指すことがあります。ただし、この比喩表現はややネガティブなニュアンスを含むことが多いです。
求職者
※ "seeker" が「仕事」という具体的な目的を修飾する例です。就職活動をしている人を指す一般的な表現で、履歴書や求人広告など、ビジネスシーンで頻繁に使われます。 "job hunter" とほぼ同義ですが、"job seeker" の方がややフォーマルな印象を与えます。近年では、"active job seeker"(積極的に求職活動をしている人)という表現もよく使われます。
スリルを求める人、刺激を求める人
※ "seeker" が「スリル」という感情を目的語とする例です。危険なスポーツや冒険的な活動を好む人を指します。心理学的な文脈で、リスクを冒すことで快感を得る人の特性を説明する際にも用いられます。類似表現に "adrenaline junkie" がありますが、こちらはより中毒的なニュアンスを含みます。
求道者向けのサービス
※ "seeker-sensitive" は、教会などの宗教施設が、信仰を持たない人や宗教に関心を持ち始めた人に対して、親しみやすく、理解しやすい形式で提供する礼拝や活動を指す言葉です。キリスト教の用語として使われます。この表現は、宗教的な背景を知らないと理解しにくいかもしれません。
精神的な探求者、霊的な探求者
※ "spiritual" は「精神的な」「霊的な」という意味で、"spiritual seeker" は人生の意味や目的、内面の平和などを求めて探求する人を指します。瞑想、ヨガ、宗教、哲学など、様々な方法を通じて自己探求を行う人を指します。現代社会における精神的なニーズの高まりとともに、よく使われる表現になりました。
使用シーン
学術論文や研究発表で、特定の理論や概念を探求する人を指す際に用いられます。例えば、心理学の研究で「意味の探求者(meaning seeker)」という言葉が、人生の意味を積極的に求める人を指す文脈で使用されることがあります。また、社会学の研究で、特定の社会運動の参加者を「変化の探求者(change seeker)」と表現することもあります。
ビジネスシーンでは、人材採用の文脈で「〜を求める人」という意味合いで使われることがあります。求人広告で「経験豊富な問題解決の探求者(experienced problem-solving seeker)を募集」といった表現が見られます。また、新規市場開拓の報告書で、顧客ニーズを探る人を「ニーズの探求者(needs seeker)」と表現することもありますが、より一般的な言葉で言い換えられることが多いです。
日常会話ではほとんど使われませんが、自己啓発や精神世界に関する話題で、人生の目的や幸福を探求する人を指す際に用いられることがあります。例えば、「彼は真理の探求者(truth seeker)だ」のように、やや大げさな表現として使われることがあります。ニュース記事やドキュメンタリー番組などで、特定の目標を追い求める人を指す言葉として使われることもあります。
関連語
類義語
- searcher
何かを探している人を指す一般的な言葉。物理的なものを探す場合にも、抽象的なものを探す場合にも使われる。日常会話やニュース記事などで広く使われる。 【ニュアンスの違い】"seeker"よりも直接的な意味合いが強く、熱心さや探求心のニュアンスは弱い。単に『探している人』という客観的な描写に近い。 【混同しやすい点】"searcher"は具体的な対象物を探すイメージが強く、"seeker"が持つ精神的な探求や理想の追求といった意味合いは薄い。
未知の場所や分野を探検する人を指す。地理的な探検だけでなく、新しいアイデアや技術を探求する文脈でも使われる。学術的な論文や冒険小説などでよく見られる。 【ニュアンスの違い】"seeker"が内面的な探求を伴うのに対し、"explorer"は外部世界への積極的な進出を強調する。行動力や冒険心といったニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"explorer"は未知の領域への進出が前提であり、既知の範囲内で何かを探す"seeker"とは異なる。また、精神的な探求よりも物理的な探検のイメージが強い。
- pursuer
目標や目的を追いかける人を指す。恋愛、仕事、夢など、様々な対象を追いかける状況で使われる。文学作品やロマンス小説などでよく見られる。 【ニュアンスの違い】"seeker"が探求の過程を重視するのに対し、"pursuer"は目標達成への強い意志を強調する。積極性や執着心といったニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"pursuer"は追いかける対象が明確であり、"seeker"のように漠然としたものを探すニュアンスは少ない。また、ストーカーのようなネガティブな意味合いを含む場合もある。
- aspirant
高い地位や目標を目指す人を指す。政治家、俳優、起業家など、成功を目指す人々を指すことが多い。ビジネスシーンやニュース記事などでよく使われる。 【ニュアンスの違い】"seeker"が探求の精神を持つ人全般を指すのに対し、"aspirant"は特定の目標や地位を目指す人に限定される。野心や向上心といったニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"aspirant"は具体的な目標が設定されていることが前提であり、"seeker"のように漠然としたものを探すニュアンスは少ない。また、自己中心的で利己的な印象を与える場合もある。
- questioner
質問する人、疑問を持つ人を指す。調査、尋問、議論など、様々な場面で使われる。ニュース記事、学術論文、法廷などで使用される。 【ニュアンスの違い】"seeker"が答えを求めて探求する人であるのに対し、"questioner"は疑問を投げかける人に重点が置かれる。必ずしも答えを求めているとは限らない。 【混同しやすい点】"questioner"は探求よりも質問行為そのものに焦点が当てられるため、"seeker"が持つ内面的な葛藤や探求心といったニュアンスは薄い。また、尋問官のような権威的なイメージを持つ場合もある。
事件や問題を調査する人を指す。警察官、探偵、ジャーナリストなど、真相を究明する人々を指すことが多い。ニュース記事や犯罪小説などでよく見られる。 【ニュアンスの違い】"seeker"が個人的な探求心に基づいて行動するのに対し、"investigator"は客観的な事実に基づいて調査を行う。冷静さや分析力といったニュアンスが強い。 【混同しやすい点】"investigator"は特定の事件や問題の解決を目的としており、"seeker"のように漠然としたものを探すニュアンスは少ない。また、権力や組織に属しているイメージが強い。
派生語
『探す』という動詞で、「seeker」の直接の語源。古英語の『sēcan(探す、求める)』に由来し、現代英語でも基本的な語彙として広く使われる。抽象的な意味での探求(例:真実をseek)にも用いられる。
- sought
『seek』の過去形・過去分詞。しばしば受動態で用いられ、『~が求められている』という意味になる。例えば『sought-after(引っ張りだこ)』のように複合形容詞としても使われ、ビジネスや日常会話で頻繁に登場する。
- seeking
『seek』の現在分詞形。形容詞的に使われ、『~を求めている』という意味になる。例えば、『job-seeking(求職中の)』のように複合語を形成し、特定の目的を持った状態を表す。ビジネスシーンや広告でよく見られる表現。
反意語
- finder
『見つける人』という意味で、「seeker(探す人)」と対照的。seekerはまだ見つかっていないものを探すニュアンスが強いのに対し、finderは既に見つけた状態を表す。例えば、seekerは『truth seeker(真実を求める人)』のように抽象的な探求に使われるが、finderは『treasure finder(宝物を見つける人)』のように具体的な発見に使われることが多い。
- avoider
『避ける人』という意味で、困難や問題から逃げるニュアンスを含む。「seeker」が積極的に何かを求めるのに対し、「avoider」は意識的に遠ざかる。例えば、リスクをseekerは積極的に挑戦するが、risk avoiderはそれを避ける。
- ignorer
『無視する人』という意味で、意図的に何かを見ない、聞かない、または注意を払わない人を指す。「seeker」が積極的に情報を求め、理解しようとするのに対し、「ignorer」は情報を無視する。例えば、seekerは新しい情報を積極的に収集するが、ignorerはそれを無視する。
語源
"seeker」は、「seek(探す、求める)」という動詞に、動作主を表す接尾辞「-er」が付いた形です。「seek」の語源は、古英語の「sēcan(探す、求める、追求する)」に遡り、さらに遡ると、インド・ヨーロッパ祖語の「*sag-(追跡する、探し出す)」に由来すると考えられています。つまり、「seeker」は、文字通りには「探す人」「求める人」という意味合いを持ちます。日本語で例えるなら、「求める者」「探求者」といったニュアンスが近いでしょう。何かを熱心に探したり、追求したりする人を指す言葉として、その語源からも意味がストレートに伝わってきます。
暗記法
「seeker」は、聖杯伝説の騎士のように、真理や自己啓発を追い求める存在。中世では精神的な完成を求め、近代では知識や経験を渇望する人を指しました。ロマン主義の時代には、自然や芸術に真理を見出す人々がseekerとして描かれ、現代では自己理解を深め、精神的な充足を求める人々を象徴します。時代とともに意味合いを変えながらも、探求心と成長への願望を体現する言葉、それがseekerです。
混同しやすい単語
『seeker』と『searcher』はどちらも『探す人』という意味で共通していますが、『seeker』はより抽象的なものを探すニュアンスが強く、例えば『真理の探求者』のように使われます。一方、『searcher』は具体的なものを探すイメージです。発音も似ており、意味も近いため、文脈によって使い分けが必要です。日本語ではどちらも『探求者』や『探索者』と訳されることがありますが、英語ではニュアンスが異なります。
『seeker』と『sicker』は、発音が非常に似ています。特に、語尾の『-er』の部分が同じであるため、リスニングの際に混同しやすいです。『sicker』は『sick(病気の)』の比較級で、『より病気である』という意味です。文脈が全く異なるため、注意が必要です。例えば、『He is getting sicker.(彼はますます具合が悪くなっている)』のように使われます。
『seeker』と『seizure』は、スペルの一部が似ており、発音も母音の部分が似ているため、混同しやすいです。『seizure』は『発作』や『逮捕』という意味の名詞です。意味が全く異なるため、文脈で判断する必要があります。例えば、『epileptic seizure(てんかん発作)』や『drug seizure(麻薬の押収)』のように使われます。
『seeker』と『secreter』は、スペルが似ており、『-er』で終わる形も共通しているため、混同しやすいです。『secreter』は、動詞『secrete(分泌する)』から派生した語で、『分泌するもの』や『分泌器官』という意味です。医学用語として使われることが多いです。日常会話ではあまり使われないため、馴染みがないかもしれませんが、専門的な文脈では注意が必要です。
『seeker』と『seeder』は、スペルが似ており、『-er』で終わる形も共通しているため、混同しやすいです。『seeder』は『種まき機』や『種をまく人』という意味です。農業や園芸の分野で使われることが多いです。発音も似ているため、文脈によって判断する必要があります。たとえば、テニスの世界ではシード権を持つ選手を指すこともあります。
『seeker』と『sewer』は、発音が似ており、スペルも一部が共通しているため、混同しやすいです。『sewer』は『下水道』という意味です。特にアメリカ英語では発音が似ているため、リスニングの際に注意が必要です。例えば、『the city's sewer system(都市の下水道システム)』のように使われます。
誤用例
日本語の『〜を求める人』という発想から、つい『seeker of 〜』という形を使いがちですが、『truth-seeker』のように複合名詞として使う方が自然です。特に、抽象的な概念(真実、知識、正義など)を求める人を表す場合は、複合名詞の方が一般的です。これは、英語が名詞を修飾する際に、形容詞的な役割を名詞自体に持たせることが多いためです。また、少し皮肉なニュアンスを含ませたい場合は、敢えて『seeker of truth』とすることで、その人の熱心さ(あるいは過剰さ)を強調することも可能です。
『seeker』は名詞であり、動詞の『seek』とは異なります。『seek for』という句動詞も存在しますが、これは何かを探し回るニュアンスが強く、単に『新しい経験を求める』という場合には不適切です。ここでは、進行形の動詞『is seeking』を使うことで、彼女が積極的に新しい経験を追い求めている様子を表すのが適切です。日本人は、名詞と動詞の使い分けがあいまいになりがちですが、英語では文の構造が非常に重要なので、注意が必要です。動詞を使うべき場所では、必ず動詞を使うように心がけましょう。
『seeker』は、日本語の『探求者』に対応する言葉ですが、やや古風で、宗教的・精神的な探求を連想させるニュアンスがあります。現代的な文脈で、単に『何かを探し求めている人』という意味で使う場合は、『searcher』の方がより自然です。特に、哲学的な探求を表す場合は、『seeker』を使うことで、その人の真剣さや求道的な姿勢を強調することができますが、場合によっては大げさに聞こえる可能性もあります。日本人は、英語の単語を選ぶ際に、辞書に載っている意味だけで判断しがちですが、その単語が持つニュアンスや文化的背景も考慮することが重要です。
文化的背景
「seeker」は、単に何かを探し求める人ではなく、しばしば真理、知識、自己啓発といった、目に見えない価値を追い求める人を指します。この言葉は、中世の騎士道物語から現代の自己啓発運動まで、西洋文化における探求の精神と深く結びついています。
中世ヨーロッパにおいて、「seeker」という言葉は、聖杯伝説に登場する騎士たちを想起させます。彼らは、単なる宝物ではなく、精神的な完成や神との一体化を象徴する聖杯を求めて旅をしました。この探求の旅は、困難や試練に満ちており、騎士たちは自己の内面と向き合い、成長を遂げる必要がありました。聖杯探求は、単なる冒険譚ではなく、人間の精神的な探求のメタファーとして、後世の文学や芸術に大きな影響を与えました。
近代に入ると、「seeker」は、宗教的な意味合いから離れ、知識や経験を求める人を指すようになりました。19世紀のロマン主義の時代には、自然や芸術の中に真理を見出そうとする人々が「seeker」として描かれました。彼らは、既存の価値観に疑問を抱き、自己の感性や直感を通して、新しい世界を切り開こうとしました。20世紀以降は、心理学や自己啓発の分野で、「seeker」は自己理解を深め、潜在能力を開発しようとする人を指す言葉として用いられるようになりました。ユング心理学では、自己実現を目指す人を「individuation seeker」と呼ぶことがあります。
現代社会において、「seeker」は、物質的な豊かさだけでは満たされない、精神的な充足を求める人々を象徴する言葉となっています。情報過多な社会の中で、人々は真の情報や価値観を見つけるために、様々な情報源を探索し、自己の信念を確立しようとしています。また、グローバル化が進む現代において、「seeker」は、異文化理解を深め、多様な価値観を受け入れようとする姿勢を持つ人を指すこともあります。このように、「seeker」という言葉は、時代とともに意味合いを変化させながらも、人間の探求心や成長への願望を表現する言葉として、広く用いられています。
試験傾向
準1級・1級の長文読解で出題される可能性あり。語彙問題として直接問われることは少ないが、文章の内容理解に必要な語彙として重要。文脈から意味を推測する練習が必要。
Part 7の長文読解で、求職者や転職活動に関する文脈で登場する可能性がある。頻度は高くない。ビジネスシーンでの使用例を意識すると良い。
アカデミックな長文読解で、研究や探求といった文脈で登場する可能性あり。名詞形(seeker)だけでなく、動詞形(seek)の派生語も合わせて覚えておくと役立つ。
難関大学の長文読解で出題される可能性あり。比喩的な意味合いで使われることもあり、文脈全体の理解が重要となる。類義語(searcher, pursuer)とのニュアンスの違いも意識しておくと良い。