glove
母音 /ʌ/ は日本語の『ア』と『オ』の中間のような音で、口をリラックスさせて喉の奥から出すイメージです。『グ』を発音する際、喉の奥を意識し、息を強く出すとよりネイティブに近い発音になります。最後は唇を軽く噛むように『ヴ』と発音しましょう。
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手袋
手を保護したり、暖かく保つために着用するもの。指を個別に覆うタイプを指すことが多い。
My little sister put on her warm gloves before she went out to play in the snow.
私の幼い妹は、雪の中で遊びに出かける前に、温かい手袋をはめました。
※ この例文は、寒い日に防寒のために手袋をはめる、という最も身近で典型的な場面を描写しています。お子さんが雪遊びを楽しみにしている、そんなワクワクする情景が目に浮かびませんか?「put on」は「〜を身につける」という動作を表し、手袋は通常両手にはめるので「gloves」と複数形になることが多いです。
The baseball player carefully put on his glove before the important game.
その野球選手は、大切な試合の前に、慎重にグローブをはめました。
※ この例文は、スポーツ、特に野球で使う「グローブ」という単語の典型的な使い方です。試合前の選手の集中した表情や、グローブを大切に扱う様子が伝わってきますね。野球のグローブは片手にはめるため、単数形の「glove」が使われます。
My grandmother always wears thick gloves when she works in her rose garden.
私の祖母は、バラ園で作業する時、いつも厚い手袋をしています。
※ この例文は、庭仕事や作業中に手を保護するために手袋を使う、という場面を示しています。バラの棘から手を守るため、頑丈な「厚い手袋 (thick gloves)」を選ぶおばあちゃんの知恵が感じられます。「wear」は「〜を身につけている状態」を表し、習慣的に手袋を使っていることを示しています。
手袋をはめる
手袋を身につける行為。比喩的に、何かを隠蔽したり、秘密にする意味合いで使われることもある。
Mom told him to glove his hands before playing in the snow.
お母さんは彼に、雪の中で遊ぶ前に手袋をはめるように言いました。
※ この例文では、寒い日に外で遊ぶ準備をする子供の姿が目に浮かびます。「Mom told him to glove his hands」という形で、親が子に手袋をはめるよう促す、日常的で自然な会話のシーンです。「glove + 目的語(ここではhis hands)」で「~に手袋をはめる」という動詞の基本的な使い方を示しています。
The baseball pitcher gloved his mitt tightly, ready to throw.
その野球のピッチャーは、投球の準備をしながらミットをきつくはめた。
※ 野球のピッチャーが試合に集中し、ミットをしっかりと装着する臨場感あふれる場面です。スポーツの世界では、特定のグローブ(この場合はmitt)をはめる動作を「glove + グローブの種類」と表現することがよくあります。緊迫感と準備の様子が伝わる典型的な使い方です。
The nurse needed to glove her hands carefully before helping the patient.
その看護師は、患者を助ける前に慎重に手袋をはめる必要がありました。
※ 医療現場で、衛生や安全のために手袋をはめるプロフェッショナルな場面です。「carefully(慎重に)」という言葉から、看護師の責任感と、患者への配慮が伝わってきます。特定の作業や職務において、安全対策として手袋をはめる際に頻繁に使われる、非常に自然で重要な文脈です。
コロケーション
柔和な外見の裏に隠された厳しさ
※ 「velvet(ベルベット)」の手袋は見た目や触り心地は柔らかく上品ですが、その下に隠された手が強い力を持っていることを示唆します。この表現は、表面的には穏やかで友好的な態度を取りながらも、実際には強い意志や権力を持っている人物や組織を形容する際に用いられます。例えば、交渉の場で笑顔で譲歩しない相手や、優しい言葉で厳しい要求をする上司などを指すことがあります。政治やビジネスの文脈でよく使われ、表面的な印象と本質的な性質のギャップを強調する効果があります。
非常に慎重に扱う、デリケートに扱う
※ 「kid gloves(仔ヤギの革の手袋)」は非常に柔らかく、傷つきやすいことから、何かを「kid glovesで扱う」とは、非常に慎重に、優しく扱うことを意味します。壊れやすい物や、機嫌を損ねやすい人、デリケートな問題などを扱う際に使われます。例えば、貴重な美術品を扱う場合や、感情的な問題を抱えている人に接する場合などが該当します。この表現は、相手を傷つけないように、細心の注意を払う必要性を示唆しています。比喩的な意味合いが強く、物理的な扱いだけでなく、言葉遣いや態度にも注意を払うニュアンスが含まれます。
挑戦を叩きつける、宣戦布告する
※ 「gauntlet(鎧の手袋)」を地面に投げ捨てる行為は、中世の騎士が相手に決闘を申し込む際の儀式でした。この行為は、相手に対する挑戦と敵意を明確に示すものであり、現代では、公然と挑戦を表明したり、競争を仕掛けたりする際に使われます。ビジネスシーンで競合他社に大胆な戦略を打ち出す場合や、政治的な討論で相手の意見に真っ向から反対する場合などに用いられます。この表現は、単なる競争意識だけでなく、相手に対する強い敵意や対抗意識を伴うニュアンスが含まれます。歴史的な背景を知っておくと、より深く理解できる表現です。
ぴったり合う、非常に適している
※ 手袋が手にぴったりと合う様子から、物事が完璧に適合している状態を表します。服のサイズが体にぴったり合う場合や、ある仕事に最適なスキルを持つ人がいる場合などに使われます。また、計画や戦略が状況にうまく適合している場合にも用いられます。例えば、「その新しいソフトウェアは、彼のニーズにまるで手袋のようにぴったり合った」のように使います。物理的な適合だけでなく、抽象的な適合にも使える便利な表現です。
上品で洗練された態度、またはそのような態度で何かを扱うこと
※ 絹の手袋は、その滑らかな質感と上品な見た目から、洗練された態度や方法を象徴します。何かを「silk gloveで扱う」とは、非常に丁寧で繊細な方法で扱うことを意味し、特にデリケートな状況や、相手を傷つけないように注意が必要な場合に用いられます。例えば、難しい顧客との交渉や、微妙な問題を抱えるプロジェクトの管理などに適用できます。この表現は、単に丁寧なだけでなく、洗練された知性と配慮をもって対応するニュアンスを含みます。
ボクシング用グローブ
※ ボクシング競技で使用される特殊なグローブを指します。拳を保護し、相手への衝撃を和らげる役割があります。この表現は、文字通りのボクシングの試合だけでなく、比喩的に競争や対立の場を指すことがあります。例えば、「ビジネスの世界はボクシングリングのようだ」のように、厳しい競争環境を表現する際に使われます。
使用シーン
主に科学、特に化学や生物学の研究室での実験に関する論文や教科書で使用されます。研究者が実験を行う際に保護手袋(protective gloves)を着用する状況を説明する際に使われます。例:『実験操作においては、適切な保護手袋(gloves)の着用が義務付けられている。』
特定の業界、例えば医療、食品加工、製造業など、安全衛生が重要な職場環境に関する報告書やマニュアルで使用されます。従業員が作業中に手袋を着用する必要がある場合の説明や、手袋の種類の指定などが含まれます。例:『従業員は、製品の品質を維持するために、常に手袋(gloves)を着用すること。』
日常生活に関する話題、例えば冬の寒さ対策やスポーツ、ガーデニングなど、手袋が実際に使用される場面で会話や文章に登場します。また、ボクシングなどの格闘技に関連する文脈でも使われます。例:『今日はとても寒いから、手袋(gloves)を忘れずに持って行きましょう。』『彼はボクシンググローブ(boxing gloves)をつけてトレーニングに励んでいる。』
関連語
類義語
- mitten
ミトンは、親指以外の指がまとめて覆われている手袋の一種。防寒性を重視した、主にカジュアルな状況で使用される。 【ニュアンスの違い】gloveは指が分かれているため、細かい作業に適しているが、mittenは保温性が高い。gloveはフォーマルな場面でも使用されることがあるが、mittenはカジュアルな場面に限られる。 【混同しやすい点】日本語ではどちらも『手袋』と呼ばれることが多いが、形状が異なる。英語では明確に区別される。
- gauntlet
ガントレットは、手首から前腕にかけて保護する、丈の長い手袋。中世の騎士の鎧の一部として使用された歴史があり、現在ではオートバイの運転や産業作業など、保護を目的とした場面で使用される。 【ニュアンスの違い】gloveは単に手を覆うものだが、gauntletは保護の役割が強い。また、比喩的に『挑戦を受ける』という意味でも使われる(throw down the gauntlet)。 【混同しやすい点】gloveは一般的な手袋を指すが、gauntletは特定の用途や歴史的背景を持つ。日常会話での使用頻度は低い。
- handwear
handwearは、手を覆うもの全般を指す包括的な用語。手袋、ミトン、指なし手袋など、様々な種類の手を覆うものを指すことができる。 【ニュアンスの違い】gloveは特定の種類のhandwearであり、指が分かれている手袋を指す。handwearはより広いカテゴリーを表す。 【混同しやすい点】handwearは総称であり、gloveはその一種。具体的な種類を指す場合はgloveなど、特定の用語を使用する。
- covering
coveringは、何かを覆うもの全般を指す一般的な用語。手袋だけでなく、帽子や衣服など、様々なものを覆うものに使うことができる。 【ニュアンスの違い】gloveは手を覆う特定のアイテムだが、coveringはより広い概念。文脈によって意味が大きく異なる。 【混同しやすい点】coveringは抽象的な意味合いが強く、具体的なアイテムを指す場合はgloveなど、より具体的な用語を使用する。
- mitt
mittは、特にスポーツで使用される手袋を指すことが多い。野球のキャッチャーミットやファーストミットなどが代表的。指先が露出している場合もある。 【ニュアンスの違い】gloveは一般的な手袋を指すが、mittは特定のスポーツ用途に特化していることが多い。また、カジュアルな場面でも使われる。 【混同しやすい点】mittは特定のスポーツ用途を連想させるため、一般的な手袋を指す場合はgloveを使用する方が適切。
派生語
- unglove
『手袋を脱がせる』という意味の動詞。接頭辞『un-(〜を外す)』がつき、『glove(手袋)』を対象とする行為を示す。比喩的に『保護を解除する』という意味合いで使用されることもある。
- gloving
『手袋を着用すること』、または『手袋素材』を指す名詞または形容詞。動名詞として動作を表す場合と、手袋に関連する特性を示す場合がある。特定の文脈(例えば、製造業やスポーツ)で使われる。
- gauntlet
中世の鎧の一部である『籠手(ガントレット)』。語源的に『小さな手袋』を意味する。現代では『試練』『難関』といった比喩的な意味で使用されることが多い。歴史的な背景や文学作品でよく見られる。
反意語
- barehanded
『素手で』という意味の副詞・形容詞。『glove』が保護や遮蔽を意味するのに対し、こちらは何も身につけていない状態を示す。物理的な状況だけでなく、比喩的に『準備なしに』という意味でも使われる。
- unprotected
『保護されていない』という意味の形容詞。『glove』が提供する保護の欠如を強調する。物理的な保護だけでなく、情報セキュリティなどの抽象的な文脈でも使用される。
語源
"glove」の語源は古英語の「glōf」に遡ります。これはゲルマン祖語の「*galōfōn-」に由来し、さらに遡るとインド・ヨーロッパ祖語の「*ghelH-」という「覆う、隠す」という意味の語根にたどり着きます。つまり、手全体を「覆う」ものが「glove(手袋)」の原点です。日本語で例えるなら、「覆う」という言葉から「覆面」や「毛布」といった言葉が派生するのと似たようなイメージです。手袋は手を保護し、隠す役割を果たすため、この語源は非常に理にかなっています。また、「手袋をはめる」という意味で使用される場合も、物理的に手を覆う行為から派生した用法と理解できます。
暗記法
手袋は単なる防寒具にあらず。中世ヨーロッパでは権威の象徴であり、騎士が手袋を投げつける行為は決闘の申し込み。拾い上げれば挑戦を受ける覚悟を示す、名誉をかけた行為でした。恋人への贈り物としては愛情の深さを表し、戴冠式では王の権威を示す装飾品に。社会的身分、名誉、愛情、挑戦…手袋は文化的な背景の中で特別な意味を持つアイテムなのです。
混同しやすい単語
『glove』と『love』は、どちらも短い母音で終わり、語尾の子音も似ているため、発音の区別が難しいと感じる学習者が多いです。特に、早口で話されると聞き分けにくいことがあります。『love』は『愛』という意味の名詞、または『愛する』という意味の動詞です。注意点として、文脈から判断することが重要です。また、『glove』の 'gl-' は、光沢や滑らかさに関連する語源を持つ場合があります(例:glitter, glass)。
『glove』と『grove』は、語頭と語尾のスペルが似ており、発音も母音部分が異なりますが、全体的な音の響きが近いため、混同しやすいです。『grove』は『木立』や『小さな森』を意味する名詞です。注意点として、スペルを意識して区別することが重要です。語源的には、『grove』は『溝』や『窪み』を意味する言葉から派生しており、木々が自然に集まる場所を示唆します。
『glove』の最初の部分 'glo-' と『glow』が共通しているため、スペルと発音の両方で混同される可能性があります。『glow』は『輝き』や『光る』という意味で、名詞または動詞として使われます。注意点として、文脈から判断することが大切です。例えば、『glow』は、感情や健康状態を表す比喩的な表現にも使われます(例:a glow of happiness)。
『glove』と『dove』は、母音と語尾の子音が似ているため、発音が混同されやすいです。『dove』は『ハト』という意味の名詞です。また、『dive(潜る)』の過去形でもあります。注意点として、文脈から判断することが重要です。特に、過去形の『dove』は、動詞として使われる場合に注意が必要です。
『glove』と『gulped』は、直接的なスペルの類似性はありませんが、発音の音の並びが似ているため、特に早口の会話では混同される可能性があります。『gulped』は『ゴクンと飲んだ』という意味の動詞『gulp』の過去形です。注意点として、文脈から判断することが重要です。また、口に関する動詞である点も、関連性があると言えるかもしれません。
『glove』と『clove』は、語尾の音が似ており、スペルも一部共通するため、混同されることがあります。『clove』は『クローブ』という香辛料を意味する名詞です。また、『cleave(切り裂く)』の過去形でもあります。注意点として、文脈から判断することが重要です。特に、過去形の『clove』は、動詞として使われる場合に注意が必要です。
誤用例
日本語では『手袋』を数える際、左右を区別せず『手袋が欲しい』のように言いますが、英語の『gloves』は通常、左右一組で使用されるため、複数形であっても『a pair of gloves』と表現するのが自然です。これは、靴(shoes)やズボン(pants)など、二つで一組と考えるものと同様の考え方です。日本語の直訳に引きずられず、英語の文化的な捉え方を理解することが重要です。
葬儀などのフォーマルな場では、手袋(gloves)を着用することは、状況によっては失礼にあたります。特に男性の場合、室内や儀式の間は手袋を外すのがマナーです。これは、相手に素手を見せることで敬意を表すという文化的な背景に基づいています。日本では、手袋の着用自体が必ずしも失礼とは見なされないため、この違いに注意が必要です。英語圏のフォーマルな場における服装マナーを理解することが重要です。
片方だけの手袋(a glove)を贈ることは、通常考えられません。手袋は左右一組で使用するものなので、贈り物として手袋を贈る場合は、複数形の『gloves』を使用するのが自然です。もし片方だけの手袋を贈る意図がある場合は、その理由を明確にする必要があります(例えば、紛失した手袋の片方だけを補充する場合など)。日本語の『手袋』という単語のイメージに引きずられず、英語の『gloves』が常にペアで認識されることを意識しましょう。
文化的背景
手袋(glove)は単なる防寒具ではなく、歴史を通じて権力、名誉、そして挑戦の象徴として特別な意味を持ってきました。特に中世ヨーロッパにおいては、手袋は社会的な地位を示すアクセサリーであり、騎士道精神や恋愛の駆け引きにおいても重要な役割を果たしました。
中世の騎士たちは、手袋を相手に投げつけることで決闘を申し込む習慣がありました。これは、相手の名誉を傷つけ、戦いを挑むという強い意志表示であり、手袋はまさに「挑戦状」としての意味合いを持っていたのです。受け取った側は、その手袋を拾い上げることで挑戦を受けることを意味し、名誉をかけて戦う覚悟を示しました。また、恋人への贈り物として手袋が用いられることもあり、その素材や装飾によって愛情の深さや身分を象徴しました。高価な手袋は、相手への敬意と愛情を示す最高の贈り物であり、ロマンスの物語を彩る重要なアイテムだったのです。
さらに、手袋は政治的な場面でも重要な役割を果たしました。戴冠式などの公式な儀式では、王や高位聖職者が特別な手袋を着用し、その権威と正当性を示しました。これらの手袋は、しばしば宝石や刺繍で飾られ、その美しさと豪華さによって、着用者の地位を際立たせました。現代においても、手袋はフォーマルな装いを引き立てるアクセサリーとして、特別な場面で用いられることがあります。例えば、オペラ鑑賞や舞踏会など、格式高い場では、女性がエレガントな手袋を着用することが一般的です。
このように、手袋は単なる防寒具としてだけでなく、社会的な地位、名誉、愛情、そして挑戦といった、さまざまな意味を象徴するアイテムとして、文化的な背景の中で重要な役割を果たしてきました。手袋の歴史を紐解くことは、当時の社会構造や価値観、人々の感情を理解するための手がかりとなるでしょう。
試験傾向
この単語が直接問われることは少ないですが、準1級以上の長文読解で比喩表現として登場する可能性があります。例えば、「手袋のようにぴったり合う」といったニュアンスです。リスニングで口語表現として使われる可能性も低いですが、全くないとは言えません。
TOEICでは、直接的な語彙問題として「glove」が出題される可能性は低いですが、安全装備やスポーツ関連の話題で、文脈から意味を推測する必要があるかもしれません。Part 7の長文読解で、間接的に言及される程度でしょう。
TOEFLのアカデミックな文脈では、「glove」が文字通り手袋の意味で使われる可能性は非常に低いと考えられます。比喩表現として使われる可能性も低いですが、もし出てきた場合は文脈から判断する必要があります。
大学受験レベルの英語では、基礎的な単語として認識されているため、直接的な語彙問題として出題される可能性は低いでしょう。ただし、長文読解の中で、例えば野球のグローブなどの具体的な例として登場する可能性はあります。文脈理解が重要です。