hockey
第1音節に強勢があります。母音 /ɑː/ は日本語の『ア』よりも口を大きく開け、喉の奥から出すイメージで発音します。最後の /i/ は日本語の『イ』よりも少し弱く、口角を左右に引くように発音するとより自然です。
ホッケー
氷上または陸上で行われる、スティックを使ってパックやボールをゴールに入れるスポーツ。アイスホッケーとフィールドホッケーがある。スポーツの種類を指す一般的な名詞。
My son loves to play hockey on the frozen pond in winter.
私の息子は冬に凍った池でホッケーをするのが大好きです。
※ この文は、冬の寒い日に子供が凍った池で楽しそうにホッケーをしている情景が目に浮かびます。「play hockey」で「ホッケーをする」という最も基本的な行動を表せます。
We cheered loudly while watching an exciting hockey game on TV.
私たちはテレビでエキサイティングなホッケーの試合を見ながら大声で応援しました。
※ テレビで白熱したホッケーの試合を家族や友人と一緒に応援している、活気ある場面です。「watch a hockey game」は「ホッケーの試合を見る」という日常的な表現で、スポーツ観戦の場面でよく使われます。
My friends and I are going to watch a hockey match this weekend.
私と友達は今週末、ホッケーの試合を見に行く予定です。
※ 友達と週末の予定を話している、ワクワクするような場面が想像できます。「hockey match」は「hockey game」と同じく「ホッケーの試合」という意味で使えます。「be going to ~」は未来の予定を表す、とても便利な表現です。
コロケーション
アイスホッケー
※ 最も一般的なホッケーの形式で、氷上で行われます。特に指定がない場合、単に 'hockey' と言うとアイスホッケーを指すことが多いです。カナダや北欧、北米で非常に人気があります。日本では、ウィンタースポーツとして知られています。
フィールドホッケー
※ 芝生のフィールドで行われるホッケー。オリンピック競技にもなっています。アイスホッケーに比べると、世界的にも競技人口が多いスポーツです。特にヨーロッパ、インド、パキスタンなどで盛んです。区別するために必ず 'field' を付けます。
ホッケーをする
※ ホッケーというスポーツをすることを指す、最も基本的な動詞との組み合わせです。'play' は球技全般に使えますが、ホッケーの場合は特に一般的です。'I play hockey every week.' のように使います。
ホッケーのスティック
※ ホッケーをする際に使用するスティック。材質や形状は、アイスホッケー用とフィールドホッケー用で異なります。'He bought a new hockey stick.' のように使います。'stick' は、ホッケー以外にも、ゴルフやクリケットなど、棒状の道具を必要とするスポーツで使われます。
ホッケーパック
※ アイスホッケーで使用される、硬質ゴム製の円盤。これをスティックで打ち合ってゴールを狙います。'puck' は、アイスホッケー特有の言葉です。'The player shot the puck into the net.' のように使います。
ホッケーの試合
※ ホッケーの試合を指す一般的な表現です。観戦する場合にも、プレイする場合にも使えます。'We went to a hockey game last night.' のように使います。'game' は、他のスポーツにも広く使われます。
ホッケー選手
※ ホッケーをする選手のこと。プロ、アマチュアを問わず使われます。'He is a professional hockey player.' のように使います。
使用シーン
スポーツ科学の研究論文や、体育学の講義などで使用されます。例えば、「ホッケー選手の運動能力とパフォーマンスの関係」といった研究テーマで、統計データや分析結果を示す際に使われます。また、スポーツ史の文脈で、ホッケーの起源や発展について論じる場合にも登場します。
ビジネスシーンでは、直接的にホッケーそのものについて言及する機会は少ないですが、比喩表現として使われることがあります。例えば、「市場競争が激化しており、まるでホッケーの試合のようだ」といったように、状況を説明する際に用いられます。また、スポーツ関連のマーケティング戦略や、チームビルディング研修などでホッケーが取り上げられることもあります。
日常会話でホッケーについて話す機会は限られますが、スポーツニュースやオリンピックなどの国際大会を話題にする際に登場します。例えば、「昨日のホッケーの試合見た?すごい接戦だったね!」といったように、試合結果や選手の活躍について語ることがあります。また、アイスホッケーが盛んな地域では、より頻繁に話題に上るかもしれません。
関連語
類義語
- field hockey
屋外の芝生のフィールドで行われるホッケー。オリンピック競技としても一般的。世界的には『hockey』といえばこちらを指すことが多い。 【ニュアンスの違い】『hockey』がアイスホッケーを指すのに対し、『field hockey』は芝生のフィールドで行われるホッケーであることを明確にする。地域や文脈によっては単に『hockey』で通じる場合もある。 【混同しやすい点】特に北米以外では、『hockey』という単語がフィールドホッケーを指す可能性がある。そのため、誤解を避けるために『field hockey』と明示的に言う方が安全。
氷上で行われるホッケー。北米(特にカナダ)で非常に人気があり、NHL(National Hockey League)が有名。 【ニュアンスの違い】『hockey』がアイスホッケーを指すのは、主に北米(特にカナダとアメリカ)に限られる。他地域では『ice hockey』と明示する必要がある。 【混同しやすい点】北米では『hockey』=アイスホッケーという認識が強いため、フィールドホッケーのことを『field hockey』と明示する必要がある。文脈によって意味が大きく変わる点に注意。
- shinny
非公式な、遊びとしてのホッケー。ルールや装備が簡略化されていることが多い。ストリートホッケーや池でのホッケーなど、さまざまな形態がある。 【ニュアンスの違い】『hockey』が公式な試合や競技を指すのに対し、『shinny』はよりカジュアルで遊びの要素が強い。しばしば、子供たちが即席で行うホッケーを指す。 【混同しやすい点】『shinny』は、正式なホッケーの試合を指すことはない。あくまで非公式な遊びとしてのホッケーを指す点に注意。『pickup hockey』とも呼ばれる。
- rink hockey
ローラースケートまたはインラインスケートを履いて、リンクで行われるホッケー。主にヨーロッパや南米で人気がある。 【ニュアンスの違い】『hockey』がアイスホッケーまたはフィールドホッケーを指すのに対し、『rink hockey』はローラースケートまたはインラインスケートを使用するホッケーであることを明確にする。 【混同しやすい点】『rink hockey』は、アイスホッケーやフィールドホッケーほど一般的ではないため、知らない人も多い。説明する際には、ローラースケートを使うホッケーであることを補足すると良い。
- bandy
アイスホッケーに似ているが、ボールを使用し、より大きなリンクで行われるスポーツ。主に北欧やロシアで人気がある。 【ニュアンスの違い】『hockey』がスティックとパックを使うのに対し、『bandy』はスティックとボールを使う。また、リンクのサイズも異なる。 【混同しやすい点】『bandy』は、アイスホッケーと混同されやすいが、使用する道具やリンクのサイズ、ルールが異なる全く別のスポーツである。アイスホッケーの一種ではない。
- street hockey
路上や駐車場など、舗装された場所で行われるホッケー。ローラースケートやインラインスケートを使用する場合と、ランニングシューズを使用する場合がある。 【ニュアンスの違い】『hockey』が公式な競技を指すことが多いのに対し、『street hockey』はよりカジュアルで、場所を選ばずに行える。しばしば、子供たちが遊びとして行う。 【混同しやすい点】『street hockey』は、アイスホッケーやフィールドホッケーのように、特定のルールや装備が厳格に定められているわけではない。場所や人数に応じて柔軟にルールを変更して行うことが多い。
派生語
- hockeyist
『ホッケー選手』を意味する名詞。『hockey』に、人を表す接尾辞『-ist』が付加されたもの。特定のスポーツをする人を指す一般的なパターンであり、スポーツニュースや解説で用いられる。
- hockeying
『ホッケーをする』という意味の動名詞または現在分詞。『hockey』を動詞的に使い、さらに進行形を作る接尾辞『-ing』が付いた形。日常会話でカジュアルに使われることがある。
- air hockey
『エアホッケー』。テーブル上でパックを滑らせて遊ぶゲームを指す複合名詞。『air(空気)』と組み合わせることで、氷上ではなく空気の力でパックを動かすホッケーの一種であることを示している。娯楽施設や家庭で使われる。
反意語
『チェス』。ホッケーがチームスポーツであり、運動量が多く、空間全体を使うのに対し、チェスは主に2人で行う静的な知的ゲームであり、戦略と集中力が求められる。ホッケーが体力やチームワークを象徴するのに対し、チェスは知力や戦略的思考を象徴する。
- individual sports
『個人競技』。ホッケーがチームスポーツであるのに対し、水泳や陸上競技のような個人競技は、個人の能力や努力が直接結果に反映される。チームワークを重視するホッケーとは対照的に、個人の卓越性を追求する競技全般を指す。
- sedentary activities
『座りがちな活動』。ホッケーが激しい運動を伴うスポーツであるのに対し、読書、テレビ鑑賞、デスクワークのような座ったまま行う活動は、運動量が非常に少ない。ホッケーがアクティブなライフスタイルを象徴するのに対し、こちらは比較的静的な活動を指す。
語源
「hockey」の語源は、古フランス語の「hocquet(羊飼いの杖)」に遡ります。これは、ホッケーのスティックが羊飼いの杖に似ていたことに由来すると考えられています。「hocquet」はさらに古いゲルマン祖語に起源を持つ可能性があり、曲がった形状を表す言葉と関連付けられます。つまり、ホッケーという言葉は、その道具であるスティックの形状、特に曲がった部分に焦点を当てて名付けられたと言えるでしょう。日本語の「杖(つえ)」が、寄りかかるための道具であると同時に、形状を表す言葉としても機能するのと似ています。このように、ホッケーという言葉は、道具の形状という具体的なイメージから生まれた、比較的シンプルな語源を持つ単語です。
暗記法
カナダで生まれたホッケーは、単なるスポーツを超え、国民的アイデンティティそのもの。厳しい冬を耐え抜く団結力、不屈の精神を象徴し、文学や映画にもその姿は深く刻まれています。英語圏とフランス語圏の文化的緊張を描く物語も。ホッケーはカナダの歴史、文化、そして国民の誇りを映し出す鏡。この氷上の格闘技を知ることは、カナダという国をより深く理解する鍵となるでしょう。
混同しやすい単語
発音が似ており、特に語尾の子音 'k' が共通しているため、混同しやすい。意味は「叩き切る」「不正侵入」など、ホッケーとは全く異なる。スペルも非常に似ているため、文脈で判断する必要がある。
発音の最初の部分が似ているため、特に聞き取りにおいて混同しやすい。意味は「傲慢な」であり、品詞も形容詞である点が異なる。スペルは全く異なるため、注意深く読む必要がある。
発音が似ており、特にアメリカ英語では母音が似た音になることがある。意味は「ずる休み」であり、全く異なる状況で使われる。スペルも似ているため、文脈による判断が重要。
発音が非常に似ており、特に早口で話されると区別が難しい。意味は「古くさい」「ばかげた」であり、ホッケーとは全く関係がない。スペルも似ているため注意が必要。
発音の最初の部分が似ているため、混同しやすい。意味は「ハスキー犬」または「しわがれ声の」であり、文脈が全く異なる。スペルも似ているため、注意して読む必要がある。語源的には、ハスキー犬は「ハスカ」という言葉に由来し、ホッケーとは無関係。
発音が似ており、特に語尾の 'er' の音が曖昧になりやすいため、混同しやすい。意味は「つばを吐く人」という比較的珍しい単語であり、ホッケーとは全く関係がない。スペルも類似しているため、注意が必要。
誤用例
多くの日本人にとって、ホッケーは生で観戦する機会が少ないスポーツです。そのため、ホッケーのイメージが、ニュース映像や映画など限られた情報源に偏っている場合があります。特に北米のアイスホッケーでは、ラフプレーや乱闘のイメージが先行しがちですが、『violent(暴力的)』という言葉は、ややネガティブなニュアンスが強く、単にスポーツの激しさを表現するには不適切です。より正確には、選手の身体接触が多い『physical』、展開が速い『fast-paced』といった言葉を使うのが適切です。また、スポーツ観戦の楽しみ方を述べる文脈では、ポジティブな言葉を選ぶことが一般的です。日本語の『激しい』という言葉を安易に『violent』に置き換えるのではなく、文脈に合った語彙を選ぶ必要があります。
日本語では、スポーツの名前をそのまま人に対して使うことがあります(例:彼は野球が上手いから、彼は野球だ)。しかし、英語ではスポーツの名前を人に対して使う場合、職業や役割を表す名詞(player, coachなど)を付け加える必要があります。『He is hockey』という表現は、文法的には間違っていませんが、意味が通じません。これは、日本語の構造をそのまま英語に当てはめようとする典型的な誤りです。英語では、名詞の役割や属性を明確にする必要があるため、『He is a hockey player』のように表現するのが自然です。また、才能や技量を強調したい場合は、『He is a natural at hockey』や『He is gifted hockey player』のように表現することもできます。
ホッケーは通常、アイスリンクで行われるスポーツですが、凍った湖や川で行われることもあります。この場合、特に『pond hockey』という言葉が使われます。『river』だけでホッケーをする場所を特定しようとすると、一般的なアイスリンクを想像する人には通じにくい可能性があります。また、屋外の凍った川でホッケーをする場合は、安全面に配慮する必要があるため、文脈からその点を推測させる意図がない限り、より具体的な表現を使うことが推奨されます。日本人学習者は、英語のネイティブスピーカーが共有する文化的背景や常識を必ずしも持っていないため、誤解を避けるためには、より詳細な情報を提供する方が良い場合があります。
文化的背景
ホッケーは、カナダの国民的スポーツとして、単なる競技を超えた文化的アイデンティティの象徴です。それは、冬の厳しさの中で育まれた団結心、勇敢さ、そして卓越性を追求する精神を体現しています。ホッケーは、カナダ人の自己認識と深く結びつき、国家的な誇りの源泉となっています。
ホッケーは19世紀にカナダでその原型が作られ、凍った湖や川で自然発生的に行われていた遊びが起源とされています。当初はルールも曖昧で、地域ごとに異なる形態が存在していましたが、次第に体系化され、競技としての形を整えていきました。特に重要なのは、1875年にモントリオールで初めて組織的な試合が行われたことです。この出来事が、近代ホッケーの幕開けとなり、カナダ全土へと急速に普及していくきっかけとなりました。ホッケーは、厳しい冬を乗り越えるための娯楽として、コミュニティの絆を深める役割を果たし、カナダの社会構造に深く根付いていきました。
ホッケーは、カナダの文学や映画にも頻繁に登場し、国民的なテーマを表現する手段として用いられています。例えば、ロッシュ・キャリエールの小説『The Hockey Sweater』は、ケベック州の少年がトロント・メープルリーフスのセーターを着せられるという物語を通じて、カナダにおける英語圏とフランス語圏の文化的な緊張を描いています。また、ホッケーを題材にした映画は数多く制作されており、その中には、困難を乗り越えて夢を叶える人々の姿を描いた感動的な作品も少なくありません。これらの作品は、ホッケーがカナダ人の心に深く刻まれていることを示しており、単なるスポーツ以上の意味を持っていることを物語っています。
ホッケーは、カナダの社会において、単なるスポーツの枠を超えた存在です。それは、国民的なアイデンティティの象徴であり、文化的な価値観を共有する場であり、世代を超えて受け継がれる伝統です。ホッケーを通じて、カナダ人は自らの歴史や文化を再認識し、国家としての誇りを育んでいます。ホッケーは、カナダという国を理解するための重要な鍵であり、その文化的背景を知ることは、カナダ社会をより深く理解することにつながります。
試験傾向
この単語自体は英検では出題頻度は低めですが、スポーツ関連の話題が出た際に、背景知識として知っておくと長文読解で有利になることがあります。特に2級以上を目指す場合は、関連語彙(rink, puck, stickなど)も合わせて覚えておくと良いでしょう。
TOEICでは、スポーツ関連の話題は比較的少ないため、「hockey」の出題頻度も高くありません。ただし、ニュース記事や広告などで、アイスホッケーチームのスポンサーに関する記述など、間接的に登場する可能性はあります。Part 7(長文読解)で、他の単語の意味を推測するヒントとして役立つかもしれません。
TOEFL iBTのようなアカデミックな試験では、スポーツ史や社会におけるスポーツの影響といったテーマで出題される可能性があります。「hockey」自体は頻出単語ではありませんが、そのような文脈で専門用語として登場するかもしれません。読解問題で出てきた場合、文脈から意味を推測できるようにしておきましょう。
大学受験の英語長文では、テーマによっては「hockey」が登場する可能性もゼロではありません。例えば、カナダや北欧の文化に関する文章、スポーツの歴史や社会学的な分析に関する文章などで出てくる可能性があります。文脈から意味を推測できるように練習しておきましょう。