obstetrician
強勢は「tri」の部分にあります。最初の「o」は、日本語の「ア」に近いですが、口を少しリラックスさせた曖昧母音 /ɒ/ です。「t」の音は、母音に挟まれると、アメリカ英語では軽くはじかれることがあります。最後の「-cian」は「シャン」のように発音しますが、正確には /ʃən/ で、口を少しすぼめて発音する「シュ」に近い音です。
専門的な内容に関するご注意
このページには、健康、金融、法律など、専門的な知識を必要とする内容が含まれている可能性があります。本サイトの情報は学習目的で提供されており、専門家による助言の代わりとなるものではありません。重要な判断を行う際には、必ず資格を持つ専門家にご相談ください。
産科医
妊娠、出産、産後のケアを専門とする医師。女性の生殖に関する健康全般を扱う。
My pregnant friend felt nervous but trusted her kind obstetrician to guide her through the check-up.
妊娠中の私の友人は不安を感じていましたが、優しい産科医が診察を通して導いてくれると信じていました。
※ この例文は、妊娠中の女性が産科医に診てもらう、ごく一般的な状況を描いています。産科医は「妊婦さんを診る専門家」というイメージが強く伝わりますね。「trusted her kind obstetrician」から、患者と医師の信頼関係も感じられます。
After a safe delivery, she thanked her obstetrician for all the wonderful care she received.
無事に出産を終えた後、彼女は素晴らしいケアをしてくれた産科医に感謝しました。
※ 出産が無事に終わった後に、産科医に感謝を伝える場面です。「safe delivery」(安全な出産)という言葉から、産科医の専門性と役割がはっきりと分かります。出産という人生の大きなイベントにおいて、産科医がどれほど大切な存在かが伝わりますね。
An obstetrician is a doctor who specializes in caring for women during pregnancy and childbirth.
産科医とは、妊娠中と出産時の女性のケアを専門とする医師です。
※ この例文は、産科医がどのような専門家なのかを客観的に説明しています。「specializes in」(〜を専門とする)という表現で、その分野に特化した医師であることが明確になります。妊娠中(pregnancy)と出産(childbirth)の両方に関わる、という産科医の基本的な役割がよく分かります。
コロケーション
第一線の産科医、指導的な立場の産科医
※ 「leading」は「先頭を走る」「指導的な」という意味で、産科医療の分野で特に優れた技術や知識を持つ医師を指します。学術論文の発表数が多い、難易度の高い手術を成功させている、後進の育成に力を入れている、などの理由で評価されることが多いです。ビジネスシーンやニュース記事など、フォーマルな場面でよく使われます。単に「優秀な産科医」と言うよりも、その分野を牽引する存在であることを強調するニュアンスがあります。
産科医に相談する、産科医の診察を受ける
※ 妊娠、出産、産後のケアに関する問題を抱えている際に、専門家の意見を求める行為を指します。「consult」は「(専門家)に相談する」という意味で、単に「see an obstetrician」と言うよりも、より専門的なアドバイスや治療を期待するニュアンスが含まれます。医療機関のウェブサイトやパンフレット、医師との会話など、幅広い場面で使用されます。フォーマルな響きがありますが、日常会話でも問題なく使えます。
産婦人科医
※ 産科医と婦人科医の両方の資格を持つ医師を指します。アメリカなどでは、産科と婦人科が一体となっていることが多いため、この表現が一般的です。日本では産科と婦人科が分かれている場合もありますが、「産婦人科」という一つの診療科として扱われることが多いため、この表現も理解しておくと便利です。医療機関のウェブサイトや求人情報などでよく見られます。
当直の産科医、オンコールの産科医
※ 緊急時や夜間など、通常の勤務時間外に病院に待機している産科医を指します。「on call」は「当番」「待機」という意味で、緊急の事態に対応できるように準備している状態を表します。分娩はいつ始まるかわからないため、産科では常にオンコールの医師がいます。病院内での会話や医療関係者間の連絡などでよく使われます。
産科医の専門知識、産科医の専門技術
※ 産科医が持つ専門的な知識や技術、経験を指します。「expertise」は「専門知識」「専門技術」という意味で、他の医師や医療スタッフと比較して、産科医が特に優れている分野を強調する際に使われます。学術的な論文や医療関連の記事、プレゼンテーションなどでよく見られます。
産科医の助けを借りて出産する
※ 出産時に産科医が立ち会い、母子の安全を確保しながら出産をサポートすることを指します。「deliver a baby」は「出産する」という意味で、産科医が重要な役割を果たすことを強調しています。出産準備クラスや育児書、出産体験談などでよく使われます。また、医療記録や報告書などにも見られます。
産科医を見つける、産科医を探す
※ 妊娠が判明した後や、出産を予定している女性が、自分に合った産科医を探す行為を指します。インターネット検索、友人や家族からの紹介、医療機関のウェブサイトなどを利用して探すことが一般的です。妊娠・出産に関する情報サイトや掲示板などでよく使われます。
使用シーン
医学論文、教科書、学会発表などで頻繁に使用されます。特に、出産、妊娠、分娩に関連する研究や臨床報告において不可欠な語彙です。例:『本研究では、高齢出産における産科医の役割を検証した。』
医療機関の経営、医療政策、製薬業界など、医療関連ビジネスの文脈で使用されます。病院の運営会議や、医療機器メーカーのマーケティング資料などで見られます。例:『次年度の産科医の採用計画について議論する必要がある。』
一般の人が日常会話で使用することは稀ですが、妊娠や出産に関する話題、ニュース記事、医療ドラマなどで耳にする可能性があります。例:『友人が産科医の診察を受けることになったと言っていた。』
関連語
類義語
- gynecologist
女性の生殖器系の健康を専門とする医師。婦人科疾患の診断、治療、予防に携わる。診療所や病院で働く。 【ニュアンスの違い】obstetricianが妊娠・出産に特化しているのに対し、gynecologistは女性の生殖器全般(月経、更年期、不妊治療など)を扱う。Obstetrician-gynecologist(産婦人科医)として両方を兼ねる医師が多い。 【混同しやすい点】「産科」と「婦人科」の違いを理解していないと混同しやすい。Gynecologistは妊娠していない女性も対象とする。
正常な妊娠・出産を助ける専門家。助産師。病院、診療所、または自宅出産などでサポートを提供する。 【ニュアンスの違い】医師であるobstetricianに対し、midwifeは医療行為(手術など)を行わない。自然な出産を重視する傾向がある。 【混同しやすい点】日本では助産師は国家資格だが、海外では資格の種類や権限が異なる場合がある。医師免許を持つ助産師も存在する。
- maternity nurse
出産前後の女性や新生児のケアを行う看護師。病院やクリニックで働くことが多い。 【ニュアンスの違い】obstetricianの指示のもと、医療的なケアやサポートを提供する。教育やアドバイスも行う。 【混同しやすい点】専門看護師の一種であり、助産師とは異なり、単独で出産を扱うことはできない。医師の指示が必要。
- perinatal specialist
周産期(妊娠後期から出産後しばらく)の母子を専門とする医師や医療従事者。ハイリスク妊娠や早産などの管理を行う。 【ニュアンスの違い】obstetricianよりもさらに専門性が高く、合併症を持つ妊婦や胎児に問題がある場合に対応する。 【混同しやすい点】一般の産科医よりも専門性が高いことを理解する必要がある。周産期医療は高度な知識と技術を要する。
- fertility specialist
不妊治療を専門とする医師。体外受精や人工授精などの高度生殖医療を行う。 【ニュアンスの違い】obstetricianが妊娠・出産全般を扱うのに対し、fertility specialistは妊娠を希望するカップルのサポートに特化する。 【混同しやすい点】不妊治療は産科の一部ではあるが、専門性が高いため、独立した専門医が存在する。
- doula
出産前、出産中、出産後の女性に精神的、感情的、物理的なサポートを提供する非医療従事者。 【ニュアンスの違い】医療行為は行わず、あくまでサポート役。obstetricianやmidwifeとは役割が異なる。 【混同しやすい点】医療資格を持たないボランティアである場合もある。医療的なアドバイスはできない。
派生語
- obstetrics
『産科学』を意味する名詞。「obstetrician(産科医)」が扱う学問分野を指す。学術的な文脈や医療現場で用いられ、『-ics』は学問分野を表す接尾辞。
- obstetrical
『産科の』という意味の形容詞。「obstetrics(産科学)」に関連することを表す。例えば、「obstetrical care(産科医療)」のように使われる。学術論文や医療関連の記事で頻出。
- obstetrically
『産科的に』という意味の副詞。「obstetrical(産科の)」をさらに副詞化したもので、特定の医療行為や状況を説明する際に用いられる。「obstetrically managed delivery(産科的に管理された分娩)」のように使われる。
反意語
- pediatrician
『小児科医』を意味する。産科医が妊娠・出産を扱うのに対し、小児科医は出産後から成人するまでの子供の健康を管理する。医療分野における明確な対比関係。
- geriatrician
『老年科医』を意味する。産科医が妊娠・出産という人生の始まりに関わるのに対し、老年科医は高齢者の健康を扱う。人生の段階における対比構造を持つ。
語源
「obstetrician(産科医)」は、ラテン語の「obstetrix(助産婦)」に由来します。この「obstetrix」は、「obstare(立ち向かう、そばに立つ)」という動詞から派生しており、「ob-(~に向かって)」と「stare(立つ)」が組み合わさった形です。つまり、出産に「立ち向かう人」、または出産の際に妊婦の「そばに立つ人」という意味合いが含まれています。現代英語では、医師の中でも特に分娩を専門とする医師を指す言葉として用いられています。日本の出産シーンでも、お産婆さんのようにそばに寄り添い、サポートするイメージを持つと覚えやすいでしょう。
暗記法
産科医は、命の誕生という神秘に立ち会う存在。古来、助産師が担った役割は、近代医学の発展と共に男性医師へと移行し、社会的な力関係の変化を映し出しました。文学や映画では、感情、倫理観、社会との葛藤が描かれ、単なる医療従事者を超えた人間ドラマが展開されます。現代では、出生率低下、高齢出産、倫理的問題に直面し、未来を担う世代を育む、社会の最初の砦としての役割を担っています。
混同しやすい単語
『obstetrician』と『obstetrics』は、語尾が異なるだけで非常によく似た単語です。しかし、『obstetrics』は『産科学』という学問分野を指す名詞であり、『obstetrician』は『産科医』という人を指す名詞です。日本人学習者は、文脈からどちらの意味で使われているかを判断する必要があります。両者は密接に関連するものの、品詞と意味が異なるため注意が必要です。
『obstetrician』と『pediatrician』は、どちらも『-ician』という接尾辞を持ち、医師を表す名詞である点が共通しています。しかし、『obstetrician』が『産科医』であるのに対し、『pediatrician』は『小児科医』です。発音も一部似ているため、特に会話の中では注意が必要です。どちらも子供の健康に関わる医師ですが、対象年齢が異なります。
『optician』も『-ician』という接尾辞を持ち、専門家を表す名詞です。『obstetrician』と語尾が同じであるため、スペルミスや発音の誤りの原因となりやすいです。『optician』は『眼鏡技師』や『眼鏡店』を意味し、医療分野ではありますが、産科とは直接関係ありません。接尾辞が同じでも、語幹が異なれば意味も異なることを意識しましょう。
『statistician』は『統計学者』という意味で、こちらも『-ician』で終わる単語です。発音のリズムが似ているため、『obstetrician』と混同される可能性があります。特に、学術的な文脈では両方の単語が登場する可能性があり、文脈をよく理解する必要があります。統計学者は、医療分野の研究にも関わることがありますが、産科医とは役割が異なります。
『obstruct』は『妨害する』という意味の動詞で、『obstetrician』とは品詞が異なります。しかし、接頭辞『ob-』が共通しているため、スペルを間違えやすいです。『ob-』は『~に向かって』や『~に反対して』という意味合いを持ちますが、両者の意味的な関連性は薄いです。動詞と名詞の違いを意識することで、混同を防ぐことができます。
『observer』は『観察者』という意味の名詞で、『-er』で終わる形が『obstetrician』と似ていると感じる学習者もいるかもしれません。発音も前半部分が似ているため、聞き間違いに注意が必要です。『observer』は、医療現場で患者の状態を観察する人を指すこともありますが、『obstetrician』とは異なる役割です。語尾の違いに注意し、文脈から意味を判断しましょう。
誤用例
While 'obstetrician' refers to a doctor specializing in pregnancy and childbirth, it's unusual to refer to them as your 'family obstetrician' in the same way one might say 'family doctor.' In English, people usually have a 'family doctor' or 'general practitioner' for overall healthcare, and would only see an obstetrician during pregnancy. The Japanese concept of a 'family doctor' who handles all aspects of care, including pregnancy, is not as common in many English-speaking countries. The feeling of maternal care from a doctor is not uncommon, but the term for a doctor who handles all of your needs is 'family doctor'.
The phrase 'obstetrician for babies' implies that the obstetrician works *for* the babies, which is not the intended meaning. An obstetrician's role is to care for the mother during pregnancy and childbirth and to deliver babies. The correction emphasizes the purpose of becoming an obstetrician – 'to help deliver babies.' This misunderstanding arises from a direct translation tendency where learners may try to find a corresponding preposition ('for') without fully considering the relationship between the obstetrician and the babies in this context. The purpose of the role is to perform deliveries.
Using 'obstetrical' as an adjective to describe an obstetrician's behavior is incorrect and sounds awkward. 'Obstetrical' is an adjective relating to obstetrics, but not a way to describe a doctor's demeanor. A more appropriate way to describe a doctor's behavior is to say they have a good 'bedside manner,' meaning they are kind, compassionate, and reassuring. This error likely stems from trying to create an adjective directly from the noun, a common pattern in Japanese-to-English translation, without considering idiomatic usage.
文化的背景
産科医(obstetrician)は、命の誕生という神秘と、医療技術の進歩が交差する地点に立つ存在であり、古来より女性の健康と出産を支える重要な役割を担ってきました。その文化的意義は、単なる医療従事者という枠を超え、家族の歴史、社会の未来、そして人類の根源的な生命力に深く結びついています。
歴史を遡ると、産科医療は、経験に基づいた知識を持つ助産師が中心でした。しかし、18世紀以降、医学の発展とともに、男性医師が産科の領域に進出するようになります。これは、科学的な知識が重視されるようになった時代の流れを反映していますが、同時に、女性の身体に対する男性医師の権威という、社会的な力関係の変化も示唆しています。例えば、かつては出産は家庭内で行われるのが一般的でしたが、病院での出産が増えるにつれて、産科医は、出産という個人的な体験を、医療という公的なシステムの中に組み込む役割を担うようになりました。この過程で、産科医は、単に安全な出産をサポートするだけでなく、出産方法の選択、痛みの緩和、そして母子の健康管理など、さまざまな側面から出産に関与するようになり、その影響力は増大していきました。
文学や映画においても、産科医はしばしば重要なキャラクターとして登場します。例えば、ある小説では、産科医が、過去のトラウマを抱えながらも、新たな命の誕生に立ち会うことで、自身の心の傷を癒していく姿が描かれています。また、ある映画では、産科医が、医療技術の進歩と倫理的な問題の間で葛藤する姿が描かれています。これらの作品は、産科医が単なる医療従事者ではなく、人間の感情、倫理観、そして社会的な価値観と深く関わっていることを示唆しています。産科医は、命の誕生という喜びに満ちた瞬間だけでなく、流産や死産といった悲しい現実にも直面します。そのため、産科医には、高度な医療技術だけでなく、患者の感情に寄り添う共感力、そして困難な状況を乗り越える精神的な強さが求められます。
現代社会において、産科医は、出生率の低下、高齢出産、不妊治療など、さまざまな課題に直面しています。また、医療技術の進歩は、出生前診断や遺伝子治療など、新たな倫理的な問題を提起しています。産科医は、これらの問題に対して、医療の専門家としてだけでなく、社会の一員として、責任ある判断を下すことが求められています。産科医の仕事は、単に命を救うだけでなく、より良い社会を築くことにもつながっています。彼らは、未来の世代を育むための、最初の砦なのです。
試験傾向
この単語が英検で直接問われる頻度は低いですが、医療系のテーマの長文読解問題で関連語彙として登場する可能性はあります。特に準1級以上では、医療系の知識があると有利になる場合があります。
TOEICでは医療関連の専門用語は出題頻度が低いです。obstetricianはビジネスの文脈で使用されることがないため、TOEIC対策としては優先順位は低いでしょう。
TOEFL iBTのリーディングセクションで、医療や社会科学系のテーマで出題される可能性はあります。しかし、非常に専門的な単語なので、頻度は高くありません。文脈から意味を推測する能力が重要になります。
obstetricianは大学受験レベルではやや難易度が高い単語です。医学部や医療系の学部を目指す場合は知っておくべきですが、それ以外の学部では必須ではありません。長文読解で出てきた場合は、文脈から意味を推測できるように練習しましょう。